名古屋市中区【カバー工法】築17年のパミール屋根に要注意!多発する悪質訪問販売の手口と正しいリフォームの選び方
writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
名古屋市で屋根リフォームを検討中の方へ|悪質訪問販売にご注意を!

「そろそろ家のリフォームを考えているけど、どこに頼んだらいいか分からない」「訪問販売の業者が来て、不安を煽られて困っている」
名古屋市にお住まいの皆様、そんなお悩みはありませんか?
特に築17年を超えているご自宅の場合、屋根の劣化が気になり始める頃かもしれません。
しかし、そんな心理につけこむ悪質な訪問販売業者が名古屋市中区をはじめ、名古屋市近郊で増えています。
お客様の大切な住まいを守るためにも、悪質業者の手口を知り、信頼できるリフォーム会社を選ぶことが重要です。
この記事では、先日弊社に寄せられた実際の相談事例を交えながら、悪質訪問販売の手口とその対策、そして築17年の家に多い屋根材「パミール」の問題と適切なメンテナンス方法について、名古屋市の地域密着型リフォーム会社が詳しく解説します。
目次
信頼できるリフォーム会社選びの第一歩!名古屋市で増加する悪質訪問販売の手口

先日、名古屋市中区にお住まいのお客様から、非常に困ったご相談をいただきました。
なんと、見慣れない業者がお客様の許可なく、歩道から建物の屋根を撮影し、その写真をもとに「このままでは雨漏りします!」と不安を煽り、強引に工事契約を迫ってきたというのです。
このような悪質な訪問販売は、残念ながら名古屋市内で後を絶ちません。
お客様の大切なご自宅を悪質業者から守るためにも、まずは彼らの巧妙な手口を知ることが重要です。

今回のお客様のご自宅は築17年。
そろそろリフォームを検討する時期ではあるものの、不審に思ったお客様は、地域に根差した弊社にご連絡くださいました。
問題の業者が提示してきた「屋根点検報告書」を確認したところ、歩道からの撮影では、本当に雨漏りしているかどうかを正確に判断することは困難です。
私たち専門業者は、雨漏りの可能性がある箇所を実際に近くで目視し、必要であれば高所カメラなどを使って屋根全体を確認することで、状況を正確に判断します。
悪質な訪問販売業者は、素人には分かりにくい写真を見せつけ、「すぐに工事しないと危険です!」と不安を煽って契約を急がせる手口をよく使います。
大切な住まいを守るためにも、少しでも不安を感じたら、まずは信頼できる専門業者に相談することが重要です。
一見「悪質」とは言い難い業者にも要注意!リフォーム契約を急かす手口とその対策

悪質なリフォーム業者の中には、分かりやすく「悪質」と判断しにくいタイプも存在します。
例えば、次のような業者には特に注意が必要です。
- 建物の点検に一度だけ訪問し、その後お客様への事前連絡なしに音沙汰がなくなる
- 点検報告書や写真もなく、見積もりや請求書をお客様の了承を得ずに、メールだけで済ませようとする
このような業者は、お客様への対応が不十分だと言えるでしょう。
たとえ知人からの紹介であったとしても、対応に疑問を感じる業者はすぐに断るのが賢明です。
後々困るのはお客様ご自身になってしまいます。
その見積もり、本当に大丈夫?見積もり項目と契約期間に注意!

先日ご相談いただいたお客様の場合もそうでした。
先の悪質訪問業者が提示してきた見積もりは、一般的な相場よりもはるかに高額だった上、弊社が重要視する2~3項目が記載されていませんでした。
さらに、「この一週間以内に契約を確定させたらこの金額で施工します」と、契約を急かすようなことを言ってきたそうです。
私たち真面目にリフォーム業を営む会社は、見積もり項目の増減はあっても、お客様に契約を無理強いすることは決してありません。
むしろ、ご家族でじっくり検討できるよう、十分な時間をご提供します。
見積もりの項目が不十分だったり、契約を急かしたりする業者は、後から高額な追加費用を請求する可能性が高い、悪質な訪問販売業者の典型的な手口です。
お客様の大切なご自宅のリフォームは、信頼できる業者に任せましょう。
築17年の家に多い「パミール」屋根材の深刻な劣化と正しい対処法

