東浦町 室内まで雨漏りを解決!築古住宅の弱点でもある経年劣化した銅板製谷樋鉄板を最新素材で徹底修理

工事のきっかけ

東浦町にお住まいのお客様から、「天井に気になる雨染みがある」とのお問い合わせをいただいたのが、今回の工事の始まりでした。
約束の日にお客様のご自宅へ伺い、雨漏りしているというお部屋へ案内していただくと、確かにそこにははっきりと分かる雨染みの痕跡がありました。
お客様は長らく雨漏りに悩まされており、その不安な表情がとても印象的でした。
念のため、雨染みのある部屋だけでなく、家全体をくまなく調査させていただいたところ、隣接する押入れの天袋にも過去の雨漏りと思われる痕跡を発見。
これは、雨漏りの原因が複数あるか、内部で広範囲に水が回っている可能性を示唆していました。
お客様に現状を詳しくご説明し、根本的な原因を突き止めて安心をお届けしたい。
そう強く感じた瞬間でした。

建物の状況

築年数 ・・・ 築40年ほど

工事費用・・・ 約25万円ほど

施工期間・・・ 実働3日ほど

建物種別・・・ 木造戸建て

ビフォーアフター

作業範囲が外壁付近です

完了して掃除を行います

「天井に気になる雨染みが…」
東浦町にお住まいのお客様からの一本の電話が、今回の雨漏り修理の始まりでした。
長年お住まいの大切なお家を守るため、私たちは最新の技術と丁寧な作業で雨漏りの原因を徹底的に調査し、根本的な解決を目指します。
本記事では、その全工程を写真と共にご紹介いたします。

東浦町の雨漏り修理密着レポート:原因究明から解決まで

天井に雨漏りが出来ています

先日、東浦町にお住まいのお客様との約束の日時にご自宅へお伺いいたしました。
丁寧にご挨拶を済ませた後、早速雨漏りしているお部屋へと案内していただきました。

まず目に飛び込んできたのは、お客様が教えてくださった天井の雨染みの痕。
これは、雨漏りの深刻さを物語っています。
そこで、この部屋だけでなく、他の部屋にも雨漏りの影響がないか、念のため家の中をくまなく調べさせていただきました。
雨漏りは、一箇所だけでなく、見えないところで広がっている可能性もあるため、徹底的な調査が大切です。
お客様の安心のため、丁寧に状況を確認してまいります。

雨漏りで雨水の跡が

雨染みが見られた部屋の隣には押入れがあり、念のため、その上段にある天袋も確認させていただきました。
すると、残念ながらこちらの天袋にも、過去に雨漏りしていたと思われる痕跡を発見しました。
一つの部屋だけでなく、隣接する収納スペースにまで雨漏りの影響が及んでいるということは、雨水の浸入経路が複数あるか、あるいは内部で広範囲に水が回っている可能性があります。
お客様にこの状況を詳しくご説明し、雨漏りの根本的な原因を特定するため、さらに詳しく調査を進めていく必要があります。
早期の解決に向けて、しっかりと対応させていただきます。

サーモグラフィカメラで撮影と屋根の目視点検調査

サーモグラフィカメラで撮影

雨漏りの正確な位置を特定するため、スマートフォンに取り付け可能な赤外線レンズを使用し、雨染み周辺を撮影しました。
赤外線画像を確認すると、右奥の方に青く映し出された、温度が低い箇所が確認できました。
これは、雨水がその場所に溜まっていることを示唆しています。

雨水は、温度が低い傾向があるため、赤外線カメラを使用することで、目に見えない雨漏りの範囲や浸入経路を視覚的に捉えることができるのです。
今回の撮影結果から、雨水が右奥に集中していることが分かりました。
この情報を基に、さらに詳しく原因を調査し、効果的な修理方法をご提案させていただきます。
最新の技術を活用することで、より迅速かつ正確な雨漏り診断が可能になります。.

