【名古屋市天白区】屋根の雨漏り修理!瓦の腐食原因は落ち葉と勾配にあり?適切な施工で住まいを守る【緩勾配屋根修繕】
writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
【名古屋市天白区】雨漏り修理の現場報告:落ち葉と勾配が招く瓦屋根の腐食を下地から誠実に直す
初動調査でもあるこちらの現場ブログの一番始まりはこちらから読めますよ↓↓↓
工事のきっかけ
今回の工事のきっかけは、天白区にお住まいのお客様からの「雨が降るたびに軒先から水が垂れてくる」という一本のお電話でした。
築年数が経過した和瓦の立派なお住まいでしたが、詳しくお話を伺うと、ここ数年で近くの木々が大きく育ち、毎年秋になると大量の落ち葉が屋根に降り積もるようになったとのこと。
お客様ご自身では高い屋根に登って掃除をすることが難しく、次第に雨の引きが極端に悪くなっていったそうです。
現地で点検を行うと、屋根の先端にあたる「軒先」の勾配が緩やかな場所に、腐敗した落ち葉がダムのように水をせき止めていました。
そこから逆流した雨水が瓦の裏側へ回り込み、防水シートを突き抜けて土台の野地板(のじいた)を腐食。
指で押すと崩れるほど深刻な状況で、瓦自体も不安定になっていました。
「屋根を全部やり直さないといけないのでは?」と不安を抱えていたお客様に対し、私たちは現場での詳細な調査結果を写真でお示しし、被害が集中している箇所に限定した「部分修理」をご提案。
不必要なコストを削りつつ、住まいの安全を最優先に考えた修復プランをお伝えしたところ、「現状がよくわかった、ぜひお願いしたい」と厚い信頼を寄せていただき、今回の修繕工事が始まりました。
建物の状況
築年数 ・・・ 築30年以上
工事費用・・・ 約200円ほど
施工期間・・・ 15日間ほど(雨漏り屋根点検も含む)
建物種別・・・ 木造戸建て
ビフォーアフター

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名古屋市天白区にお住まいの方から「雨漏りが止まらない」という切実なご相談をいただき、すぐに現地調査へ向かいました。
屋根に登って見えてきたのは、長年蓄積された落ち葉が引き起こした深刻な腐食のサイン。
一見、瓦に異常がないように見えても、その下の土台(野地板)には大きな穴が開いていました。
雨漏りは放置すると住まいの骨組みまで蝕みます。
本記事では、現場のリアリティを大切にしながら、勾配の特性を活かした伝統的な技術と、最新の防水施工を組み合わせた修理の全貌をご紹介します。
過剰な営業ではなく、本当に必要な部分だけを誠実に直す、私たちのこだわりをぜひご覧ください。
目次
- 1 【名古屋市天白区】雨漏り修理の現場報告:落ち葉と勾配が招く瓦屋根の腐食を下地から誠実に直す
- 2 【名古屋市天白区】雨漏りの原因は軒先にあり?破風板の腐食と早期修理の重要性
- 3 屋根の寿命を延ばす「勾配」の秘密:伝統技術が守る住まいの安心
- 4 その工事、本当に全部必要?「部分修理」で直す雨漏りと落ち葉対策
- 5 雨漏りして破損している屋根を中心に修復作業を行います
- 6 見えない下地の腐食を見逃さない!瓦をめくって行う「野地板」の誠実な修繕
- 7 瓦の落下を防ぐために!雨漏りで腐った下地と「一文字軒先瓦」の誠実な修繕
- 8 鬼瓦から転倒防止作業を行い棟瓦を積み上げて行きます
- 9 「屋根の顔」を美しく、強く。棟瓦の積み上げに見る職人のこだわりと微調整の技
- 10 地震や台風から家族を守る!隅棟の瓦を支える「見えない針金」の重要性
- 11 「来た時よりも美しく」を形に。施工後の清掃と写真報告で築く、お客様との信頼関係
- 12 FAQ(よくある質問)
- 13 各地域で屋根葺き直しや屋根修繕などの点検やメンテナンスを行ったブログ記事
- 14 名古屋市天白区と同じ地域の現場施工事例
- 15 現場ブログ・現場の施工事例・お客様の声 一覧ページ。
【名古屋市天白区】雨漏りの原因は軒先にあり?破風板の腐食と早期修理の重要性

