【瓦葺き替え】名古屋市瑞穂区屋根リフォーム:安心を長持ちさせる「瓦葺き替え工事」の全工程!野地板合板 桟木 水流れ板金
writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
屋根リフォームの裏側を徹底公開!安心を支える職人の技
工事のきっかけ
「最近、屋根が古くなってきた気がするけれど、どこに頼めばいいのか分からない…」
「もしかして、うちの屋根も雨漏りしてる?」
そんな漠然とした不安を感じている名古屋市にお住まいの方、いらっしゃいませんか?
屋根は、普段目にすることが少ない場所だからこそ、劣化が進んでいても気づきにくいものです。
しかし、雨漏りなどのトラブルが発生してからでは、建物の内部にまで被害が広がり、大規模な修繕が必要になってしまうことも少なくありません。
特に、築年数が経っているお住まいの場合、昔ながらの湿式工法(しっしきこうほう)、つまり屋根土(やねつち)を使って瓦を固定する工法で建てられていることがほとんどです。
この屋根土は、当時は非常に優れた接着力で瓦を守ってきましたが、長い年月が経つと、瓦と土が一体化してカチカチに固まってしまいます。
この状態の屋根を撤去する葺き替え工事は、想像以上に手間と時間、そして熟練の技術が必要になるのです。
例えば、「うちの屋根、台風の時に瓦が飛んでいきそうで不安なんだ」「天井にシミができていて、もしかしたら雨漏りかもしれない」「そろそろ屋根もメンテナンスの時期かな?」といったご相談をいただくことがあります。
ヤマムラ建装では、こうしたお客様の不安や疑問を一つ一つ丁寧に解消し、現在の屋根の状態を正確に診断いたします。
そして、お客様のご要望やお住まいの状況に合わせた最適なリフォームプランをご提案することで、安心と納得の屋根工事を実現します。
屋根のことで少しでも気になることがあれば、どんな小さなことでも構いません。
どうぞお気軽に私たちにご相談ください。お客様の大切な住まいを長く快適に保つために、私たちが全力でお手伝いさせていただきます。
建物の状況
築年数 ・・・ 築60年ほど
工事費用・・・ 約350万円ほど
施工期間・・・ 約一か月ほど
建物種別・・・ 戸建て(木造)
ビフォーアフター

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名古屋市にお住まいの皆様、毎日を安心して過ごせる住まいにとって、屋根は非常に大切な部分です。
しかし、長年の風雨や日差しにさらされ、知らず知らずのうちに老朽化が進んでいるかもしれません。
特に、築年数の古いお住まいでは、見えない部分で劣化が進んでいることも少なくありません。
「最近、雨漏りが心配…」「屋根の見た目が古くなったな…」
そう感じたら、それは屋根リフォームを検討する良いタイミングかもしれません。
屋根の葺き替え工事は、お住まいの耐久性を高め、美しい外観を取り戻すだけでなく、皆様の安心な暮らしを守る上で非常に重要な工事です。
今回のブログでは、私たちがお客様の大切な屋根をどのようにリフォームしているのか、その全工程を写真と共に詳しくご紹介します。
特に、昔ながらの湿式工法で造られた屋根の撤去作業から、最新の防水対策、そして美しい平板瓦がどのように設置されていくのかまで、普段は見ることができない屋根工事の裏側を、分かりやすく解説していきます。
屋根リフォームをご検討中の方も、そうでない方も、ぜひ最後までご覧ください。
目次
- 1 屋根リフォームの裏側を徹底公開!安心を支える職人の技
- 2 昔ながらの「屋根土工法」を解体!重労働を伴う撤去作業の現実
- 2.1 カチカチに固まった屋根土をどうする?撤去の難しさ
- 2.2 屋根の土台を徹底チェック!「杉板材」撤去と「野地板」の釘確認
- 2.3 屋根の「波打ち」を解消!不陸調整で屋根をまっすぐに
- 2.4 屋根の命を守る二重の防水対策!野地合板とルーフィング防水紙
- 2.5 見えない部分の重要性!軒先の「水返しの板金」で雨漏りを防ぐ
- 2.6 強風・地震に負けない!大棟の土台「強力棟」の秘密
- 2.7 瓦のためのレール作り!「桟木」の正確な墨打ちと固定
- 2.8 ケラバの雨漏り対策は万全!「水流れの板金」が重要
- 2.9 昔の屋根は大丈夫?「水流れ板金」の施工基準と悪徳業者の手口
- 2.10 強風に強い軒先瓦の秘密!二重の固定フックで安心
- 2.11 職人技の結晶!一枚一枚「ビス釘」で固定する屋根瓦
- 2.12 完成間近!屋根のてっぺん「大棟際」まで瓦を葺き上げ
- 2.13 ケラバ袖瓦と大棟冠瓦の最終仕上げ!安心を呼ぶ「パッキン付きビス釘」
- 2.14 屋根の最終形!大棟冠瓦の取り付けと信頼のビス釘固定
- 2.15 リフォーム完了!お客様の笑顔が私たちの最高の報酬です
- 3 ヤマムラ建装 株式会社では
昔ながらの「屋根土工法」を解体!重労働を伴う撤去作業の現実

