名古屋市緑区にて洋風瓦で施工された屋根での雨漏り原因解明!切妻屋根からの可能性と対策

点検調査でご訪問させていただきました

雨漏り調査でご訪問

名古屋市緑区にある二階建て建物で、切妻屋根から室内に雨漏りが発生しているとのことです。
内壁と天井板が交わる部分に雨染みがあり、外壁のシーリングの劣化か、屋根瓦の施工不備のどちらかが原因と考えられますね。
雨漏りの修理には注意が必要です。

切妻屋根のケラバ袖部からの雨漏り?

切妻屋根の離別名称

こちらにお住いのお客様が、外壁塗装の塗り替え工事を行うことで契約したリフォーム会社が、作業のために安全対策で仮設足場を設置されました。
その仮設足場を見てお客様からは、室内で雨漏りが発生していることもあり『同時に屋根も点検してほしい』というご相談があったそうです。
そのリフォーム会社と弊社が協力会社として取引先だった縁で、今回の点検にお伺いしました。
仮設足場の設置したことによって、お客様の点検要望にもしっかりと対応することができる準備が整いました。

室内にも雨漏りが拡がっていました

雨漏りが発生している部屋内を調査させていただきました。
天井板と内壁に当たる部分で、外壁がある場所付近からの雨漏りが確認されました。

雨漏りの原因を特定するために、以下の方法で雨漏りの場所を簡易的に特定することができます。
1. 天井板の真ん中付近からの雨漏り:屋根材から雨水が染み込んでいる可能性が高いです。
2. 外壁近くの天井板・内壁からの雨漏り:外壁やサッシ周りのシーリング、そしてその上の屋根が原因と考えられます。
3. 隣の部屋に近い方からの雨漏り:屋根の棟際や谷樋の鉄板の破損などが考えられます。

今回は、外壁近くからの雨漏りのため、外壁とサッシ周りのシーリングを確認しました。
サッシ周りのシーリングには特に劣化が見られませんでしたし、外壁の接続部分のシーリングも雨漏りを引き起こすほどの劣化は見当たりませんでした。

劣化した外壁のシーリングを取り替えすることの必要性

外壁同士のシーリングが隙間が出来ています

サイディング壁など、壁同士の隙間に埋めるシーリング材の交換時期は重要です。
劣化が早い場合、約10年ごとに塗り替えや交換が必要になります。
シーリングが縮んで隙間ができたり、ひび割れている場合は、経年劣化が進んでいるサインです。
目視で確認できる状態であれば、早めに塗り替えや交換を行うことをお勧めします。
外壁のメンテナンスは建物の耐久性や美観を保つために重要なので、定期的な点検と対処が必要です。

サッシ周りのシーリングが切れて雨漏りすることは多々あります
室内にも雨漏りが拡がっていました

外壁からの雨漏りが発生する可能性が高いサッシ周りとサッシ付近の外壁部の接続部分では、特にシーリングの劣化には注意が必要です。
サッシからの雨漏りは、多くなる原因となることがあります。
また、少し離れた天井板からの雨漏りの場合は、サッシ周りのシーリング切れよりも、外壁部の接続シーリングの劣化やそれ以上の屋根からの雨漏りが原因である可能性が高いです。
注意深くチェックすることが重要です。

亀裂が入って内部のバックアップ材が剥き出しになっております
コーキングが劣化した外壁

シーリングの劣化が進むと、劣化したシーリングが破断し、内部に埋め込まれているバックアップ材が剥き出しになり、紫外線にさらされて劣化します。
写真では、シーリングが劣化しすぎて内部の青色のバックアップ材が完全に剥き出しになっている状態が確認されます。
この状態では、劣化が進んでいることが明らかです。劣化したシーリングは早めに取り替えることが重要です。

