名古屋市南区にて瓦屋根葺き替えリフォームと雨樋交換で住まいをリフレッシュ！仮設足場を活用した効率的な工事

2025年2月1日 2025年1月30日

ヤマムラ建装株式会社

仮設足場があるうちに経年劣化した雨樋を新しい雨樋に交換します

今回は、名古屋市南区にて実施いたしました、雨漏りが発生している屋根瓦の撤去工事についてご紹介させていただきます。
前回のブログでは、屋根の四隅に位置する隅棟部分において、棟瓦を積み上げる作業の様子をお伝えいたしました。
今回は、その屋根の葺き替え工事を進めるにあたり、作業員の落下・転落事故を防止するための安全対策として、仮設足場を設置した状況をご報告いたします。
お客様とのご相談の中で、普段は作業を行うには危険な高さにあるため、容易に交換することができなかった、建物の二階屋根部分の雨樋についてご要望をいただきました。
仮設足場を設置したことで、二階屋根部分まで安全かつ容易にアクセスできるようになったため、経年劣化が進んでいた古い雨樋の取り替え交換作業のご依頼を承りました。

前回の現場ブログはこちらから読み戻れます↓↓↓
『名古屋市南区にて入母屋屋根の瓦葺き替えによるリフォーム工事！隅棟部の工程に移り新しい棟瓦での棟瓦積み上げ完了！』
初動調査でもあるこちらの現場ブログの一番始まりはこちらから読めますよ↓↓↓
『名古屋市南区にて築年数が経過した二階建て屋根から雨漏りが発生！目視による雨漏り点検と対策方法』

二階建ての屋根で二階部分の屋根と一階部分の屋根の別称

二階建て以上の建物において、上記の写真のように二階部分に取り付けられている屋根は【大屋根】と呼ばれています。これは、建物全体を覆う主要な屋根を指します。
一方、一階部分に取り付けられる屋根は【下屋根】（げやね）と呼ばれることがあります。
下屋根は、大屋根よりも低い位置にあり、一階部分の庇（ひさし）のような役割を果たすことが多いです。
リフォーム業者や職人によっては、『一階の屋根』や『二階の屋根』といった呼び方をする場合もあります。
これは、建物の階層と屋根の位置関係を直接的に表現したもので、分かりやすい表現と言えるでしょう。

雨樋の取り替え交換に関しては、一階屋根となる下屋根の軒先部に取り付けられている場合、脚立などがあれば作業が可能です。
しかし、赤線で囲まれた二階屋根の大屋根の軒先部に取り付けられている雨樋に関しては、仮設足場を設置して作業者が手の届く範囲にないと、基本的には取り替え交換工事が行えません。
特に、建物の敷地状態が敷地と道路が近い場合、二階屋根の大屋根の雨樋の取り替えが難しいことがあります。
そのため、足場が設置されている状態で作業を行うことが必要です。
お客様との打ち合わせを済ませた上で、足場が架かっている状態で作業を行うことが重要です。

仮設足場を設置した場合同時に他の作業もまとめた方が良いです

仮設足場を設置すると、かなり高額な工事費用になります。
一度の仮設足場の設置で、複数の別々の工事を同時に行うことができれば、作業を同時に進めることをおすすめします。
屋根工事や雨樋工事、外壁工事やベランダなどの防水工事など、仮設足場が必要な作業はたくさんあります。
数年ごとにそれぞれの工事が必要な場合は、同時に施工することで、それぞれの仮設足場設置代を節約することも可能です。

雨樋の取り替え工事

【屋根の先端部分にあたる「軒先部」と、そこに取り付けられる「軒樋（のきとい）部」についてです。
経年劣化により色あせが進み、かなり劣化していることと、雨樋を支える樋吊りも錆びて劣化しているため、両方を取り外していきました。】

このように、屋根の軒先部とその軒樋部は、経年劣化により色あせや劣化が進んでいる場合があります。
また、雨樋を支える樋吊りも錆びて劣化していることがありますので、定期的な点検やメンテナンスが重要です。
劣化が進んでいる部分は、早めの修理や交換を検討することが大切です。

