名古屋市緑区 雨漏り原因は過去の修繕!?谷樋板金の交換で瓦と大棟の再施工工事で雨漏りとおさらば
弊社に点検などを依頼しようと思ったきっかけは?
名古屋市緑区にお住まいのお客様から、「物置部屋の天井裏から雨漏りしている」とのお問い合わせをいただきました。
築年数も経過しているため、屋根全体の点検をご希望されておりました。
現地にお伺いし、早速物置部屋の天井裏を確認させていただくと、雨染みと雨水の跡が見つかりました。
お客様に状況をご説明し、雨漏りの原因を特定するため、屋根に上って詳しく点検させていただくことになりました。
屋根に上ってみると、谷樋の一部が過去に修理されていることが分かりました。
しかし、その修理方法が不十分であったため、再び雨漏りを引き起こしている可能性が高いことが判明しました。
お客様に状況をご報告し、正式な谷樋の交換工事をご提案させていただきました。
お客様は、雨漏りの再発防止を強く希望されており、私たちの提案にご納得いただけました。
お客様のご要望にお応えできるよう、細心の注意を払いながら工事を進めていくことをお約束いたしました。
建物の状況
築年数 ・・・ 築40年以上
工事費用・・・ 約35万円ほど
施工期間・・・ 2日間(雨漏り屋根点検も含む)
建物種別・・・ 木造戸建て
ビフォーアフター

☞

「雨漏り原因は過去の修繕に!?谷樋交換で雨漏りとおさらば」
名古屋市緑区のお客様より、谷樋からの雨漏りでお困りのご相談をいただきました。
過去の修繕箇所に問題がある可能性も考慮し、徹底的に調査した結果、谷樋の交換工事を実施することになりました。
その工事の様子を、写真と共に詳しくご紹介いたします。
目次
谷樋交換工事の様子!過去の修理箇所が原因で雨漏りが発生!?徹底的な調査と丁寧な作業で雨漏りを解消

お客様のお宅に到着したら、まずは雨漏りの痕跡を探すことから始めます。
今回、雨漏りしているのは物置部屋の天井裏とのことなので、早速天井裏を覗いてみます。
すると、偶然にも前日に降った雨の跡が!
これはラッキー!
雨水の跡をたどっていくことで、雨漏りの原因となっている場所が特定しやすくなります。
「なるほど、雨水はここを通って落ちてきたのか…」
雨水の跡と、その周辺の状況を頭に入れて、いよいよ屋根に上って本格的な調査開始です!
例えるなら、探偵が事件現場を調査するようなもの。
雨水の痕跡という手がかりを元に、雨漏りの犯人(原因)を突き止めます!


「過去の修理がアダに!?手抜き工事と安易な修理が雨漏り再発の原因に」
屋根に上って谷樋を見てみると、途中で修理された形跡がありました。
どうやら、以前修理した方は、大棟瓦の段数が多すぎるため、解体して谷樋を交換するのは大変だと考えたようです。
そのため、大棟瓦付近の古い谷樋をカットして、新しい谷樋を差し込んだと推測できます。
確かに、大棟瓦を解体しない分、工事費用は安く済むかもしれません。
でも、これって根本的な解決になっていないんですよね。
実際、このお宅も再び雨漏りが起きていました。
大棟瓦を解体して正式な方法で谷樋を施工していれば、雨漏りは防げたかもしれません。
今回は、手間はかかりますが、しっかりと大棟瓦を解体し、古い谷樋を撤去してから新しい谷樋を取り付けます。
これが、雨漏りを再発させないための、確実な方法なんです。


屋根裏で発見した雨漏りの痕跡。
その場所と、屋根の上で確認した場所がピタリと一致!
犯人は、屋根のてっぺん、大棟(おおむね)にいました。
「え?なんで大棟が雨漏りの原因になるの?」と思われたかもしれません。
実は、このお宅の大棟、見た目を重視して、通常よりも長く伸ばしてあったんです。
新築当時は、漆喰(しっくい)も綺麗に塗られていて、問題なかったのでしょう。
でも、年月が経ち、漆喰が劣化してくると、話は別です。
長すぎる大棟が、逆に雨水を引き込んでしまう原因になることがあるんです。
見た目が良くても、機能性を損なってしまっては意味がありません。
今回は、この長すぎる大棟が、雨漏りの大きな原因になっていると考えられます。

