【応急処置】名古屋市緑区 その白い部分は劣化のサイン!アスファルトシングルの剥がれ・飛散の原因と雨漏りの危険性を解説
writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
遠くから見える屋根の異変。それは雨漏りへと繋がる危険なサイン
工事のきっかけ
今回、私たちにご相談をくださったのは、名古屋市緑区にお住まいのお客様でした。
お問い合わせのきっかけは、日常生活の中の本当に些細な気づきだったと伺っています。
あるよく晴れた日の午後、いつもの散歩コースであるご自宅近くの坂の上から、何気なく我が家を眺めた時のこと。
屋根のてっぺんに近い部分に、これまで気づかなかった「白いシミ」のようなものがあることに目が留まりました。
最初は太陽の光の反射か、鳥のフンか何かだろうと軽く考えていたそうです。
しかし、日を変え、角度を変えて見てみても、その白い部分は確かにそこにある。
まるで、屋根の一部分だけ色が剥げ落ちてしまったかのように見えたのです。
その時、お客様の脳裏に、数週間前の記憶が蘇りました。大
型の台風が過ぎ去った後、庭の隅で黒い砂のような粒がたくさん付いた、見慣れないシート状の破片をいくつか見つけたこと。
当時は「どこかから飛んできたゴミだろう」と気にも留めずに処分してしまいましたが、今思うと、あの破片こそが自宅の屋根の一部だったのではないか。
白いシミと黒い破片、二つの事象が頭の中で繋がり、急に大きな不安に襲われたそうです。
「このまま放置して、雨漏りでもしたら大変だ」。
そう決心したお客様は、いくつかの専門業者のサイトを見る中で、無料点検の重要性を説く私たちのホームページに辿り着き、お問い合わせフォームからご連絡をいただく運びとなりました。
建物の状況
築年数 ・・・ 約40年以上
工事費用・・・ 約40万円以上
施工期間・・・ 1週間ほど
建物種別・・・ 戸建て(木造)
ビフォーアフター

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名古屋市およびその近郊にお住まいの皆様、こんにちは。皆様の大切な住まいを、屋根から守るリフォームの専門家です。
「ご自宅の屋根を、遠くからじっくりと眺めたことはありますか?」
日々の暮らしの中では、なかなか意識することのない屋根ですが、私たちの住まいを紫外線や雨風から守る最も重要な部分です。
そしてその劣化は、多くの場合、気づかない場所で静かに進行しています。
ある日、ふと見上げた我が家の屋根に異変を見つけた時、それは建物が発する重大なSOSかもしれません。
この記事では、近年分譲住宅などで採用が増えている「アスファルトシングル」という屋根材に焦点を当て、実際に「屋根の一部が白く見える」というご相談から始まった、屋根の劣化診断と修復工事の一部始終を詳しくご紹介します。
この記事を読めば、アスファルトシングル屋根の劣化サイン、放置する危険性、そして最適な修理方法まで、すべてをご理解いただけます。
目次
住宅の屋根は大丈夫?アスファルトシングルが飛散する理由とは

先日、名古屋市緑区にお住まいのお客様から「屋根が飛んでしまった」と緊急のご連絡をいただきました。
早速お伺いすると、屋根材としてアスファルトシングルが使われていました。
アスファルトシングルは、最近の低価格帯の分譲住宅で再び見かけるようになりましたが、屋根材の中では特に安価な部類に入ります。
そのため、経年劣化が進むと耐久性が弱くなり、台風のような強風に煽られると飛散してしまう危険性があるのです。
特に、数年前に中部地方や関西地方に大きな被害をもたらした大型台風の際には、マンションの屋上などで使われていたアスファルトシングルが広範囲にわたって飛ばされ、大きな問題となりました。
こうした被害を未然に防ぐためにも、定期的な屋根の点検は非常に重要です。
特にアスファルトシングルを使用しているお宅は、台風シーズンが来る前に一度専門家に見てもらうことをおすすめします。
屋根材の状態をしっかりと把握し、適切なメンテナンスを行うことで、大切な家とご家族を強風から守ることができます。
屋根のことで少しでも不安を感じたら、いつでもお気軽にご相談ください。
お庭に黒い破片?もしかしたら強風で剥がれた屋根材かもしれません