名古屋市天白区にお住まいのお客様より「雨漏りがしている」とのご相談をいただき、すぐに現場の屋根点検に伺いました。
詳しく調査したところ、屋根の先端部分にあたる軒先破風板(はふいた)部分に激しい腐食が見つかりました。
長年にわたり雨水が溜まり続けたことで大きな亀裂が生じており、そこが雨水の侵入口となっている状況です。
雨が降るたびに、この裂け目から大量の水が家屋の内部へと流れ込んでおり、このまま放置すると柱や梁といった住まいの骨組みまで腐らせてしまう恐れがあります。
雨漏り修理は、早めの対応が何よりも大切です。
傷みが浅いうちに処置を施すことで、将来的な大規模リフォームの費用を抑え、大切なご自宅の寿命を延ばすことにつながります。
私たちは、現状をありのままにお伝えし、一軒一軒の被害状況に合わせた最適な補修プランを提案いたします。
地域の皆様が安心して暮らせるよう、熟練の職人が細部まで責任を持って施工にあたります。
屋根の寿命を延ばす「勾配」の秘密:伝統技術が守る住まいの安心

日本の四季折々の激しい雨から家を守る屋根の勾配には、先人たちの深い知恵が息づいています。
屋根の頂上から先端の軒先にかけて、傾斜が少しずつ緩やかになっていく独特の設計は、単なる意匠ではありません。
これは、効率的な排水を実現し、住まい全体への負担を最小限に抑えるために計算し尽くされた形なのです。
特に、軒先に向かって角度を落ち着かせることで、雨水の勢いをコントロールし、建物の土台である基礎部分への浸水を防ぐ重要な役割を果たしています。
こうした伝統建築の構造は、湿度の高い日本の気候に適応するために磨かれてきた歴史そのものです。
私たちは、こうした古き良き職人のこだわりを大切に受け継ぎ、現代の屋根リフォームにおいても、その機能性を最大限に引き出す丁寧な施工を心がけています。
瓦が沈む原因は「落ち葉」にあり?屋根裏の腐食を防ぐ根本解決

屋根の上に溜まった落ち葉の堆積は、単なる汚れではなく、深刻な雨漏りの引き金となります。
落ち葉が雨水の通り道を塞ぐことで、逃げ場を失った水が屋根裏へとじわじわ浸入してしまうのです。
特に危険なのは、水が溜まり続けた箇所の野地板(のじいた)が腐食してしまうケースです。
屋根の土台である板が腐ると、その上にある瓦屋根を支えきれなくなり、瓦自体がぐらつき、内部へ沈み込む現象が発生します。
こうなると表面的な掃除だけでは解決しません。
私たちは腐った下地を新しい木材へ交換し、徹底した防水処理を施すことで、屋根本来の強さを取り戻します。
見えない場所だからこそ、経験を積んだ職人の目による早期発見と、根拠のある修繕が家を長く守ります。
このような状態になってしまった理由

こちらの屋根に見られる問題は、隣接する木々から落ちる葉が原因で、雨漏りと屋根の腐食を引き起こしている点です。
通常の屋根であれば、勾配により落ち葉は自然に流れますが、この屋根は勾配が緩く、落ち葉が堆積しやすい構造です。
堆積した落ち葉は腐り、雨水の流れを遮断。
これにより、雨水が瓦の隙間から屋根裏に浸入し、野地板を腐食させています。
写真からも分かるように、越境した木々がこの問題を悪化させており、定期的な清掃と屋根のメンテナンスが不可欠です。
その工事、本当に全部必要?「部分修理」で直す雨漏りと落ち葉対策

屋根に上がって撮影した写真をその場でお見せしながら、お客様と一緒に現状を確認しました。
詳しく調査すると、軒先から4〜6段目の勾配が緩やかになる箇所に落ち葉が集中して溜まっており、これがダムのように雨水の流れをせき止めていることが判明しました。
通常なら屋根全体の工事を勧められるようなケースでも、私たちは安易に大規模な工事は提案しません。
今回は、問題の原因となっている範囲だけに絞った部分修理をご提案しました。
必要な箇所だけを的確に直すことで、建物の機能を回復させつつ、お客様の費用負担を大幅に抑えることが可能です。
雨漏りして破損している屋根を中心に修復作業を行います

今回の屋根修繕工事では、敷地内に十分なスペースがあったため、建物の軒先周りに仮設足場を設置しました。
これは、作業者の安全を確保し、材料や工具の落下事故を防ぐための重要な措置です。
足場を組むことで、作業効率も向上し、より丁寧で確実な工事が可能となります。
安全は工事の最優先事項であり、足場の設置はそのための不可欠なステップです。
見えない下地の腐食を見逃さない!瓦をめくって行う「野地板」の誠実な修繕