屋根に上って詳しく調べてみると、谷樋の重なり部分の裏側から、雨水が流れ出ているのを発見しました。
「え?谷樋から水が漏れてるの?」と思われたかもしれません。
これは、雨水が谷樋の裏側を通って、屋根裏に浸入している証拠です。
雨漏りの原因が、この谷樋にある可能性も高いということになります。
本来、雨水は谷樋の上を通って排水されるべきですが、何らかの原因で裏側に回り込んでしまっているようです。
このまま放置しておくと、雨漏りが悪化してしまう可能性があるので、早急な対策が必要です。

「謎のコールタール、一体誰が?雨漏り点検で見つかった意外な事実」
屋根の上を調べていると、別の谷樋には黒いコールタールが塗られているのを発見しました。
「あれ?これ、いつ塗ったんだろう?」
お客様に聞いてみましたが、誰が塗ったのか全く覚えていないとのこと。
「もしかして、前のリフォーム業者さん?それとも、新築の時?いや、ご親戚の方かも…」
様々な可能性が考えられますが、お客様が覚えていない以上、詮索しても仕方ありません。
今回は、あくまで雨漏りの原因を特定するための点検です。
コールタールが塗られていたという事実は、点検結果の一つとしてお客様にご報告させていただきます。
「誰が塗ったか」よりも「なぜ塗ったのか」「それが雨漏りとどう関係しているのか」を突き止めることが、私たちの仕事ですから。
他にも雨仕舞で気になる点


屋根の上を詳しく調べていくと、谷樋だけでなく、他の場所でも劣化を発見しました。
特に気になったのが、屋根漆喰(やねしっくい)です。
漆喰は、瓦の隙間を埋めて雨水の浸入を防ぐ役割がありますが、経年劣化によってあちこちで剥がれていました。
さらに、鬼瓦(おにがわら)の周りも大変なことに。
鬼瓦は、屋根のてっぺんについている鬼の形をした瓦のことです。
この鬼瓦の周りに塗ってあった漆喰も、ほとんど剥がれ落ちていました。
剥がれた部分には隙間ができていて、そこから雨水が浸入しやすくなっています。
「これじゃあ、雨漏りしてもおかしくない…」
谷樋だけでなく、屋根全体の劣化が雨漏りの原因になっている可能性が高いと考えられます。
これらの点検結果を、お客様に詳しくご報告させていただきました。
既存の谷鉄板から新しい谷鉄板へと交換作業


雨漏りの原因となっていた古い谷樋。
これを新しいものに交換するために、まずは古い谷樋と、その周りの瓦を撤去します。
「なんで瓦まで外すの?」と思われたかもしれません。
古い谷樋を撤去するためには、どうしても周りの瓦が邪魔になってしまうんです。
例えるなら、引き出しの中のものを整理する時に、周りのものを一旦どかすようなイメージです。
古い谷樋と瓦を撤去したら、いよいよ新しい谷樋の出番…と言いたいところですが、その前に大切な作業がもう一つ。
それが、ルーフィング防水紙の設置です。
古い谷樋があった場所に、この防水紙を敷いておくことで、万が一雨水が浸入しても、屋根裏に染み込むのを防ぐことができます。
新しい谷樋を取り付ける前に、しっかりと準備をしておくことが、雨漏りを防ぐための重要なポイントです。

