名古屋市中区【ベランダ防水】新築時からのベランダ水たまりをFRP防水で解決!勾配不良の修理と安心リフォームの専門家が解説
writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
ベランダ水たまりをFRP防水で解決!施工不良とリフォームの全貌

名古屋市中区にお住まいのお客様から、「新築の時からベランダに雨水が溜まって困っている」というご相談をいただきました。
築17年の一戸建てですが、長年にわたりこの問題に悩まされていたそうです。
詳しく点検調査を行ったところ、ベランダの床に本来設けられるべき勾配(こうばい)が、逆方向に施工されていることが判明しました。
勾配とは、水がスムーズに流れるように作られた傾斜のことで、これが不適切だと雨水が排水されずに溜まってしまいます。
これは、新築当時のベランダの施工に関わった業者と現場監督の連携不足や確認不足による不良施工であると考えられます。
お客様はこれまで、当時の施工会社に何度も相談されたそうですが、残念ながら対応してもらえなかったとのことでした。
お客様の大切な住まいを雨水の被害から守るため、私たちは具体的な改修プランをご提案し、後日お渡ししたお見積もりを快く承諾していただきました。
今回の工事では、まず特殊な建材を使って、間違ったベランダの床勾配を正しい方向へと変更します。
これによって、雨水がスムーズに排水口へ流れる道筋を作ります。
その後、上から新たなベランダ防水工事を重ねて施工していきます。
この「重ね塗り」による防水工事は、既存の防水層の上から新しい防水層を形成することで、より強固で信頼性の高い防水性能を実現します。
長年の雨水によるお悩みが解消され、お客様に安心してベランダをお使いいただけるよう、私たちは責任を持って施工を進めてまいります。
名古屋市中区でベランダの雨水トラブルや防水工事でお悩みでしたら、どんな些細なことでも、ぜひ一度弊社にご相談ください。
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『名古屋市中区【ベランダ防水】ベランダの雨水トラブルもう悩まない!勾配不良を解決し安心の防水工事で快適な暮らしを取り戻す!』
目次
ベランダの勾配不良を根本から直す!正確な傾斜を作る下地工事

お客様のベランダでは、逆方向になってしまっていた床の勾配(こうばい)を正常な状態に戻すための工事を進めています。
勾配とは、雨水がスムーズに排水口へ流れるように設けられた傾斜のこと。
今回は、この傾斜を正確に作り直すために、下地となる建材を取り付けていく作業を行います。
この下地建材を設置することで、矢印の方向、つまり雨水が本来流れるべき正しい方向に傾斜が生まれ、これまでの雨水が溜まる問題を根本的に解決します。
約17年前の建物でこのような不良施工が起こっていたことには、やはり疑問を感じざるを得ません。
たしかに、ベランダの床勾配は、まず大工さんの造作(ぞうさく)、つまり建物の骨組みを作る段階で形成されます。
しかし、その後の工程や最終確認の段階で、誰一人として水準器のような勾配を測る専門の機械を使わなかったとしたら、それは非常に残念なことです。
結果として、意味のない作業をしていただけでなく、お客様に長年ご不便をおかけしてしまったことになります。
このようなずさんな作業をされてしまったお客様が、一番お気の毒です。
新築の家で、本来あってはならない不具合に悩まされ続けるのは、精神的にも大きな負担となります。
ベランダ防水は建物を守る要!安さだけで選ぶ危険性と信頼できる業者の見極め方

ベランダの防水は、単に床を保護するだけでなく、建物全体を雨水から守る非常に重要な役割を担っています。
防水層は、建物の外装材の一種であり、常に雨や紫外線にさらされています。
そのため、施工時の小さな傷一つや、今回のような勾配(こうばい)の間違いといった施工不良が、やがて深刻な雨漏りや建物全体の劣化に繋がってしまうことがあります。
勾配とは、ベランダの床に設けられる、雨水がスムーズに排水口へ流れるための傾斜のことです。
この勾配が適切でないと、雨水がベランダに溜まってしまい、防水層に常に負担をかけ続けることになります。
結果として、防水層の寿命を縮め、雨漏りのリスクを格段に高めてしまうのです。
「とりあえず安く済ませたい」という気持ちはよく分かりますが、ベランダ防水において、お見積もり価格の安さだけで業者を選ぶのは非常に危険です。
残念ながら、中には適切な知識や技術を持たない「怪しい業者」も存在します。
彼らのずさんな工事は、一時的な費用の削減にはなるかもしれませんが、数年後にさらなる高額な修繕費用が必要になるケースが少なくありません。
大切なのは、価格だけでなく、正確で丁寧な作業をしてくれる信頼できる業者を選ぶことです。
適切な勾配を理解し、高品質な材料と確かな技術で施工してくれる業者であれば、長期的に見てお客様の安心と建物の寿命を守ることになります。
職人の技が光る!新しい防水床材の丁寧な貼り付けでベランダは生まれ変わる

