名古屋市瑞穂区【瓦葺き替え】築60年越えの瓦屋根も安心!名古屋市で選ぶ雨漏り対策と安全な屋根リフォーム!
名古屋市熱田区で屋根リフォームをご検討中の方へ!カラーベスト葺き替え工事の全貌

名古屋市やその近郊にお住まいの皆様、ご自宅の屋根は、毎日私たちを雨風から守ってくれる大切な存在です。
しかし、その屋根も時間とともに確実に老朽化が進み、特に築年数の長いお住まいでは、見えない部分で様々な問題が起きているかもしれません。
「瓦にヒビもないのに、なぜか雨漏りがする…」「最近、屋根の傷みが気になるけれど、どこに相談したら良いか分からない」。
そうしたお悩みを抱えていらっしゃる方も少なくないでしょう。
梅雨や台風シーズンが近づくたびに、ご自宅の屋根のことが頭をよぎることもあるかもしれませんね。
このブログでは、長年名古屋市で屋根と住宅リフォームに携わってきたプロとして、お客様が抱えるそんな不安を解消するため、具体的な屋根の葺き替え工事の全工程を、分かりやすく解説していきます。
古い屋根の解体から、最新の防水・補強技術、そして美しい仕上がりまで、屋根工事の裏側を包み隠さずご紹介します。
見えない部分にこそ、職人の技と安心へのこだわりが詰まっています。
このブログを読んでいただくことで、屋根工事への理解を深め、信頼できる業者選びの一助となれば幸いです。
そして、もしご自宅の屋根にご不安を感じたら、いつでもお気軽に私たちヤマムラ建装にご相談ください。
目次
古い屋根瓦の解体作業とその大変さ
名古屋市瑞穂区にお住まいの皆様、梅雨や台風シーズンが近づくと、雨漏りの心配が増してきませんか?
特に築年数の長いお住まいの場合、屋根の傷みが進行していることも少なくありません。
当社では、雨水が本格的に降り始める前に、傷んだ古い屋根をめくり、下地からしっかりと補強する工事をご提案しています。
1-1. 昔の屋根工事「湿式工法」の瓦撤去は重労働

名古屋市にお住まいの皆様、ご自宅の屋根は経年劣化していませんか?
雨漏りが始まり、屋根の葺き替えをご検討されている方もいらっしゃるでしょう。
古い瓦屋根を解体する作業は、実は想像以上に大変な作業なんです。
昔の瓦屋根の多くは、湿式工法(屋根土工法)という方法で施工されています。
これは、土を使って瓦を固定する伝統的な工法です。
具体的な流れとしては、まず屋根の骨組みである野地板(のじいた)の上に、防水のために杉板材(すぎいたざい)を敷き詰めます。
杉板材とは、杉の木の皮の部分を剥がして加工した板で、昔ながらの防水材として使われていました。
その上に、瓦が滑らないように押さえの木材を取り付けた後、瓦の並びを決めてから、瓦の下に屋根土(やねつち)を置いていきます。
そして、土が乾く前に瓦を一枚ずつ置いて、土に馴染ませるようにしっかりと押さえつけて固定していくのです。
このように、瓦が屋根土に密着しているため、一枚一枚を剥がす際にはかなりの力が必要です。
例えば、一般的な33坪ほどの住宅の場合、瓦の枚数はなんと1200枚以上にもなります。
これらすべてを、熟練の職人が一枚ずつ手作業で丁寧に剥がしていくため、非常に根気のいる重労働なんです。
古い屋根瓦を撤去する葺き替え工事は、作業人数と作業日数がかなりかかるため、見積もり価格は高額になりやすい工事となります。
1-2. 瓦の次は屋根土、そして杉板材の撤去へ

