【雪止め金具】名古屋市南区 瓦屋根への確実な設置で落雪対策を!ビス固定の重要性を解説!ご近所トラブルを未然に防ぐ施工
writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
後付け雪止め金具で実現する冬の安心とご近所への配慮
工事のきっかけ
今回、名古屋市南区にお住まいのお客様からお問い合わせをいただいたのは、「数年前に降ったドカ雪の記憶が、今も不安の種になっている」という切実なご相談がきっかけでした。
その年は、名古屋でも珍しく一晩で数十センチの雪が積もり、お客様は翌朝、屋根からせり出した雪の塊を見て、強い恐怖を感じたそうです。
特に、ご自宅の屋根には中腹あたりに「雪止め瓦」という突起のある瓦は設置されていたものの、一番端である軒先部分には何もなかったため、「あの先端の雪が溶けかけた時に、一気に滑り落ちるのではないか」と気が気でなかったと言います。
お隣の敷地にはカーポートがあり、大切な愛車が停められています。
もし、あの雪の塊が直撃していたらと想像すると、今でも冷や汗が出るとのことでした。
幸い、その時は大事に至らなかったものの、それ以来、冬に雪の予報が出るたびに、屋根のことが心配で落ち着かない日々を過ごされていたのです。
「このまま次の大雪を迎えるのは、精神的にも良くない。何か確実な対策をして、安心して冬を越したい」。
そう決心され、インターネットで調べていたところ、弊社のホームページに辿り着き、ご連絡をくださいました。
建物の状況
築年数 ・・・ 築35年以上
工事費用・・・ 約15万円ほど
施工期間・・・ 約2日間ほど
建物種別・・・ 戸建て(木造)
ビフォーアフター

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「名古屋エリアは雪が少ないから、屋根の対策までは必要ない」。
もし、そうお考えでしたら、少しだけお時間をください。
近年、私たちの常識を覆すような局地的な大雪は、もはや雪国だけの話ではありません。
ある日突然、ご自宅の屋根に積もった雪が凶器となり、お隣の車やカーポートを破壊したり、最悪の場合は人の命を脅かしたりする可能性があるのです。
そうなってからでは、修理費用だけでなく、大切なご近所との関係まで失いかねません。
この記事では、そうした悲しい未来を未然に防ぐための、最も効果的で現実的な対策「後付け雪止め金具」について、名古屋での実際の工事事例を交えながら、その必要性とプロが行う確実な施工方法をどこよりも詳しく解説します。
目次
【名古屋市南区の屋根工事】大雪でご近所に迷惑をかける前に!後付けできる雪止め金具で安心対策

名古屋市南区にお住まいの皆様。
この地域では毎年大雪が降るわけではありませんが、ある日突然、予想外の積雪に見舞われる可能性は年々高まっています。
もし、ご自宅の屋根に積もった雪が大きな塊となって滑り落ち、お隣のカーポートや大切なお車を傷つけてしまったら。
あるいは、家の前の道路を歩いている方の頭上に落ちてしまったら。考えただけでも心配になりますよね。
そのような万が一の事態やご近所トラブルは、事前の対策で防ぐことができます。
そこで今回は、既存の瓦屋根に後からでも設置できる「雪止め金具」の取り付け工事の様子をご紹介します。
大がかりなリフォームは不要で、将来の安心を手に入れることができます。
まず、屋根の形状や方角を考慮し、雪が滑り落ちるのを最も効果的に防げる位置を慎重に見極めます。
設置場所が決まったら、その上段の瓦を専門の道具で一時的に丁寧に持ち上げ、金具を取り付ける準備を行います。
お客様の大切なお住まいを傷つけないよう、丁寧な作業を心がけています。
なぜ瓦一枚に金具一本?雪止め金具の確実な取り付け方


