「塗装で直りませんか?」寿命を迎えた屋根にカバー工法を勧める理由

「雨漏りしているみたいなんです。塗装か何かで安く直せませんか?」
愛知県豊明市にお住まいのお客様より、ご不安な様子で屋根の点検依頼をいただきました。

築35年以上が経過し、これまで一度もメンテナンスをしてこなかったという屋根。
調査の結果、屋根材の防水機能は完全に失われ、塗装では到底カバーしきれない状態まで劣化が進んでいました。
さらに厄介なことに、この年代の屋根材には「アスベスト(石綿)」が含まれている可能性が非常に高かったのです。

本記事では、高額なアスベスト撤去費用を抑えつつ、家を雨漏りから完璧に守る最適解『屋根カバー工法(重ね葺き)』の全工程を詳しく解説します。
見えない下地の腐食撤去から、腐らない樹脂製部材の採用、そしてビス穴一つに至るまでの徹底した防水処置をご覧ください。


【重要】ご相談のきっかけ・工事の背景

「もしかしたら、雨漏りしているかもしれないんです」。
先日、豊明市にお住まいのお客様から、そんな不安な声でご相談のお電話をいただきました。
さっそくお伺いして詳しいお話を伺うと、ご自宅を新築されてから十数年、これまで一度も外壁や屋根のお手入れをされたことがなかったそうです。

外観の色褪せは気になっていたものの、まさか雨漏りに繋がるとは思ってもみなかったとのこと。
さらに、数年前に東海地方を襲った大型台風の際には、屋根のてっぺんにある棟板金という金属の板が強風で飛ばされてしまい、簡単な応急処置だけはしたものの、屋根全体の状態を専門家に見てもらったことはなかったそうです。
「最近のゲリラ豪雨のニュースを見るたびに、うちの屋根は大丈夫だろうかと心配で…」と語るお客様。
私たちは、その不安を解消し、安心して暮らせる毎日を取り戻していただくため、まずは屋根の状態を正確に把握する無料点検から始めさせていただきました。

今回の現場の特殊事情とプロの解決策

Information
  • 「アスベスト含有」が疑われる築35年のカラーベスト屋根: 2006年以前に製造されたカラーベストにはアスベストが含まれている可能性が高く、全てを解体・撤去して処分しようとすると、特殊な飛散防止対策により非常に高額な費用がかかってしまいます。
  • 塗装では手遅れな激しい劣化と雨漏り: 屋根材は表面にコケがびっしりと生えて滑りやすく、防水機能が完全に切れて雨水を吸い込んでいました。過去の台風で応急処置された棟部分の内部木材も腐食しており、塗装だけでは雨漏りは止められません。
  • プロの解決策(解体しないカバー工法と徹底防水): 信頼できる腕利きの協力業者とタッグを組み、古い屋根をそのまま残して上から新しい防水紙と金属屋根を被せる「カバー工法」を採用。アスベストの飛散リスクと処分費をゼロにしつつ、雨漏りの急所である壁際や棟に「樹脂製部材」と「コーキング」を徹底的に施し、新築以上の耐久性を実現しました。

初動調査とプロの原因究明

06.豊明市 カバー工法 築年数が経過して劣化している屋根材の様子。
07.豊明市 カバー工法 過去の台風被害で隅棟部が飛散したため修理済みでした。

ご連絡を受け、すぐにお客様の元へ点検に伺いました。
脚立をかけて屋根を覗き込むと、スレート屋根材(カラーベスト)は長年の紫外線と雨によって白く退色し、全体にコケやカビが繁殖してまだら模様になっていました。
このコケがスポンジのように雨水を保水し、屋根材の劣化をさらに加速させていたのです。

カラーベストの耐久年数は一般的に20〜25年と言われており、築35年を超えたこの屋根は完全に寿命を迎えていました。
表面がボロボロに傷んでいるため、この上からいくら高級な塗料を塗っても、劣化した屋根材ごとすぐに剥がれ落ちてしまい、雨漏りは直りません。

また、数年前に台風で飛散して応急処置だけされていたという屋根の頂点(棟板金)を調査すると、板金を固定するための内部の木材(貫板)が雨水を吸って黒く腐食し、釘がスッポ抜ける危険な状態でした。
私たちはお客様に写真をお見せしながら、「塗装ではなく、アスベストの処分費がかからない『カバー工法』で、屋根全体を金属屋根で包み込んでしまうのが一番経済的で確実です」とご提案。
内容にご納得いただき、1階・2階すべての屋根のリフォームをお任せいただくことになりました。