瓦をすべて取り除いた後も、実は手間のかかる作業が続くんです。
瓦の下には、昔の屋根で使われていた屋根土が敷き詰められています。
この屋根土は、瓦を固定するための土で、屋根の重さにも大きく影響します。
私たちはこの屋根土を、専用の土嚢袋(どのうぶくろ)に詰めて、ダンプカーに積み込んでいきます。
この屋根土の撤去も、実は一筋縄ではいきません。
当時の施工者の癖によっては、屋根土の量が多かったり少なかったりします。
多く使われている場合は、やはり取り剥がす量が多くなるため、作業工程も大変です。
新築時の屋根土は柔らかい泥状ですが、長い年月で水分がなくなり、カチカチの固形物になっています。
その固くなった屋根土を取り剥がすのは、非常に力を要する作業です。
屋根土の下には杉板材という、杉の木の皮を加工した板が敷かれているのですが、この杉板材の表面にある凹凸に屋根土がしっかりと引っかかっているため、剥がすのにかなりの労力が必要です。
職人たちは、スコップの先端をテコの原理のように使いながら、あるいは手作業で一つ一つ丁寧に取り除いていきます。
屋根土の撤去が終わると、今度はその下の杉板材も剥がしていきます。
この杉板材もまた、長年の風雨に耐えてきた分、しっかりと固定されているため、慎重かつ確実に剥がす必要があります。
これらの作業を終えて初めて、屋根の基礎となる野地板が姿を現します。
野地板とは、屋根材の下にある最も土台となる板のことで、この部分の状態が屋根全体の強度や耐久性に直結します。
見えない部分だからこそ、丁寧な作業が求められるのです。
第2章:瓦にヒビがなくても雨漏り?古い屋根の隠れた原因
名古屋市やその近郊にお住まいの皆様、雨漏りにお困りではありませんか?
「瓦にヒビもないのに、なぜか雨漏りがする…」と首を傾げている方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は、湿式工法(屋根土工法)で施工された古い瓦屋根には、雨漏りしやすい二つの大きな原因があるんです。
長年屋根工事に携わってきた経験から、特に1980年代以前の建物によく見られる傾向です。
2-1. 原因1:瓦自体の「吸水」による劣化

一つ目の理由は、瓦の素材にあります。
昔ながらの陶器瓦は、新しい状態ではほとんど水を吸いません。
しかし、時間が経つにつれて、表面から少しずつ水分を吸い込むようになります。
すると、吸い込んだ雨水が瓦の裏側までしみ出してしまい、それが雨漏りの原因になることがあるんです。
まるでスポンジが水を吸い込むように、年数を重ねるごとに瓦の吸水率は高まってしまうのですね。
2-2. 原因2:下地の「杉板材」の劣化と隙間

二つ目の原因は、瓦の下に敷かれている杉板材の劣化です。
杉板材は、昔の屋根の防水対策として使われていましたが、長い年月が経つとボロボロになり、隙間ができてしまいます。
すると、先ほどお話しした瓦からしみ出た雨水が、その隙間から屋根の土台である野地板を通り抜け、最終的に屋根裏へと侵入してしまうのです。
このように、瓦の破損がなくても、瓦自体の吸水や下地の劣化が原因で雨漏りが発生することがあります。
棟瓦の劣化など、これ以外にも雨漏りの原因は考えられます。
第3章:新しい屋根の下地作りから防水まで
古い屋根材と屋根土をすべて取り除き、屋根は本来の骨組みである野地板だけの状態になります。
野地板とは、屋根材を支えるための下地となる板のことで、まさに屋根の強度を左右する重要な部分です。
3-1. 野地板の徹底清掃と「不陸調整」で屋根の土台を完璧に
この野地板の状態になってから、ようやく屋根の補強工事に取り掛かります。
しかし、その前に欠かせないのが、野地板全体の清掃です。
長年の間に溜まったホコリや土の破片、細かなゴミなどを丁寧に掃き清めます。
一見地味な作業に見えるかもしれませんが、このひと手間が、この後の補強材や新しい防水材がしっかりと密着するために非常に重要なんです。
古い野地板に打ち込まれている釘などが浮いていないかも、掃除をしながら入念にチェックしていきます。
そして、築年数の古い建物でよく見られるのが、屋根がまっすぐではなく、まるで波を打ったようにデコボコしている「不陸(ふりく)」という状態です。
この不陸をそのままにして新しい瓦を葺いてしまうと、仕上がりが美しくないだけでなく、瓦が浮いたり、雨水がたまりやすくなったりして、将来的な雨漏りの原因になることもあります。
だからこそ、私たちプロは、この「波打ち」をしっかりと修正する作業を大切にしています。
不陸を直す方法はいくつかあります。
一つは、古い野地板まで全て剥がしてから、屋根の骨組みである「タルキ(垂木)」を真っ直ぐに調整する方法です。
タルキの歪みを根本から直すことで、屋根全体を正確な平面に近づけます。
但し、こちらの施工のデメリットが、2025年04月より建築確認申請を取らないと、上記のような施工が出来なくなりました。
その建築確認申請も、代理申請できる方が、設計士事務所として会社を運営している一級建築士の方など、限られた方しか申請が出来ないです。
そのため、上記の工事を行うために申請代金が、かなり上乗せになってしまう可能性はあります。
それ以外の方法と言うか、基本的な方法として、お施主様であるお客様が、自ら役所に出向き建築確認申請を所得する方法ですね。
両方とも、かなりハードルが上がるため、下記の方法がこの先多くなるかと考えられます。
この後の工程でルーフィング防水紙を貼った後に行う調整もあります。
新しい屋根瓦を取り付けるための「桟木(さんぎ)」を設置する際に、厚さの異なる調整材を挟み込むことで、桟木の高さを均一にし、屋根全体をできるだけ平行に近づけていくのです。
3-2. 強固な土台!新しい野地合板の設置

