常滑市 雨漏りが手抜き工事が原因!?築古住宅の屋根を徹底解剖!瓦のズレ・瓦の破損・不適切な補修を修理
工事のきっかけ
常滑市の静かな住宅街の一角に佇む、築年数を重ねた趣のあるお住まい。
ある日、そちらにお住まいのお客様から、一本の電話が弊社にかかってきました。
その声は、長年の悩みを抱え、疲弊しているようにも聞こえました。
「天井に大きなシミができてしまって…雨漏りがひどいんです。一度見に来ていただけませんか?」
私たちは、お客様の切実な声に、すぐに駆けつけることをお約束しました。
雨漏りは、放置すればするほど建物の構造を蝕み、住まいの寿命を縮めてしまう深刻な問題です。
お客様の不安な気持ちを少しでも早く解消したい一心で、翌日には現地へと向かいました。
お客様のお宅に到着し、まず雨漏りが発生しているというお部屋へ案内していただくと、目に飛び込んできたのは、広範囲に広がる無残な雨染みでした。
「これは…かなりの雨量が浸入しているようだ…」と、事態の深刻さを肌で感じました。
天井の一部分が濡れているというレベルではなく、まるで長期間にわたって水が滴り落ち続けたかのように、広範囲にわたって天井材が変色し、剥がれかけていました。
さらに詳しく見せていただくと、天井裏に溜まった雨水が、まるで静かに進行する病のように、室内の壁にまでじわじわと染み出している状態でした。
この状況は、単に室内の美観を損なうだけでなく、カビの発生や建材の腐食といった二次的な被害も引き起こしかねません。
早急な対応が必要であることは明らかでした。
長年にわたり、雨の日が来るたびに憂鬱な思いをされていたこと、色々な業者に相談したものの、なかなか根本的な解決に至らなかったことなど、切実な思いが伝わってきました。
経験に基づき、私たちは雨水の侵入経路として、屋根の端に位置する「ケラバ袖瓦」という部分に注目しました
ケラバ袖瓦は、建物の中でも特に風雨の影響を受けやすく、構造的にも複雑な形状をしているため、不具合が生じやすい箇所です。
「もしかすると、この部分に雨漏りの原因となるような、目に見えない隙間や破損があるのかもしれない…」
そう考えた私たちは、お客様に屋根の点検を行う許可をいただき、早速屋根へと上がる準備を始めたのです。
お客様の長年の悩みを解決するため、私たちは一歩ずつ、慎重に調査を進めていく決意を新たにしていました。
建物の状況
築年数 ・・・ 築70年以上前
工事費用・・・ 約45万円ほど
施工期間・・・ 約5日ほど
建物種別・・・ 木造戸建て
ビフォーアフター

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「天井に大きなシミが…雨の日が来るたびに憂鬱…」
常滑市にお住まいの皆様、もしあなたが長年そんな雨漏りの悩みを抱えているなら、この記事はきっと希望の光となるでしょう。
今回ご紹介するのは、私たちが実際に常滑市のお客様の元へ急行し、雨漏りの根本原因を突き止め、長年の悩みを解決したリアルな物語です。
築年数を重ねたお住まいに潜んでいた雨漏りの原因は、驚くべきことに、過去の施工不良でした。
屋根の端に位置する「ケラバ袖瓦」に、手抜きとも思われる施工方法が発見されたのです。
本来、丁寧に加工されるべき瓦がそのままのサイズで取り付けられ、わずかなズレが長年の雨水侵入を許していました。
さらに、当時の瓦の製造精度や、応急処置として行われた不適切な補修も、雨漏りを悪化させる要因となっていたことが判明しました。
私たちは、これらの問題を一つ一つ丁寧に解決するため、瓦の撤去、下地処理、最新の防水対策、そして新しい瓦への交換を実施。
お客様が長年の雨漏りから解放され、安心して快適な生活を送れるよう、全力でサポートさせていただきました。
このブログでは、その詳細な過程を写真と共にご紹介いたします。
目次
常滑市 雨漏り解決!昔の瓦職人の手抜き工事からの屋根リフォーム