実際の施工の流れとこだわりの現場管理

01.豊明市 カバー工法 以前に修理された棟板金を取り外して行きます。
02.豊明市 カバー工法 一本ずつ隅棟板金を取り外して行きます。

カバー工法の土台作り!腐食した「既存の棟板金と木材」の撤去

03.豊明市 カバー工法 棟板金の橙となっていた板材も撤去します。
04.豊明市 カバー工法 棟板金の幅寸法で二本の板材を取り付けています。

カバー工法は「古い屋根の上に新しい屋根を被せる」工法ですが、屋根の頂上に出っ張っている「棟板金」とその下にある木材(貫板)は、新しい屋根材をフラットに敷くために邪魔になるため、最初にすべて撤去します。
板金をめくってみると、やはり内部の木材は雨水で腐食し、ボロボロになっていました。
これらを綺麗に取り除き、ビス穴から雨水が入らないよう仮の防水テープなどで処置をして、平らな屋根の土台を作り上げます。

STEP
1

雨漏りを防ぐ要!「軒先・ケラバ板金」と「ルーフィング」の正しい敷設

05.豊明市 カバー工法 軒先の先端に専用の水切り板金を取り付けます。
04.豊明市 カバー工法 隅棟部に重ねるようにルーフィングを二重に重ねます。

下準備が整ったら、屋根の先端(軒先)と側面(ケラバ)に、新しい金属屋根を引っ掛けて固定するための専用の「水切り板金」を取り付けます。
その後、雨漏りを防ぐ「最後の砦」となる新しい防水シート(ルーフィング)を屋根全体に敷き詰めます。
ヤマムラ建装の現場管理では、ただ貼るだけではありません。
雨水が逆流しないよう必ず軒先(下)から棟(上)に向かって重ねて貼り、屋根の面が交わる複雑な寄棟(よせむね)の角にもルーフィングを二重に重ねて、一切の隙間を作らない完璧な防水層を形成します。

STEP
2

軽量・高耐久な「金属屋根材」の設置と見えないビス固定

07.豊明市 カバー工法 軒先部から屋根の頂点に向かって施工します。
08.豊明市 カバー工法 屋根全体に金属屋根材を施工しきりました。

ルーフィングの上に、いよいよ新しい「金属屋根材」を取り付けていきます。
今回使用する金属屋根は非常に軽量で、家屋への重量負担を最小限に抑えながら地震対策にもなる優れた建材です。
軒先から横一列に並べ、屋根材同士が噛み合う構造を利用してしっかりとはめ込みます。
固定用のビスは、屋根材が重なり合って「外からは絶対に見えなくなる部分」に打ち込むことで、ビス穴からの雨水侵入リスクを物理的にゼロにする工夫が施されています。

STEP
3

雨漏りさせない!「樹脂製貫板」とコーキングを駆使した大棟の仕上げ

02.豊明市 カバー工法 土台となる樹脂製の貫材を取り付けて行きます。
04.豊明市 カバー工法 土台の貫材に重ねるように棟板金を取り付けます。

屋根の頂点(大棟)や、四隅へ下る角(隅棟)の仕上げです。
まずは新しい棟板金を固定するための土台を取り付けますが、昔のように腐りやすい「木材」は使いません。
雨水に濡れても絶対に腐食しない『樹脂製の貫板(ぬきいた)』を採用し、長期間にわたって板金を強固に固定し続ける土台を作ります。
その上に新しい棟板金を被せ、横からビスで固定しますが、ここでも職人のこだわりが光ります。
打ち込んだビスの頭一つひとつ、そして板金同士が重なり合うわずかな隙間にも、耐久性の高い「コーキングボンド」を隙間なく充填し、台風時の横殴りの雨でも一滴も水を入れない最強の盾を完成させました。

STEP
4

雨漏りの盲点「壁際」ののし水切り板金と徹底コーキングで完工

07.豊明市 カバー工法 屋根際を施工して壁際ののし水切りを取り付けます。
09.豊明市 カバー工法 のし水切り板金と壁との接合部にコーキングボンド塗布。

今回は1階の玄関上にある屋根(下屋根)もカバー工法で施工しました。
ここで最も雨漏りしやすいのが、1階の屋根と2階の外壁がぶつかる「壁際(かべぎわ)」です。
壁を伝って落ちてきた雨水が屋根の裏に回り込まないよう、専用の「のし水切り板金」を壁際にピッタリと設置してビスで固定します。
さらに、板金と外壁の間にできるわずかな隙間にマスキングテープを貼り、コーキングボンドを美しく、かつ分厚く充填して完全に密閉。
すべての工程が終わり、見違えるように美しく強靭な屋根が完成しました。

