屋根や外壁の点検はどこまで無料?有料になるケースと雨漏り調査の目視範囲を解説!お客様に安心していただける建物診断の流れ

屋根外壁無料点検有料点検の違いとは?目視調査の範囲と雨漏り特定までの流れ

屋根の不具合や雨漏りが気になっても、「点検を頼んだら高額な費用を請求されるのではないか」と不安に思うお客様は少なくありません。
ヤマムラ建装株式会社では、初回のご訪問は基本的に無料点検として対応させていただいています。

私たちの行う無料点検は、長年の経験を積んだ職人の目による目視調査が中心です。
実は、ご依頼の80%以上はこの目視のみで診断が可能だと考えています。

では、どのような場合に有料点検が必要になるのでしょうか?
この記事では、無料と有料の境界線、そして雨漏りの原因を突き止めるための誠実な調査プロセスについて、包み隠さずお話しします。

目視による建物無料点検の範囲として

01.コラム01 初動調査にご訪問。

お客様から、弊社にご相談のご連絡を頂いた際には、お客様のご都合の良い時間帯でご訪問の日程を調整させていただいております。
その際に、繁忙期などの影響でご訪問にお時間をいただくこともございますので、予めご了承ください。

ご訪問の際には、まずお客様の元へご挨拶に伺います。
その後、現在の建物の状況や室内での雨漏りの有無についてお伺いし、簡単なヒアリングを行わせていただきます。
室内で雨漏りが発生している場合は、該当する箇所を目視で確認し、必要に応じて状況写真を撮影させていただきます。
お客様のお話をしっかりとお伺いし、問題の原因を正確に把握するために努めてまいります。

02.コラム01 初動調査で簡単なヒアリングを。

ちなみに、突然声をかけて高額な営業をしてくる悪質な訪問リフォーム会社は、名刺を渡さない人が多いそうです。
もし怪しそうな人が、声をかけてきたらまずは名刺を貰うようにしてください。
名刺が切れているなどの嘘を言って頑なに拒む場合は、一切相手をせずに警察などを呼んでください。
お客様の都合も考えずに、突然訪問して自分勝手な営業をしてくるので、名刺を差し出しても、『用があったらこちらから連絡をする』と言って、相手はしないようにしてください。

目視による室内での点検調査の様子

03.コラム01 室内の目視点検。
04.コラム01 建物の状況によっては熱源カメラを使用。

雨漏りしていることを発見しやすいパターンは、天井板に雨染みの痕が付いている状態です。
特に築20年以上の建物では、天井裏に断熱材が無い場合があるため、屋根瓦を含めた屋根の方で雨漏りしている可能性が高いです。

一方、築20年以下の建物では、断熱材に雨水が溜まってしまい、溢れるまで雨漏りしていることに気付かないこともあります。
この場合、漏れが一気に起こり、天井板から雨水が垂れてくることもあります。
お客様はパニックになるかもしれませんので、注意が必要です。

雨漏りの痕を目視点検した際に、天井裏の雨の落ち方を調査するため、簡易型のサーモグラフィカメラを使用して、雨漏り状態の写真を撮影しています。
ただし、このサーモグラフィカメラだけでは原因が完全に分かるわけではありません。
しかし、雨水が流れてきた軌跡を測定してから、雨漏りの箇所を予測することが可能です。

05.コラム01 壁のクロス紙が剥がれていました。

外壁のシーリング(コーキングボンド)は、通常10年から15年ごとに交換が必要です。
しかし、交換作業を放置してしまうとシーリングが切れてしまい、そこから雨水が侵入する可能性があります。
この雨水が内壁に到達し、壁のクロス紙が水分を含んで剥がれ始めるなどの被害が発生する可能性があります。
そのため、目視での検査が重要です。
早めの対処が必要な場合もあるため、定期的な点検やメンテナンスを行い、必要に応じてシーリングの交換を行うことが建物の保護につながります。

06.コラム01 天井裏の点検で点検口。
07.コラム01 点検口を潜って調査。

室内に点検口があると、その点検口から体を入れて屋根裏に移動してから、屋根裏の検査を行いやすくなります。
ただし、雨漏りしている部分から離れていると、点検することが難しくなる場合があります。
また、天井裏の建物構造の作り方によっては、入ることができずに点検診断が不可能な状態も考えられます。
屋根裏の点検を行う際は、これらの点に留意して作業を行うことが重要です。

