【瓦屋根修復】東浦町 躯体交換を支える屋根工事の全貌!雨漏りを防ぐ二重防水と台風に備える瓦の固定術を写真で解説!

躯体リフォームを支える屋根工事!見えない部分のプロの仕事が本当の安心を創る

工事のきっかけ

長年住み慣れた我が家。
しかし、大きな地震のニュースを見るたびに、心のどこかで建物の古さに対する漠然とした不安が募っていました。
特に気になっていたのが、少し傾いているように感じる1階の中心の柱でした。
思い切って専門家に住宅診断を依頼したところ、判明したのは経年劣化による柱の脆弱化。
このままでは危険が伴うため、建物を支える骨格である「躯体の柱」を入れ替えるという、大規模なリフォームが必要だという結論に至りました。
家族の安全を守るためとはいえ、壁や床を剥がし、家の骨格にまで手を入れる大工事に、私たちの不安は尽きませんでした。
特に、工事中は屋根がどうなるのか、雨が降ったら家の中は水浸しにならないのか、心配は膨らむばかりでした。
そんな時、リフォームをお願いした内装工事会社様から「屋根のことは、専門のプロに任せれば絶対に安心ですよ」と力強く推薦され、紹介されたのが、私たちでした。
お客様の大きな決断と深いご不安に真摯に寄り添い、大規模リフォームの根幹を支える「屋根の部分解体・復旧工事」という重要な役割を担わせていただくことになったのです。
これは、お客様の未来の安心を築くための、専門家連携プロジェクトの始まりでした。

建物の状況

築年数 ・・・ 築30年以上

工事費用・・・ 約45万円ほど(内装及び野地板合板施工は別)

施工期間・・・ 約5日間ほど(内装及び野地板合板施工は別)

建物種別・・・ 戸建て(木造)

ビフォーアフター

11.東浦町 屋根修復 作業ビフォアー 瓦をめくり確保場所まで移動しました。

12.東浦町 屋根修復 作業完了後アフターの屋根全景写真。

「家の柱を交換する」。
それは、お住まいのリフォームの中でも特に大掛かりで、ご家族にとって大きな決断を伴う工事です。
建物の骨格に手を入れるほどの改修では、当然、その上にある屋根も無関係ではいられません。
むしろ、屋根をどのように扱い、どのように復旧させるかが、リフォーム全体の成否と、その後の暮らしの安心を大きく左右するのです。

この記事では、名古屋市で実際に行われた躯体交換リフォームを例に、主役である内装工事を陰で支える「屋根工事」のプロフェッショナルな仕事の裏側を、余すところなくご紹介します。
見えない部分にこそ込められた技術と配慮、そしてお客様の不安を安心に変えるための取り組みを、ぜひご覧ください。

お家の骨組みを交換!大規模リフォームを支える屋根の軽量化作業

02.東浦町 屋根修復 作業範囲の瓦をめくり確保場所まで移動しました。

今回は、お住まいの根幹に関わる大規模な改装リフォーム現場での作業をご紹介します。
壁や床を取り払うだけでなく、建物を支える重要な「躯体の柱」を入れ替えるという専門的な工事です。

このような重要な柱を安全に交換するためには、まず柱に常にかかっている屋根の重さを、一時的に取り除いてあげる必要があります。
そこで私たちの出番となるのが、屋根を部分的に解体し、軽量化する作業です。

内装工事の範囲に合わせて、頭上にある屋根瓦を一枚ずつ丁寧に撤去していきます。
そして、柱の入れ替え工事が無事に完了した後、再び瓦を元通りに葺き直すために、取り外した瓦は大切に保管しなければなりません。
屋根の上に足場板を渡して安全なスペースを確保し、瓦を傷つけたり落としたりしないよう、一箇所にまとめて仮置きします。

大掛かりなリフォームほど、こうした見えない部分での丁寧な仕事と安全への配慮が、工事全体の品質を左右するのです。

【リフォーム連携術】屋根を解体し内装工事の主役へバトンタッチ

03.東浦町 屋根修復 既存の桟木やルーフィングなどを剥がしていきます。
04.東浦町 屋根修復 釘穴があいた既存の野地板合板も取り剥がしてます。

いよいよ、お家の骨組みである「躯体」の交換という核心部分の工事に向け、屋根の解体作業をさらに進めていきます。
まずは、瓦の下に隠れていた「桟木」や、雨漏りを防ぐ生命線であった「防水紙」をすべて撤去。

