屋根の上で何が起きた?「ドスン」という音は瓦が屋根を壊した音でした

01.緑区 瓦修理 瓦屋根が破損した原因を探ります。

「風が強い日に、屋根からすごい音がしたんです」
名古屋市緑区のお客様より、不安なご相談をいただきました。

裏の駐車場に落ちていた瓦の破片。
屋根に登って確認すると、そこには衝撃的な光景が広がっていました。

屋根のてっぺんから落ちた瓦が、下の瓦を直撃して破壊する「二次被害」。
放置すれば雨漏り確実の危険な状態を、プロの目で診断します。

屋根瓦が落ちた!その原因とリスクとは?

02.緑区 瓦修理 屋根の頂点部の棟冠瓦がらっかしていました。

お話を伺ったのは、こちらにお住まいの穏やかなご夫婦です。
普段は屋根の状態を気にすることもなかったそうですが、強風が吹いた際に屋根の上で「ドスン!」という大きな音がしたのが気になったとのこと。

翌日、敷地内に瓦の破片が落ちているのを発見し、裏の駐車場から屋根を見上げてみると、なんと屋根の最も高い部分にある「棟瓦(むねがわら)」がなくなっていたそうです。
棟瓦とは、屋根の面と面がぶつかる山のてっぺんを覆っている瓦のことです。
この部分が強風の影響を最も受けやすく、劣化が進むと固定が弱まり、ずれ落ちてしまうことがあります。
今回は、ちょうど風の通り道になる場所だったため、特に大きな被害につながりかねない状況でした。

屋根瓦が落ちる主な原因は、強風や経年劣化です。

03.緑区 瓦修理 棟冠瓦が落下した時に破損させました。
04.緑区 瓦修理 棟冠瓦が当たったときの衝撃で破損しました。

お客様のご許可をいただき、早速屋根に上がらせていただきました。
やはり、ご相談いただいた通り、屋根のてっぺんにある棟瓦(むねがわら)が落下し、その衝撃で下の瓦(平瓦/ひらがわら)が破損していました。

破損した瓦を詳しく確認すると、自然に割れたものとは違う、いびつな割れ方をしていました。
これは、高い位置から落下した棟瓦がぶつかったことによる衝撃の証拠です。
目に見える大きな破損だけでなく、衝撃によってひび割れが広がっている可能性も考えられます。
このひび割れは非常に見つけにくいため、専門家による細かな点検が不可欠です。

ひび割れや破損箇所を放置しておくと、そこから雨水が侵入し、雨漏りの原因となります。
さらに、侵入した雨水が屋根の下地や建物の骨組みを腐食させてしまうこともあり、建物の寿命を大きく縮めてしまうことになりかねません。

「たかが瓦のひび割れ」と軽視されがちですが、家の耐久性を保つ上で非常に重要な問題です。
今回のケースのように、大きな音がした後に瓦が落ちていた、という経験がある方は、すぐに専門家にご相談ください。

見過ごされがちな屋根のサイン

05.緑区 瓦修理 破損した破片がトタン屋根まで落ちていました。

屋根に上がって点検を進めていくと、屋根の先端部分にある軒先(のきさき)に設置されたトタン屋根の上にも、瓦が割れたときの破片が飛び散っているのを発見しました。

軒先とは、屋根が建物の外壁より突き出ている部分のことで、雨水が外壁に直接当たるのを防ぐ役割があります。
この部分に瓦の破片が落ちていたということは、棟瓦が落下した際の衝撃が非常に強く、破片が広範囲に飛散したことを示しています。

このように瓦が広範囲に破損・飛散するということは、その衝撃で屋根の他の部分にも見えないひび割れやズレが発生している可能性が高くなります。
特に、瓦と瓦の隙間にある漆喰(しっくい)や、瓦を固定している部分がダメージを受けていると、そこから雨水が浸入し、大規模な雨漏りや建物の腐食につながりかねません。

経年劣化による瓦のひび割れ

06.緑区 瓦修理 元々劣化から亀裂が入っていた瓦もあります。

落下による破損以外にも、経年劣化で脆くなった瓦がいくつか見つかりました。
瓦の寿命は、種類や環境にもよりますが、一般的に30年から50年と言われています。
長年、雨風や強い日差しにさらされることで、瓦自体の耐久性は徐々に失われていきます。

特に注意が必要なのが、瓦の表面に現れる細かなひび割れです。
このひびは、年月の経過とともに発生し、そこから瓦の内部に水分が浸み込みやすくなります。
冬場にその水分が凍結・膨張を繰り返すと、ひびがさらに大きくなり、最終的には瓦全体が破損してしまうのです。

今回のお客様宅の瓦も、表面に無数のひび割れがあり、そのひび割れに沿って瓦が破損していました。
このように経年劣化で破損した瓦は、見た目以上に脆くなっていることが多く、ちょっとした衝撃でも割れやすくなります。

「瓦が古くなってきたけど、まだ大丈夫だろう」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、目に見えないところで劣化は確実に進行しています。
雨漏りを防ぎ、家を長持ちさせるためには、定期的な点検と適切なメンテナンスが非常に重要です。

過去の修理跡も要注意!

07.緑区 瓦修理 かなり前にもコーキング塗布で修繕されています。

今回の点検では、過去に行われたと思われる修理の跡も見つかりました。
瓦のひび割れ部分に沿って、古いコーキング剤が塗られていたのです。

コーキング剤は、隙間を埋めて水の侵入を防ぐために使われるペースト状の材料です。
しかし、このコーキング剤は経年劣化で硬くなり、ひび割れてしまい、防水効果はすっかり失われていました。

お客様にお聞きしたところ、約20年前に漆喰(しっくい)の補修を行ったそうで、その際に修理されたのではないかということでした。
漆喰とは、瓦の隙間を埋める白い土のことで、屋根を雨から守る重要な役割を担っています。
20年という年月は、コーキング剤にとっても漆喰にとっても、その効果を保つには厳しい期間です。

この状態ではいつ雨漏りが起きてもおかしくありません。
そこで、棟瓦(むねがわら)の落下と瓦の破損、そして経年劣化した漆喰の状態を考慮し、棟瓦の取り付け直し工事と破損した瓦の差し替え工事をご提案しました。
お客様には、点検で見つかった屋根の状態と、必要な工事の内容を丁寧にご説明し、お見積もりを作成してお渡ししました。

屋根の不具合は、放置しておくと家の構造全体に影響を及ぼす可能性があります。
過去に修理をしたからと安心せず、定期的な点検で早期に問題を発見することが大切です。
ご自宅の屋根に少しでも不安を感じたら、まずは私たち専門家にご相談ください。


「棟瓦(むねがわら)」とはどこのことですか?

屋根の面と面が合わさる頂上部分に被せてある、半円形の瓦のことです。屋根の中で最も風の影響を受けやすく、固定している漆喰や銅線が劣化すると、今回のように強風で飛散・落下することがあります。

「ひび割れ」くらいなら放っておいてもいいですか?

危険です。ひび割れから雨水が染み込み、冬場に凍って膨張すると、瓦が完全に割れてしまいます(凍て割れ)。また、そこから雨漏りが発生し、家の下地を腐らせる原因になります。

コーキングで直せませんか?

一時的な応急処置にはなりますが、長持ちしません。今回の現場でも20年前のコーキング補修跡がありましたが、劣化して防水効果を失っていました。

次回の現場ブログ記事の内容は?

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