知多市【屋根リフォーム】雨漏りの急所「棟違い」や「土居のし」も安心!屋根の専門家がビス釘固定と定期点検の重要性を解説

知多市屋根葺き替え完了!雨漏りの急所「棟違い」と定期点検の重要性

知多市のほうで屋根リフォームを行っていましたヤマムラ建装です。

このたび、古い洋風建物の屋根葺き替え工事が無事完了しました。
最終仕上げの「大棟」固定はもちろん、雨漏りの急所となる「棟違い」や「土居のし」の壁際も専門技術で施工。

今回は工事のご報告に加え、高額修繕を防ぐ「定期点検」の重要性についても詳しく解説します。

知多市の屋根葺き替え工事が完了!頂点「大棟」の確実な固定で安心

01.知多市 葺き替え 棟冠瓦を一列に並べるように取り付けます。.JPG

知多市にて進めておりました、1階から2階までが一体となった大きな屋根を持つ、古い洋風建物の屋根葺き替え工事が、このたび無事に完了いたしました。

前回までのブログで、新しい屋根瓦の取り付け作業が完了したことをお伝えしました。
工事の最終仕上げは、屋根の頂点にあたる「大棟(おおむね)」の施工です。
ここは屋根全体で最も風雨の影響を受けやすいため、特に重要な作業となります。

大棟瓦を一本ずつ丁寧に設置し、その都度、保持力の高い「ビス釘」を土台に向かって確実に打ち込み、がっちりと固定していきました。
このビス釘による強固な固定が、長期にわたる屋根の安心を支えます。

屋根の広い面(平部)はもちろん、雨漏りの急所となりやすい「ケラバ袖」(側面)も専用の瓦で美しく納まり、そして頂点の大棟まで、すべての施工が完了しました。
見えない下地から最後の仕上げまで、確実な施工で大切なお住まいをお守りします。
知多市で屋根の点検やリフォームをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

「まだ大丈夫」が危険。10年ごとの点検が高額な大規模修繕を防ぎます

02.知多市 葺き替え 急勾配の屋根に新しい瓦を施工しました。.JPG

今から40年ほど前、デザイン性や雨水の流れを考慮してか、非常に急勾配な洋風瓦屋根の建物が流行した時期がありました。

しかし、どれほど優れた設計や頑丈な建材であっても、残念ながら「永久」ではありません。
屋根は日々、雨風や紫外線にさらされ、年月とともに必ず「経年劣化」していきます。

私たちが強くお勧めしたいのは、新築時から10年~20年ごとを目安に、定期的な点検やリフォーム工事を行うことです。
このペースで建物をメンテナンスしていれば、急な雨漏りや深刻な不具合の発生を未然に防ぐことができます。
もし何か問題が見つかったとしても、比較的小規模な修理で済むケースがほとんどです。

逆に、新築から一度もリフォームを行っていないとどうでしょうか。
ある日突然、雨漏りが発生した時には、見えない屋根内部の腐食が深刻化していることも少なくありません。
そうなると、もはや「高額な大規模修繕工事」しか選択肢が残されていない、という事態にもなりかねないのです。

大切なお住まいを労わり、長く安心して暮らすために、ぜひ「まだ大丈夫」と思わずに、専門家による定期的な点検とリフォームをご検討ください。

屋根の「棟違い(むねちがい)」は雨漏りの急所。専門的な施工が不可欠な理由

03.知多市 葺き替え 平行の大棟部が分かれている切り詰め屋根。

屋根の形状には様々ありますが、写真のように、屋根の頂点である「大棟(おおむね)」の高さが途中で異なっている、段違いの屋根をご覧になったことはありますでしょうか。

これは「棟違い(むねちがい)」と呼ばれる構造で、特に切妻屋根(本を伏せたような形の屋根)で時折見られます。
デザイン上の特徴にもなりますが、実はこの「棟違い」の部分は、屋根の構造上、最も雨漏りのリスクが高い「急所」の一つなのです。

なぜなら、高さの違う屋根の面と、そこから立ち上がる壁(棟木)がぶつかる「取り合い」と呼ばれる複雑な接合部が生まれるからです。
この部分は雨水が集中しやすく、防水処理(雨仕舞)に少しでも不備があると、雨水が内部に侵入しやすくなります。