今回の屋根修繕工事では、特に雨漏りリスクが高い軒先周辺の、勾配が緩やかな箇所に焦点を当てて作業を進めます。
この部分は落ち葉が滞留しやすく、逃げ場を失った湿気によって下地が非常に傷みやすいという特徴があります。
まず最初に行うのは、傷んだ野地板(のじいた)を確実に修復するための準備です。
問題のある箇所の瓦を一枚ずつ丁寧に取り外すことで、表面からは確認できない内部の腐食の程度を正確に把握します。
どこまで木材の交換が必要なのか、現場で細かく見極めることが、再発を防ぐための重要なステップとなります。
瓦をめくる作業は、屋根の複雑な構造を熟知した経験豊富な職人による繊細な手仕事が求められます。
私たちは、見えない部分の補修こそが住まいの寿命を決めると考え、一切の妥協を許さない誠実な施工を徹底しています。
【名古屋市天白区】雨漏りの原因は「落ち葉」にあり?住まいの寿命を延ばす誠実な部分修繕

原因は、軒先の緩やかな勾配部分に溜まった大量の落ち葉です。
逃げ場を失った雨水が滞留し、土台である野地板(のじいた)を腐食させ、瓦が沈み込むほど深刻な状況でした。
私たちは、お客様の負担を考えた部分修理をご提案。
まず瓦を丁寧にめくり、傷んだ下地を確実に交換します。
その後、瓦を元の位置へ正確に配置し直し、雨水の侵入を防ぐ要である隅棟(すみむね)を整えます。
屋根の構造を熟知した職人の誠実な手仕事は、単なる修理を超え、住まい本来の耐久性を取り戻すためのものです。
見えない場所の「穴」が雨漏りの正体?下地から蘇らせる誠実な屋根修繕


軒先や破風板に生じたわずかな亀裂。
実はこれが、住まいの寿命を縮める大きなサインです。
今回の点検では、長年瓦の裏側に回り込んだ雨水が、土台である野地板(のじいた)をボロボロに腐食させ、ついには大きな穴を開けている深刻な状況を確認しました。
修理にあたっては、まず腐った箇所を新しい木材で丹念に補修し、その上からルーフィング(防水紙)を全面に敷き詰めて、水の道を完全に遮断します。
その上で、瓦を固定するための桟木(さんぎ)を設置。私たちは、屋根を軽量化し負担を減らす乾式工法(空葺き)にこだわっています。
桟木をミリ単位で正確に取り付けることで、瓦が美しく整列し、将来のズレや落下を防ぐ強固な屋根が完成します。
熟練の技術と誠実な手仕事で、目に見えない下地から徹底的に作り直す。
瓦の落下を防ぐために!雨漏りで腐った下地と「一文字軒先瓦」の誠実な修繕

「屋根の端が少しズレている気がする」……その直感は、住まいからのSOSかもしれません。
長年の雨漏りによって屋根の土台である野地板(のじいた)が腐食し、美しい直線が特徴の一文字軒先瓦が支えを失って、今にも落下しそうなほど不安定な状態にありました。
このまま放置すれば、地震や強風の際に瓦が地面へ落ち、ご家族や通行人に思わぬ怪我をさせてしまう危険性があります。
私たちはまず、落ちかけている瓦を安全に取り外し、腐った木材を強固な新材へと交換します。
その上で、瓦一枚一枚の重なりをミリ単位で調整し、再び美しく、そして何より強固に配置し直します。
周囲の瓦も併せて入念に点検・調整することで、屋根全体の安定性を回復させ、雨漏りの再発もしっかり防ぎます。
軒先の美しさを取り戻す!一文字瓦の葺き直しで雨漏りと落下を防ぐ


今にも落下の危険があった一文字軒先瓦の修復作業を進めています。
今回は十数枚ほどの葺き直しとなりますが、この瓦は和瓦の中でも特に扱いが難しく、職人の腕の差がはっきりと表れる場所でもあります。
「一文字」という名が示す通り、軒先にスッと通る真っ直ぐなラインがこの瓦の命です。
わずかなズレも許されないため、配置と固定には細心の注意を払い、積み重ねてきた現場の経験を総動員して向き合います。
単に並べるのではなく、屋根全体の歪みを考慮しながら一枚ずつ丁寧に正確な配置を行うことで、新築時のようなどっしりとした美観が蘇ります。
教科書通りではない「現場の最適解」とは?美しい瓦屋根を仕上げる職人の判断

