【天井板交換】豊明市 和室の天井に雨漏りのシミ?雨水漏れを放置して腐食が進む!竿縁を残し徹底した養生で内装天井リフォーム
writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
豊明市の雨漏り事例!和室天井のシミと腐食を解決する、竿縁を活かした安心リフォーム
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工事のきっかけ
豊明市で長年お住まいのお客様から、一本のお電話をいただいたのが今回の工事の始まりでした。
「実は、和室の天井のことで相談が…」と、少し不安そうな奥様の声。
お話を伺うと、もう何年も前から、台風や強い雨が降った日だけ、天井の隅からポツポツと雨漏りがするとのことでした。
最初はとても驚き、慌ててバケツを置いたそうですが、雨が止めば水滴も止まるため、いつしかそれが当たり前の光景になっていたと言います。
「ひどくなるわけでもないし、工事も大掛かりになりそうで…」と、原因も分からぬまま、見て見ぬふりを続けてこられたそうです。
しかし最近、いつも雨漏りする場所のシミが濃くなり、天井板の表面が少し剥がれてきていることに気づきました。
「このままでは、いつか天井が落ちてくるんじゃないか」。
そう感じたご主人が、いよいよ重い腰を上げ、地元の信頼できる業者さんで「ここなら、ちゃんと話を聞いてくれるかもしれない」と、勇気を出してご連絡くださったのでした。
建物の状況
築年数 ・・・ 築60年以上
工事費用・・・ 約25万円ほど
施工期間・・・ 3日ほど
建物種別・・・ 戸建て(木造)
ビフォーアフター

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名古屋市を中心に、地域密着で住まいの困りごとを解決している私たちですが、雨漏りのご相談で特に多いのが「気づいていたけれど、放置してしまった」というケースです。
特に和室の天井に現れるシミや変色は、ただの汚れではありません。
それは、見えない屋根裏で腐食が進行しているという、お住まいからの切実なSOSです。
今回は、長年の雨漏りによって穴が開いてしまった天井を、お客様の費用負担を抑えつつ、既存の「竿縁(さおぶち)」を活かして美しく蘇らせたリフォーム事例をご紹介します。
目次
その雨漏り、「慣れ」ていませんか?名古屋市の専門家が語る和室天井からのSOS

雨漏りのご相談をいただくと、私たち専門家はまず、お客様のお住まいの被害状況を室内から正確に把握することから始めます。
特に今回拝見したような、趣のある和室の天井に現れたシミや変色は、お住まいが発している決して見逃してはならない重要なサインです。
一見するとただの古いシミですが、長期間雨水を含んだことで木材が脆くなる「腐食(ふしょく)」を起こしており、雨漏りが慢性的であることを示していました。
このシミの範囲や位置から、雨水がどこから侵入し、どのような経路をたどったのかを推測する、重要な手がかりを得るのです。
なぜ「たまの雨漏り」が最も危険なのか

「台風や強い雨の時だけ、少し雨漏りするんです」 こうした症状に、「普段は大丈夫だから」と、つい対応を後回しにしていませんか。
実は、その「たまの雨漏り」こそ、お住まいにとって非常に危険な状態を示しているかもしれません。
お客様のお宅の和室も、まさにその状況でした。
詳しく調査すると、天井板は腐食というレベルを超え、中心部にはっきりと穴が開いてしまっている深刻な状態でした。
雨が降らない日でも、一度湿気を含んだ天井裏の木材は、見えない場所でゆっくりと劣化が進行します。
そして、たまに降る強い雨が、そのダメージをさらに拡大させていたのです。
目に見える天井の穴は、氷山の一角に過ぎません。
バケツを置く日常は、当たり前ではありません

天井のシミや、雨の日の水滴。いつの間にか、それがご家庭の当たり前の光景になってはいないでしょうか。
人間の感覚は不思議なもので、異常な状態にも少しずつ慣れてしまいます。
しかし、その「慣れ」こそ、お住まいの寿命を縮める危険なサインなのです。
お客様も、長年の雨漏りに見慣れてしまい、お部屋の隅にバケツを常備することが日常の風景に溶け込んでいました。
毎日目にしていると変化に気づきにくいですが、その間にも雨水は建物の内部を静かに蝕み、ダメージは確実に蓄積されていたのです。
換気して臭わなくても、腐食は止まらない

