名古屋市中区【外壁塗装】失敗しない外壁塗装!シーリング補修で雨漏りを防ぐプロの技と最適な時期を徹底解説
writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
名古屋市・近郊の外壁塗装はシーリング補修で差がつく!

名古屋市中区で屋根リフォームのために設置した足場がきっかけとなり、お客様からご依頼いただいた外壁塗装工事。
前回は、業務用高圧洗浄機を使った外壁の徹底的な洗浄の様子をご紹介しました。
今回は、外壁塗装の全工程の中でも特に重要な「シーリング補修」について、その大切さを詳しく解説していきます。
外壁塗装の主な工程は、大きく分けて次の3つです。
- 高圧洗浄機による外壁洗い:長年の汚れを徹底的に洗い流します。
- 外壁継ぎ目のシーリング(コーキング)打ち替え:建物のつなぎ目のゴム状の材料を新しくします。
- 外壁塗装:選ばれた塗料で美しく長持ちする外壁に仕上げます。
今回は、この中でも2番目の「シーリング作業」に焦点を当ててお話ししますね。
多くのお住まいの外壁に使われているサイディング材(板状の外壁材)は、一枚一枚の板を建物に張り合わせて外壁を構成しています。
このサイディング材とサイディング材の「つなぎ目」には、シーリング材というゴム状の材料が充填されています。
このシーリング材は、建物がわずかに動いたり、温度によって伸縮したりする際に、その動きを吸収し、雨水が建物内部へ侵入するのを防ぐという、非常に大切な役割を担っているんです。
しかし、このシーリング材も時間の経過とともに劣化します。目安として10年ほど経つと、紫外線や雨風の影響で縮んだりひび割れたりする性質があります。
そうなると、防水性が低下し、雨漏りの原因になる可能性も出てきます。
そのため、外壁の取り付け工事や外壁塗装工事を行う際には、このシーリングの施工が極めて重要な工程となるのです。
新しい塗膜(塗料の膜)の性能を最大限に引き出し、建物の耐久性を高めるためにも、劣化したシーリング材を適切に補修・交換することが不可欠です。
このシーリング補修が建物の寿命を延ばす上でいかに重要か、お分かりいただけたでしょうか?
次回は、具体的なシーリングの打ち替え作業の様子をお届けしますので、どうぞお楽しみに。
外壁のひび割れや目地の劣化が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
前回の現場ブログはこちらから読み戻れます↓↓↓
『名古屋市中区【外壁塗装】悪質訪問業者にお困りの方へ!屋根・外壁塗装はまとめてお得?失敗しないリフォーム術を公開』
目次
【プロの技】古いシーリングを徹底除去!下地処理で防水性を高める

外壁の徹底的な高圧洗浄が終わると、いよいよ次の重要な工程に入ります。
それは、建物の防水性を守る要となる「シーリング材の打ち替え作業」です。
高圧洗浄で外壁の汚れや埃をきれいに洗い流した後は、外壁同士のつなぎ目や窓サッシの周りに塗られている、古くなって劣化したシーリング材を丁寧に取り除いていきます。
この劣化したシーリング材をそのままにしてしまうと、新しい塗料を塗ってもすぐにひび割れてしまったり、雨漏りの原因になったりする可能性があるんです。
建物の健康を保つためには、この古いシーリング材をしっかりと除去することが非常に大切です。
劣化したシーリング材を取り除き、隙間をきれいにしたら、いよいよ新しいシーリング材を充填していきます。
この時、最も重要になるのが、塗料がはみ出さないように正確な幅でマスキングテープを貼る作業です。
マスキングテープとは、塗装やシーリング作業の際に、塗料やシーリング材が付着してほしくない部分を保護するための仮止めテープのこと。
このテープを隙間の幅に合わせてミリ単位で正確に貼り付けることで、新しいシーリング材を塗る際に、外壁に余計なはみ出しがなく、まっすぐで美しいラインに仕上げることができます。
まっすぐなラインがプロの証!マスキングテープ貼りの重要性


外壁の高圧洗浄、そして劣化したシーリング材の撤去が終わると、いよいよ新しいシーリング材を充填する作業に入ります。
この時、プロの仕上がりを左右する大切な工程が「マスキングテープ」を貼ることなんです。
私たちはまず、新しいシーリング材を塗る正確な位置、つまり外壁のつなぎ目やサッシ周りの隙間をミリ単位で確認します。
そして、その隙間の両端に沿って、まっすぐにマスキングテープを貼っていきます。
このテープが、後から塗るシーリング材が外壁の余計な部分にはみ出さないようにするための「ガイドライン」の役割を果たすんです。
「たかがテープを貼るだけ」と思うかもしれませんが、このマスキングテープの貼り方一つで、仕上がりの美しさが大きく変わってきます。
もしこのテープをきちんと貼らずにシーリング材を塗ってしまうと、ラインがガタガタになったり、本来塗る必要のない場所にシーリング材が付着してしまったりすることも。
それでは見た目が悪くなるだけでなく、塗料の密着性にも影響が出てしまう可能性があります。
この細やかな作業は、まさに職人の「こだわり」が詰まった部分です。
まっすぐで美しいシーリングラインは、それ自体が建物の美観を高めるだけでなく、防水性や耐久性を最大限に引き出すための重要な下準備となります。
シーリング材の性能を最大限に!バックアップ材とプライマーの役割