昔の屋根は、多くが「湿式工法(屋根土工法)」という方法で施工されています。
これは、瓦の下に「屋根土(やねつち)」と呼ばれる土を敷き詰めて固定する、日本の伝統的な工法です。
この屋根土と陶器製の瓦は非常に相性が良く、抜群の接着力で、長年の台風や強風から建物をしっかりと守ってきました。
しかし、この強力な接着力が、いざ屋根を新しくするために瓦を剥がすとなると、大きな課題となって立ちはだかります。
瓦と土ががっちりくっついているため、一枚ずつ剥がしていく作業は想像以上に重労働なんです。
熟練の職人が、かなりの力を込めて一つ一つ手作業で丁寧に取り外していく必要があります。
そのため、古い屋根瓦を撤去する葺き替え工事は、多くの作業員と長い作業日数が必要になります。
これが、お見積もり価格が高額になりやすい理由の一つです。
単に新しい瓦を乗せるだけでなく、その前の大変な撤去作業に時間と労力がかかることをご理解いただけると幸いです。
私たちヤマムラ建装では、名古屋市のお客様に、この撤去作業の重要性も含め、丁寧にご説明し、適正な価格で高品質な屋根工事をご提供しています。
屋根のことでお悩みでしたら、どうぞお気軽に私たちにご相談ください。
経験豊富なプロが、お客様の住まいを未来へ繋ぐお手伝いをさせていただきます。
カチカチに固まった屋根土をどうする?撤去の難しさ

新築当初の屋根土は、瓦としっかり接着させるために、水分を多く含んだ柔らかい泥状の状態で使われます。
しかし、何十年という長い年月を屋根の下で過ごすうちに、太陽の熱や風によって徐々に水分が失われ、まるで石のようにカチカチの固形物へと変化していきます。
この固くなった屋根土が、瓦をガッチリとロックし、強風などから屋根を守ってくれていたわけですね。
しかし、この頑丈さが、いざ撤去するとなると私たち職人にとってはかなりの重労働となります。
固く密着した屋根土は、力を入れすぎると大きく割れてしまったり、逆に水分が完全に抜けきって砂状になっている場合は、崩れて舞い上がったりと、非常に扱いにくい状態になっていることがほとんどです。
そのため、一つ一つ手作業で、慎重かつ根気強く取り除いていく必要があります。
屋根土の量が多いほど、その作業は一層大変になります。
屋根の葺き替え工事をご検討の際は、この古い屋根土の撤去にも多くの時間と労力がかかることをご理解いただけると幸いです。
屋根の土台を徹底チェック!「杉板材」撤去と「野地板」の釘確認

昔の屋根には、現在の防水紙の代わりとして、野地板(のじいた)と屋根瓦の間に「杉板材(すぎいたざい)」が敷かれていることがあります。
この杉板材も、これからの新しい屋根の土台となる野地合板を設置する前に、すべて丁寧に取り除いていきます。
杉板材を取り除くと、屋根の最も土台となる野地板が姿を現します。
私たちはこの段階で、野地板に打ち込まれている古い釘などが浮いていないか、一本一本入念にチェックします。
浮いた釘があると、新しい合板を貼る際に段差ができたり、将来的に防水層を傷つけたりする原因になることがあるからです。
野地板の表面をきれいに掃除しながら、手作業で丁寧に確認していきます。
こうした細かなチェックをクリアし、野地板が完全に平らで問題のない状態になったら、いよいよ新しい野地合板を貼る工程へと進みます。
この野地合板が、新しい屋根材を支える頑丈な土台となり、屋根全体の強度を大幅に向上させます。
屋根の「波打ち」を解消!不陸調整で屋根をまっすぐに