問題ない状態になった野地板の上から、重ねるように新しい野地合板(のじごうはん)を貼っていきます。
私たちが使用するのは、厚さ12ミリの針葉樹合板で、JAS規格(日本農林規格)に基づいた高品質な建築材料です。
サイズは、一般的な畳約1枚分に相当する横幅約1820mm、縦幅約910mmの大きな板です。
この合板を、清掃した野地板の上に隙間なく重ねていきます。
固定方法も非常に重要です。
単に野地板に打ち付けるだけでなく、建物の屋根の骨組みであるタルキと呼ばれる木材にしっかりと釘を打ち込んで固定していきます。
こうすることで、野地合板が屋根全体と一体化し、より強固な屋根下地が完成します。
この野地合板を設置することで、屋根全体の強度が増し、耐震性や台風への抵抗力も向上します。
3-3. 屋根の最後の砦!ルーフィング防水紙の丁寧な施工

屋根の補強となる新しい野地合板を貼り終えたら、いよいよ屋根の防水対策の要であるルーフィング防水紙を貼っていきます。
ルーフィング防水紙は、屋根材の下に敷く防水シートのことで、万が一屋根材から雨水が浸入しても、建物内部への浸水を防ぐ最後の砦となります。
この防水紙の施工が不十分だと、せっかく屋根を直しても雨漏りが発生してしまう可能性があるので、非常に大切な工程なんです。
私たちは、ルーフィング防水紙を貼る際に、シートの端と端が重なるように「重ね貼り」を徹底しています。
上下左右のシートがしっかりと重なり合うことで、雨水が屋根裏に浸入する隙間を徹底的に防ぐことができるのです。
この重ね幅が適切でないと、毛細管現象(水が狭い隙間を伝って上がっていく現象)などで雨水が浸入してしまうリスクが高まります。
実は、長年この仕事をしていると、過去の修繕工事で他の業者さん、特に大工さんなどがルーフィングを適当に貼っているのを見かけることがあります。
ひどい場合は、どう見ても雨漏りしやすい貼り方をしているケースもあり、私たちも驚くことがあります。
屋根の防水は、まさに縁の下の力持ち。
見えない部分だからこそ、熟練の技術と知識が求められます。
第4章:洋風平板瓦の美しい施工と細部へのこだわり
新しい屋根材に洋風平板瓦(ようふうへいばんがわら)を選ばれた場合、瓦を葺く前にいくつかの大切な下準備を行います。
このひと手間が、雨漏りを防ぎ、屋根を長持ちさせる秘訣なんです。
4-1. 瓦のズレを防ぐ「桟木」と「爪」の役割

