大府市にて建物に囲まれて経年劣化でも手が出せなかった錆びたトタン屋根を修復!安心のカバー工法で雨漏り対策
工事のきっかけ
大府市にお住まいのお客様から、「建物に囲まれた場所にあるトタン屋根の劣化がひどく、雨漏りが心配」とのご相談をいただきました。
現地調査に伺うと、長年の増築により建物の間に挟まれたトタン屋根は、全体が赤茶色の錆に覆われ、腐食も進行している状態でした。
お客様のお話では、過去に「何でも屋」に修理を依頼したものの、不適切な施工で状態が悪化したとのこと。
また、勝手口の庇屋根も同様に劣化しており、雨漏りの兆候が見られました。
さらに、使用していないエアコンの室外機が屋根に放置されているなど、様々な問題が重なっていました。
お客様は、これらの問題をまとめて解決したいと考えており、弊社にご連絡をくださいました。
建物の老朽化が進み、お客様ご自身もどうすれば良いか悩んでいたそうです。
私たちは、お客様の不安を解消し、安心して快適に過ごせる住まいを取り戻すために、今回の工事を請け負うこととなりました。
建物の状況
築年数 ・・・ 築年数100年以上
工事費用・・・ 約50万円
施工期間・・・ 4日ほど
建物種別・・・ 木造戸建て
ビフォーアフター

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目次
建物に囲まれた劣化屋根をカバー工法で修復・雨漏り補修・室外機撤去

今回、点検に伺ったのは、建物に囲まれた場所にあるトタン屋根の建物でした。
他の屋根も経年劣化が見られましたが、こちらのトタン屋根は特に錆がひどく、劣化が著しい状態でした。
お客様のお話によると、かなり以前に敷地内で建物の増築を繰り返した結果、こちらのトタン屋根の建物だけが、他の建物に挟まれてしまったとのことでした。
そのため、トタン屋根の塗装などのリフォーム工事を行う機会を逃してしまい、そのまま放置してしまっていたそうです。


もしお客様が屋根の劣化に気づき、塗装などの工事をしようとしても、建物に挟まれた場所にあるため、通常よりも困難な作業になることが予想されました。
実際、トタン屋根は一度も塗装などのメンテナンスが行われていなかったため、全体に赤茶色の錆が発生していました。
この錆が進行すると腐食が進み、穴が開いてしまいます。
そして、その穴から雨水が屋根裏へと侵入し、雨漏りの原因となるケースが非常に多く見られます。

さらに、トタン屋根だけでなく、トタン外壁の方も屋根よりも外側にせり出しており、その結果、両者の間に隙間が生じている状態でした。
このような隙間があると、そこから雨水が建物内部に侵入してしまう可能性があります。
特に、強風を伴う雨の場合、雨水が隙間から吹き込み、建物内部を濡らしてしまうリスクが高まります。
雨漏りは、建物の寿命を縮めるだけでなく、住環境を悪化させる原因となりますので、早急な対策が必要です。
屋根の上で放置されて使用していないエアコンの室外機

屋根の上には、おそらくもう使用されていないと思われる室外機が設置されていました。
お客様にお問い合わせしたところ、こちらも撤去してほしいとのご依頼をいただきました。
工事のご依頼をいただいた際には、室外機を解体し、安全に地上まで降ろすことをお約束いたしました。
一階の庇屋根の波トタン屋根


一階の勝手口上にある屋根についても、雨漏りの点検を行いました。
すると、経年劣化によりトタン屋根の先端部分が錆びて腐食しているのが確認できました。
また、屋根の構造上、雨水が集まりやすい谷樋付近も、錆びから腐食が始まっていました。
この部分は特に雨水が集まりやすいため、錆の進行速度も他の箇所に比べて早いと推測されました。

劣化し腐食しているトタン屋根の上に、新しいトタン屋根を重ねて修復しようとした形跡が見られましたが、波板の山と谷の位置が合っておらず、非常に不適切な状態でした。
そこで、お客様に以前の修復工事の状況についてお伺いしました。
お客様のお話では、かなり以前にこの庇屋根が錆びて腐食し、見た目も悪くなってきたため、近所のいわゆる「何でも屋」のような業者に工事を依頼したところ、このような状態になってしまったとのことでした。
さすがに文句を言ったそうですが、言い訳をされてそのまま立ち去られてしまったそうです。
現在でも、チラシなどで「何でも屋」のような業者を見かけることがあるかと思います。
しかし、建物の修繕やリフォームは、専門的な知識と技術を持った地域の専門業者にご相談いただくことを強くお勧めいたします。
私たちは、お客様に現在の状況を詳しくご説明するため、点検中に撮影した写真をご覧いただきながら、建物に囲まれたトタン屋根と勝手口の屋根の状態についてご説明いたしました。
そして、工事のご提案とお見積書を作成し、後日お客様のお宅へお渡しに上がりました。
建物に囲まれた一角のトタン屋根にカバー工法で板金屋根材で施工します