常滑市にお住まいのお客様の元へ、雨漏りのご相談で急行いたしました。
まず最初に、雨漏りが発生しているお部屋の中を見せていただくと、天井には広範囲にわたる雨染みが。
「これはかなりの雨量が浸入しているようだ…」と、事態の深刻さを感じました。
さらに詳しく見せていただくと、天井裏に溜まった雨水が、室内の壁にまでじわじわと染み出している状態でした。
これは、早急な対応が必要だと判断しました。
経験に基づき、雨水の侵入経路として可能性が高いと考えたのが、屋根の端にある「ケラバ袖瓦」という部分。
風雨の影響を受けやすく、不具合が生じやすい箇所です。
もしかすると、この部分に雨漏りの原因となるような隙間や破損があるのかもしれません。
そこで、早速屋根に上がり、瓦の状態を詳しく点検することにいたしました。
お客様の安心のため、一つ一つ丁寧に、雨漏りの痕跡や瓦のズレ、破損などを確認していきます。
この後のブログでは、屋根の上での点検の様子や、雨漏りの原因特定につながる発見などをご紹介していく予定です。
雨漏りは、建物の寿命を縮める大きな原因となります。早期発見と適切な修理が大切です。
屋根上で目視による点検調査を行っていきます


屋根の端に位置する「ケラバ袖瓦」。
特に古い建物の場合、この部分の施工が雨漏りの原因になっているケースが少なくありません。
今回の点検で、まさに手抜きとも思われる施工方法を発見しました。
本来、最も端に使われるケラバ袖瓦(大袖瓦)は、現場に搬入された後に一枚ずつ丁寧に加工し、サイズを微調整するのが理想的な施工方法です。
これにより、隣り合う屋根瓦との間に段差が生じるのを防ぎます。
しかし、写真のように、加工の手間を惜しんで瓦をそのままのサイズで施工してしまうと、上に向かって瓦が積み重なるにつれて、隣の瓦との間にズレが生じてしまいます。
このわずかな段差が、雨水の侵入経路となってしまうのです。
このような施工は、当時の職人の技術不足による場合と、築40年以上の古い建物では比較的よく見られるものです。
「うちの屋根は大丈夫だろうか?」と不安に感じた方は、一度専門業者に点検を依頼することをおすすめします。

今回の雨漏りが発生したお宅の屋根瓦を詳しく見てみると、残念ながら、建物が建てられた当時の瓦の製造精度があまり高くなかったことが伺えました。
屋根全体を見ても、瓦の並びや形状に若干のばらつきが見られます。
昔は、現在ほど瓦の製造技術が確立されておらず、品質にばらつきのあるメーカーも存在していました。
しかし、技術革新が進んだ現代では、このような精度の低い瓦メーカーは、ほとんど市場から姿を消しています。
品質管理が徹底され、耐久性や防水性の高い瓦が主流となっています。


屋根の点検を進める中で、当時の瓦自体の品質が原因と思われる、独特な破損を発見しました。
まるで何かでえぐられたように、瓦の一部が欠けてしまっているのです。これは、瓦の耐久性が低かったために起こりうる現象です。
さらに、別の箇所では、瓦に明らかな亀裂が入り、それをコーキングボンドで補強した跡も見つかりました。
新築時に施工した業者なのか、それ以降に補修を試みた別の業者なのかは定かではありません。
しかし、応急処置としては不十分で、雨水の侵入を防ぎきれていない状況でした。
これらの瓦の破損状況や過去の補修跡を写真にしっかりと記録し、お客様にご報告させていただきました。
現状の問題点と、考えられる修理方法について詳しくご説明した後、お客様のご要望を踏まえた工事のご提案とお見積書を作成し、改めてお渡しいたしました。
ケラバ袖瓦周辺の瓦屋根の修復作業


さて、雨水が浸入するほどの大きな隙間ができていた、屋根のケラバ袖瓦周辺の修復作業に入ります。
この部分をしっかりと直すことが、雨漏り解決の重要な第一歩です。
まず最初に行ったのは、問題のケラバ袖瓦とその周辺、横に約3列分の屋根瓦を丁寧に撤去する作業です。
これらの瓦は、状態の良いものは後で再利用するため、屋根から滑り落ちたり、破損したりしないように、安全な場所に一時的に保管しておきます。
古い瓦を取り外す際には、長年の汚れやホコリも一緒に取り除くことができます。
これにより、下地の状態をしっかりと確認し、必要な修理や補強を行う準備が整います。
熟練の職人が、一つ一つ丁寧に瓦を外していく様子は、まさに専門職の技。安全かつ迅速に作業を進めていきます。


ケラバ袖瓦周辺の瓦を撤去した後は、雨水の侵入経路となっていた屋根土や古い杉皮などを丁寧に清掃していきます。
この下地処理が、新しい屋根材をしっかりと支え、雨漏りを防ぐための基礎となります。
次に、新しく屋根野地板合板を取り付けていきます。
この合板は、十分な厚みと強度があり、屋根の構造補強としても重要な役割を果たします。
しっかりと固定することで、屋根全体の耐久性が向上します。
そして、この野地板合板の上に、ルーフィング防水紙を重ねて貼り付けていきます。
この防水シートは、万が一、瓦の隙間から雨水が浸入してしまった場合でも、その水が屋根裏へと回るのを防ぐ、文字通り「最後の砦」となる材料です。
丁寧に、隙間なく貼り付けることが、長期的な雨漏り対策には不可欠です。

