名古屋市中川区【屋根葺き替え】難関の1階離れの屋根と玄関上屋根の瓦撤去!狭い場所での安全な作業の工夫
writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
狭い場所でもお任せ!一階屋根の瓦撤去

名古屋市中川区で進行中の、古いモニエル瓦から新しい洋風平板瓦への屋根葺き替え工事。
前回の現場ブログでは、2階部分の屋根の瓦と桟木をすべて撤去し、防水シート(ルーフィング)の状態にしたところまでご紹介しました。
しかし、工事はまだ道半ば。
本当の腕の見せ所は、実はこれからです。
今回は、2階よりも作業スペースが限られる「1階屋根」の撤去作業に挑みます。
隣家との隙間がほとんどない「離れの屋根」と、足場に囲まれてさらに狭い「玄関上の屋根」。
このような難易度の高い場所で、プロがどのように安全かつ丁寧に作業を進めるのか、その技術と工夫の数々をご覧ください。
前回の現場ブログはこちらから読み戻れます↓↓↓
『名古屋市中川区【屋根葺き替え】モニエル瓦の撤去の様子!屋根のてっぺん「棟」から平瓦桟木まで剥がす!』
初動調査でもあるこちらの現場ブログの一番始まりはこちらから読めますよ↓↓↓
『名古屋市中川区【瓦破損雨漏り】雨漏りトラブルを科学的に解決!サーモグラフィーと高所カメラで特定した屋根破損の真実』
目次
難易度の高い1階屋根の撤去作業に着手
難所①:隣家との隙間が狭い「離れの屋根」

まず取り掛かったのは、建物の北西側に位置する「離れの屋根」です。
この場所は、敷地内でも特にお隣の建物との境界が近く、足場の作業床を体を小さくかがめながら進まないと辿り着けないほどの狭さでした。
このような狭い場所での作業は、常に細心の注意が求められます。
既存の板金を傷つけないための繊細な撤去手順

離れの屋根には、外壁との取り合い部分に「水切り板金(※)」が施工されていました。
※雨水が建物の内部に浸入するのを防ぐために、壁と屋根の境目などに取り付ける金属製の部材。
今回の工事ではこの板金は再利用するため、絶対に凹ませたり傷つけたりすることはできません。
そこで、まずは板金から遠い屋根の中央部分から瓦を剥がし始め、作業スペースを確保。
その後、壁際の瓦は一枚一枚慎重に、時には小さく割るなどして、水切り板金に負荷をかけないよう丁寧に取り外していきました。
驚きの方法!剥がした瓦は2階屋根へ「上げ越し」

撤去した瓦をこの狭い通路で運ぶのは、お客様の外壁などを傷つけてしまうリスクが非常に高まります。
そこで今回我々が取った方法は、剥がした瓦を「一度2階の屋根の上まで運び上げる」というものでした。
数枚ずつ手作業で2階へ「上げ越し」し、そこから前回設置した荷降ろし用の専用はしごを使い、安全に地上へと搬出しました。
一見遠回りに見えますが、これが最も安全で確実な方法なのです。
最難関!玄関上の狭小スペースとの戦い
難所②:足場に囲まれた「玄関上の屋根」

次に、この現場で最も作業スペースが狭い「玄関上の屋根」の撤去に取り掛かります。
ただでさえ広くない玄関屋根ですが、周りを仮設足場のパイプや作業床に囲まれているため、さらに窮屈な状態です。
ここでも職人は体を小さくかがめながら、一枚、また一枚とモニエル瓦を剥がしていきます。
狭すぎて置けない!剥がした瓦はすぐに地上へ

玄関上の屋根は、剥がした瓦を一時的に置いておくスペースすらありませんでした。
そのため、ここでは剥がした瓦を一枚ずつ、近くにいる別の作業員に手渡し、そのまま地上へ降ろしていくという連携プレーで対応しました。
状況に応じて最適な方法を判断し、安全に進めるのがプロのチームワークです。
1階屋根もすべて撤去完了!次の工程へ

このような工夫を凝らし、離れと玄関上のモニエル瓦、そしてその下の桟木もすべて無事に取り除くことができました。
屋根は、既存の防水シート(ルーフィング)がむき出しの状態になっています。
これで、建物すべての既存屋根材の撤去が完了しました。
いよいよ次回からは、新しい屋根を作り上げていく工程に入ります。
まずはこの防水シートの上に、新しい下地となる「野地板合板」を貼っていく作業をご紹介する予定です。
次回の現場ブログはこちらから読み進めます↓↓↓
『名古屋市中川区【屋根葺き替え】見えない下地が一番大事!雨漏りで腐食した野地板の修復!屋根を補強する増し貼りルーフィング』
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