後日、お客様よりお見積書の内容で工事のご依頼をいただきました。
材料を手配し、段取りを整え、お客様のお宅へお伺いいたしました。
早速作業を開始し、まずは屋根の補強作業から取り掛かります。
赤錆が発生している既存のトタン屋根の上に、野地板合板でもあるコンパネ材を屋根全体に隙間なく取り付けていきます。
この野地板合板が、新しい屋根材をしっかりと支える土台とも補強材ともなります。

トタン屋根全体に野地板合板を取り付け終えましたら、その上からルーフィング防水紙を屋根全体に隙間なく丁寧に貼り付けていきます。
屋根リフォーム工事において、このルーフィング防水紙を貼り終える段階までくると、ほぼ雨が降っても問題ない状態となります。
ただし、一部の施工方法を誤ると、この限りではありませんので、注意が必要です。
ルーフィング防水紙は、万が一屋根材から雨水が浸入した場合でも、建物内部への浸水を防ぐための重要な役割を果たします。
そのため、隙間なく、かつ丁寧に施工することが非常に重要です。


こちらの屋根は、形状が若干斜めになっているため、新しいトタン屋根もそれに合わせて斜めに加工しながら、屋根全体に丁寧に施工していきます。
屋根の一番頂点にあたる大棟部分には、片棟鉄板を使用して施工を行います。
片棟鉄板とは、文字通り屋根が片面しかない場合に使用する棟板金のことです。
これについては、屋根瓦にも片棟瓦というものが存在します。
しかし、分譲系の建物やローコスト住宅では、コストを抑えるために安価な別の商品が流用されているケースも見受けられます。
屋根に放置された室外機の撤去

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お客様から撤去のご依頼をいただいておりました、屋根の上に放置されていた使用されていないエアコンの室外機につきましては、持ち運びしやすいように分解・解体し、安全に地上まで降ろすことができました。
一階の庇のトタン屋根に新しい波トタン屋根材で重ね葺きします


経年劣化により小波トタン屋根に錆が発生する主な原因は、鋼板の表面が露出し、空気中の酸素と水分が反応することによるものです。
錆が広範囲に及ぶと、屋根の強度が低下し、雨漏りや倒壊など、様々な問題が生じる可能性があります。
次に、腐食により劣化が進んでいる勝手口の屋根の修繕作業に移ります。


勝手口の屋根については、「カバー工法」という施工方法で、新しいトタン屋根を既存のトタン屋根の上から重ねて取り付けていきます。
まず、外壁側から、劣化したトタン屋根の上へ新しいトタン屋根を被せるように取り付けを進めていきます。
既存のトタン屋根の軒先部分には、錆による腐食が見られた箇所がありました。
その部分については、腐食が目立たなくなるまで、専用の工具を用いて丁寧に加工いたしました。


劣化が進み、無理やり作られていた軒先部分の屋根の躯体は、新しい材料を用いて新たに作り直しました。
次に、腐食していた既存のトタン屋根の上から、新しいトタン屋根を屋根全体に重ねて取り付けます。
その後、専用の金具を用いて新しいトタン屋根に打ち込みながら、しっかりと固定していきます。
外壁トタンから穴を開けて通して出ていたホース付近の処置


敷地内の別の建物では、外壁から室外機用のホースが飛び出すための穴が開けられておりました。
また、モルタル外壁にトタン板金を被せている箇所に隙間が見受けられました。
これらの箇所は、いずれも雨水の侵入経路となる可能性があったため、両箇所ともにコーキングボンドを丁寧に塗布し、防水処理を施させていただきました。
隙間埋め作業を終えてお客様に完了報告をお伝えしました

屋根の上に置いてあった作業道具や材料などを全て降ろし、屋根全体をブロアー等を用いて清掃いたしました。
これにより、屋根瓦の修復作業はすべて完了となります。
作業完了のご報告をお客様にお伝えした際、作業工程中に撮影した写真をお客様にご確認いただきました。
お客様は、写真で仕上がりをご覧になり、大変喜んでいらっしゃいました。
また、お客様にはアンケート用紙へのご記入もお願いし、快くご協力いただくことができました。
初動調査でもあるこちらの現場ブログの一番始まりはこちらから読めますよ↓↓↓
『大府市にて「何でも屋」に注意!屋根のプロが教える点検調査からみる腐食や錆のトタン屋根の補修メンテナンス』
お客様にご協力していただいたアンケート(お客様の声)はこちらから読めますよ↓↓↓
『大府市にて既存の屋根材の上に重ねて施工するカバー工法!作業完了してお客様にご協力いただきアンケートのご協力』
ヤマムラ建装 株式会社では


ご説明も含めたブログのリンク先
初回点検の無料診断と有料診断の違いの説明↓↓↓
『ヤマムラ建装での目視による建物点検で無料調査と有料調査の違いの説明』
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