下地建材の貼り付けが終わり、正しい勾配が形成されたら、その上から新たなベランダ防水を行うための床材を一枚ずつ丁寧に敷き詰めていきます。
この床材は、ベランダの防水層を形成する重要な部分です。
床材には基本的なサイズがありますが、お客様のベランダの形状に合わせて、一枚一枚を正確に切断し、加工していく必要があります。
ベランダの隅々まで隙間なく、そして美しく納まるように、熟練の職人がミリ単位の精度で施工を行います。
この細かな作業こそが、長期にわたって雨水の侵入を防ぎ、ベランダの耐久性を高めるための鍵となります。
単に防水材を塗るだけでなく、下地の勾配からしっかりと作り直し、その上に防水効果の高い床材を丁寧に施工することで、ベランダは生まれ変わります。
私たちは、お客様に「これで雨の日の心配がなくなった」と心から安心していただけるよう、一つ一つの工程に責任とこだわりを持って取り組んでいます。
ベランダ防水の耐久性を高める鍵!プライマー塗布とガラスマットの重要性

ベランダの床に新たな勾配(こうばい)を形成する下地建材の設置が完了し、いよいよ防水工事の重要な工程に入ります。
今回は、ベランダの防水層をさらに強固にするために、ガラスマットを取り付けるための下準備として、プライマー(接着剤)を塗布する作業を行いました。
プライマーとは、接着剤の性能を最大限に引き出すための「下塗り材」のようなものです。
ベランダの新しい床材の上にプライマーを均一に塗布することで、次に施工するガラスマットと、その後の防水材がしっかりと密着するようになります。
この工程を丁寧に行うかどうかが、ベランダ防水の耐久性を大きく左右すると言っても過言ではありません。
プライマーを塗布した後は、しっかりと乾燥させることが重要です。
乾燥が不十分なまま次の工程に進んでしまうと、接着力が低下し、将来的に防水層の剥がれや浮きといった不具合の原因となる可能性があります。
そのため、私たちは湿度や気温なども考慮しながら、プライマーが完全に乾燥したことを確認してから、次の工程へと進むように徹底しています。
次に登場するガラスマットは、ガラス繊維でできたシート状の材料で、ベランダ防水において非常に重要な役割を果たします。
このガラスマットをプライマーで接着された床材の上に敷き詰めることで、防水層全体の強度と耐久性を飛躍的に高めることができます。
例えるなら、建物の基礎に鉄筋を入れるようなもので、これによりベランダが長期間、雨水の侵入から守られる強固な構造になるのです。
FRP防水の心臓部!ガラスマットと樹脂で創る強靭な防水層

プライマーがしっかり乾燥したことを確認した後、その上にガラス繊維でできたガラスマットを丁寧に敷き詰めていきます。
このガラスマットが、FRP防水の強靭さを生み出す重要な役割を担っています。
例えるなら、建物の骨組みを支える鉄筋のようなもので、防水層に強度と耐久性をもたらすのです。
FRP防水は、このガラスマットを敷き、その上から特殊な樹脂を塗布して固めることで、一体型の防水層を形成する工法です。
樹脂がガラスマットの繊維の隙間にしっかりと浸透し、硬化することで、継ぎ目のない強力な防水膜が完成します。
この仕組みにより、水が浸入する隙間をほとんど作らず、ベランダを雨から徹底的に守ることができます。
ガラスマットの貼り付け方一つで、防水層の性能は大きく変わってきます。
シワやたるみがなく、均一に敷き詰めることが、FRP防水の最大の効果を引き出すポイントです。
私たちは長年の経験で培った技術で、一つ一つの工程を丁寧かつ正確に行い、お客様に長く安心して暮らしていただけるよう、高品質なベランダ防水を提供しています。
ベランダを二重の鎧で守る!FRP防水の強力な二層構造とは


FRP防水は、簡単に言うと「防水用ポリエステル樹脂」と「防水用ガラスマット」を何層にも重ねて作る防水層のこと。
前回のブログでお話ししたように、まず下地を整えてガラスマットを敷き詰めます。
このガラスマットは、ガラス繊維でできたシート状の材料で、防水層の骨格となる重要な役割を担います。
ガラスマットを敷き終えたら、その上から液状のポリエステル樹脂を丁寧に塗布していきます。
この樹脂がガラスマットの繊維にしっかりと染み込み、化学反応で硬化することで、強靭な一体型の防水層が生まれます。
そして、この樹脂の塗布と硬化の作業を、なんと二回繰り返すんです。
一度目の樹脂層が完全に硬化するのを待ってから、さらに二度目の樹脂を重ねて塗布します。
こうすることで、より厚く、より密度の高い防水層が形成され、耐久性と防水性が格段に向上します。
まるで何重もの鎧でベランダを保護するようなイメージですね。
この二層構造のFRP防水は、軽量でありながら非常に強度が高く、ひび割れしにくいという特長があります。
雨水が溜まっていたお客様のベランダも、この確実なFRP防水によって、もう雨の心配をする必要がなくなります。
FRP防水のすべて!メリット・デメリットを知って最適なベランダ防水を選ぼう