厚みがない谷鈑金で施工

1980年代以前に建てられた住宅では、屋根の谷樋の素材として、銅板が広く用いられていました。
当時、銅板は耐久性や加工のしやすさから、谷樋の施工における主流な選択肢だったのです。
谷樋は、屋根に降った雨水を集め、効率よく排水するための重要な役割を担っています。
そのため、使用される素材には、ある程度の強度と耐候性が求められます。

しかし、年月が経つにつれて、銅板は雨水や空気中の成分と反応し、徐々に劣化していくという特性があります。
特に、酸性雨の影響を受けやすい地域や、常に水分に晒される環境下では、腐食が進行しやすい傾向にあります。
もし、築年数の古いお住まいで雨漏りにお悩みの場合、谷樋の素材が銅板である可能性も考慮に入れ、専門業者による点検をおすすめいたします。

同じ場所に落ち続け変色

時代が変わり、雨水が長年同じ場所を流れ続けることで、銅板製の谷樋は、まるで研磨されたように徐々に薄くなることがあります。
元々、銅板が谷樋の材料として重宝されていたのは、その加工のしやすさにありました。
適度な厚みがあるため、複雑な形状にも対応でき、職人による施工が比較的容易だったのです。

しかし、その一方で、長期間にわたる雨水の摩擦や、酸性雨などの影響を受けやすく、徐々にその厚みを失ってしまうという弱点も持ち合わせています。
特に、雨水が集中して流れる箇所では、摩耗が進行しやすく、最終的には穴が開いて雨漏りの原因となることも少なくありません。

穴があいてしまった谷鉄板

銅板の加工しやすい厚みは、長年の雨水の流れによって徐々に摩耗し、最終的には擦り切れて穴が開いてしまう可能性があります。
これは、雨漏りの直接的な原因となります。

さて、お客様へ雨漏り点検の結果を、写真をご覧いただきながら詳しくご報告いたしました。
赤外線サーモグラフィーで確認された雨水の浸入箇所や、銅板の劣化状況などをご説明し、根本的な解決策として、新しい谷樋鉄板への交換修理をご提案させていただきました。
後日、お客様のご要望を反映した詳細なお見積書を作成し、お渡しいたしました。
お客様の住まいを雨漏りの不安から守り、快適な生活を取り戻せるよう、誠心誠意対応させていただきます。

経年劣化した谷樋鉄板を新たな製品で交換作業を行います

谷鉄板の交換作業

先日お渡ししたお見積書にご納得いただき、東浦町のお客様より正式に工事のご依頼をいただきました。
工事に向けて、必要な資材や人員の手配を整え、いよいよ作業開始のためお客様のご自宅へお伺いいたしました。

今回は、雨漏りの原因となっていた古い谷樋鉄板を、耐久性に優れた新しい谷樋鉄板へと交換する工事を行います。
お客様の安心のため、安全第一で、かつ丁寧に作業を進めてまいります。
まずは、既存の谷樋鉄板を取り外す準備に取り掛かります。

干渉する瓦を取り除きます

雨漏り修理の最初のステップとして、劣化した谷樋鉄板の取り外し作業から開始します。
スムーズに谷樋鉄板を持ち上げるためには、周辺の屋根瓦が干渉してしまう箇所があります。
そこで、まず最初に、谷樋鉄板の取り外しに必要な範囲で、丁寧に屋根瓦を取り外していきます。

屋根瓦は一枚一枚が重なり合って設置されているため、無理に剥がすと破損につながる可能性があります。
熟練の職人が、瓦の配置や谷樋との干渉具合を確認しながら、慎重に作業を進めてまいります。
この下準備をしっかりと行うことが、安全かつ効率的な谷樋交換へと繋がります。

コーキングで穴を塞いでいました

谷樋下の状態

谷樋を取り外すと、以前の修理で劣化穴がコーキングで塞がれていたことが分かりました。
お客様のお話では、数十年前に訪問販売のリフォーム業者に「材料が悪い」と不安を煽られ、工事を依頼されたそうです。
その際、穴をコーキングで埋められたとのことでした。

しかし、以前からブログでお伝えしているように、日光や熱、雨風に直接晒される屋根では、コーキングは数年で劣化してしまいます。
案の定、今回の谷樋を取り外した下地は、コーキングが剥がれ、雨水が浸入して広範囲にわたって腐食していました。
こげ茶色に変色した部分が、長年の雨漏りの証拠です。
数日間晴天が続いていたにも関わらずこの状態ということは、コーキングによる応急処置がいかに不適切であったかが明白です。
穴の開いた谷樋には、一時しのぎの修理ではなく、根本的な交換が必要です。

