名古屋市中川区【屋根葺き替え】台風に強い防災瓦の施工方法を解説!強風による浮き上がりやズレを防ぐプロの技術で安心の屋根へ

屋根葺き替え!台風に強い防災瓦の施工方法を徹底解説!

07-1.中川区 瓦施工 切妻屋根のイメージ写真

名古屋市中川区で進行中の屋根リフォーム工事。
この現場ブログでは、お客様のお住まいが生まれ変わる様子を連続でご紹介しています。
前回は、新しい屋根瓦を屋根の上まで運び上げる「瓦上げ」の工程をお見せしました。

いよいよ今回は、職人の腕の見せ所!
新しい「洋風平板瓦」を屋根全体に葺いていく、最も中心的な作業の様子をレポートします。
近年増加する台風や強風に備えるための「防災機能」に焦点を当てて、詳しく解説していきます。

01.中川区 瓦施工 屋根全体に平瓦を施工していきます。


台風から家を守る!最新の「防災瓦」とは?
こちらが、今回施工する洋風平板瓦です。
屋根の面積の大部分は、この「平瓦(ひらがわら)」と呼ばれる瓦を一枚一枚、丁寧に葺き上げて作られます。
この瓦の最大の特徴は、非常に高い耐風性能です。
瓦自体に、強風による「浮き上がり」や「ズレ」を防ぐための特別な工夫が施されています。

仕組み①:瓦同士がっちりロック!「浮き上がり」を防止

02.中川区 瓦施工 瓦に付属したフックを使います。
03.中川区 瓦施工 次段の瓦をフックに引っ掛けます。

防災瓦は、下の段の瓦と上の段の瓦が、パズルのようにがっちりとかみ合う構造になっています。
上の瓦の下側にあるフックが、下の瓦の上部に設けられた「リブ」と呼ばれる突起にしっかりと引っかかります。
これにより、下から吹き上げるような強い風を受けても、瓦が持ち上げられるのを防ぎます。
※ただし、立地条件(風の通り道になっている、周りに遮る建物がないなど)や、想定をはるかに超える最大瞬間風速によっては、瓦が破損する可能性もゼロではありません。

仕組み②:下地の桟木に固定!「ズレ落ち」を防止

04.中川区 瓦施工 平瓦の裏面に付属した爪を使います。
05.中川区 瓦施工 屋根に取り付けた桟木に瓦を引っかけ施工をします。

さらに、瓦の裏側には大きな爪が付いています。
この爪を、前回取り付けた下地材の「桟木(さんぎ)」に確実に引っ掛けることで、瓦が下方へズレ落ちるのを防ぎます。
この「ロック機能」と「引っかけ機能」の二重の対策で、屋根全体の強度を飛躍的に高めているのです。

風の影響を最も受けやすい「軒先」への特別な対策

06.中川区 瓦施工 軒先瓦の先端に耐風クリップを取り付けます。

屋根の先端部分である「軒先(のきさき)」は、風の影響を最も受けやすい場所です。
そのため、他の部分よりもさらに厳重な固定が必要となります。
軒先の一列目の瓦には、一枚一枚に専用の「耐風クリップ」という金具を取り付け、釘で桟木に強固に固定していきます。
この一手間が、台風時の安心感に繋がります。

ゲリラ豪雨にも配慮した雨樋への気配り

軒先瓦の先端は雨樋の芯より控えて施工します。

軒先の瓦を葺く際には、瓦の先端がどこまで出るか(出幅)も非常に重要です。
私たちは、瓦の先端が「雨樋の真ん中よりも手前」になるように調整して施工します。
なぜなら、瓦を出しすぎると、大雨の際に瓦を伝ってきた雨水が雨樋を飛び越えて、地面に直接流れ落ちてしまう「オーバーフロー」の原因になるからです。

この細やかな調整により、雨水を確実に雨樋へと導きます。
(※想定を超えるゲリラ豪雨の際は、正常な状態でもオーバーフローが起こる場合があります)

美しさと強度を両立させる、職人の丁寧な瓦葺き

08.中川区 瓦施工 瓦の形状に沿って施工していきます。
屋根全体に平瓦を施工して棟瓦を仮施工します。

洋風平板瓦は、上の段の瓦を下の段から半分ずつずらして葺いていきます。
こうすることで、瓦同士の噛み合わせがより強固になり、見た目にも美しい千鳥模様のような仕上がりになります。
一枚一枚、規定通りに釘でしっかりと固定し、瓦が浮き上がらないように丁寧に作業を進めます。

10.中川区 瓦施工 一階の屋根にも平瓦を回向していきます。
11.中川区 瓦施工 同様に玄関上の屋根にも瓦を施工していきます。

1階の屋根や玄関の屋根など、複雑な形状の部分も、瓦をその場でカット・加工しながら、建物全体に瓦を葺き上げていきます。

平瓦の施工がすべて完了しました。
次回のブログでは、屋根の端や頂点を仕上げる「役物瓦(やくものがわら)」の施工の様子をご紹介します。
どうぞお楽しみに!

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