FRP(Fiber Reinforced Plastics)という言葉を耳にしたことはあっても、具体的にどんなものかご存じない方もいらっしゃるかもしれませんね。
FRPとは「繊維強化プラスチック」の略で、ガラス繊維などの補強材をプラスチックで固めたもので、高い強度と軽量性を兼ね備えた素材なんです。
どんな優れた建材にも、良い点(メリット)と注意すべき点(デメリット)があります。
FRP防水の主なメリットとデメリットは以下の通りです。
FRP防水のメリット
- 軽量: FRPは非常に軽い素材なので、建物への負担が少なく、特にベランダのような場所に最適です。
- 高耐久: 強度が高く、擦り傷や衝撃に強いのが特長です。適切な施工とメンテナンスを行えば、長期間にわたって防水性能を維持できます。
- 硬化が早い: 施工後、比較的短時間で硬化するため、工事期間を短く抑えられます。これは、お客様の生活への影響を最小限にできる大きなメリットです。
FRP防水のデメリット
- 伸縮性が低い: FRPは一度硬化すると伸縮性が乏しいため、建物の動きや熱による膨張収縮が大きいと、まれにひび割れが発生する可能性があります。
- 紫外線による影響: 紫外線によって表面が劣化し、色あせやチョーキング(白い粉が出る現象)が起こることがあります。そのため、トップコートと呼ばれる保護層の定期的な塗り替えが推奨されます。
- 費用が比較的高め: 他の防水工法と比較すると、初期費用がやや高くなる傾向があります。
このように、FRP防水にも一長一短があります。
しかし、それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、お客様のベランダの状態やご予算、将来のメンテナンス計画に合わせて最適な工法を選ぶことが何よりも大切です。
ベランダ防水を長持ちさせる秘訣!トップコートの役割とメンテナンスの重要性

FRPは非常に丈夫な素材ですが、太陽光に含まれる紫外線にはやや弱いという性質があります。
紫外線は、FRP層の表面を徐々に劣化させ、防水性能を低下させる原因となることがあります。
そこで、このFRP層を紫外線からしっかりと保護するために、「トップコート」と呼ばれる保護塗料をベランダ全体に塗っていきます。
このトップコートは、FRP層の「日焼け止め」のようなものです。
美しい仕上がりになるだけでなく、FRP層の劣化を防ぎ、防水効果を長持ちさせるための大切な工程なんです。
トップコートを塗ることで、ベランダは見た目も美しくなり、さらに耐久性も向上します。
せっかく施工したベランダの防水を長く良い状態で保つためには、このトップコートのメンテナンスが非常に重要になります。
私たちは、工事完了後、5年から7年ごとを目安にトップコートの塗り替えを行うことをお客様におすすめしています。
定期的にトップコートを塗り替えることで、紫外線によるダメージを最小限に抑え、ベランダの防水層をより長く健全な状態に保つことができるでしょう。
ベランダ防水と外壁塗装を同時施工でお得に!名古屋のリフォームはお任せください
名古屋市中区のお客様のベランダ改修工事、ついにすべての作業が完了しました!
これで長年お悩みの雨水トラブルも解消され、安心してベランダをお使いいただけます。
今回採用したFRP防水は、その耐久性と速乾性でベランダの防水に非常に適した工法です。
しかし、ベランダの防水工事にはFRP防水以外にも、いくつか代表的な方法があります。
その一つがウレタン塗膜防水です。
ウレタン塗膜防水は、液状のウレタン樹脂を塗布して防水層を作る方法で、複雑な形状の場所にも対応しやすいという特長があります。
FRP防水もウレタン塗膜防水も、どちらも適切な施工と定期的なメンテナンスを行えば、約10年〜13年ほどの耐用年数が期待できます。
これは、お住まいの外壁塗装の塗り替え時期とほぼ同じ期間なんです。
ここでお客様にお伝えしたいのが、「同時施工」のメリットです。
ベランダの防水工事や外壁塗装を行う際には、安全確保のために「仮設足場」という組み立て式の足場を設置する必要があります。
この足場の設置費用は、工事全体の費用の中でも大きな割合を占めます。
もし、ベランダ防水のメンテナンス時期と外壁の塗り替え時期が近いのであれば、これらを同時に行うことを強くおすすめします。
一度足場を組んでしまえば、ベランダも外壁も効率良く作業を進められるため、足場の設置費用を一度で済ませることができます。
結果的に、トータルコストを抑えられ、非常にお得にリフォームができるんです。
ベランダの防水や外壁の劣化が気になり始めたら、ぜひ一度、点検と合わせて同時施工のご相談をしてみてはいかがでしょうか。
名古屋市中区で、お客様に最適なリフォームプランをご提案いたします。
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『名古屋市中区【仮設足場解体】建物の外装リフォーム完了!安全対策で設置した足場解体から道路使用許可まで!』
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