古い屋根材をすべて撤去し、野地板(のじいた)の状態になった後、いよいよ新しい野地合板を貼っていきます。
この時、築年数の古い建物でよく見られるのが、屋根がまっすぐではなく、まるで波を打ったようにデコボコしている「不陸(ふりく)」という状態です。
この不陸をそのままにして新しい瓦を葺いてしまうと、仕上がりが美しくないだけでなく、瓦が浮いたり、雨水がたまりやすくなったりして、将来的な雨漏りの原因になることもあります。
だからこそ、私たちプロは、この「波打ち」をしっかりと修正する作業を大切にしています。
不陸を直す方法はいくつかあります。
一つは、古い野地板まで全て剥がしてから、屋根の骨組みである「タルキ(垂木)」を真っ直ぐに調整する方法です。
タルキの歪みを根本から直すことで、屋根全体を正確な平面に近づけます。
この作業は、状況に応じていくつかの方法の中から最適なものを選び、慎重に進めていきます。
また、別の方法として、この後の工程でルーフィング防水紙を貼った後に行う調整もあります。
新しい屋根瓦を取り付けるための「桟木(さんぎ)」を設置する際に、厚さの異なる調整材を挟み込むことで、桟木の高さを均一にし、屋根全体をできるだけ平行に近づけていくのです。
屋根の命を守る二重の防水対策!野地合板とルーフィング防水紙

古い屋根材を撤去し、下地を整えたら、いよいよ屋根を雨から守るための主要な層を形成していきます。
まずは、屋根の土台となる野地板の上に、新しい野地合板を隙間なく取り付けていきます。
この合板は、屋根全体の強度を高め、この後の工程で貼る防水材をしっかりと支える役割を果たします。
これにより、万が一雨が降ってきても、建物内部に水が浸入する心配が大幅に軽減されます。
そして、この野地合板の上に重ねるようにして、屋根の防水対策の要である「ルーフィング防水紙」を屋根全体に貼っていきます。
ルーフィング防水紙は、水を通さない特殊なシートで、屋根材の下で雨水の侵入を食い止める、いわば屋根の最後の砦です。
このルーフィング防水紙を貼る際には、シート同士がしっかりと重なり合うように細心の注意を払います。
特に、上下や左右の端の部分で十分な重ね幅を確保することで、雨水がわずかな隙間からでも内部に侵入するのを防ぎます。
この「重ね」の作業が、防水性能を左右する非常に重要なポイントとなります。
見えない部分の重要性!軒先の「水返しの板金」で雨漏りを防ぐ

屋根の先端部分である軒先に設置する「水返しの板金(みずがえしばんきん)」についてご紹介します。
この水返しの板金は、屋根の表面を流れてきた雨水が、軒先に取り付けられた雨樋へとスムーズに流れ込むように誘導する金属製の部材です。
軒先の板のところに丁寧に設置します。
なぜこの板金が必要なのでしょうか?
実は、屋根瓦の表面を流れてきた雨水は、軒先の一段目の瓦の先端で、くるっと回るように瓦の裏側に回り込んでしまうことがあります。
もしこの水返しの板金がなければ、回り込んだ雨水はそのまま屋根の土台である野地板の方へと伝ってしまい、最終的には雨漏りの原因となってしまう可能性が高まるのです。
しかし、この水返しの板金が設置されていれば、瓦の裏側に回り込んだ雨水もしっかりと受け止め、その奥、つまり野地板まで到達することなく、雨樋へと確実に流れ落ちるように誘導してくれます。
強風・地震に負けない!大棟の土台「強力棟」の秘密