屋根の修繕現場では、教科書通りの手順だけでは対応しきれない場面が多々あります。
今回の平瓦の敷設では、あえて「左から右へ」と作業を進める判断を下しました。
一般的な和瓦施工は右から左へと進めるのが基本ですが、屋根の複雑な形状や使用する瓦の特性、そして全体の施工品質を最大限に高めることを考慮すると、今回のケースではこの順序が最も理にかなっているからです。
私たちは形式にこだわるのではなく、目の前の屋根にとって「何が最善か」を現場で常に問い続けています。
長年積み重ねてきた職人の勘と技術を活かし、一枚一枚を隙間なく、美しく収めていく。
こうした柔軟な対応力と細部へのこだわりこそが、将来の雨漏り防止や屋根の耐久性を大きく左右します。
【隅棟の美しさは技術の証】雨漏りを防ぎ、強風に負けない瓦の「加工と固定」のこだわり


屋根の角にあたる隅棟(すみむね)周辺の施工は、住まいの美しさと寿命を左右する非常に繊細な工程です。瓦をただ並べるのではなく、棟のラインに合わせて一枚ずつ丁寧に瓦の加工を施します。
現場で数ミリの誤差も許さず成形することで、吸い付くような美しい仕上がりと、雨水の侵入を許さない高い防水性を実現します。
既存の瓦との隙間に、取り外していた瓦を慎重に差し込みながら、固定には細心の注意を払います。
専用工具で瓦に穴を開け、パッキン付きビス釘を用いて確実に下地へと固定。
これにより、近年の大型台風や地震でも瓦がズレたり落下したりしない強固な屋根が完成します。
見えない下地から仕上げの釘一本に至るまで、職人の経験と誠実さを込めて作業いたします。
鬼瓦から転倒防止作業を行い棟瓦を積み上げて行きます

鬼瓦の固定は、屋根瓦裏から出した針金で背中を縛り付ける方法で行います。
強度を高めるため、太い針金か複数本を束ねて使用します。
これは、鬼瓦と棟瓦の重量に耐えるためです。
鬼瓦の倒壊原因は、細すぎる針金や、錆びて劣化した針金が切れることが考えられます。
適切な針金を使用し、確実に固定することが、鬼瓦の安全性を保つ上で重要です。
「屋根の顔」を美しく、強く。棟瓦の積み上げに見る職人のこだわりと微調整の技


「屋根の顔」とも言える棟瓦(むねがわら)の施工は、住まいの風格を整え、耐久性を引き上げるための要です。
平らな瓦を何段にも積み上げるのし瓦の工程は、一見シンプルに見えますが、実は極めて緻密な技術が求められます。
特に難所となるのが、屋根の四隅へと伸びる隅棟(すみむね)の先端部分です。
構造的に段差ができやすいこの場所では、瓦の隙間にわずかな端材を挟み込み、納得がいくまで高さを合わせる微調整を繰り返します。
この粘り強い作業によって、棟全体のラインが真っ直ぐに揃う「通りの良さ」が生まれます。
一分の隙もない美しい仕上がりは、見た目だけでなく、激しい雨風から家を守る鉄壁の防水性能にも繋がります。
派手な言葉よりも、現場での一つひとつの工程を丁寧に行う職人の誠実な手仕事こそが、数十年先まで安心して暮らせる屋根の強さを形づくるのです。
隅棟(すみむね)の完成が守る家族の安心:美しさと防水性を両立した棟瓦の積み上げ工事

住まいの「守り神」とも言える隅棟(すみむね)の棟瓦積み上げ工事が、ついに完了を迎えました。
屋根の四隅に位置するこの場所は、激しい雨や風の侵入を食い止める、いわば住まいの最後の砦です。
作業では、土台となるのし瓦を一段ずつ丁寧に、寸分の狂いもなく水平を保ちながら積み上げ、最後に冠となる棟瓦を据えて仕上げました。
この地道な工程の積み重ねが、屋根に凛とした直線美を与えます。
妥協のない職人の手仕事によって蘇った屋根は、見た目の美しさはもちろん、防水性と耐久性が格段に向上しています。
屋根の修繕は、これから数十年とご家族を守り続けるための大切な投資です。
私たちは現場での誠実な施工を何よりも大切にし、長年の経験に裏打ちされた確かな技術で、雨風に負けない「安心の住まい」を実現します。
地震や台風から家族を守る!隅棟の瓦を支える「見えない針金」の重要性

