【漆喰・瓦修理】名古屋市中区 古い瓦の針金固定は危険!強風で飛ぶ前に補強工事を!雨漏りを呼ぶ漆喰の重ね塗りにも要注意!
writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
その屋根、本当に大丈夫?名古屋市のプロが教える見えない劣化と正しい修理法
工事のきっかけ
今回、名古屋市のお客様から屋根工事をご依頼いただくきっかけとなったのは、一社の訪問販売業者による高額な見積もりでした。
「屋根の漆喰が剥がれていて、このままでは雨漏りします」と突然の指摘を受け、お客様は大きな不安を感じられたそうです。
その業者が提案したのは「漆喰の重ね塗り工事」という内容で、説明も不十分なまま高額な契約を迫られたため、お客様は強い不信感を抱きました。
そこで、一度冷静に考えようと、地元の信頼できる業者を探すべくインターネットで検索されたところ、弊社のホームページにたどり着きました。
弊社のブログ記事で「漆喰の重ね塗りの危険性」について詳しく解説しているのをお読みになり、「あの業者の言う通りにしなくて良かった」と確信されたそうです。
そして、真実を知るために弊社の無料屋根診断をご依頼くださいました。
診断の結果、業者が指摘しなかった「針金の劣化による瓦の浮き」という、より深刻な問題が発覚。
私たちは写真を用いて現状を丁寧にご説明し、根本的な解決策を適正価格でご提案したところ、お客様は心からご納得され、正式に工事をお任せいただく運びとなりました。
建物の状況
築年数 ・・・ 築40年以上
工事費用・・・ 約15万円ほど
施工期間・・・ 約2日間ほど
建物種別・・・ 戸建て(木造)
ビフォーアフター

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名古屋市で長年お住まいのその大切な家、屋根の状態を最後に専門家と確認したのはいつですか。
雨漏りなどの目に見える被害がないと、ついメンテナンスを後回しにしがちですが、実は気づかないうちに、日々の風雨によって深刻な劣化が進行しているかもしれません。
特に築20年以上経過した日本の瓦屋根には、現代の防災基準では考えられない構造的な弱点が潜んでいます。
その代表格が、瓦を固定する「針金」の経年劣化です。
この記事では、なぜ昔ながらの瓦屋根が強風で飛びやすいのか、その根本原因をプロの視点で徹底的に解説します。
さらに、知識の乏しい訪問業者が提案しがちな「漆喰の重ね塗り」が、実は屋根の寿命を縮め、雨漏りを呼ぶ危険な工事であるという衝撃の事実もお伝えします。
大切なマイホームを危険から守り、無駄な工事費用を払わないために、ぜひ最後までじっくりとご覧ください。
目次
その瓦、強風で飛びませんか?築年数が経った屋根に潜む危険なサイン


先日、名古屋市内にて築年数が経過したお住まいの屋根点検を行いました。
長年メンテナンスをされていない屋根には、ご自身では気づきにくい劣化が静かに進行していることが少なくありません。
特に注意が必要だったのは、屋根の最も風雨にさらされやすい「端(ケラバ)」と「先端(軒先)」の部分です。
こちらのお住まいでは、昔ながらの工法で瓦が針金を使って固定されていました。
しかし、その重要な固定用の針金が、長年の経年劣化によって伸びきってしまい、瓦をしっかりと押さえる力を完全に失っていました。
その結果、屋根の端と先端の瓦が浮き上がり、グラグラと動いてしまう非常に危険な状態でした。
このまま放置すると、近年の大型台風のような強風で瓦がズレたり、最悪の場合は剥がれて落下したりする恐れがあります。
見えない場所の劣化だからこそ、専門家による定期的な点検が大切です。
なぜ昔の瓦はズレやすい?プロが解説する「針金固定」の弱点

古いお住まいの屋根瓦が針金の劣化で浮いている危険性をお伝えしました。
今回は、なぜそのような状態になってしまうのか、当時の施工方法とその構造的な問題点について、もう少し詳しくご説明します。
当時の施工では、まず屋根の側面にある板(破風板)に針金を固定し、その針金を瓦に開いている穴へ通してから、瓦の上で強く縛り上げて固定していました。
しかし、この方法には大きな弱点があります。
当時使われていた針金の多くは、現在のように錆や劣化を防ぐためのコーティングが施されていませんでした。
そのため、長年の雨風や紫外線に直接さらされることで徐々に錆びて伸び、固定する力を失っていきます。
見た目では繋がっていても、実際には強度がほとんどなく、台風などの強風で簡単に切れてしまうことも珍しくありません。
これが、築年数が経ったお住まいに潜む、見えない危険の正体なのです。
その漆喰工事、雨漏りを呼ぶ「重ね塗り」かもしれません!