屋根のてっぺんにある「大棟(おおむね)」は、屋根の中でも特に雨風の影響を受けやすく、強度が求められる場所なんです。
まず、大棟に美しい大棟冠瓦を取り付けるための土台準備から始めます。
私たちは、屋根の骨組みであるタルキ(垂木)に、約2本に1本の割合、または500mm間隔で「強力棟」という専用の金属製部材を設置していきます。
この強力棟は、大棟を強固に支え、風や地震から屋根を守るための重要な役割を担います。
大棟の右端から左端まで、隙間なく、かつ正確な寸法で取り付けていくんです。
強力棟の設置が完了したら、その上に大棟冠瓦の土台となる部材を乗せるように取り付けていきます。
この土台材の固定も非常に重要です。強力棟の上部にはあらかじめ釘穴が開いているので、そこに向かって専用の釘を打ち込み、土台材をガッチリと固定します。
これにより、棟全体が一体となり、強風や地震がきても瓦が飛ばされたり、ズレたりするのを防ぎます。
瓦のためのレール作り!「桟木」の正確な墨打ちと固定

新しい屋根全体に、瓦を取り付けるための「桟木(さんぎ)」を均一な間隔で打ち込んでいきます。
この間隔は、取り付ける瓦の縦の長さ(「登り足方向の幅」とも言います)に合わせて正確に測り、一本一本丁寧に設置します。まるで瓦のためのレールを敷くような作業ですね。
桟木の取り付けは、屋根の先端部分である軒先(のきさき)から始め、屋根の頂点である大棟(おおむね)方向へと順に進めていきます。
桟木は、下地の野地合板に固定釘でしっかりと打ち込み、強固に固定します。
この正確な墨打ちと丁寧な固定が、瓦をまっすぐに美しく並べ、屋根全体の強度を高める秘訣なんです。
ケラバの雨漏り対策は万全!「水流れの板金」が重要

私たちが今回使用する平板瓦(へいばんがわら)は、その名の通り平らで四角い形状が特徴です。
瓦同士はしっかりと組み合わせて施工されるため、多少の雨水が入り込んでも、内部で適切に排出される仕組みになっています。
しかし、切妻屋根(きりづまやね)の場合、特に両端のケラバ袖部(ケラバそでぶ)(ケラバの端の部分)は注意が必要です。
平板瓦と、屋根の側面にある破風板との間には、どうしてもわずかな隙間ができてしまいます。
この隙間をそのままにしておくと、雨水が建物内部に浸入し、雨漏りの原因となってしまう危険性があるのです。
そこで登場するのが、「水流れの板金(みずながればんきん)」という重要な部材です。
この板金は、ケラバの隙間から入り込んだ雨水を受け止め、その水が屋根の内部に到達するのを防ぐ役割を果たします。
板金に受け止められた雨水は、そのまま板金の上を伝って軒先の雨樋へと安全に排出される仕組みになっています。
昔の屋根は大丈夫?「水流れ板金」の施工基準と悪徳業者の手口

屋根の切妻屋根(きりづまやね)に平板瓦(へいばんがわら)が使用されている場合、現在の施工では「水流れの板金(みずながればんきん)」の設置が必須とされています。
これは、雨漏りを防ぐ上で極めて重要な部材です。
しかし、この施工基準が見直されたのは2000年頃で、それ以前に建てられた建物には、この水流れ板金が取り付けられていないケースが考えられます。
実は、2000年以降も一部の住宅会社や住宅メーカーの中には、自社の利益を優先し、下請け業者に過度なコスト削減を求めるケースがあったようです。
その結果、下請け業者が工事費用を抑えるために、この水流れ板金を省略し、代わりにルーフィング防水紙を二重に貼るなどの苦肉の策で対応していた可能性も指摘されています。
一方で、下請け工事会社の中には、元請けが知らないことをいいことに、コスト削減のために意図的にこの水流れ板金を取り付けなかった業者もいたと聞きます。
このような背景から、本来あるべき防水対策が施されていない屋根が存在することも事実です。
昔の施工方法や防水紙の性能など、2000年以前に水流れ板金が取り付けられなかった理由は多岐にわたりますが、現在の基準では、この板金が設置されているかどうかが屋根の防水性能を大きく左右します。
もしご自宅の屋根が2000年以前の建物で、ケラバからの雨漏りや不安がある場合は、一度専門業者に点検を依頼することをお勧めします。
私たちヤマムラ建装は、名古屋市のお客様に、現在の屋根の状態を正確に診断し、適切なアドバイスと安心の施工をご提供いたします。
お気軽にご相談ください。
強風に強い軒先瓦の秘密!二重の固定フックで安心

