【屋根カバー工法】名古屋市昭和区　店舗の屋根から雨漏り発生！徹底調査で見えた原因！費用を抑えたカバー工法の施工事例！

writer by ヤマムラ建装株式会社　代表取締役　山村康輔

【店舗の雨漏り修理】アスベスト屋根も安心！費用を抑えるカバー工法と徹底調査の施工事例

初動調査でもあるこちらの現場ブログの一番始まりはこちらから読めますよ↓↓↓
『名古屋市昭和区【屋根カバー工法】築40年の屋根から雨漏り！棟板金の施工不備と劣化とは？アスベストを含むカラーベストには』

工事のきっかけ

築年数　・・・　築４０年ほど

工事費用・・・　約８０万円ほど

施工期間・・・　約４日ほど

建物種別・・・　戸建て（木造）

ビフォーアフター

☞

「天井にシミがある…これって雨漏り？」
そんな不安を感じたことはありませんか？
特に店舗や事務所の場合、雨漏りは営業に関わる重大な問題です。
今回は、店舗物件で発生した緊急の雨漏り修理の事例をご紹介します。

調査で判明したのは、カラーベスト屋根の寿命と、見えない内部で進行していた腐食でした。
「古い屋根は修理費用が高そう」と心配される方も多いですが、今回はアスベスト処分のコストをカットできる「カバー工法」を採用。
プロの職人が行う、雨漏りを二度と起こさないための「ルーフィング防水」や「板金の二重固定」など、徹底した施工の裏側を詳しく解説します。

天井のシミは危険信号！建物全体を調べる「徹底点検」の重要性

屋根だけじゃない？雨漏り原因を突き止める視点
先日、借家として貸し出している店舗物件のオーナー様より、「天井から雨漏りしてきたので見てほしい」との緊急のご相談をいただきました。
店舗でのトラブルは営業活動に直結するため、一刻も早い対応が求められます。
私たちはすぐに現地へ向かい、屋根全体を含めた詳細な点検調査を行いました。

雨漏りの解決において最も重要なのは、修理作業そのものよりも、まずは「どこから水が入っているか」という原因特定です。
実は、天井にシミがあるからといって、真上の屋根が原因とは限りません。
外壁のひび割れやサッシの隙間、あるいは普段は見えない屋根裏の結露など、原因は多岐にわたります。
だからこそ、表面的な確認だけでなく、経験豊富な専門業者による、建物全体を俯瞰した徹底的なチェックが不可欠なのです。

見えない場所こそ「可視化」して安心を
私たちは調査の際、お客様が普段見ることのできない屋根の上や小屋裏などの状況を、必ず写真や動画で記録に残します。
「百聞は一見にしかず」の通り、口頭での説明だけでなく、実際の映像をご覧いただくことが、納得して修理に進んでいただくための第一歩だと考えているからです。

雨漏りは放置すれば建物の寿命を縮めるだけでなく、シロアリやカビの原因にもなります。
自己判断で悩む前に、まずは私たちのような職人さんが提供している無料点検サービスを活用し、建物の健康状態を正確に把握することから始めてみてください。
早期発見こそが、修理費用を抑える一番の近道です。

カラーベストの雨漏りは「塗るだけ」では直らない？劣化サインと正しい対処法

塗装は万能ではない？雨水が染み込むリスク
屋根材として普及しているカラーベストですが、築年数が経過して交換時期（寿命）を迎えると、表面の撥水性が失われ、スポンジのように雨水を吸い込みやすくなります。
これが原因で屋根裏への雨漏りが発生するケースは少なくありません。

よく「塗装をすれば雨漏りが直る」と誤解されがちですが、実は一般的な屋根塗装には美観維持や表面保護の役割はあっても、根本的な防水効果はほとんど期待できません。
雨漏りを防ぐためには、塗装だけで安心せず、屋根材そのものの状態を見極める必要があります。

棟板金の傷は「屋根全体」のＳＯＳ
今回の調査では、屋根の頂上にある棟板金（むねばんきん）にも色落ちや傷が見受けられました。
常に雨風にさらされるこの場所の劣化は、屋根全体が悲鳴を上げているサインでもあります。

こうした状態で部分的な修理だけを行っても、別の場所からすぐに不具合が出る可能性が高いです。
建物の寿命を縮めないためにも、専門業者や熟練の職人さんに相談し、屋根全体の点検を含めた適切な修繕プランを検討することを強くおすすめします。