続いて、屋根の土台そのものである「野地板」も、今回のリフォーム範囲についてはすべて取り外します。
ここまで解体するのは、この後、内装工事で柱などをスムーズに入れ替えるための、重要な下準備なのです。

屋根が完全に取り払われ、室内から空が見える状態になったところで、私たちの第一段階の役割は完了です。
ここからは主役である内装工事業者様へ現場をバトンタッチし、リフォームの最も重要な工程を進めていただきます。

再び、屋根の出番です!リフォームのバトンを受け、新しい土台作りを開始

05.東浦町 屋根修復 新しい野地板合板を作業範囲に取り付けます。

お家の骨組みである躯体の柱の入れ替え工事が無事に完了したとの連絡を受け、再び私たちの出番となりました。
リフォームの重要な工程を終え、ここから新しい屋根を造る作業が始まります。

まずは、柱の交換のために取り払われていた空間に、屋根の全ての基礎となる新しい「野地板」を、一枚一枚丁寧に張り巡らせていきます。
この土台の精度と強度が、この先何十年もお住まいを守る屋根の性能を左右する、非常に重要な工程です。

続いて、屋根の輪郭を決定づける部分、つまり先端の「軒先」と両端の「ケラバ」に、「瓦座」と呼ばれる部材を取り付けました。
これは、瓦の高さを美しく揃えるためのガイドであり、同時に瓦を釘で強固に固定するための土台ともなる、まさに一石二鳥の役割を担っています。

雨漏りを防ぐ絶対原則。防水紙は「下から上へ」が鉄則です

08.東浦町 屋根修復 野地板合板に重ねるように防水対策でルーフィングを貼ります。
02.東浦町 屋根修復 作業範囲の接続部にルーフィングを増し貼りしていきます。

新しい屋根の土台となる「野地板」を張り終え、いよいよ屋根の心臓部とも言える「防水工事」の工程に入ります。
この作業の品質が、この先のお住まいの安心を大きく左右します。

まず、野地板の上に「防水紙(ルーフィング)」と呼ばれる防水シートを隙間なく敷き詰めていきます。
これが、万が一瓦などの屋根材の下に雨水が侵入した際に、建物内部への浸水を防ぐ最後の砦となります。

この防水紙を施工する上で、私たちが絶対に守る「鉄則」があります。
それは、必ず「屋根の下側(軒先)から上に向かって、シートを重ねながら貼る」ことです。

これは、水の流れに逆らわないための重要な原則です。
魚のウロコのように下から順に重ねることで、雨水はシートの表面をスムーズに流れ落ち、重なり部分の隙間に潜り込むことなく排水されます。
もし逆に上から貼ってしまうと、つなぎ目が雨水の受け皿となり、雨漏りの原因を自ら作ることになってしまいます。

雨漏りの最大の弱点「つなぎ目」。プロがこだわる二重防水処理

04.東浦町 屋根修復 釘穴があいた既存の野地板合板も取り剥がしてます。
03.東浦町 屋根修復 作業範囲の上部でもルーフィングの増し貼りを行います。

屋根の部分的な修繕工事では、見えない部分にこそ細心の注意が必要です。
特に、新しく葺き替えた部分と、元々あった既存の部分とをつなぐ防水シートの「接続部」は、将来の雨漏りにおける最も大きなリスク地点となります。

しい防水紙(ルーフィング)を施工するだけでは、私たちは万全とは考えません。
そのシートの重なり部分や、わずかな隙間から雨水が侵入する可能性を完全に断ち切るため、さらに一手間を加えます。

それが、強力な「粘着式」の防水紙による二重の防水処理です。
既存のシートと新しいシートが重なり合う部分に、上から覆いかぶせるようにこの粘着シートを貼り付け、隙間を完全に一体化させます。
横方向と上部のつなぎ目にこの処理を施すことで、水の侵入経路を物理的にシャットアウトするのです。