新しい屋根瓦の設置は、屋根の美しさと耐久性を左右する重要な工程です。
瓦の施工は、屋根の先端部分である軒先から始め、屋根の頂点である大棟に向かって、一段ずつ丁寧に葺き上げていきます。
まずは、軒先に瓦を横一列に並べて取り付けていきます。
この軒先に設置する瓦は、「軒先瓦(のきさきがわら)」と呼ばれ、屋根全体の顔となる部分であり、同時に雨水をスムーズに流すための大切な役割を担っています。
軒先瓦の固定方法は、通常の瓦とは少し異なります。
瓦の上部に開いている釘穴を利用して、釘やビス釘(ビスくぎ)で下地の桟木(さんぎ)にしっかりと打ち込んで固定するのは同じです。
しかし、軒先瓦に限定して、さらに重要な補強を行います。
それは、瓦の下部分に軒破風板(のきはふいた)(軒先の端に取り付けられた板)に向けて専用の固定フックを打ち込むことです。
この固定フックは、軒先瓦の前面が風で煽られて浮き上がってしまうのを防ぐために取り付けられます。
軒先は特に強風の影響を受けやすく、瓦が持ち上がってしまうリスクが高い場所だからこそ、このような二重の固定で浮き上がりを防止しているのです。
このひと手間が、台風などの強風から屋根を守り、長期にわたる安心へと繋がります。
職人技の結晶!一枚一枚「ビス釘」で固定する屋根瓦


いよいよ屋根工事も大詰め。
新しい屋根瓦を葺き上げていく工程は、まさに職人の腕の見せ所です。
私たちは、屋根の先端部分である軒先から順に、屋根の頂点である大棟へと向かって、瓦を一枚ずつ丁寧に設置していきます。
瓦の取り付けには、事前に設置しておいた桟木という木材が重要な役割を果たします。
瓦の裏側には、この桟木に引っ掛けられるように「爪(つめ)」と呼ばれる部分があります。
この爪を桟木に正確に引っ掛けることで、瓦が適切な位置に安定して収まるようになります。
さらに、瓦を強固に固定するため、瓦の上部に開いている釘穴を利用します。
この釘穴から、下にある桟木に向けて釘やビス釘を打ち込んでいきます。
基本的に、一枚の瓦につき一本以上の釘やビス釘を打ち込むことで、強風や地震がきても瓦がずれたり、飛ばされたりしないようにしっかりと固定します。
例えば、一般的な33坪ほどの屋根であれば、約1200枚もの瓦が必要になります。
ということは、1200本以上の釘やビス釘を、職人が一つ一つ手作業で打ち込んでいく計算になるんです。
この地道で丁寧な作業の積み重ねが、何十年と皆様のお住まいを守る丈夫な屋根を作り上げます。
完成間近!屋根のてっぺん「大棟際」まで瓦を葺き上げ

屋根の先端である軒先から瓦を一枚ずつ丁寧に敷き詰め、屋根のてっぺん、すなわち「大棟際」へと順に進めていきます。
軒先から始まった瓦の列は、正確に測られた桟木に沿って、そして一枚一枚の瓦に打たれる確実な釘やビス釘によって、強固に固定されながら上へと伸びていきます。
この地道な作業の繰り返しが、見た目の美しさだけでなく、何十年と風雨からご自宅を守る丈夫な屋根を作り上げる礎となるのです。
屋根のてっぺん、大棟際まで瓦が到達すると、いよいよ屋根全体の形が見えてきます。
この部分まで瓦が葺き上がると、雨仕舞いの大部分が完了し、屋根がその本来の機能を発揮できるようになります。
ケラバ袖瓦と大棟冠瓦の最終仕上げ!安心を呼ぶ「パッキン付きビス釘」