目視による屋根の点検調査

08.コラム01 目視による屋根点検。

屋根点検を行う際の注意点は以下の通りです。
1. 屋根勾配が4寸(約21.8度)以内までの屋根が点検対象となります。
2. 一部滑りやすい屋根瓦など、点検をお断りする場合があります。
3. 梯子を設置するためのスペースがある軒先部が条件となります。
4. 梯子の接地が可能な場所があることが基本条件です。
5. 高所カメラでの撮影の場合、遮る木々が無いことが重要です。
6. 古すぎて屋根瓦が割れそうな状態の場合、点検をお断りすることもあります。

当日の訪問時に、屋根の点検が可能かどうかを判断させていただきます。

09.コラム01 瓦を報っての調査もあります。

建物の屋根部分である、屋根瓦の現在の状態を点検診断していきます。
古い屋根瓦の場合、一枚だけ屋根瓦を取り外して内部の状態を調べて行います。

まず、屋根土の有無及び使われている高さ、屋根の躯体への防水処理の状態(杉皮材・ルーフィング)、屋根瓦の固定の状態、そして屋根瓦の吸水率を目視で判断します。
これにより、雨漏りしているかどうかや、強風に飛ばされる可能性があるか、ゲリラ豪雨が降った際の屋根瓦の吸水性の判断などを行います。
基本的に目視で判断していきます。

屋根谷部などの目視調査

10.コラム01 屋根谷部の点検。
11.コラム01 昔の谷鈑金は穴が開きやすいです。

屋根に谷部がある場合は、そこに取り付けてある谷部水流れ鉄板の状態を確認する必要があります。
1990年代前半以前の建物では、谷部には銅板の水流れ板金がよく取り付けられていました。
銅板は経年劣化により穴が開きやすく、雨漏りの原因となる可能性が高いため、目視で穴がないかを点検することが重要です。

屋根のその他部分の目視検査

12.コラム01 その他目視での確認場所。

建物の形状や設置状況によって異なりますが、屋根の軒先部に取り付けられている雨樋も点検することができます。
ただし、点検する際には、雨樋が見やすい場所や高所カメラで撮影できる範囲などが必要です。
雨樋は外観からも比較的確認しやすい部分であり、定期的なチェックが重要です。
建物の安全を確保するために、適切な点検を行います。

13.コラム01 ここまでコーキングが劣化すると外壁が破損します。
14.コラム01 内部が剥き出しになったらすぐに交換が必須です。

外壁とシーリングの状態を確認する際には、指でなぞったり目視にて交換時期を判断していきます。
外壁部分では、シーリングが劣化していたり切れてしまうと、雨水が侵入して雨漏りの原因となる可能性があります。
さらに、強風や地震などの揺れがあった際に、外壁が揺れるのを押さえる役目を果たすシーリングも重要です。
シーリングが切れたり劣化していると、外壁サイディングが割れて破損する可能性があります。

外壁の目視点検では、特にシーリング部分を中心に注意深く見ていくことが重要です。
無料の点検範囲としては、建物全体を目視で調査することが主な内容となります。
外壁の状態を定期的に確認し、必要に応じてシーリングの修理や交換を行うことで、建物の耐久性や美観を保つことができます。
外壁の点検は、建物の健康を守るために欠かせない作業ですので、しっかりと行っていきます。

有料点検としての範囲はどこまで?

15.コラム01 有料点検の範囲はどこからですか?

有料点検とは、無料点検では確認できないより詳細な診断を行うものです。
具体的には、屋根や雨樋などの損傷や劣化の程度を詳しく調査し、修理や補修の必要性を評価します。
有料点検の金額は、通常は無料点検よりも高額になりますが、その内容や範囲によって異なります。
高額な有料点検の請求が来るかどうかは、事前にお客様と十分な打ち合わせを行い、明確な見積もりを提示することで避けることができます。
お客様にとってわかりやすい説明と透明な料金設定を心がけています。

有料の点検調査になる状況

16.コラム01 リフォーム作業するための工具。

無料の建物点検である目視の診断では、判断しにくい箇所や新たに点検口を作る必要がある場合、雨漏りの原因を確実に究明するために作業が必要になることがあります。
そのような場合、有料点検に変更することも考えられます。
有料点検になる場合は、まずお客様と十分にご相談させていただきます。
その後、有料点検の金額を明記した見積書を作成し、お客様のご了承をいただいた上で有料点検作業を行います。
お客様との信頼関係を大切にし、丁寧に対応させていただきます。

17.コラム01 電動工具を使って作業する人。

当社の無料点検サービスは、お客様のお住まいのお困りごとに真剣に向き合い、原因を追究し解明することをお約束します。
例えば、雨漏りの問題がある場合、屋根だけでなく外壁や小屋裏(天井裏)まで徹底的に調査いたします。