屋根全体に、新しい屋根瓦を取り付けるために桟木(さんぎ)を、新しい屋根瓦の縦方向(登り足方向)の幅で均一に打ち込みます。
屋根の先端の軒先(のきさき)部の方から、屋根の頂点部分でもある大棟(おおむね)方向へと、固定釘で打ち込みながら取り付けていきます。
屋根瓦の裏側には、桟木に引っ掛けれるように「爪(つめ)」と呼ばれる部分があります。
その爪を打ち込んで固定して置いた桟木に引っ掛けるように屋根瓦を置いて行きます。
桟木が幅が広い理由として、ちょうど屋根瓦の釘穴が来てこの釘穴を使って固定用のビス釘などを打ち込むため、桟木は幅が広い物が使われやすいですね。
瓦を順序よく上段に向かって取り付けていき、棟際まで平板瓦を取り付けて行きます。
固定方法としては、軒先瓦のように屋根瓦の上の方に開いている釘穴を使っていきます。
釘穴から桟木に向けて、釘やビス釘などで打ち込んでいき屋根瓦の固定を行っていきます。
基本的に、固定釘の作業に関しては屋根瓦一枚に対して1本以上は取り付けて行きます。
約33坪ほどの屋根であるのなら、約1200枚の屋根瓦が必要たなります。
そうなると、1200本以上の釘やビス釘を打ち込んでいく計算となります。
ちなみに、今回使用した材質は樹脂製の桟木となりますが、普通に木材での桟木も普通に使われます。
普通の木材の場合でも、屋根瓦同士の接触点に雨水が入り込まない隙間があるので、風通しは良いため腐食はすることはあまり無いですね。
ただし、瓦が破損したりしていて雨水が入りやすい状態ですと、その雨水が引き金になって腐食することはありえますので。
4-2. 軒先の「水返し板金」と「固定フック」で雨水&強風対策!

まず、屋根の一番先端にあたる軒先部分に、「水返しの板金」を取り付けます。
これは、屋根を流れてきた雨水がスムーズに軒樋(のきどい)に流れ込むようにするための金属製の部材です。
この板金があることで、雨水が軒先を伝って外壁に垂れるのを防ぎ、建物の劣化を抑える効果があります。
屋根瓦の表面から流れてきた雨水が軒先一段目の屋根瓦の先端部分で、回るように屋根瓦の裏側に流れる時があります。
その流れてきた雨水も、この水返しの板金があることでその奥まで(屋根野地の方へ)辿り着くことも無く、雨樋の方へ返すようになっています。
そのため、この水返しの板金が付けていないと、屋根野地板の方に伝ってしまって雨漏りの原因となりやすくなっています。
4-3. 切妻屋根の重要ポイント!「ケラバ」の水流れ板金

次に、屋根の妻側(屋根の三角になっている部分の端)をケラバと呼び、その端に取り付ける瓦をケラバ瓦(けらばがわら)と言います。
今回の屋根が切妻屋根のため、そして新しく使う屋根瓦が平板瓦(F形)だったため、屋根の両端に当たるケラバ袖部分に水流れの板金を取り付けて行きます。
この水流れの板金は、新しい屋根瓦でもある平板瓦(F形)の形状上フラットで四角いため、雨水が横に流れやすくなっています。
平板瓦同士は、それぞれ組み込みしながら施工するために雨水が入り込んでも外へ抜け出す方法がとられています。
ただ切妻屋根に限っては、一番両端部分のケラバ袖部に当たる部分が、そのままでは雨水が屋根瓦とケラバ袖破風板との隙間に入ってしまって、雨漏りの原因となりやすくなっております。
その隙間から入ってきてしまった雨水が雨漏りしない状態にするのが、水流れの板金でもあるこの部材を入れておくことで、この板金に流れて軒先部の雨樋まで辿り着くようになっております。
現在では、平板瓦でなおかつ切妻屋根系の場合は、この水流れの板金を入れることが施工上必須条件となっています。
ただしこの施工も、2000年付近で見直された施工のため、それ以前の建物では取り付けされていない場合もありえます。
それ以外にも、2000年以降でも住宅会社や住宅メーカーの一部では、自分たちが儲ける為に下請け会社に対して金銭面などで極悪な圧力をかけていた場合もあったそうです。
そのため、その工事金額に合わせるためにこのような板金を取付けずに、雨水が入らないように防水紙(ルーフィング)を二重に貼っていたなど苦労した作業をしていた可能性はあります。
逆に下請け工事会社が、少しでも儲けたいために元請けが知らないからと言って、この水流れ板金を取付けていなかったところもあるそうです。
お問い合わせ
名古屋市やその近郊で屋根の雨漏りや老朽化にお悩みでしたら、お気軽に当社までご相談ください。
私たちヤマムラ建装は、お客様の大切な住まいを長く、そして安全に守る屋根工事をご提供しています。
どんな小さなご不安でも、プロの視点から最適な解決策をご提案させていただきます。
【ヤマムラ建装の強み】
- 地域密着:名古屋市と名古屋市近郊に特化し、迅速な対応ときめ細やかなサービスを提供します。
- 経験豊富な職人:長年の実績と確かな技術で、見えない部分まで妥協しない丁寧な施工をお約束します。
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