棟板金の内部調査で発覚！「釘の隙間」から始まる雨漏りと貫板の腐食

屋根の不具合を正確に見極めるためには、外観を目視するだけでなく、屋根の頂点にある棟板金（むねばんきん）を実際に取り外して行う内部調査が非常に重要です。
今回の現場では、板金を解体したことで、外からは見えなかった深刻な問題が明らかになりました。

それは、板金を横から固定している釘の頭に、雨水の侵入を防ぐためのコーキング処理などの防水対策が施されていなかったことです。
その結果、わずかな釘と板金の隙間から長期間にわたって雨水が浸入し、板金の土台となる貫板（ぬきざい）が湿って腐食し始めている形跡が見つかりました。

この貫板は、屋根材を固定するアンカーの役割を持つ重要な部材です。
ここが腐ってしまうと、台風などで板金が飛散するリスクや、室内への雨漏りに直結してしまいます。

こうした内部の劣化は、外から見るだけでは決して分かりません。
手遅れになる前に、信頼できる職人さんや専門業者に依頼し、隠れたリスクを早期に発見・修理することが、建物の寿命を延ばす一番の近道です。

高額な葺き替えよりお得？「カバー工法」で賢くリフォームする提案と契約の流れ

点検調査が完了した後、まずは撮影した現場写真をお客様と一緒に確認しながら、現在の屋根の状態を詳しくご説明させていただきました。
今回の屋根材であるカラーベストには、古い年代特有のアスベスト（石綿）が含まれていました。
これを全て解体・撤去する葺き替え工事を行うと、特別な産業廃棄物の処分費がかさみ、どうしても施工金額が高額になってしまいます。

そこで私たち施工者からの解決策として、既存の屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材を重ねて張るカバー工法をご提案いたしました。
この方法であれば、廃材処分費を大幅にカットし、コストを抑えつつ新築同様の耐久性を手に入れることが可能です。
このプランを基にお見積りを作成し、一度持ち帰ってご検討いただく形となりました。

後日、ご家族皆様でじっくりとご相談された結果、費用対効果の高いご提案内容にご納得いただき、正式にカバー工法での工事をご依頼いただきました。
契約書の取り交わしを経て、必要な資材の手配や職人さんの工程調整を速やかに行い、いよいよ着工の日を迎えることとなりました。

カバー工法は万能？「葺き替え」を選ぶべき劣化症状と判断基準

コストを抑える「カバー工法」の魅力
現在、カラーベストのメンテナンス方法として主流になりつつあるのが、古い屋根を撤去せずに新しい金属屋根材を上から重ねて取り付けるカバー工法（重ね葺き）です。
この工法の最大のメリットは、既存の屋根を解体する手間や廃材処分費がかからないため、葺き替え工事と比較して費用を安く抑えられる点にあります。

下地が傷んでいたら「カバー工法」はNG？
しかし、どんな屋根でもカバー工法ができるわけではありません。
ここで重要になるのが、屋根を支える土台である野地板（のじいた）や防水紙の状態です。

もし、これら下地の劣化や腐食が激しく進行している場合、その上から新しい屋根を被せてしまうと、釘が効かずに強度が保てなかったり、内部で腐食が悪化したりする恐れがあります。

そうした場合には、無理に蓋をするのではなく、下地から新しく作り直す葺き替え工事を選択する必要があります。
また、金属以外の屋根材をご希望される場合も同様です。
ご自宅の屋根がどちらの工法に適しているかは、外観だけでは判断が難しいため、ぜひ私たち専門業者や職人さんにご相談ください。
建物の状態に合わせた最適なプランをご提案させていただきます。

見えないシートが家を守る！カバー工法における「ルーフィング」の重要性

古い屋根と新しい屋根の「間」にある秘密
経年劣化したカラーベストのリフォームにおいて、既存の屋根を撤去せずに新しい金属屋根材を上から被せるカバー工法は、費用対効果の高い人気の施工方法です。
しかし、ただ単に新しい屋根を被せれば良いというわけではありません。
実は、この工法で最も重要な鍵を握っているのは、古い屋根と新しい屋根の間に挟み込む防水処理の工程です。

最終防衛ライン「ルーフィング」の役割
私たちは、新しい屋根材を施工する前に、必ずルーフィング（防水紙）と呼ばれるシートを屋根全体に隙間なく貼り込んでいきます。
このルーフィングこそが、大切なお住まいを雨から守る「最終防衛ライン」の役割を果たします。

万が一、台風などの激しい風雨で表面の金属屋根材の隙間から水が侵入したとしても、この防水シートがしっかりと施工されていれば、建物内部への雨漏りを完全にブロックすることができます。

完成してしまえば隠れて見えなくなる部分ですが、私たち施工者や職人さんは、この見えないシートの品質と丁寧な施工こそが、将来の被害を未然に防ぎ、屋根の寿命を決定づける最重要ポイントだと考えています。

