【差し替え交換】大府市 足場の解体作業中に屋根瓦が破損!落下寸前のケラバ袖瓦を専門業者がビス固定工法で安全に差し替え交換

足場解体中の屋根瓦破損!緊急「ケラバ袖瓦」差し替え修理レポート

工事のきっかけ

外壁塗装や屋根の塗り替え工事が無事に終わり、ピカピカになった我が家を見てホッとするのも束の間、最後の工程である「仮設足場の解体作業」には、思わぬ危険が潜んでいます。
先日、いつもお世話になっているお取引先の工事業者様から、まさにその足場解体中に起きた緊急事態の連絡が入りました。
「足場を解体している最中に、部材を屋根に当ててしまい、瓦が割れてしまった」という、非常に焦ったご様子でのご相談です。
現場は、建物の配置上、足場を設置できるスペースが非常に限られており、かなり窮屈な環境での作業を強いられていたようでした。
こうした狭い場所では、作業員の方が無理な体勢になったり、部材を運んだりする際に、意図せず部材が屋根に接触してしまうリスクが高まります。

今回も、その「うっかり」が起きてしまいました。
しかも不運なことに、接触した場所が屋根の端にある「ケラバ袖瓦」という部分で、当たり所が悪かったために瓦は二股に大きく亀裂が入り、破損してしまったのです。
丈夫な陶器瓦も、硬い金属製の部材が一点に集中して当たると、いとも簡単に割れてしまいます。
このトラブルに対し、弊社は屋根の専門家として、緊急のヘルプ依頼を受け、破損した屋根瓦の交換・差し替え修理に急行いたしました。

建物の状況

築年数 ・・・ 築25年ほど

工事費用・・・ 約5万円ほど

施工期間・・・ 約1日ほど

建物種別・・・ 戸建て(木造)

ビフォーアフター

01.大府市 瓦差し替え 作業開始前の状態。.JPG

02.大府市 瓦差し替え ケラバ袖瓦の差し替え工事完了後の状態。.JPG

外壁塗装やリフォーム工事が完了し、最後に足場を解体する際、屋根瓦が破損してしまうという予期せぬトラブルが発生することがあります。

先日も、まさに足場の解体作業中に部材が接触し、屋根の端にある「ケラバ袖瓦」が割れてしまった、という緊急の修理依頼が舞い込みました。
現場を確認すると、破損した瓦は「針金一本」でかろうじて支えられているだけで、いつ落下してもおかしくない非常に危険な状態でした。
もし瓦が落下すれば、人への被害はもちろん、新しくなった外壁を傷つける二次被害にもつながりかねません。

この記事では、そうした落下寸前の危険な状態から、専門業者がどのようにして安全に破損した瓦を撤去し、新しい瓦へと交換・差し替え修理を行ったのか。
現代の「ビス固定」工法を用いた、確実な固定作業の工程も含めて詳しくレポートします。

足場解体中に屋根瓦が破損!緊急の瓦交換・差し替え修理レポート

01.大府市 差替え 特殊形状の瓦を差し替えします。

外壁塗装や屋根工事が完了し、安全のために設置されていた「仮設足場」を解体する作業は、非常に気を使う工程の一つです。

先日、いつもお世話になっているお取引先の工事業者様より、緊急のご連絡をいただきました。
まさにその足場の解体作業中に、取り外した部材が誤って屋根瓦に接触してしまったとのこと。
当たり所が悪く、接触した部分を中心に瓦に大きな亀裂が入り、破損してしまったそうです。
丈夫そうに見える瓦も、硬い部材が一点に当たると、このように割れてしまうことがあります。

弊社は、こうした同業者(プロ)からの緊急のヘルプ依頼にも、屋根の専門家として迅速に対応しております。
今回は、この破損してしまった屋根瓦一枚を、新しい瓦へと交換・差し替えする修理を行いました。

この記事では、その緊急の屋根瓦修理の様子を詳しくご紹介していきます。
万が一の屋根トラブルの際、弊社がどのようにして安全かつ確実に修理を行うのか、ぜひご覧ください。

狭い場所での足場作業!屋根瓦が破損した現場状況と原因の考察

02.大府市 差替え 足場解体時に部材が当たって破損しました。
03.大府市 差替え 瓦の側方部から前方にかけて亀裂。

今回の屋根瓦の破損現場を拝見し、状況を詳しく確認しました。
敷地内の建物の配置や状況から、破損の原因となった仮設足場は、設置できるスペースが非常に限られていたことがうかがえます。

恐らく、かなり窮屈で作業しにくい環境の中、足場の解体作業を進められていたのではないかと推測されます。
こうした狭い場所では、作業員の方が体勢を変えたり、解体した部材を運んだりする際の体の移動が難しくなります。

どんなに慎重に作業していても、そうした困難な状況下では、運悪く部材が屋根に接触してしまうリスクが高まります。

今回も、そうした中で足場の部材が屋根瓦に当たってしまったものと考えられます。
さらに不運なことに、接触した部分がちょうど瓦の構造的に衝撃に弱い箇所だったためか、亀裂が二股に分かれるように大きく破損してしまっていました。