「窓を開けて換気すれば、湿気臭くならないから大丈夫」
もし、そうお考えでしたらご注意ください。換気で室内の空気は入れ替わっても、天井裏や壁の内部に侵入した水分は消えず、見えない場所で木材を確実に腐らせていきます。
特に和室は木材が多く使われているため、湿気によるダメージが進行しやすい環境です。
お部屋が臭わないからといって、問題が解決したわけではないのです。
和室の趣と予算を守る!「竿縁」を活かす専門家の技術

和室の天井リフォームには、お客様のご負担を最小限に抑える重要なポイントがあります。
それが、天井板を支える「竿縁(さおぶち)」という細い木材の扱いです。
この竿縁は壁の内部構造と一体化している場合が多く、無理に撤去すると壁を壊す大掛かりな工事になりかねません。
そこで私たちは、竿縁の状態が健全であれば、既存のものをそのまま活かし、新しい天井板を張る工法をご提案します。
これは、和室の趣を尊重しつつ、無駄な工事と費用を省くための専門的な判断です。
デリケートな和室を守り抜く、丁寧な「養生」


畳や障子、塗り壁など、デリケートな素材で構成される和室のリフォームでは、工事前の準備が非常に重要です。
私たちは、お客様に安心して工事期間をお過ごしいただくため、丁寧な「養生(ようじょう)」を徹底します。
養生とは、工事を行わない箇所を傷や汚れから守る大切な保護作業です。
職人が通る廊下から、作業を行う和室の畳や壁まで、専用のシートで隙間なく完璧に保護し、細かな木くずやホコリからお住まいを守ります。
天井解体は、お住まいの「健康診断」


いよいよ工事の開始です。
古い天井板を撤去する解体作業は、単に壊すのではなく、お住まいの隠れた問題点を明らかにする「健康診断」ともいえる重要な工程です。
すべての天井板が取り払われると、普段は見ることのできない「屋根裏」が現れます。
私たちはこの空間を隅々まで調査し、雨漏りの痕跡や、屋根を支える骨組みの腐食など、お住まいの状態を正確に診断します。
ここで屋根の複雑な形状など、雨漏りの根本原因を改めて特定し、最適な対策を確実なものにします。
職人技が光る、仕上げの天井張り


雨漏りの原因を断ち、下地の健全性を確認した後、いよいよ新しい天井板を張る仕上げの工程です。
私たちは、竿縁の間に新しい天井板をミリ単位の精度で調整しながら美しく張り上げていきます。
シミのあった暗い天井が、清潔な新しい板に変わるたびに、お部屋の雰囲気がみるみる明るくなっていきます。
照明は以前のままでも、お部屋全体が驚くほど明るい印象に生まれ変わりました。
「来たときよりも美しく」清掃までが私たちの仕事です


美しい和室の天井が完成し、リフォームも最終章です。
私たちは、後片付けと清掃にこそ、仕事への姿勢が表れると考えています。
養生シートを、内部のホコリが畳に落ちないよう慎重に撤去し、最終的な清掃を終え、お客様に生まれ変わったお部屋をご確認いただいて、すべての工程が完了となります。
仕上がりの美しさと、工事完了後の気持ちよさ。
その両方をお届けして、私たちのリフォームは完成です。
FAQ(よくある質問)
Q1. 雨が降っていない時は乾いているのですが、それでも修理は必要ですか?
A. はい、早急な工事が必要です。
たとえ表面が乾いていても、天井裏の木材は一度濡れると強度を失い、見えない場所で腐食が進行し続けます。
「たまの雨漏り」こそ、建物を静かに蝕む危険な状態だとお考えください。
Q2. 和室の工事だと、壁まで壊さないといけないのでしょうか?
A. 必ずしもそうではありません。
今回の名古屋市の事例のように、天井板を支える「竿縁」という骨組みがしっかりしていれば、それを残して新しい板を張る工法が可能です。
これにより、壁を壊さずにお客様の費用負担を抑えることができます。
Q3. 換気をしていれば、カビや腐食は防げますか?
A. 残念ながら、室内の換気だけでは防げません。
雨漏りによる湿気は壁や天井の裏側に溜まるため、表面的な換気では取り除けず、気づかないうちにカビや腐食が広がってしまいます。
根本的な原因解決が必要です。
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