先日、お客様のご自宅の屋根点検のため、二階のベランダから脚立を使って屋根に上がらせていただきました。
そこで確認できたのは、お客様の屋根に使われていた「パミール」という屋根材の、予想以上に深刻な劣化状態でした。
「パミール」とは、かつて多くの住宅で使われていた屋根材の一種です。
しかし、このパミールは経年劣化によって表面の層がミルフィーユのように剥がれてくる「層間剥離(そうかんはくり)」という現象を起こしやすいという特徴があります。
築17年のお宅としては、その劣化の激しさに驚かされました。
一般的な屋根材である「カラーベスト(コロニアルやクボタスレートとも呼ばれる、セメントと繊維を混ぜて作られた薄い板状の屋根材)」と比較しても、パミールの劣化は圧倒的に早く進行しており、屋根材としての機能が失われつつある状態でした。
このような状態を放置すると、雨漏りにつながる可能性が非常に高くなります。
ご自宅の屋根にパミールが使われているかご存じない方もいらっしゃるかもしれません。
もし、築年数が経っているご自宅で、屋根の劣化が気になる場合は、一度専門業者による点検をおすすめします。

パミールという屋根材には、致命的な弱点があります。
それは、屋根材の表面や屋根材同士の接合部分が、時間の経過とともに層状に剥がれてきてしまうこと。
この剥離した部分に雨水が浸入すると、さらに剥離が進行し、屋根材としての機能が失われてしまいます。
この「剥がれる」という特徴から、パミール屋根材は屋根塗装ができません。
もし、リフォーム店や塗装業者が「パミールでも屋根塗装はできますよ」と言ってきたら、それは残念ながらお客様を騙そうとしている可能性が高いです。
たとえ「最新の塗料を使えば大丈夫!」などと言われても、絶対に信用しないでください。
パミールの表面が剥がれるという根本的な問題があるため、色を塗ってもすぐに剥がれてしまい、全く意味がありません。
高額な費用を払っても、無駄な作業になってしまうだけです。
パミール屋根の正しいメンテナンス方法|葺き替えとカバー工法

パミール屋根材の劣化が進んでいる場合は、塗装ではなく、屋根の葺き替え(ふきかえ:既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に交換すること)やカバー工法(既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて設置する方法)といった、別の方法を検討する必要があります。
パミール屋根材のメンテナンス方法は、主に二つです。
- 屋根材の葺き替え(ふきかえ): 既存のパミール屋根をすべて撤去し、新しい屋根材(例えばカラーベストなど)を設置する方法です。
- カバー工法: 既存のパミール屋根の上から、新しい金属製の屋根材を重ねて施工する方法です。
それぞれメリットとデメリットがありますが、費用を抑えたいお客様には、カバー工法をおすすめすることが多いです。
カバー工法なら、既存の屋根材を撤去する手間が省けるため、工事費用や工期を抑えられます。
カバー工法の場合、色褪せた棟板金(むねばんきん:屋根の頂上部分を覆う金属製の板金)も取り外され、新しいものが取り付けられます。
これにより、屋根全体の美観が向上するだけでなく、防水性も高まります。
お客様の大切な住まいを守るためにも、正しい知識を持ち、悪質な業者にはきっぱりと「お断り」を伝えましょう。
見落としがちな家の劣化サイン|屋根以外の点検も重要です

先の悪質業者による点検報告書には書かれていなかった、お客様宅の別の問題箇所も見つかりました。
今回は一階の屋根部分、特にベランダの壁の下にある「のし水切り板金(のしみずきりばんきん:屋根と壁の境目などに取り付けられ、雨水が建物内部へ浸入するのを防ぐL字型の板金部材)」と呼ばれる部分です。
こののし水切り板金は、屋根材と同様に釘で固定されています。
しかし、その釘頭(くぎあたま)に防水処理のコーキング(防水性のある充填材)が施されていませんでした。
実は約30年前までは、この部分にコーキングを施すことは一般的ではありませんでした。
しかし、2000年頃に大型台風が相次いで来襲した際、この釘頭から雨水が浸入し、建物の内部の土台が腐食する事例が多数発見されたのです。
この経験から、現在では釘頭にコーキングで防水処理を施すのが業界の常識となっています。
にもかかわらず、今回の業者(パミールを使うような安価な工事を請け負う業者)は、このような重要な防水処理を怠っていたようです。
目に見えにくい部分だからこそ、丁寧な施工が求められます。
安さだけを追求する業者には、このような大事な工程がずさんになる傾向があります。
お客様の大切な家を守るためには、目先の価格だけでなく、施工品質をしっかりと見極めることが重要です。
外壁の劣化サインも見逃さないで!ケラバ破風板とコーキングのチェック