美しい屋根の土台作り。桟木打ちに込める職人の精度

04.東浦町 屋根修復 瓦施工で定められた寸法で桟木を取り付けます。

防水工事を終えた屋根に、いよいよ瓦を葺くための土台を造っていきます。
その主役となるのが「桟木」と呼ばれる木材です。
この桟木を、瓦の寸法に合わせてミリ単位で割り付け、等間隔に設置することが、屋根全体の美観を左右する最も重要な工程となります。

もし、この桟木の間隔が少しでもずれてしまうと、瓦の並びに歪みが生じ、見た目が損なわれるだけでなく、隙間ができて雨漏りを引き起こす原因にもなりかねません。
そうならないよう、私たちは一本一本の桟木を正確な位置に、そして強固に釘で固定していきます。
瓦を美しく、そして強く固定するためのレールを、まっすぐに敷いていくようなイメージです。

台風にも負けない屋根へ!軒先瓦に施す、美しさと安全の二重固定術

06.東浦町 屋根修復 軒先瓦を南蛮漆喰で高さ調整して取り付けます。
07.東浦町 屋根修復 ケラバ袖部から瓦を通して緊結用の固定針金線をだします。

屋根に瓦を葺く工程は、まず屋根の輪郭を決め、最も風雨にさらされる重要な部分から始まります。
それは、屋根の先端にあたる「軒先」と、両端の「ケラバ」です。

まず軒先には、専用の軒先瓦を一枚一枚丁寧に設置していきます。
その際、接着と高さ調整を兼ねる「南蛮漆喰」を使い、屋根全体のラインが美しくまっすぐに通るよう微調整します。
しかし、私たちの仕事はそれだけでは終わりません。

さらに、瓦に設けられた穴に針金を通し、下地にしっかりと固定します。
この一手間が、万が一の瓦の落下を防ぎ、近年増加する台風や強風時にも安心をもたらす重要な安全対策となります。
屋根の両端であるケラバ部分も同様に、漆喰と物理的な固定を組み合わせた二重の備えで施工します。

一枚一枚を確実に。瓦葺きから現場の清掃までがプロの仕事です

08.東浦町 屋根修復 平部瓦に固定釘を打ちズレないようにします。
09.東浦町 屋根修復 作業範囲に瓦を再施工を行っていきます。

屋根の輪郭を固める軒先やケラバの瓦を設置し終えたら、いよいよ屋根の大部分を覆う「平瓦」を葺き上げていきます。
あらかじめ等間隔に設置した桟木に瓦を一枚ずつ丁寧に引っ掛け、全ての瓦を釘で下地にしっかりと固定します。

この、一枚も欠かすことなく全ての瓦を固定する工法が、近年の地震の揺れや台風の強風にも耐えうる、強靭な屋根面を作り出すための重要なポイントです。

こうして、一時的に取り外していた瓦をすべて葺き直し、美しく丈夫な屋根が蘇ったら、私たちの最後の仕事に取り掛かります。
屋根の上に残った道具や材料を安全に降ろし、作業周辺をきれいに清掃して、お客様に気持ちよくお引き渡しするまでが私たちの役目です。
全ての作業が完了となります。

「見えない部分」もご確認を。写真でご報告する、安心の工事完了

10.東浦町 屋根修復 完了後に屋根全体を掃除をおこないます。

全ての瓦を葺き終え、作業範囲全体の清掃を徹底して行い、いよいよお客様へ工事完了のご報告です。
しかし、私たちはただ「終わりました」とお伝えするだけでは、本当の完了とは考えていません。

お客様に心からの安心をお届けするため、工事中に撮影した写真をお見せしながら、作業内容を一つひとつ丁寧にご説明する時間を大切にしています。

普段は見ることのできない屋根の上、特に新しく敷いた防水シートの状態や、瓦を固定する下地の様子など、完成すると見えなくなってしまう部分こそ、お住まいの品質を支える要です。
これらの重要な工程を写真でご確認いただくことで、どのような作業が確実に行われたのかをご理解いただき、ご納得いただきたいのです。

お客様の不安を解消し、ご満足いただくまでが私たちの仕事です。
この完了報告をもって、全ての工事を締めくくらせていただきます。

代表 撮影
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お客様との記念撮影