私たち屋根の専門家は、この「棟違い」周辺こそ、最も技術と経験が問われる箇所だと認識しています。
将来の雨漏りを防ぐため、防水シートの敷き方から、板金処理、瓦の納め方に至るまで、細心の注意を払って施工する必要があります。
ご自宅の屋根点検やリフォームの際は、ぜひこうしたポイントもご確認ください。

雨漏りの急所「棟違い」|平板瓦で重要な水流れ板金の排水処理

04.知多市 葺き替え 棟違い部のケラバ水流れ板金の先端を外に出します。.JPG
05.知多市 葺き替え 棟違い部の水切り板金施工は難解になりやすいです。.JPG

屋根の「棟違い(むねちがい)」部分は、雨漏りのリスクが非常に高い箇所だとお伝えしました。
特に、近年の洋風平板瓦でリフォームを行う場合、専門的な防水対策が不可けつです。

洋風平板瓦の屋根では、雨漏り防止のため屋根の側面(ケラバ袖)に「水流れ板金」という部材を設置します。
この板金が棟違いの部分まで来たとき、構造によっては雨水の行く手を阻み、そこで水が溜まって「堰(せき)」のようになってしまう危険があります。

そうならないよう、私たちは棟違いの周辺で平板瓦の先端からこの「水流れ板金」をあえて少し飛び出させるように施工します。
これにより、万が一侵入した雨水が堰き止められることなく、スムーズに外へ排水される流れを確保します。

さらに、棟違いの裏側(壁との取り合い部分)にも、その形状に合わせて板金を複雑に加工して取り付ける作業が必要です。
この部分は、このように何度も手を加え、二重三重の防水処理を施さなければならない、非常に手間と技術が求められる場所なのです。

屋根と外壁の接合部「土居のし」|雨漏りを防ぐ壁際板金工事

06.知多市 葺き替え 建物外壁と屋根の接合部に雨水対策の板金をとりつけます。.JPG

屋根リフォームにおいて、雨漏りを防ぐために最も重要で、かつ専門的な技術が求められる場所の一つが、「土居のし(どいのし)」と呼ばれる外壁と屋根が接する部分(壁際)です。

今回の屋根瓦めくり工事でも、この土居のし部分には既存の板金が取り付けられていました。
この古い板金は、新築時に外壁と屋根の防水処理を担う「取り合い」の部分として施工された、非常に重要な部材です。

もし、この既存の板金を無理に撤去しようとすると、密接に関連している外壁材まで傷めてしまったり、新築時の防水構造を壊してしまったりするリスクが伴います。

そこで私たちは、既存の土居のし板金の役割を活かしつつ、その上から新しい「壁際板金」を重ねて取り付けるという最適な方法を選択しました。
既存の板金と新しい板金を一体化させることで、外壁との取り合いを壊すことなく、防水性能をさらに強化し、将来にわたる雨漏りの不安を解消します。

屋根工事完了|見えない場所も「工程写真」でご報告し安心をお届け

07.知多市 葺き替え 道具や材料などを屋根から降ろします。.JPG
09.知多市 葺き替え 建物周り及び屋根上の足場を解体します。.JPG

長らくお伝えしてきた屋根葺き替え工事が、このたび無事に完了いたしました。

最後の仕上げとして、まず屋根の上で使用した道具や工具、余った材料などをすべて地上に降ろします。
作業者の安全を支えていた屋根上の足場板も、すべて丁寧に取り払いました。

その後、電動の送風機である「ブロワー」を使い、屋根の頂点から軒先に向かって、施工中に出た細かなホコリやゴミを徹底的に吹き掃除します。
美しい仕上がりは、こうした最後の清掃作業まで丁寧に行うことが大切です。

その後、建物の周りを囲んでいた仮設足場も(今回は連携する建築屋さんによって)解体・撤去され、新しく生まれ変わった屋根の全貌が現れました。

私たちは、工事完了後にお客様へ、施工中に撮影していた「工程写真」をお見せしながら、どのような作業を行ったのかをご説明させていただきました。
お客様からも「綺麗な屋根瓦になって、とても喜んでおります」とのお言葉を頂戴し、私たちも大変嬉しく思います。

代表 撮影
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