古い谷樋を撤去し、防水紙も敷き終わったら、いよいよ新しい谷樋の取り付けです。
今回は、サビに強く耐久性の高い「ガルバリウム鋼板」でできた谷樋を使用します。
新しい谷樋を取り付けたら、両サイドにスポンジ状の部材を取り付けます。
「これ、何のためにつけるの?」と思われたかもしれません。
これは「水密材(すいみつざい)」と呼ばれるもので、万が一、雨水が谷樋から溢れてしまっても、横に流れ出ないようにするためのものです。
「え?谷樋から雨水が溢れることなんてあるの?」と思われたかもしれません。
確かに、通常であれば、谷樋から雨水が溢れることはほとんどありません。
でも、近年はゲリラ豪雨のように、予想を超える雨が降ることもあります。
そんな時でも安心なように、念には念を入れて、水密材を取り付けておくんです。
例えるなら、堤防にさらに土嚢を積み上げるようなもの。
万全の備えで、雨漏りを徹底的に防ぎます。
最近の谷樋交換工事では、ほとんどの業者がこの水密材を取り付けています。
が、絶対に取り付けなければいけない・・・と言う材料でも無いので、『取り付けてあるんだ~』と言う感覚でいてください。

今回の屋根は、右側と左側の谷樋が、屋根の頂点で重なる「八谷(はちたに)」と呼ばれる形状をしています。
「八谷って、どこ?」と思われたかもしれません。
八谷は、屋根の雨水が最も集中する場所。
そのため、谷樋の加工や取り付けが不十分だと、雨漏りの原因になりやすいんです。
例えるなら、川の合流地点のようなもの。
大量の雨水が集まるので、しっかりとした対策が必要です。
新しい谷樋を取り付ける際、この八谷部分は特に慎重に作業を進めます。
職人の腕の見せどころであり、少しでも手抜きをすると、すぐに雨漏りにつながってしまいます。
「ここが雨漏りを防ぐ最後の砦!」
そんな気持ちで、集中して丁寧に作業を行いました。
作業の初めにとって確保しておいた瓦を再施工して行きます

新しい谷樋を取り付けたら、次は瓦を元に戻していきます。
まずは、軒先瓦(のきさきがわら)を取り付ける作業からです。
軒先瓦は、屋根の先端部分にある瓦のこと。
雨水が屋根の中に浸入するのを防ぐ、重要な役割を果たしています。
この軒先瓦を固定するために使うのが、黒色の屋根漆喰(やねしっくい)、別名「南蛮モルタル(なんばんモルタル)」です。
「漆喰って、どんな役割があるの?」と思われたかもしれません。
漆喰は、瓦と瓦の隙間を埋める接着剤のようなもの。
瓦をしっかりと固定し、雨水が隙間から浸入するのを防ぐ役割があります。
今回は、屋根土(やねつち)と呼ばれる瓦の下地材と瓦の間に、この漆喰を詰めていきます。
例えるなら、レンガを積み上げる時にモルタルを塗るようなもの。
漆喰で隙間を埋めることで、瓦がしっかりと接着し、強固な屋根になるんです。
軒先瓦を取り付けたら、同じように漆喰を使って、平瓦(ひらがわら)も順番に取り付けていきます。

軒先瓦を取り付けたら、いよいよメインの平瓦(ひらがわら)を並べていきます。
「あれ?瓦の並び順って、どうするの?」と思われたかもしれません。
実は、古い谷樋を撤去する時に、どの瓦がどこにあったか分かるように、大体の場所ごとに分けて、屋根の上に積み上げておいたんです。
今回は、その時に積み上げておいた順番に、瓦を一つ一つ取りながら、新しい谷樋の周りに取り付けていきます。
瓦の形や大きさを確認しながら、ピッタリと収まるように、丁寧に並べていきます。


瓦を並べ終えたら、漆喰(しっくい)やコーキングボンドが乾くまで、少し時間をおきます。でも、ただ待っているだけではありません。
瓦がしっかりと固定されるように、ちょっとした工夫をするんです。
まずは、新しい谷樋と瓦の隙間に「捨て木材」と呼ばれる小さな木材を挟み込みます。
これは、瓦の高さを調整すると同時に、接着剤が乾くまでの間、瓦がズレないように支える役割もあります。
これで、瓦はしっかりと谷樋にくっついてくれるはずです。
そして、さらに安心をプラスするために、瓦の表面にもコーキングボンドを塗っておきます。
これは、万が一、強風や地震などで瓦がズレたり、落ちてしまったりするのを防ぐためのものです。
二重、三重のチェック体制で、瓦をしっかりと固定し、雨漏りの心配をなくします。

