【豊明市】真っ赤に錆びたトタン屋根の悲鳴!原因を暴く徹底した点検調査
writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
「もう塗装では手遅れかもしれない」赤錆と歪みが支配する屋根の上で

「雨が降ると、部屋の中がジメッとして湿気臭くなるんです…」
豊明市にお住まいのお客様から、そんな不安に満ちたご相談をいただきました。
天井に広がるシミ、そして鼻をつく不快な臭い。
それは建物が限界を迎えているサインかもしれません。
今回のお宅は、築年数が経過したトタン屋根(金属屋根)。
一見すると昔ながらの風景ですが、梯子をかけて登った先には、経年劣化という言葉だけでは片付けられない、深刻な崩壊の予兆がありました。
本記事では、雨漏りの原因を特定するまでの緊迫した調査の一部始終をレポートします。
湿気の正体を探して

現場に到着し、まずはお客様へのヒアリングを行いました。
「2階の天井に水が溜まっているような気がする」 その言葉通り、案内された部屋の天井には、うっすらと、しかし確実に雨水の痕跡がありました。
強い雨の後に漂う湿気臭は、壁や天井裏の木材が濡れ、腐朽菌が繁殖し始めている証拠です。
対象となるのは、その真上にある2階の屋根。 下から見上げると、昔ながらの「瓦棒(かわラボう)式トタン屋根」であることが分かります。
しかし、地上からでは錆の色までは見えても、細部の破損状況までは分かりません。
「この屋根、塗装で直りますか?」と尋ねるお客様。
その答えを出すために、私たちは屋根の上へと向かいました。

「古い家だからと諦めていたけれど、やっぱり雨漏りは怖くて。
塗装くらいで直ればいいんですが…」
赤錆が語る「限界」

屋根に足を乗せた瞬間、靴底から伝わるのは、ザラザラとした不快な感触でした。
目の前に広がっていたのは、塗装の膜が完全に失われ、一面が赤錆(あかさび)に覆われたトタン屋根。
金属屋根にとって、赤錆は「末期症状」です。
表面だけでなく、内部まで腐食が進行している可能性が高く、指で押せば穴が開きそうな脆さを感じます。
さらに深刻だったのは、屋根を歩いた時の「沈み込み」です。
本来、硬いはずの屋根が、体重をかけるとグニャリと沈む感覚。
これは、トタンの下にある「野地合板(のじごうはん)」が雨水で腐り、強度を失っている決定的な証拠です。
壁際(雨押さえ部分)には大きな隙間が開いており、ここから侵入した雨水が下地を腐らせ、室内の雨漏りに直結していることは間違いありませんでした。
歪んだ雨樋と室外機の壁

調査を進めると、屋根以外の場所にも異常が見つかりました。
雨樋(あまどい)の激しい変形です。
通常、直線であるはずの軒樋(のきどい)が、熱による紫外線劣化や過去の雪の重みなどで、波打つように歪んでいました。
これでは雨水をスムーズに排水できず、溢れた水が外壁を伝って二次的な雨漏りを引き起こす原因になります。
そして、もう一つの難題が「エアコン室外機」の存在です。
1階の庇(ひさし)屋根の上にもトタン屋根があり、その上に室外機が鎮座しています。
屋根を修理するには、この重い室外機を一時的に持ち上げ、移動させながら作業する必要があります。
赤錆、下地の腐食、雨樋の崩壊、そして障害物。
単なる「塗装」では到底太刀打ちできない現実が、次々と明らかになりました。
診断完了。「塗装」ではなく「再生」を

すべての調査を終え、地上に降りました。
撮影した写真をお客様にお見せしながら、正直な診断結果をお伝えします。
「残念ながら、今の屋根にペンキを塗っても、すぐに剥がれてしまいます。それどころか、下地が腐っているので、塗装中に屋根が抜ける危険すらあります」
お客様の表情が曇りますが、私たちはここで終わりません。
この家を長く守るための、最善のプランを用意していました。
それは、ボロボロのトタンを剥がし、腐った下地を補強し、新しい屋根材で覆う「葺き替え(ふきかえ)」という抜本的な治療法です。
錆びついた屋根は、どのように生まれ変わるのか。
次回、いよいよリフォーム作業が始まります。その驚きの光景にご期待ください。
記事のまとめ

調査ポイント
- 錆はSOS: トタン屋根の赤錆は、防水機能が完全に失われているサイン。塗装では手遅れな場合が多い。
- 踏み心地に注意: 屋根の上を歩いた時に「沈む」感覚があれば、下地の合板が腐っている可能性大。
- 雨樋の役割: 変形した雨樋を放置すると、排水不良で外壁や基礎を傷める原因になる。
- 室外機の処理: 屋根上の設備機器も、専門的な手順を踏めば移動・再設置が可能。
この現場の続きを見る
次のブログ記事へ: 第2話:ボロボロのトタンを剥がせ!腐食した垂木と下地を再生する【解体・補強編】へ続く
FAQ(よくある質問)
Q1. トタン屋根の寿命はどれくらいですか?
A. 一般的には15年〜20年程度です。こまめに塗装メンテナンスをしていれば延びますが、赤錆が出たり穴が開いたりした場合は寿命と考え、葺き替えやカバー工法を検討すべきです。
Q2. 雨樋が変形するのはなぜですか?
A. 塩化ビニール製の雨樋は、長年の紫外線や熱で硬化・変形します。また、雪の重みや強風の煽りを受けて歪むこともあります。歪むと水が流れなくなるため交換が必要です。
Q3. 「塗装」と「葺き替え」どちらが良いですか?
A. 下地がしっかりしていて表面の劣化だけなら「塗装」がお得ですが、今回のように下地が腐っていたり、金属自体が脆くなっている場合は「葺き替え」か「カバー工法」でないと、すぐに雨漏りが再発してしまいます。

名古屋市南区を中心に、名古屋市と近郊都市で活動する「ヤマムラ建装株式会社」5代目の山村です。
創業100年以上の技術を受け継ぎ、雨漏り修理から外壁塗装まで、すべて私が責任を持って担当します。
最近やり始めた趣味はAIの勉強と筋トレ。
お客様の「困った」を解決し、笑顔にするのが私の仕事です。
【保有資格】かわらぶき技能士・ 増改築相談員/ 【趣味】AIの勉強