新しく取り寄せた雨樋材料で、樋吊りと雨樋を取り付け交換を行いました。
樋吊りは、屋根の構造のタルキ先端部分に専用ビス釘で打ち込んで固定されています。
そして、樋吊りのワッカ部分に雨樋が設置されていきます。
雨樋の半円のサイズが大きくなると、この樋吊りもそれに合わせた大きいサイズで取り付けられていきます。
雨樋工事を通じて、お家を雨水からしっかりと守ることができます。

雨水のため口でもある集水器の取り付け

雨樋に流れてきた雨水が、集水器に溜まり、そのまま下に流れ落ちていきます。
集水器の役割は、このように雨水を集めることです。
そのため、雨樋の取り付けも細かい範囲で説明すると、樋吊りの段階でわざと雨水が集水器の所に集まるように取り付けられています。
このようにして、雨水が効率的に集められる仕組みが整えられています。

屋根瓦を新しく葺き直した際に、取り付けられた雨樋を指す赤い矢印の位置を支点として、両端に集水器が取り付けられています。
この集水器に雨水が流れるように、赤い矢印の位置を一番高く取り付けて坂を作り、両端の集水器の方へ向かうように配置されています。

この様子は、雨樋を取り付ける前の状態で、微妙に高さをずらしながら取り付けられています。
雨水が効果的に流れるように、丁寧に設置されていることがわかります。

一階屋根部分の雨樋材料で竪樋部の交換

集水器に集まった雨水は、こちらの古い竪樋（たてどい）を通って地上へと流れ落ちていきます。
こちらの竪樋は、経年劣化が進んでいたことに加え、竪樋を固定している金具、一般的には樋吊りと呼ばれるものですが、本来とは異なる部材が流用されて取り付けられていました。
そのため、今回はこの古い竪樋を取り外す作業から開始いたしました。
新しい雨樋部材を使用し、雨水が集まってくる集水器の下に新しい竪樋を取り付けます。
柱に樋吊りをしっかりと打ち込んでから、竪樋本体を取り付けていきます。
通常、竪樋は上から下まで真っ直ぐに取り付けることで、雨水の流れがスムーズになります。
しかし、今回は軒の出幅が大きく、さらに一階屋根部分の下屋根があるため、そのままでは真っ直ぐに取り付けることができません。
そこで、別材料を使用しながら、適切な角度でコーナーを設け、竪樋を取り付けていきました。

お客様のご要望で、屋根を新しく葺き替えなかった屋根面の雨樋は、新しく取り替え交換を行いました。
屋根の四方向すべての雨樋を取り替えたら、雨樋の取り替え交換作業は完了となります。

経年劣化している雨樋のアドバイス

外構部品の一つである雨樋は、屋根と同様に建物の外側に取り付けられているため、直射日光や風雨にさらされることが多く、経年劣化が進みやすいと言われています。
特に塩ビ系の雨樋は直射日光による劣化が早いため、定期的なメンテナンスが必要です。
外壁の塗装と同時に雨樋も塗装することで、表面に膜を作り劣化を防ぐことができます。

もし25年以上の間、メンテナンスを行っていない場合は、雨樋の取り替え交換を考える必要があるかもしれません。
特に築40年以上の建物では、雨樋の材質や樋吊りの状態が変化し、錆びや腐食のリスクが高まります。
新築時に取り付けた雨樋でも永久に使用できるわけではないため、10〜15年ごとの塗装や新しい商品への取り替えを検討することが重要です。

ヤマムラ建装株式会社では、雨漏り点検時に雨樋の状態も確認することが可能です。
お気軽にご相談ください。

次回の現場ブログはこちらから読み進めます↓↓↓
『名古屋市南区にて雨漏り解消！二階建て屋根の葺き替えリフォームと部分的な防水と補強作業で安心の住まいへ』