凸凹をなくしてフラットに！棟板金の撤去が仕上がりを決める理由

屋根カバー工法は、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる合理的な工事ですが、実は「ただ上から重ねれば良い」というわけではありません。
工事を始める前に、まず屋根の頂上にある棟板金（むねばんきん）や、その内部にある貫材（ぬきざい）を完全に取り除く必要があります。

なぜなら、これらの部材は屋根面から飛び出しており、そのままでは新しい金属屋根材を設置する際に高さが干渉してしまうからです。
私たち施工者は、新しい屋根が波打ったり浮いたりしないよう、こうした突起物を丁寧に撤去し、下地を平らな状態に整えてから本体の施工に入ります。
この事前のひと手間を惜しまないことが、スムーズな作業と、雨漏りのない適切な設置を実現するための重要なポイントなのです。

軒先が決め手！ルーフィング固定と二重構造で雨漏りを防ぐ

屋根カバー工法における実際の施工は、屋根の勾配の一番下にある軒先（のきさき）からスタートします。
これには大きな理由があります。
まず、傾斜のある屋根面に敷いた防水シート（ルーフィング）は、そのままでは重力でズレ落ちてしまうリスクがあります。
そこで、下から順に新しい金属屋根材を取り付けていくことで、このシートをしっかりと押さえ込み、確実に固定する役割を果たしているのです。

また、施工の際には軒先部分に専用の板金材をあらかじめ設置し、一列目の金属屋根材をガッチリと噛み合わせるように取り付けます。
この緻密な作業によって屋根全体が一体化し、強風にも負けない強度が生まれます。
既存の屋根と新しい屋根による強固な二重構造となるため、耐久性と防水性が格段に向上し、お客様の雨漏りに対する不安を職人さんの技術で根本から解消します。

雨風に強い「ケラバ」の秘密！カバー工法における専用板金の施工

屋根の弱点「ケラバ」を専用部材でガード
カバー工法において、屋根材本体と同じくらい重要なのが、屋根の左右の端部分である「ケラバ袖部」の処理です。
ここは横風や巻き上げるような雨の影響を最も受けやすい場所であり、適切な処置をしないと雨漏りの原因になりかねません。
そのため、私たちは通常の屋根材を張る前に、まずこの部分に専用の板金材を取り付けます。

この専用板金は、屋根の側面を包み込むように保護し、強風や横殴りの雨が内部へ侵入するのを防ぐ役割を果たします。
このひと手間を加えることで、屋根の端部（ケラバ）の耐久性を飛躍的に向上させることができるのです。

「差し込み」施工で隙間をシャットアウト
専用の板金を設置した後、その板金に設けられたわずかな隙間に、新しい金属屋根材の端をスライドさせるように差し込みながら施工を進めていきます。

単に乗せるのではなく、板金同士を複雑に噛み合わせることで、風で屋根がめくれるのを防ぎ、高い防水性能を発揮します。
この工程は、板金の特性を知り尽くした職人さんが一つひとつ丁寧に行うことで初めて、その効果を最大限に引き出すことができます。
細部へのこだわりこそが、家を長く守る秘訣です。

サビない「ステンレスビス」と下から攻める施工の鉄則

見えない固定具こそこだわりを！サビに強いステンレス製ビスの採用
金属屋根材を長期間、安全に維持するために私たちが最も重視しているのが「固定する部材」の品質です。
屋根材を固定する際、施工者は一枚一枚に対して複数本のビスを打ち込み、ガッチリと下地に留め付けていきます。

この時、一般的な鉄製のビスではなく、非常にサビに強く、一度打ち込むと緩みにくいSUSビス（ステンレス製のネジ）を標準採用しています。
屋根は常に雨に打たれる過酷な環境です。

もし固定具がサビてしまえば、そこから強度が低下し、強風で屋根が飛ぶ原因になりかねません。
施工後は見えなくなってしまう部分だからこそ、職人さんは妥協のない部材選びと丁寧な固定作業を徹底しています。

軒先から棟へ！一連の流れが生む美しい仕上がり
施工の手順にも重要なルールがあります。
それは必ず屋根の低い位置である軒先（のきさき）からスタートし、頂点である陸棟（ろくむね）の棟際に向かって、階段を登るように順番に張り上げていくことです。

この一連の流れを崩さずに施工することで、屋根材同士の重なりが均一になり、雨水の浸入を防ぐ高い防水性と、遠くから見ても歪みのない美しい仕上がりを実現することができます。
基本を忠実に守り、一枚一枚丁寧に積み上げていくこと。
それが、私たち施工者が提供する安心の屋根リフォームです。