外壁のサイディングボード(板状の外壁材)同士の隙間の両端にマスキングテープを貼り終えたら、いよいよ新しいシーリング材を充填する準備が整います。
しかし、その前に一つ大切な工程があります。それは、隙間の奥にバックアップ材と呼ばれる棒状の材料を挿入することです。
このバックアップ材には、主に二つの大切な役割があります。
一つは、シーリング材を充填する深さを適切に調整すること。
シーリング材は、適度な厚みで施工されることで、本来の伸縮性や防水性能を最大限に発揮できます。
この深さを均一に保つことで、シーリング材が長持ちする土台を作ります。
もう一つの役割は、不必要に多くのシーリング材が奥に流れ込んでしまうのを防ぐことです。
もしバックアップ材を入れずにシーリング材を塗ってしまうと、材料が建物の内部空間にどんどん流れ込んでしまい、無駄なコストがかかるだけでなく、シーリング材本来の機能が十分に発揮されない可能性があります。
バックアップ材は、まさにシーリング材の「受け皿」のような役割を果たし、適切な量を適切な深さに納めるために不可欠な存在なのです。

その前にもう一つ、シーリングの性能を最大限に引き出すための重要な工程をご紹介します。
それが「プライマー」の塗布です。
プライマーとは、外壁材と新しく充填するシーリング材の間に塗る、いわば「接着剤」のような役割を果たす液体のことです。
このプライマーを塗ることで、シーリング材が外壁にしっかりと密着し、将来的に剥がれてしまうのを防ぎます。
単に接着力を高めるだけでなく、プライマーには他にもいくつかの大切な役割があります。
例えば、外壁材からシーリング材へと、建物内部から染み出てくる成分(浸出物)が移動するのを防ぎます。
また、シーリング材に含まれる可塑剤(柔軟性を持たせるための添加物)が下地に移行し、変色や性能低下を引き起こすのを防ぐ役割も担っています。
これらの機能によって、シーリング材本来の性能が長く保たれ、耐久性が飛躍的に向上するのです。
このように、外壁塗装やシーリング補修では、皆さんの目には直接見えない部分にも、建物の耐久性や美観を保つための様々な工夫と職人の技術が凝縮されています。
外壁塗装のベストシーズンはいつ?賢い計画でスムーズな工事を!

準備が整ったらいよいよ、新しいシーリング材を隙間の中に埋め込むように塗っていく作業に入ります。
シーリング材は、建物の動きに合わせて伸縮し、雨水の侵入を防ぐ大切な役割を担っています。
この重要な作業は、当然ながら雨の降らない、天気の良い日に行う必要があります。
そのため、梅雨時期や秋雨前線の時期など、天候が不安定な時期は、作業が中断したり、予定していた工期が延びたりする可能性があることをご理解ください。
では、外壁塗装や屋根リフォームに最適な時期はいつでしょうか?
私たちがお勧めするのは、比較的晴れの日が多く、気温も安定している4月〜5月の春時期、または10月〜11月の秋晴れの時期です。
この時期は、シーリング材や塗料がしっかりと乾燥し、本来の性能を十分に発揮しやすいため、より高品質な仕上がりが期待できます。
ただし、工事は突然始まるわけではありません。
最適な時期に工事を行うためには、その数ヶ月前から準備を進めることが大切です。
具体的には、まずは建物の点検調査を行い、その後、詳細な寸法取りやお見積もりの作成、そして最終的な契約書の取り交わしといった段階を踏むことになります。
これらの準備期間を考慮すると、実際に工事を始めたい時期の3ヶ月〜5ヶ月前には、私たちのような専門業者に相談し、動き始めるのが賢明です。
早めに計画を立てることで、ご希望の時期にスムーズに工事を進めることができます。
最終仕上げ!サッシ回りのシーリング補修が雨漏りを防ぐ決め手


シーリング材の充填が終わると、いよいよ仕上げの工程です。
私たちは、塗り終えた箇所から順に、慎重にマスキングテープを取り外していきます。
この際、シーリング材が外壁に大きくはみ出していないか、ラインがまっすぐで美しいかを確認しながら作業を進めます。
まるで、細やかな手作業で作品を仕上げるような感覚です。
特に、サッシ回り(窓枠やドア枠の周り)のシーリング補修は非常に重要です。
なぜなら、このサッシ回りは、外壁塗装をされるお住まいにおいて、雨水が建物内部に侵入し、雨漏りの原因となることが多い箇所だからです。
古くなったシーリング材では、隙間から雨水が染み込み、構造材を傷めたり、室内に雨漏りを引き起こしたりする可能性があります。
そのため、新しいシーリング材でサッシ回りをしっかりと埋め込むことは、雨漏りを未然に防ぎ、建物の寿命を延ばすために欠かせない工程となります。
私たちは、この大切な部分にこそ、特に丁寧な作業を心がけています。
これで、外壁塗装の準備段階である高圧洗浄とシーリング補修の工程が完了です。
この下準備がしっかりしているからこそ、その後の塗装がきれいに仕上がり、長く建物を守ってくれるのです。
次の工程はいよいよ外壁の塗り替え作業に入ります。
塗装作業もいくつかの工程に分かれており、次回以降のブログでその様子を詳しくご紹介していきたいと思います。
名古屋市中区で外壁のひび割れや雨漏りにお悩みの方、美しい外壁を取り戻したい方は、ぜひ当社のホームページをご覧ください。
どんな小さなことでも、お気軽にご相談くださいね。
次回の現場ブログはこちらから読み進めます↓↓↓
『名古屋市中区【外壁塗装】屋根・外壁塗装と同時に雨樋も塗装するべき理由とは?長持ちの秘訣と火災保険の注意点』
ヤマムラ建装 株式会社では