屋根の角部分にあたる隅棟(すみむね)は、台風の暴風や地震の揺れによる影響を最も受けやすい、非常に繊細な場所です。
どれほど表面を美しく整えても、内部の固定が甘ければ、住まいの安全を長く守ることはできません。
そこで私たちは、積み上げた瓦が崩れないよう、棟の土台となる芯の部分から強固な針金を引き出し、瓦の一枚一枚を力強く結束していきます。
この工程によって、バラバラだった瓦同士が一つの強固な塊として一体化し、激しい揺れや突風にもびくともしない「粘り強い屋根」へと生まれ変わるのです。
この針金による締め付けは、完成後には完全に見えなくなる部分ですが、住まいの耐久性を支える生命線。
一箇所の緩みも許さない職人の粘り強い手仕事が、万が一の災害時にお客様の大切なご家族を守ります。
和風屋根を雨から守り抜く「最終工程」:鬼瓦の隙間と釘穴に施す徹底した防水の技


屋根の修繕もいよいよ大詰め、最後にして最も重要な「仕上げ」の作業です。
私たちが特に神経を研ぎ澄ませるのが、鬼瓦と隅棟(すみむね)が合わさる複雑な隙間や、瓦を固定する針金の釘穴といった、目には見えにくい小さな箇所です。
実は、こうした細部こそが雨水の侵入経路となりやすく、徹底した対策が欠かせません。
現場では、こうした「水の弱点」を一つずつ探し出し、専用のコーキングボンドで丁寧に防水処理を施していきます。
のし瓦を美しく積み上げ、すべての棟瓦を据え終えることで、今回の和風屋根の修繕工事は無事に完了となります。
単に形を整えるだけでなく、目に見えない隙間まで確実に封じる。
こうした現場での誠実な手仕事の積み重ねこそが、数十年先まで雨漏りに悩まされない耐久性のある屋根を実現します。
「来た時よりも美しく」を形に。施工後の清掃と写真報告で築く、お客様との信頼関係


すべての屋根工事が無事に完了し、道具を地上へ降ろした後は、ブロワー清掃を用いて屋根の上を隅々まで丁寧に清掃します。
私たちは「工事が終わればいい」とは考えません。
最後の一片のゴミも見逃さない誠実な後片付けこそが、お客様の大切な住まいを預かる者の責任だと考えています。
作業完了後は、工事の全工程を記録した施工写真をお客様と一緒に確認しながら、修繕箇所の詳細な解説を差し上げました。
屋根の上という普段見えない場所だからこそ、包み隠さずお伝えすることで、心からの安心を感じていただきたい。その思いが私たちの原動力です。
「これからは落ち葉の季節、自分でも屋根の状態を意識してみます」というお言葉をいただき、改めて定期的なメンテナンスの大切さが伝わったことを嬉しく思いました。
これからも地域に密着した屋根の相談役として、一軒一軒の住まいに寄り添い、確実な雨漏り対策と安心をお届けしてまいります。
FAQ(よくある質問)
Q1:なぜ落ち葉で雨漏りするのですか?
A1:屋根の勾配が緩い場所に落ち葉が溜まると、雨水の流れをせき止めるダムのようになります。
逃げ場を失った水が瓦の隙間から逆流し、下地の腐食を引き起こすためです。
Q2:屋根全部を交換しなくても直りますか?
A2:はい。
私たちは、現場調査で特定した「本当に悪い箇所」だけを直す部分修理を大切にしています。
無駄な費用をかけず、建物の機能を回復させることが可能です。
Q3:一文字軒先瓦とは何ですか?
A3:軒先が真っ直ぐなラインになる、和風建築特有の美しい瓦です。
非常に繊細な施工技術が求められるため、経験豊富な職人の手仕事が不可欠な場所です。
Q4:鬼瓦の固定に針金を使うのはなぜですか?
A4:地震や台風の激しい揺れで鬼瓦が落下するのを防ぐためです。
屋根の芯から太い針金でがっちりと結束することで、強固な耐久性を実現します。
Q5:点検はどのくらいの頻度でするべきですか?
A5:特に木々が近いお住まいは、10年に一度の定期点検をお勧めします。
早期発見できれば、今回の事例のように部分的な修理で費用を抑えることができます。
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