見えない土台「貫板」の役割とは？棟板金を支える重要な工程

金属屋根の仕上げに欠かせない「土台」の設置
軒先から葺き上げてきた金属屋根材の本体施工が完了しました。
しかし、これで全ての作業が終わったわけではありません。
屋根の頂上部分である「陸棟（ろくむね）」を仕上げるために、まずは貫板（ぬきいた・貫材）と呼ばれる部材を棟のラインに合わせて取り付けていきます。

一般のお客様にはあまり聞き馴染みのない部材かもしれませんが、これは最後に被せる傘の役割をする棟板金（むねばんきん）をビスで固定するための、いわば「背骨」のような重要な土台となります。

風雨に耐える強さは「下地」から
なぜこの工程がそれほど重要なのでしょうか？
それは、この貫板が真っ直ぐ、かつ強固に設置されていなければ、上に被せる棟板金が安定せず、台風などの強風が吹いた際に板金が飛散したり、隙間から雨水が侵入したりするリスクが高まるからです。

屋根全体の安定性と防水性を長期にわたって確保するためには、仕上げてしまえば見えなくなるこの土台部分の質が問われます。
私たち施工者は、隠れてしまう部分こそ手を抜かず、職人さんの確かな技術で適切な取り付けを行い、長く安心して住める強い屋根を作り上げていきます。

棟板金の「横打ち固定」とコーキング止水の重要性

風に負けない！側面からのビス固定
屋根の頂上を覆う棟板金（むねばんきん）の取り付けは、工事の仕上げ段階における最も重要な工程の一つです。
まずは、事前に設置しておいた土台となる貫板（ぬきいた）に被せるように、新しい板金をセットします。

ここで私たちがこだわっているのが、固定の方法です。
単に上から釘を打つのではなく、板金の「横側」から内部の貫板に向かって、一本一本ビスを打ち込んで固定していきます。
屋根の真上から穴を開けないことで雨水の侵入リスクを減らし、さらに強風で煽られても抜けにくい強固な耐久性を確保します。
このひと手間が、職人さんの技術の見せ所であり、台風に強い屋根を作る秘訣です。

継ぎ目も完全ガード！コーキングによる止水処理
板金は一枚で屋根全体を覆うことはできないため、必ず板金同士の「継ぎ目（ジョイント）」が発生します。
この接続部分は、わずかな隙間から雨水が入り込む弱点になりかねません。

そこで施工者は、板金を繋ぎ合わせる際に、接続部分へたっぷりとコーキングボンドを塗布します。
これが接着剤の役割を果たすと同時に、隙間を完全に埋める止水処理となります。
見えなくなる部分だからこそ、こうした細かな防水対策を徹底することで、長期間にわたって雨漏りのない安心な屋根を実現しています。

【完工と信頼】工事は掃除で決まる！写真で確認する「見えない屋根」の仕上がり

立つ鳥跡を濁さず！徹底した清掃と撤収作業
全ての屋根工事の工程が終了し、いよいよお引渡しの準備に入ります。
私たち施工者は、「工事が終わった瞬間」ではなく、「現場を去る時」こそが本当の完了だと考えています。

まずは、屋根の上に上げ越していた作業道具や電動工具、そして使用した材料の端材や副資材の余りなどを、安全に地上へと降ろしていきます。
釘一本、ビス一つたりとも残さないよう確認した後、屋根全体の徹底的な掃き掃除を行います。
新しい屋根を美しく引き渡すことはもちろん、近隣の方々へご迷惑をおかけしないよう、職人さんとしてのマナーと責任を持って、最後の片付けまで丁寧に行います。

「見えない場所」を可視化する安心の報告
清掃完了後、お客様に工事終了のご報告をさせていただきました。
その際、屋根の上という普段は見えにくい場所だからこそ、施工中にお撮りした工程写真をまとめてお見せしながら、どのような作業を行ったのかを一つひとつご説明いたしました。

写真をご覧になったお客様からは、「こんなに綺麗にしてくれてありがとう！」と、大変お喜びの言葉を頂戴しました。
私たちにとって、お客様のその笑顔と安堵の表情を見ることが何よりの励みです。
これからも、言葉だけでなく「目に見える安心」をお届けできる誠実な施工を続けてまいります。

初動調査でもあるこちらの現場ブログの一番始まりはこちらから読めますよ↓↓↓
『名古屋市昭和区【屋根カバー工法】築40年の屋根から雨漏り！棟板金の施工不備と劣化とは？アスベストを含むカラーベストには』