訪問販売で「屋根の漆喰が古くなっていますね」と指摘され、不安に感じたことはありませんか。
確かに築年数が経てば漆喰は劣化しますが、その補修方法には大きな落とし穴が潜んでいる場合があります。
特に注意が必要なのが、劣化した古い漆喰の上から、新しい漆喰を重ねて塗るだけの工事です。
一見、白くきれいになるため、正しい工事のように思えるかもしれませんが、これは絶対にやってはいけない間違った補修方法です。
なぜなら、劣化した漆喰はすでに防水性や下地との密着性を失っています。
その上から新しい漆喰で蓋をしてしまうと、内部に湿気が閉じ込められ、かえって下地を傷めたり、新たな雨漏りを引き起こしたりする原因になるのです。
もし業者から「重ね塗り」を提案された場合は、正しい知識のない業者である可能性が高いです。
その場での契約は絶対に避け、必ず信頼できる専門家にご相談ください。
鬼瓦の下は要チェック!雨漏りに直結する屋根の危険なサイン

屋根の点検を行う際、私たちが特に注意深く確認する「雨漏りの急所」とも言える場所があります。
今回は、築年数が経過したお住まいでよく見られる、非常に危険な劣化箇所についてご説明します。
それは、屋根のてっぺんにある「鬼瓦」のすぐ下に位置する部分です。
ここは屋根の面と面が合わさる頂点にあたり、構造的に雨水が集中しやすいため、防水の役割を担う漆喰が特に剥がれやすいのです。
今回点検した名古屋市のお住まいでも、この部分の漆喰が経年劣化で完全に剥がれ落ち、内部の屋根土がむき出しになっていました。
これは屋根の防水機能が失われていることを意味し、降った雨が直接屋根裏へ浸入してしまう可能性が非常に高い状態です。
雨漏りが始まるのは時間の問題であるため、お客様には早急な漆喰の補修工事をご提案させていただきました。
あなたの家は大丈夫?気づかないうちに進行する屋根の危険なサイン


ご自宅の屋根の状態を、普段から意識されている方は少ないかもしれません。
雨漏りなど分かりやすい症状がなければ、特に問題ないと思いがちですが、実は気づかないうちにダメージが蓄積しているケースは少なくありません。
先日、名古屋市で行った屋根点検でも、まさにそうした状況が見つかりました。
詳しく調査すると、屋根の数カ所で瓦のズレや浮きが確認されたのですが、毎日お住まいになっているお客様ご自身も、この状態には全く気づいていらっしゃいませんでした。
このような被害は、特定の日の台風だけでなく、日々の強風によって少しずつ進行します。
そのため「いつの間にこうなったのか」が分かりにくく、発見が遅れがちになるのです。
知らないうちに、瓦が外れかかっている危険な状態になっているかもしれません。
お隣の家が原因?屋根の不具合を特定し、最適な修理をご提案します


「気づかないうちに進行していた瓦のズレ」。
私たちは、その原因を建物の立地条件から探りました。
こちらのお宅では、お隣の建物との距離が近いことが大きな要因と考えられます。
通常の横から吹く強風に加え、隣家の壁に当たって跳ね返ってきた風が屋根の上で衝突し、複雑な乱気流を発生させます。
この予測不能な力が、少しずつ瓦を浮き上がらせ、ズラしていたのです。
このように原因を特定した上で、屋根全体の点検結果をお客様にご報告しました。
私たちは、点検中に撮影した写真をお見せしながら、屋根の現状と必要な修理について分かりやすくご説明することを徹底しています。
その上で、最適な工事内容をご提案し、詳細なお見積書を作成してお渡しさせていただきました。
適正価格と確かな技術。ご即決いただいた名古屋市の屋根補強工事


屋根診断の後にお見積書をお渡ししたお客様から、その場で正式に工事のご依頼をいただくことができました。
不安を煽る訪問業者の提示額に比べ、弊社の適正な価格と丁寧なご説明に心からご安心いただけたとのこと、大変光栄に思います。
ご信頼にお応えすべく、早速、点検で見つかった屋根の端「ケラバ」の補強工事に着手しました。
劣化した針金による固定では、近年の大型台風には対抗できません。
そこで、瓦に専用の振動ドリルで丁寧に穴を開け、防水パッキン付きのステンレスビスで一枚一枚がっちりと固定し直します。
瓦を傷めない絶妙な力加減で締め付け、ビスの根元にあるパッキンがビス穴を密閉することで、雨水の浸入も完全に防ぎます。
屋根の『先端』も抜かりなく。軒先瓦をビスで固定し、雨漏りを防ぐ