ケラバとは、屋根の妻側(建物の側面で屋根が斜めになっている部分)の端のことで、ここに専用のケラバ袖瓦を取り付けていきます。
その前に、瓦と屋根の端にある破風板との間に雨水が入り込まないよう、念入りな対策を施します。
まず、瓦の表面部分に「水密材(すいみつざい)」という特殊な部材を取り付けます。
この水密材は、柔軟性のある防水材で、雨水ができるだけ隙間の方に来ないように、瓦の表面を伝ってスムーズに流れるように誘導する役割を果たします。
これにより、二重の防水効果で雨水の侵入を防ぎます。
水密材の設置が終わったら、いよいよケラバ袖瓦の取り付けです。
屋根の先端である軒先から、屋根の頂点である大棟に向かって、一枚ずつ丁寧に施工していきます。
ケラバ袖瓦の固定には、現在主流となっている「パッキン付きビス釘(ビスくぎ)」を使用します。
このビス釘は、従来の釘よりも強力に木材に食い込むため、非常に抜けにくく、強風による瓦の浮き上がりや飛散を防ぐのに効果的です。
私たちは、ケラバ袖瓦一枚につき2本以上のビス釘を打ち込み、より強固に固定します。
この徹底した固定方法が、何十年先も安心してお住まいいただける屋根を支えます。
屋根の最終形!大棟冠瓦の取り付けと信頼のビス釘固定

切妻屋根の両端にケラバ袖瓦をすべて取り付けたら、いよいよ大棟の頂点に「大棟冠瓦」を一本ずつ丁寧に設置していきます。
大棟冠瓦は、屋根の最も高い部分を覆う瓦で、雨水の浸入を最終的に防ぐ重要な役割と、屋根全体の見た目を美しく整える役割を兼ね備えています。
この瓦を取り付けることで、屋根全体が引き締まり、新築のような美しい外観が完成します。
この大棟冠瓦の固定方法も、先に説明したケラバ袖瓦と同様に、信頼性の高い「パッキン付きビス釘(ビスくぎ)」を使用します。
パッキン付きビス釘は、雨水の浸入を防ぎながら、瓦を強固に固定できるため、強風や地震などの揺れにも強く、長期にわたって安心感を提供します。
ケラバ袖瓦では一本の瓦に対して2本以上のビス釘を打ち込みましたが、大棟冠瓦の場合は、一本の瓦に対して一本のビス釘でも十分な固定力が得られます。
これは、大棟冠瓦の形状や、その下に取り付けられている強固な下地材(強力棟など)の構造によるものです。
適切な本数で確実に固定することで、屋根全体の安全性を保ちます。
リフォーム完了!お客様の笑顔が私たちの最高の報酬です


全ての瓦の設置が完了したら、私たちはまず、工事で使用した作業道具や工具、そして余った材料などを、屋根から一つ残らず丁寧に降ろしていきます。
安全第一はもちろん、お客様にご迷惑をおかけしないよう、細心の注意を払います。
次に、屋根全体の最終仕上げとして、強力なブロワー(風でゴミを吹き飛ばす機械)を使って徹底的に掃除を行います。
瓦の隙間に入り込んだ細かなホコリや土、木くずなどを隅々まで吹き飛ばし、ピカピカの状態に磨き上げます。
この最後の清掃で、屋根はさらに輝きを増し、その美しさを際立たせるんです。
全ての工程が完了した後、いよいよお客様に工事完了のご報告です。
「屋根の工事、無事に終わりました!」とお声がけすると、お客様は屋根を見上げ、その真新しい姿に感動されていました。
そして、「だんだん屋根が綺麗になっていくのが分かって、とても嬉しいです」と、心からの喜びの声をいただきました。
その瞬間、私たちヤマムラ建装も最高の達成感を味わいます。
お客様の笑顔と喜びの言葉は、私たちの仕事への何よりの原動力です。
名古屋市で屋根の雨漏りや老朽化でお悩みでしたら、ぜひヤマムラ建装にご相談ください。
お客様の大切な住まいを、安心と美しさを兼ね備えた屋根で守るお手伝いをさせていただきます。
どうぞお気軽にお問い合わせくださいね。
こちらの施工事例で引用した現場ブログの様子はこちらから読み続けられますよ↓↓↓
『名古屋市瑞穂区【瓦葺き替え】築60年越えの瓦屋根も安心!名古屋市で選ぶ雨漏り対策と安全な屋根リフォーム!』
お客様にご協力していただいたアンケート(お客様の声)はこちらから読めますよ↓↓↓
『【瓦葺き替え】名古屋市瑞穂区 平板瓦への葺き替え工事で施工完了後にお客様にご協力いただきアンケート用紙の記入!』
ヤマムラ建装 株式会社では