落下寸前!針金一本で支えられた破損瓦と二次被害の危険性

04.大府市 差替え 固定緊結した針金線の真ん中を亀裂しています。

現場で破損した屋根瓦を詳しく点検したところ、二股に大きく割れており、非常に危険な状態であることが分かりました。
本来、このように瓦が破損した場合、割れた下側の破片は支えを失い、そのまま屋根から地上へ落下してしまいます。

しかし今回は幸運なことに、瓦を固定するために施工されていた「針金線」が、二つに割れた破片同士を引っ張り合う形で、落下寸前で支えていました。
もしこの針金線による固定がなければ、重い瓦が落下し、下に人がいれば重大な人身事故につながっていたかもしれません。

それだけではありません。
解体途中の足場がまだ残っている状況でしたので、落下した瓦が足場に当たって跳ね返り、せっかく綺麗になった外壁を傷つけるといった、深刻な二次被害につながる可能性も十分に考えられました。
まさに間一髪の状況であり、早急な修理が求められるケースでした。

屋根の端「ケラバ袖瓦」の交換作業。差し替え修理の工程を解説

05.大府市 差替え 新しいケラバ袖瓦にて交換しました。

今回修理を行ったのは、「ケラバ袖瓦(けらばそでがわら)」と呼ばれる特殊な瓦です。
これは、屋根の一番端の部分(「ケラバ袖部」と言います)に使われる、専用の屋根瓦のことを指します。

屋根の真ん中にある平らな瓦とは違い、一番端に位置する部材のため、交換作業には少し手間と慎重さが求められます。

まず、破損していたケラバ袖瓦を丁寧に取り外し、その空いたスペースに新しい屋根瓦を差し込んでいきます。
この時、ただ新しい瓦を入れるだけではありません。
スムーズに差し込むためのスペースを確保するため、その上下にある既存の屋根瓦(破損していない瓦)も、傷つけないよう一時的に少しだけ浮かしたり、位置をずらしたりしながら作業を進める必要がありました。

屋根瓦をビスで強固に固定。破風板に効かせる専門的な工法とは

06.大府市 差替え 専用工具で瓦に穴を開けビスを打ち込みます。

新しい屋根瓦を指定の場所へ差し込み、設置が完了しました。
しかし、屋根の修理はこれで終わりではありません。
ここからが、屋根を風雨から長期間守るための最も重要な工程、瓦の「固定作業」に入ります。

昔の瓦は土で固定することも多かったですが、現代の工法では多くの場合、ビス(ネジ)を使用して強固に固定します。
ただし、相手は硬い陶器瓦です。何も考えずにビスを打とうとすれば、瓦が割れてしまいます。

そこで弊社では、「振動ドリル」と呼ばれる専用の電動工具を使用します。
この時、ドリルの先端に取り付ける「キリ」も、金属用や木工用ではなく、硬い瓦に安全に穴を開けられる「屋根瓦専用」の製品に交換します。
この道具選びが、仕上がりの美しさと強度を左右します。この専用ドリルを使い、新しい瓦にビスを通すための下穴(釘穴)を開けていきます。

次に、その穴にビスを差し込み、打ち込んでいきます。
この時、ただ闇雲に打つわけではありません。
ビスの先端が、ケラバ袖部の内部にある屋根の構造体、つまり「破風板(はふいた)」と呼ばれる頑丈な板に突き刺さるよう、正確に狙いを定めます。

この破風板に向かってビスをしっかりと打ち込むことで、新しい屋根瓦が屋根の構造体と一体化し、強風や振動でもズレたり外れたりしないよう、強固に固定することができるのです。

屋根瓦修理の完了報告。周辺の瓦も補強固定し、写真でご確認いただきました

07.大府市 差替え ビスを工具で締め付けて作業完了。

新しい屋根瓦の差し替え作業では、その上下にある既存の瓦(破損していない瓦)も、作業スペース確保のために一時的に少し動かしていました。
一度動かした瓦をそのままにしておくと、固定が甘くなり将来のズレや不具合の原因になりかねません。

弊社では、こうした周辺の瓦も必ず元の正しい位置に戻し、「再固定」する作業を徹底しています。
新しい瓦を固定したのと同様に、上下の瓦にも電動工具で丁寧に下穴(釘穴)を開け、内部の構造体である「破風板」に向かってビスをしっかりと打ち込み、強固に固定し直しました。

こうして、交換した新しい瓦と、その上下の既存の瓦、合計三か所を確実に固定し、一連の屋根瓦取り替え交換修理は無事に完了です。

作業が完了した後、すぐにお客様にお声がけさせていただきました。
屋根の上は、お客様が普段直接ご確認いただくのが難しい場所です。
そのため弊社では、必ず「作業前の破損状況が分かる写真」と、「作業完了後の修理箇所の写真」をお見せして、修理がしっかり完了したことをご確認いただいております。

代表 撮影
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お客様との記念撮影