屋根の側面「ケラバ」の補強に続き、今度は屋根の先端部分である「軒先(のきさき)」の瓦を固定する作業です。
軒先は、屋根を流れてきた雨水を集めて雨樋に流す重要な部分で、ここの瓦のズレは雨漏りに直結するため、非常に丁寧な施工が求められます。
こちらもケラバと同様に、古くなった針金による固定では心もとないため、より強固なビス固定へと改修します。
まず、瓦に専用の振動ドリルで慎重に穴を開け、そこへ防水パッキンが付いたステンレスビスを打ち込んでいきます。
軒先に一列に並ぶ瓦を一枚一枚、下地にしっかりと固定することで、瓦同士が連結され、強風を受けてもズレたり浮き上がったりするのを防ぎます。
屋根の弱点となりがちな「ケラバ」と「軒先」、この両端をしっかりと固めることで、屋根全体の強度が格段にアップし、長期的な安心に繋がります。
雨漏りを防ぐ要(かなめ)。屋根の急所「巴瓦」への丁寧な漆喰補修


瓦の固定作業と同時に、屋根の防水性能を取り戻すための漆喰(しっくい)補修も丁寧に行います。
特に慎重な作業が求められるのが、雨漏りの原因となりやすい、屋根の「急所」とも言える場所です。
それは、鬼瓦の下にある「巴瓦(ともえがわら)」と呼ばれる部分です。
ここは屋根の構造上、風雨が直接当たりやすく、屋根の中でも特に漆喰が劣化し、剥がれやすいウィークポイントと言えます。
そのため、私たちは新しい漆喰を単に表面に塗るのではなく、劣化した部分を清掃した上で、瓦の奥までしっかりと「埋め込む」ように塗り込んでいきます。
この丁寧な施工によって、水の通り道を完全にシャットアウトし、長期的な防水性能を確保します。
やりすぎは逆効果!屋根の「大棟」を補強する正しいコーキング術


屋根のてっぺんにある「大棟(おおむね)」は、地震や台風から家を守る重要な部分です。
こちらのお住まいでは、大棟を固定していた針金が経年劣化で緩み、強度に不安がある状態でした。
そこで、積み上げられた瓦(ノシ瓦)同士のつなぎ目を、耐久性の高いコーキング材で部分的に固定する「点付け補強」を行いました。
これにより、瓦同士が連結され、揺れに対して格段に強くなります。
ここで非常に重要なのが、隙間を「全部」は埋めないということです。
瓦の隙間は、屋根の内部に入り込んだ湿気を外に逃がすための大切な役割も担っています。
もしこの隙間を完全に塞いでしまうと、湿気の逃げ道がなくなり、かえって下地を傷め、新たな雨漏りの原因になることがあるのです。
適切な箇所を「点」で留めることこそが、強度と屋根の健康を両立させるプロの技術です。
「山村さんにお願いしてよかった!」お客様の不安を安心に変えた名古屋市の屋根修理

ご依頼いただいた全ての補修作業が完了しました。
私たちは、使った道具や材料を丁寧に片付け、屋根全体をきれいに清掃するところまでを一つの大切な工事と考えています。
全ての作業が終了した後、お客様に工事中に撮影した各工程の写真をお見せしながら、施工内容を詳しくご報告させていただきました。
見えない場所の工事だからこそ、ご納得いただけるまで丁寧にご説明することが私たちの責任です。
その際、お客様から「怪しい訪問業者に仕事を頼まなくて本当に良かった。山村さんにお願いしてよかったです」という、私たちにとって何より嬉しいお言葉をいただきました。
お客様の不安が安心に変わり、心からの感謝のお言葉をいただけること。
それが私たちの最大の喜びであり、誇りです。
名古屋市でお住まいのことでお困りの際は、どうぞ安心して私たちにご相談ください。
初動調査でもあるこちらの現場ブログの一番始まりはこちらから読めますよ↓↓↓
『名古屋市中区【漆喰・瓦修理】訪問営業「50万円見積もり」は罠?契約前に必見!雨漏りの危険サインと高額請求の手口を解説!』