下地と防水シートの施工が完了したら、いよいよ瓦の取り付け作業です。
最初に、手順通りに並べて保管しておいた屋根瓦を、再び屋根に戻していきます。
一枚一枚、丁寧に屋根土で接着しながら、元の場所へと設置していきます。
特に、雨漏りの原因となっていたケラバ袖瓦は、屋根土での接着に加え、ビス釘を打ち込んで固定箇所を増やしました。
これにより、以前のようなズレや落下を防ぎ、強度を格段に向上させます。
また、瓦を取り外した際に、あまりにも精度が悪く、再利用が難しいと判断した和瓦については、新しい高品質な和瓦に交換して施工いたしました。
これにより、屋根全体の美観が向上するだけでなく、耐久性や防水性も高まります。


取り外して補修・交換した屋根瓦をすべて取り付け終えたら、最終段階として、瓦と瓦の隙間を埋め、さらに固定を強化するためにコーキング材を丁寧に塗布していきます。
この作業により、雨水の浸入を完全に防ぎ、瓦のズレを抑制します。
今回の雨漏りの原因となっていた南側の右ケラバ袖瓦周辺だけでなく、同様に雨水の影響を受けやすいと考えられる、南面の反対側のケラバ袖部周辺にも、同様の施工をします。
同じように瓦の取り外し、下地処理、防水シートの設置、瓦の再設置とコーキングによる固定補強の工事を実施いたしました。
これにより、建物全体の屋根の耐久性と防水性が向上し、より安心して長くお住まいいただけるようになります。
破損している古瓦を新しい瓦で差し替え作業をします


屋根全体の雨漏り点検を実施した際、ケラバ袖瓦だけでなく、屋根の平らな部分(平部)にも、製造精度が低いと思われる和瓦がいくつか見受けられました。
これらの瓦は、将来的に雨漏りの原因となる可能性も否定できません。
そこで、今回の修繕工事では、これらの精度が低い和瓦についても、注意深く一枚一枚新しい高品質な和瓦へと差し替える作業を行いました。
平部の瓦の交換は、屋根全体の防水性を高める上で非常に重要です。
精度が低い瓦のままにしておくと、わずかな隙間から雨水が浸入し、構造的な損傷を引き起こす可能性があります。
新しい瓦は、現代の技術で製造されており、耐久性、防水性ともに以前の瓦と比較して大幅に向上しています。


屋根の点検で明らかになった、精度の低い和瓦があった箇所には、新しい高品質な和瓦を丁寧に差し替える作業を行いました。
これで、屋根全体の耐久性と美観が向上します。
さらに、新しい和瓦を設置する際には、将来的なズレを防ぐために、瓦の先端部分にコーキング材による接着補強を追加で実施しました。
屋根瓦は、風雨や地震などの自然の影響を受けやすく、わずかなズレが雨漏りの原因となることがあります。
そこで、コーキング材でしっかりと接着することで、瓦同士の一体感を高め、長期にわたる安定性を確保します。
屋根の上を道具などの片付けと掃除を行います

屋根の修繕作業で使用した道具や材料の残りを丁寧に地上へ降ろし、最後に作業を行った範囲を綺麗に清掃しました。
これで、屋根の修理作業はすべて完了です。
清掃後、お客様に作業完了のご報告をさせていただくと、まず何よりも、雨漏りしていた箇所が綺麗になったことを大変喜んでくださいました。
「長年の悩みだった雨漏りが解消されて、本当に嬉しいです」というお言葉をいただき、私たちも心が歌うような気持ちになりました。
お客様の笑顔と感謝の言葉は、私たちにとって何よりの励みになります。
住まいの問題点が解決し、お客様が安心して快適な生活を送れるようになることが、私たちの最大の喜びです。
今回の屋根修理を通して、古い建物のメンテナンスの大切さを改めて感じました。
もし、屋根のことでお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。
お客様の笑顔のために、私たちは全力でサポートさせていただきます。
こちらの施工事例で引用した現場ブログの様子はこちらから読み続けられますよ↓↓↓
『常滑市 築年数による雨漏りの原因を徹底解剖!瓦の隙間・経年劣化・過去の施工まで詳しく解説&最適な修繕方法をご提案』
お客様にご協力していただいたアンケート(お客様の声)はこちらから読めますよ↓↓↓
『常滑市 昔の施工が原因で屋根から雨漏り!作業が完了後、アンケート用紙に記入のお願い快くご協力いただきました』
ヤマムラ建装 株式会社では