軒天に染みが出来ているだけで軒天を張り替えれば解決するとは限りません。
屋根やバルコニーなどの防水層に劣化がある場合、雨漏りの原因となる可能性があるため、点検や補修範囲は広がることがあります。
例えば、ケラバ瓦の補修時に破風板の塗膜が劣化している場合、塗装メンテナンスも必要です。

点検を希望される方で、補修費用の見積もりを知りたい場合は、施工面積や使用する材料によって大まかな施工費用をお伝えすることができます。
ただし、補修範囲や方法の変更が必要かどうかなど、点検を行わないとわからないことも多く、具体的な施工費用をお答えすることは難しい場合があります。

お問い合わせいただいた雨漏りの点検は無料で行っております。
有料点検の場合は、外壁や軒天など屋根以外の部分が雨漏りの原因である可能性も考えられます。
場所の特定が難しい場合には「散水試験」を提案することもありますが、その際には有料となります。
点検後の復旧処置には大工工事や材料費が含まれ、天井裏で水道管が劣化している場合もあります。

18.コラム01 天井板を破っての点検も必要です。

雨漏りの原因が水道管にある場合、天井板を一部破って水道管を調べる必要があります。
その際、部品があれば応急処理で水道管を修理することも可能です。

ただし、このような作業は専門知識が必要であり、専門業者に依頼することをお勧めします。
修理作業には応急処置代がかかる場合がありますので、事前に確認しておくことをおすすめします。
雨漏りの原因が水道管にある場合、迅速な対応が重要ですので、専門家に相談して解決策を見つけることが大切です。

点検結果には反映されにくいですが有料の散水試験も行っています

19.コラム01 散水試験は有料になっています。

雨漏りの原因を特定するために行われる散水試験についてお問い合わせいただき、有料点検として対応しております。
散水試験に関しては、当社では懐疑的な見解を持っており、雨の当たり方や散水の方法によっては、十分な結果が得られない可能性があります。
それでも散水試験をご検討中であれば、少なくとも1時間近く水を流し続ける必要があります。
このように時間をかけて行うことで、散水点検としての結果がより正確に反映されると考えられます。
散水試験を通じて、雨漏りの原因を徹底的に追究し、適切な対策を講じることが重要です。

20.コラム01 水道代もお客様負担となります

散水試験を行う際には、お客様負担となる水道代のほかにもご了承いただく点があります。
有料点検としての散水試験は結果が保証されないこともありますので、弊社ではあまりお勧めしておりません。
ただ、お客様のご希望で結果が出なくても良い場合は、対応可能ですのでご相談ください。

外壁や屋根などの建物外回りの有料点検

21.コラム01 建物の外回りでは足場が必要になります。

外壁の有料点検の際には、高い場所に登らなければならないため、仮設足場の設置が必要なことがあります。
このような点検では、安全を確保するために仮設足場が必要ですので、ご理解いただければ幸いです。

また、屋根からの足元が不安定な場所での調査や架け払い工事においても、仮設足場の設置が必要となる場合があります。
安全を第一に考えると、仮設足場は避けられない部分です。
その際は、仮設足場の架け払い工事代金はお客様負担となりますので、ご了承ください。

安全性を確保するためには、仮設足場の設置は必要不可欠です。
お客様の安全を第一に考え、適切な施工を行ってまいりますので、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

最後に

22.コラム01 初動調査では目視検査から始めます。

初回ご訪問時の無料点検について、基本的には目視での検査が主な内容となります。
経験豊富な点検調査員がお伺いし、80%以上の点検依頼が目視検査で診断可能だと考えています。
そのため、緊急の処置や建物内の一部を壊すような作業や仮設足場の設置が必要な場合に有料点検に移行することは稀だと思われます。
そのような場合には、お客様と相談の上で適切な対応を検討させていただきます。

弊社ヤマムラ建装株式会社での、無料点検の範囲と有料点検に移行する場合の説明を簡潔にまとめました。
お客様には無断で高額な請求書が届くことはありませんので、安心してご利用いただけます。


Q1. 本当に最初の点検は無料ですか?あとから請求されませんか?
A. はい、初回のご訪問による目視での点検は完全に無料です。
屋根や外壁、室内からの確認で状況を診断します。
この段階で費用をご請求することは一切ございませんので、安心してご相談ください。

Q2. どのような場合に「有料点検」になりますか?
A. 目視だけでは原因が特定できず、天井裏に入るための開口部を作ったり、水を流して調査する「散水試験」が必要な場合、また安全確保のために足場の設置が必要な場合は有料となります。

Q3. 知らない間に有料の作業をされて、高額な請求が来ることはありますか?
A. いいえ、絶対にありません。
有料点検に移行する必要がある場合は、必ず事前にお客様へご説明し、お見積書を提示します。
お客様からのご了承をいただかない限り、費用のかかる作業は一切行いません。


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