台風や春一番といった強風が過ぎ去った後、ご自宅のお庭や駐車場、またはご近所で、黒い粒が付いたシート状の破片が落ちているのを見つけたことはありませんか。
先日、私たちがお客様からご相談いただいたのも、まさにそのような状況でした。
ご近所の方が拾ってくださったその破片は、「アスファルトシングル」という屋根材の一部だったのです。
このような破片が落ちているということは、屋根のどこかが剥がれてしまっているサインです。
たとえ小さな破片であっても、屋根の防水性能が低下し、雨漏りの原因になる可能性があります。
また、気づかないだけで、強風によって他の場所にも被害が及んでいるかもしれません。
もし、見慣れない破片を見つけたら、それは大切なお住まいからのSOSかもしれません。
遠くから見て屋根が白い?放置は危険な劣化のサインです


「近所の坂の上から自宅の屋根を見たら、一部分だけ白っぽく見えるので心配になって…」
お客様からこのようなご相談を受け、屋根の点検調査にお伺いしました。
お客様が心配されていた通り、ご指摘の箇所は屋根材である「アスファルトシングル」の表面の石粒が剥がれ、防水機能を持つ下地材がむき出しになって白く見えている状態でした。
この状態を放置すると、紫外線による劣化が進み、雨漏りの直接的な原因となってしまいます。
さらに、私たちは屋根全体を丁寧に調査しました。
すると、お客様が気づかれていなかった他の場所にも、強風の影響で屋根材が飛散したり、浮き上がったりしている箇所が見つかりました。
このように、遠くから見てわかる一部分の異変は、実は屋根全体がメンテナンス時期を迎えているサインであることが少なくありません。
アスファルトシングル屋根の剥がれと雨漏りその原因を解説します


「うちの屋根はまだ大丈夫」と思っていても、屋根の劣化は目に見えないところで静かに進行しています。
特に、アスファルトシングル屋根の強風による飛散や雨漏りには、明確な原因があります。
アスファルトシングルは、屋根材同士を専用の粘着部分と釘で固定しています。
しかし、長年の紫外線や雨風にさらされることで経年劣化が進むと、この粘着力が弱まってしまいます。
すると、屋根材の重なりにわずかな隙間ができ、そこに強風が吹き込むことで、てこの原理のように屋根材が煽られ、剥がれて飛散してしまうのです。
さらに深刻なのは雨漏りのリスクです。
屋根材を固定している釘の頭には、通常、特別な防水処理が施されていません。
屋根材がしっかりと密着している間は問題ありませんが、劣化によって浮きや剥がれが生じると、その釘穴から直接雨水が屋内に浸入してしまいます。
これが、気づかぬうちに進行する雨漏りの原因となるのです。
その屋根のカーブ、雨漏りの急所かも?複雑な形状の屋根に潜む危険


曲線を描くようなデザイン性の高い屋根は、お住まいの個性を際立たせる美しい要素です。
しかし、その特殊な形状ゆえに、雨漏りのリスクが潜んでいることをご存知でしょうか。
特に注意が必要なのが、屋根材を曲げながら施工するカーブ部分です。
このような箇所は加工の難易度が高く、屋根材を固定する釘の頭が適切に防水処理されず、剥き出しのままになってしまうケースが少なくありません。
平らな屋根面と違い、釘の頭が露出していると、そのわずかな隙間から雨水が直接建物内部へと浸入してしまいます。
カーブしている部分は水が停滞しやすく、雨漏りの危険性がさらに高まる、まさに「雨漏りの急所」となり得るのです。
新築時は問題がなくても、経年劣化により防水性が低下することもあります。
屋根の剥がれ、応急処置だけで安心?その後の最適な修理とは


強風で屋根材が剥がれてしまった際、まず心配になるのが雨漏りです。
先日ご依頼いただいた現場でも、アスファルトシングル材が飛散した箇所から雨漏りの原因となる釘頭が露出していました。
私たちはまず、これ以上の被害を防ぐため、粘着テープ付きの板金を防水性の高いコーキング材でしっかりと固定し、雨水の浸入を食い止める応急処置を施しました。
これで、ひとまず次の雨への備えは万全です。
しかし、これはあくまで一時的な対策に過ぎません。
お客様には、この応急処置は長期間の耐久性を保証するものではないことを正直にお伝えしました。
アスファルトシングル屋根は構造上、傷んだ部分だけの交換が非常に難しく、一箇所が剥がれるということは屋根全体の劣化が進んでいるサインでもあります。
そのため、お住まいの将来的な安全を考え、根本的な解決策である屋根全体の「葺き替え工事」をご提案し、後日お見積もりを提出させていただきました。
私たちはその場しのぎではなく、お客様が長く安心して暮らせるための最善の方法をご提案します。
初動調査でもあるこちらの現場ブログの一番始まりはこちらから読めますよ↓↓↓
『名古屋市緑区【応急処置】庭に謎の破片?アスファルトシングルの飛散は雨漏りの危険信号!原因と応急処置・修理費用を解説』
ヤマムラ建装 株式会社では