☞

平瓦の取り付けが終わったら、屋根のてっぺんにある大棟(おおむね)を復旧していきます。
まずは、取り外しておいた熨斗瓦(のしがわら)と棟冠瓦(むねかぶりがわら)を元に戻します。
「でも、大棟って途中で切ったんじゃないの?」と思われたかもしれません。
はい、その通りです。
谷樋の交換で、大棟の一部をカットしました。
そのため、カットした部分には、新しい屋根材を取り付ける必要があります。
今回は、元の屋根に使われていたカラーベストという材料を、大棟のサイズに合わせて加工して取り付けます。
元の屋根にピッタリ合うように、屋根材を加工して取り付けます。
そして、熨斗瓦と屋根材の接合部分には、コーキングボンドを塗っておきます。
これは、雨水の侵入を防ぐための最後の砦。
これで、大棟も元通りになり、雨漏りの心配はもうありません。
谷鈑金を新しい物へと取り替え交換を行いました

大棟(おおむね)の瓦を取り付けたら、最後に隙間を埋める作業を行います。
今回は、元の屋根に使われていたカラーベストという屋根材を、大棟のサイズに合わせて加工して取り付けました。
実は、熨斗瓦(のしがわら)や棟冠瓦(むねかぶりがわら)を加工した部分には、どうしても隙間ができてしまうんです。
この隙間をそのままにしておくと、雨水が入り込んで、雨漏りの原因になってしまいます。
だから、雨水の侵入を防ぐために、屋根材でしっかりと隙間を埋めておく必要があるんです。
屋根材を使って、雨水の侵入経路をシャットアウトします。
これで、雨漏りの心配はなくなりました。
今回の工事は、古くなって劣化していた谷樋を新しいものに交換する、屋根のリフォームでした。
最後に、屋根の上に残っている道具や材料、そして作業中に発生したゴミなどを全て降ろします。
「なんで掃除までするの?」と思われたかもしれません。
屋根の上には、釘やビスなど、小さな金属片が落ちていることがあります。
これらは、風で飛ばされて近隣の方の家に迷惑をかけてしまう可能性があります。
また、屋根の上にゴミが残っていると、雨どいを詰まらせて雨漏りの原因になることも。
だから、安全のため、そしてお客様に気持ちよくお引き渡しするため、屋根の上も綺麗に掃除するんです。
これで、今回の工事は全て完了です!
初動調査でもあるこちらの現場ブログの一番始まりはこちらから読めますよ↓↓↓
『名古屋市緑区 築50年以上の建物からの雨漏り原因を徹底解明!谷樋板金の交換と大棟の修繕で安心の住まいを取り戻す』
お客様にご協力していただいたアンケート(お客様の声)はこちらから読めますよ↓↓↓
『名古屋市緑区 過去に簡易的な修理後も雨漏りに悩むお客様!谷鈑金交換完了後にアンケートのご協力をお願いしました』
ヤマムラ建装 株式会社では


ご説明も含めたブログのリンク先
初回点検の無料診断と有料診断の違いの説明↓↓↓
『ヤマムラ建装での目視による建物点検で無料調査と有料調査の違いの説明』
見積もりから工事完了の請求書迄の一連の流れ
『弊社で建物のリフォーム工事などの依頼から契約書の取り交わしを経て工事完了までの一連の流れ』
コラムブログも書いています
悪徳・悪質訪販業者やリフォーム会社について書いたコラム
『突然来訪する飛込み訪問業者や悪質訪問リフォーム業者などの無料点検詐欺への対策方法』
仮設足場や材料を道路に置いておくための道路占有許可申請など-
『仮設足場や材料などが敷地外の道路などに出る時は必ず道路使用許可や道路占有許可をとりましょう』
少しだけ火災保険をかけることの必要性について書いています
『名古屋市南区にて台風ぐらいの強風で被害があった時の火災保険!和瓦の破損などの修理!』