前回、設置の準備を整えた屋根に、いよいよ雪止め金具を取り付けていきます。
この金具をどのように配置するかが、落雪を防ぐ効果を最大限に引き出すための非常に重要なポイントとなります。
作業は、一時的に瓦を外したスペースの下の段、つまり瓦が重なり合っている部分に金具を設置していきます。
こうすることで、後ほど上の瓦を元に戻した際に、その重みで金具がしっかりと押さえつけられます。
そして、弊社の施工における大切な基準が「瓦一枚に対して、雪止め金具を一本ずつ設置する」ということです。
屋根の軒先に沿って横一列、すべての瓦に金具を丁寧に取り付けていきます。
屋根に積もる雪の重さは、時に想像以上になります。
その大きな荷重を屋根全体で均等に分散させ、一点に過度な負担がかかるのを防ぐため、この「一枚に一本」という基準を徹底することが、長期的な安全につながるのです。
雪止め金具のビス固定が重要な理由|落雪の力に負けない一手間

等間隔に配置した雪止め金具を、一本一本ビスで屋根の下地にがっちりと固定していきます。
このビスを打ち込む一手間が、冬の安全を確実なものにするために非常に重要です。
そもそも、屋根の雪はなぜ大きな塊で滑り落ちるのでしょうか。
その原因は、室内の暖房の熱が屋根に伝わり、雪の底を溶かしてしまうことにあります。
屋根と雪の間にできた水の膜が潤滑剤となり、重い雪の塊全体が摩擦を失って一気に滑り出そうとするのです。
この時、雪止め金具にかかる力は私たちの想像をはるかに超えるものがあります。
だからこそ、ただ瓦で押さえるだけでなく、強力なビスで金具を固定することが不可欠なのです。
この頑丈な固定があって初めて、雪止め金具は巨大な雪の力に耐え、突起物としての役割を確実に果たせます。
落下を防いで屋根の上にとどめ、太陽の熱などでゆっくり安全に溶かしていく。
この目的を達成するための、まさに生命線となる工程です。
特に名古屋市のように住宅が隣接している地域では、万が一の落雪が大きなトラブルにつながりかねません。
二重固定』と雨漏りを防ぐ瓦の復旧作業

いよいよ雪止め金具設置工事も最終段階です。
ビスで下地にしっかりと固定した金具の上に、最初に取り外しておいた瓦を元通りに復旧させていきます。
この仕上げの作業が、長期的な安心を確実なものにします。
設置した金具を挟み込むように、瓦を一枚一枚、元の位置へ丁寧に戻していきます。
これにより、先日ご紹介したビスによる直接的な固定に加え、瓦自体の重みが金具を上から押さえつけ、さらに下の瓦との間で強力に挟み込みます。
この「二重固定」によって、金具は長年の風雨や振動にも緩むことのない、非常に強固な状態になるのです。
また、この復旧作業は、将来の雨漏りを防ぐ上で最も重要な工程です。
瓦同士の間にわずかな隙間やズレも生じないよう、全体の噛み合わせを慎重に確認しながら納めます。
これで全ての作業が完了しました。
見た目はほとんど変わりませんが、これからは大雪が降っても雪は屋根の上にとどまり、太陽の光でゆっくりと安全に溶けていきます。
雪止め瓦に金具を追加!お客様の不安を解消する対策強化工事


これまでご紹介してきた丁寧な作業工程で、一面だけでなく、落雪の可能性がある他の屋根面にも雪止め金具の設置を行いました。
家全体の安全を考えることが、冬の安心な暮らしには不可欠です。
特に今回の工事では、もともと「雪止め瓦」という部材が設置されている屋根への追加対策を行いました。
お客様より「雪止め瓦はあるけれど、屋根の一番先端から雪が滑り落ちないか心配で」という具体的なご相談をいただいたのがきっかけです。
そこで私たちは、既存の雪止め瓦はそのまま活かし、お客様が最も気にされていた軒先部分に後付けの雪止め金具を増設するプランをご提案いたしました。
これにより、二段構えで落雪をブロックする、より強固な安全対策が実現します。
このように、お客様一人ひとりのご要望や不安な点にしっかりと耳を傾け、お住まいの状況に合わせた最適なリフォームをご提案するのが私たちの役目です。
初動調査でもあるこちらの現場ブログの一番始まりはこちらから読めますよ↓↓↓
『名古屋市南区【雪止め金具】後付けで大雪による落雪対策を!ご近所トラブルを防ぐ二重固定の安心施工とは?瓦屋根の雪止め作業』







