名古屋市南区にて二階建ての入母屋形状の屋根の大棟部を施工!和瓦の棟瓦での棟積み工程を徹底解説

棟瓦の積み上げ作業で南蛮漆喰を使って施工

のし瓦同士の隙間をコーキングで打ちます

名古屋市南区にて、雨漏りが発生している屋根瓦の撤去および屋根リフォーム工事についてご紹介いたします。
前回の現場ブログでは、大棟部に棟瓦を積み上げていく前の準備作業を行いました。
その後、大棟部に一段分の熨斗瓦(のしがわら)を取り付ける様子をご紹介いたしました。
今回の現場ブログでは、いよいよ大棟部に棟瓦を積み上げていく作業の様子をご紹介いたします。
前回の現場ブログにて、大棟部の土台となる棟瓦である熨斗瓦(のしがわら)を積み上げると申し上げましたが、ただ単に上に棟瓦を乗せていくだけでは、しっかりと取り付けることはできません。
やはり、豊富な経験と熟練の技術を持つ技術者でなければ、棟瓦の積み上げ作業は屋根工事の中でも特に難易度の高い作業となります。

二段目以降の棟瓦の積み上げ作業

大棟部にのし瓦を積み上げて行きます

前日までの作業で、大棟部の土台となる一段目の熨斗瓦(のしがわら)を取り付けた状態で、一晩置いて乾燥させ、翌日となりました。
土台となるこの熨斗瓦(のしがわら)の上には、二段目以降の熨斗瓦や冠瓦などの棟瓦が積み重ねられるため、かなりの重量がかかります。
重量がかさむということは、崩れることのないよう、屋根土や南蛮漆喰との接着を強固にするために、乾燥させる時間が必要となるのです。

棟瓦でもある熨斗瓦

大棟および隅棟の90%以上において、この厚熨斗瓦(あつのしがわら)が使用されます。
この熨斗瓦(あつのしがわら)は、写真のような一枚物の状態で使用する場合もありますが、裏面に筋が入っているため、比較的容易に半分に分割することができます。
棟の大部分では、この半分に割った熨斗瓦(あつのしがわら)が使用されます。
半分に分割した熨斗瓦(あつのしがわら)を、上へ積み重ねていきます。
段差ごとに南蛮漆喰を塗布しながら、熨斗瓦(あつのしがわら)同士がしっかりと接着するように取り付けていきます。

難波漆喰を挟み込むように塗ります

大棟の土台部分であり、取り付けられて接着が乾燥している一段目の熨斗瓦(のしがわら)の上に、中央部分から熨斗瓦を接着するための南蛮漆喰を置いて塗布していきます。
南蛮漆喰を塗布していく幅寸法は、職人の経験に基づく感覚で調整しながら塗布していきます。
この上から重ねるように、熨斗瓦(のしがわら)を積み重ねていきますが、先ほど説明したように、中央から半分に分割して取り付けていきます。

次段の熨斗瓦の目印を先に付けて行きます
のし瓦を半分にして使用します

南蛮漆喰を塗布した熨斗瓦(のしがわら)の先端部分に、次に設置する熨斗瓦(のしがわら)の取り付け幅の目印となる線を引いておきます。
その線を基準として、半分に分割した熨斗瓦(のしがわら)の面を合わせ、大棟部の一列ごとに熨斗瓦(のしがわら)を取り付けていきます。
二段目以降の熨斗瓦(のしがわら)を取り付ける際も、塗布した南蛮漆喰に上から適切な力を加え、熨斗瓦(のしがわら)と南蛮漆喰をしっかりと接着させていきます。
そのため、先ほどご説明いたしました土台部分の熨斗瓦(のしがわら)がしっかりと固定されていないと、上段に向けて力が下部分にかかり続け、崩れてしまう可能性があります。
ですから、土台はしっかりとした状態で二段目以降の棟瓦を取り付けていきたいと考えております。

のし瓦を積み上げる場合上の瓦に散りを付けます

熨斗瓦(のしがわら)を上段に積み重ねていく際は、各段ごとに散り(ちり)を設けながら取り付けていきます。

散り(ちり)とは…
建築資材を建築物に取り付ける際に生じる、納まり、すなわちわずかなずれやずれ幅のことを指します。
壁の仕上げ面やドアなどの造作物、あるいは建物の柱などで用いられる言葉です。
屋根作業においては、棟作業における熨斗瓦(のしがわら)の段数ごとのずれ幅を表す際に使用することがあります。

積み上げ施工して棟の最上段には冠瓦を施工します

積み上げた棟の最上段には冠瓦を取り付けます
伏間冠

大棟部に熨斗瓦を積み上げていき、鬼瓦の頂点を超えない部分でもある棟部の際頂点部には、棟冠瓦(伏間瓦)を一列並べるように取り付けていきます。
棟冠瓦には様々な種類があり、大棟部や隅棟部、棟の高さなどを考慮して、その場に適したものを選んで使用します。

のし瓦の重なりを合わせています

和瓦の棟瓦で積み上げた大棟部を、真正面から捉えた写真です。
熟練の職人が丁寧に作業を行うと、熨斗瓦(のしがわら)同士の接続部分が、上から下まで一直線に綺麗に揃っているのが見て取れます。
熨斗瓦(のしがわら)を積み重ねていく際は、一段ずつ半分ずらして取り付けていきます。
もし全ての段で接続部分が同じ位置に来てしまうと、その接続部分から雨水が浸み込み、必ず雨漏りの原因となってしまいます。
このようにして、大棟部の棟施工が完了いたしました。

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