今回のお客様のお宅は、シンプルな三角屋根が特徴の切妻屋根(きりづまやね)でした。
この切妻屋根の両端、特に屋根の妻側(つまがわ:建物の側面のうち、屋根の勾配が低い側)の先端部分には、ケラバ破風板(けらばはふいた:屋根の端に取り付けられ、雨水の侵入を防ぐ板状の部材)という部材が取り付けられています。
新築時にこのケラバ破風板は、サイディング(建物の外壁に使われる板状の建材)を貼る、板金を巻く、あるいは塗装を塗るといった方法で仕上げられます。
今回のお宅では塗装で仕上げられており、紫外線による色褪せや塗膜の剥がれが進行していました。
これは外壁の塗り替え時期が近づいているサインでもあります。一般的に、外壁のメンテナンス時期は以下のようになります。
- コーキング(シーリング:建物の隙間を埋める防水材)の交換時期: 約10年ごとが目安です。
- 外壁塗装の塗り替え時期: 使用する塗料の種類にもよりますが、約13年~18年が目安とされています。
お住まいの築年数と合わせて、これらの劣化サインが出ていないか、ぜひ一度確認してみてください。
適切な時期にメンテナンスを行うことで、大切なお住まいの寿命を延ばすことができますよ。
足場を有効活用!屋根工事と外壁塗装をまとめてお得にリフォーム

先日のお客様宅の屋根点検の際、外壁サイディング(建物の外壁に使われる板状の建材)の目視調査も行いました。
すると、サイディング同士の接続部分に使われているコーキング(シーリングとも呼ばれ、建物の隙間を埋めるゴム状の防水材)が、かなり劣化しており、交換時期が近づいていることが分かりました。
お客様からは「工事の際は仮設足場は設置するのですか?」とご質問がありました。
もちろん、作業員の安全確保はもちろん、近隣住民や通行人の方々への配慮のためにも、足場は必ず設置しますとお答えしました。
するとお客様から「足場をかけるなら、一緒に外壁塗装の塗り替えもやってほしい」とご要望をいただきました。
そこで、早速外壁サイディングの状態も詳しく調査することに。
実は、この「足場を有効活用する」という考え方は、とても賢明な選択です。
足場設置には費用がかかりますが、一度設置してしまえば、屋根工事と外壁塗装を同時に行うことで、それぞれを別々に依頼するよりもトータルコストを抑えることができます。
また、一度で工事を済ませられるため、お客様のご負担も軽減されます。
外壁の劣化やコーキングのひび割れなどが気になる方は、この機会にまとめて点検・メンテナンスを検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ|名古屋市の屋根・外壁リフォームは信頼と実績の弊社へ
名古屋市にお住まいの皆様、悪質な訪問販売業者の手口は巧妙化しています。
大切なご自宅を守るためにも、安易に契約せず、必ず複数の信頼できる業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。
特に築年数が経っているご自宅の場合、屋根材「パミール」の劣化や、のし水切り板金の防水処理、外壁の劣化など、専門家でなければ見つけにくい問題が潜んでいる可能性があります。
弊社は、名古屋市に密着し、お客様の大切な住まいを長く快適に保つための適切なリフォームをご提案しています。
無料点検も承っておりますので、屋根や外壁のことで少しでも気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
お客様の状況に合わせた最適なプランをご提案させていただきます。
名古屋市での屋根・外壁リフォームは、信頼と実績の弊社にお任せください!
次回の現場ブログはこちらから読み進めます↓↓↓
『名古屋市中区【カバー工法】屋根・外壁・ベランダのトラブル解決!悪質業者の手口から守る安心リフォームと施工不良の見分け方』
ヤマムラ建装 株式会社では