STEP
5

施工完了!お客様の喜びの声

作業のビフォーアフター

01.豊明市 カバー工法 以前に修理された棟板金を取り外して行きます。
07.豊明市 カバー工法 板金同士の重なりをコーキング塗布します。
お客様

「塗装で安く済ませようと思っていたんですが、ヤマムラさんの丁寧な調査で『塗装では直らないこと』と『アスベストの処分費が高額なこと』を教えてもらい、カバー工法にして大正解でした。
腐らない樹脂の土台や、細かいビス穴までコーキングしてくれて、本当に信頼できる職人さんたちでした!」

ヤマムラ建装

「35年間頑張ってくれた屋根でしたが、もう限界でしたね。
アスベストの問題もあるため、壊さずに被せる『カバー工法』が一番賢い選択です。
見えない壁際の処理やコーキングにも徹底的にこだわりましたので、これからはゲリラ豪雨が来ても安心してお過ごしくださいね!」

今回の作業内容の要点まとめと施工費用と工期の目安

💡 今回の作業内容の要点まとめ

  • 築35年で雨漏りが発生したカラーベスト屋根に対し、高額なアスベスト処分費を回避できる「カバー工法」をご提案。
  • 腐食した棟の木材を撤去し、水に強くて絶対に腐らない「樹脂製の貫板」を採用して耐久性を大幅に向上。
  • 新しいルーフィングを隙間なく敷き詰め、ビス穴が隠れる工法で軽量な金属屋根材を強固に設置。
  • 雨漏りの急所である「壁際」や「棟板金の重なり」「ビス頭」に対し、徹底したコーキング防水を実施。

施工費用と工期の目安

項目詳細情報
📍 工事場所愛知県豊明市
🏡 建物種別木造二階建て(寄棟形状のカラーベスト屋根、下屋根あり)
⏳ 築年数築35年以上
🎯 施工箇所屋根全体(1階・2階)のカバー工法(重ね葺き)
⚠️ 発生状況(原因)経年劣化によるカラーベストの防水機能喪失(コケの繁殖)、過去の台風による棟板金下地(木材)の腐食、および雨漏り
📞 お問い合わせの経緯雨漏りが発生し、安価な塗装で直せないかとのご相談で調査依頼
🛠️ 施工内容既存棟板金・貫板の撤去、役物(軒先・ケラバ板金)設置、ルーフィング敷設、金属屋根材のビス固定、樹脂製貫板・新規棟板金設置、壁際板金設置、各所コーキング防水
🧱 使用部材金属屋根材、アスファルトルーフィング、樹脂製貫板、各種水切り板金、変成シリコンコーキングボンド
📅 施工日数実働約5日間ほど
💴 施工価格約120万円ほど

今回は豊明市での、アスベストを含む寿命を迎えたカラーベスト屋根を、廃材を出さない「金属屋根カバー工法」で美しく強靭に再生した事例をご紹介しました。
「築20年以上のカラーベスト屋根を塗装で安く直そう」とするのは、実は非常にもったいない(すぐにダメになる)選択です。
特にアスベストが含まれている場合は、カバー工法が費用対効果の面で圧倒的に優れています。

ヤマムラ建装では、お客様のご予算や建物の状態に合わせ、最も経済的で安全な工法をご提案いたします。
信頼できる協力業者と共に、腐らない樹脂下地の採用や、ビス穴一つを見逃さないコーキングなど、見えない部分の防水にプロの魂を込めて施工します。
屋根の色あせやコケ、雨漏りが気になっている方は、手遅れになる前にぜひ当社の無料点検をご利用ください!


カバー工法は屋根が重くなりませんか?

重ねる屋根材は非常に軽量な金属屋根(カラーベストの約1/4の軽さ)を使用するため、耐震性への影響はほとんどありません。むしろ屋根が二重になることで断熱性や遮音性が向上します。

費用はどれくらい安くなりますか?

屋根を全て撤去する「葺き替え工事」に比べ、解体費と廃材処分費(特にアスベスト処分費)がかからないため、20〜30万円ほど安くなるケースが多いです。今回の総額は約100万円でした。

工事期間はどれくらいですか?

解体作業がほとんどないため、約5日〜1週間で完了します。住みながらの工事も可能です。


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ヤマムラ社長の顔写真


名古屋市南区を中心に、屋根工事・雨漏り修理・リフォームなら、創業100年以上の実績を持つ当社へ!名古屋市と近郊都市で活動する「ヤマムラ建装株式会社」5代目の山村です。
明治末期創業からの技術を受け継ぎ、地元で5,000件以上の施工実績を誇る「住まいの専門家」です。

フリーダイヤル番号のロゴマーク

【主な対応業務】
屋根工事: 葺き替え、漆喰補修、雨漏り修理(かわらぶき技能士)
外装工事: 外壁塗装、ベランダ・屋根防水、雨樋工事、電気工事
その他の業務も(大工工事、キッチン、トイレ、浴室リフォーム等)一度ご相談してください。


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