外壁の端が破損することもあります

外壁塗装やリフォームを考える際に、シーリングの塗り替え工事について理解していることは重要です。
外壁材は釘で固定されているかもしれませんが、建物全体が揺れる際にはそれだけでは十分ではありません。
地震や強風、台風などの自然災害が発生した際に、建物が揺れることは避けられません。
その際に、外壁同士の隙間にあるシーリングが重要な役割を果たしています。

シーリングは充填剤として、建物の揺れを軽減し、外壁同士の隙間からの水漏れを防ぐ役割を果たしています。
しかし、このシーリングが劣化している場合、建物が揺れるたびに外壁同士が当たり、外壁材が破損する可能性があります。
その破損を放置すると、雨漏りのリスクが高まります。

外壁の点検で塗装業者やリフォーム業者からシーリングの交換を勧められた場合は、その提案を真剣に考えるべきです。
シーリングの塗り替え工事には仮設足場が必要となりますが、建物の大きさや設置場所によって費用が異なります。
例えば、30坪ほどの2階建て建物では、仮設足場の設置と解体にかかる費用が30〜40万円以上かかる場合もあります。

建物の外装工事を行う際に、一回ずつ足場を設置・解体するのではなく、一度に複数の工事をまとめて行うことで足場代を節約する方法もあります。
建物の安全性と耐久性を考える上で、シーリングの塗り替え工事は重要な要素となることを忘れずに、専門家のアドバイスを受けながら適切な対応を検討することが大切です。

軒裏のモルタルが雨水で崩れていました

ケラバ袖部と軒先部が合わさる場所で、軒裏側のモルタルが水分に含まれて剥がれている状況が確認されました。
この状態は、ほぼ完全にケラバ袖側からの雨水が侵入し、軒先部の破風板で雨水が排出される場所がなくなっていることが原因と考えられます。
雨水が溜まり続け、年月が経過する中でこの部分が腐食していった可能性があります。

切妻屋根の離別名称
ケラバ袖部の専用瓦やその内部からの雨漏りを考察しました

洋風平板瓦(F形)が使用される切妻屋根では、1990年以前の施工では屋根の両端部分であるケラバ袖部に、水流れの板金が設置されていないことがよくありました。

1990年代に関西地方で起こった大地震以降、建物に使用される屋根瓦が和形(J形)瓦から洋風平板瓦(F形)やスレート瓦などに主流が変わりました。
この急激な変化により、施工方法も変化しました。
以前は親方から技術を盗んで施工していた時代から、瓦メーカーなどが制作した施工書を参考にする方法が一般的となりました。

この時代の流れから、洋風平板瓦(F形)でも水流れ板金を取り付けない施工が行われることがありました。
一部の業者は、工事価格を下げるために水流れの板金などを取り付けなかったという噂もありますが、現在では新築物件においては瑕疵担保責任があるため、そのような施工は行われなくなっています。

しかし、約30年前やそれ以前に建てられた建物では、保証がないため、施工に問題があった場合でも証明するのは難しいかもしれません。
建物の腐食を防ぐためにも、早めの修理が必要かもしれません。
建物にお住まいの方は、専門家に相談して適切な対策を検討することをお勧めします。

固定釘のパッキン部分が劣化していました

屋根や屋根瓦の修繕や修理は、10〜15年ごとに一度行うことが良いと考えられます。
このような周期でのメンテナンスは負担に感じるかもしれませんが、一部の修理や修繕工事で済むことも多いです。

一方、何も手を加えずに年月が経過すると、大規模な屋根修繕や屋根瓦の葺き替え工事が必要になる可能性があります。
その際には、建物の屋根の躯体部分の補強工事も追加されることがあります。
このような場合、建物の平屋屋根と二階建て屋根の違いや、建物の大きさ、作業するための敷地の有無によって、工事金額は最低でも約300万円から500万円以上になる可能性があります。

屋根のメンテナンスは、室内に雨漏りが起こらない限り気づきにくいかもしれませんが、常に注意を払っておくことが重要です。
屋根の状態を定期的にチェックし、必要な修繕や補修を行うことで、建物全体の安全を確保できます。

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