新しい谷樋鉄板取り付け

劣化した谷樋を取り除き、いよいよ新しい谷樋鉄板の取り付けです。
現在、屋根の谷部分に使用される谷樋の主流な素材としては、主に以下の2種類が挙げられます。
ガルバリウム鋼板: 耐久性に優れ、コストパフォーマンスも高いため、幅広く採用されています。
カラーステンレス鋼板: 錆びにくく、美しい色合いを長く保つことができるのが特徴です。

それぞれの素材には特性があり、お客様の住まいの環境やご要望に合わせて最適なものを選定いたします。
耐久性の高い新しい谷樋を取り付けることで、雨水の侵入をしっかりと防ぎ、建物を長期間にわたって守ります。

谷鈑金の先端を加工
谷板金表面に水密材

雨水がスムーズに軒先の雨樋へと流れるよう、谷樋板金の先端を丁寧に加工処理いたします。
これにより、雨水が谷樋から溢れるのを防ぎ、効率的な排水を実現します。

さらに、谷樋鉄板の両側には、屋根材である「水密材」を取り付けます。
この水密材が壁となり、雨水が谷樋の両端から溢れ出てしまうのをしっかりと防ぎます。
このように、細部にまで工夫を凝らすことで、雨水を確実に雨樋へと誘導し、雨漏りのリスクを最小限に抑えます。

谷樋周辺の瓦を復旧作業を行います

取りはずした瓦を取り付けます
ビスを打ち込んで固定

新しい谷樋鉄板の設置が完了したら、一番初めに取り外しておいた屋根瓦を、元の順序に従って丁寧に復旧していきます。
屋根瓦を確実に固定するために、瓦にあらかじめ開いている釘穴を利用し、一本ずつビス釘を打ち込んでいきます。
ビス釘を使用することで、従来の釘よりも保持力が向上し、強風や地震の際にも瓦がずれにくくなります。
また、瓦全体をしっかりと固定することで、雨水の浸入を防ぎ、屋根の防水性を高める効果も期待できます。

小さい加工瓦は針金で緊結します

谷樋周辺の屋根瓦は、雨水がスムーズに流れ込むよう、それぞれの場所に合わせたサイズに加工されています。
そのため、瓦のサイズによっては、既存の釘穴だけではビス釘での固定が難しいほど小さなものもあります。
そのような小さな瓦に対しては、ステンレス製の針金などを使い、一つひとつ丁寧に吊り下げて固定していきます。

針金でしっかりと固定することで、小さな瓦でも強風などで浮いたり、ずれたりする心配がなくなり、安定した状態を保つことができます。
瓦の形状や大きさに合わせて、最適な固定方法を選択し、確実な屋根の修復を行ってまいります。

瓦に穴を開けビスで固定します
瓦の落下防止でコーキング接着

小さな瓦以外にも、専用工具で新たな釘穴を開けられる程度の大きさの瓦であれば、その場で穴を開けてビス釘でしっかりと固定することがあります。
既存の穴の位置が適切でない場合や、より強固な固定が必要な場合に有効な手段です。

さらに、修復した谷樋周辺の屋根瓦が万が一にも落下しないよう、瓦の先端部分にコーキングボンドを塗布し、接着による固定も行います。
これは、強風などによる瓦のズレや落下を防ぐための安全対策の一つです。
このように、瓦のサイズや形状、そして固定の強度を考慮しながら、様々な方法を組み合わせて、屋根瓦を確実に固定していきます。

作業の完了と作業範囲を掃除・片付けをします

完了して掃除を行います

屋根上に準備していた道具や材料を丁寧に降ろし、作業で汚れた屋根全体を綺麗に清掃します。
これで、谷樋の交換と周辺の瓦の修復作業は全て完了です。

工事の完了をお客様にご報告し、作業中に記録した写真を見ながら、工程の詳細をご説明させていただきました。
写真をご覧になったお客様は、綺麗になった屋根の仕上がりに大変ご満足されたご様子で、「これで雨漏りの心配から解放される」と、心から喜んでくださいました。
お客様の笑顔が、私たちの何よりの励みです。
今後も、お客様の安心・快適な住まいづくりに貢献できるよう、精一杯努めてまいります。

ヤマムラ建装 株式会社では

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