東浦町 「まさかの手抜き工事!?」アンテナ倒壊から見えた雨漏りへの危険信号!瓦のズレ漆喰の剥がれ!瓦屋さんが解説!

「大変です!屋根のテレビアンテナが倒れてしまったみたいで…瓦も心配なんです」。
先日、東浦町にお住まいのお客様から、そんなご相談のご連絡をいただきました。
屋根のアンテナが倒れるなんて、ただ事ではありません。
もしかしたら、大切な家を守る屋根に大きな危険が起きているかもしれません。
今回は、現場に急行して確認したアンテナの状況から、雨漏りの危険性、そして驚きの隠れた問題まで、詳しくお伝えしていきます。
ご自身の家の屋根は大丈夫でしょうか?
ぜひ読み進めてみてください。
目次
屋根のSOS!アンテナ倒壊から発覚した手抜き工事と雨漏り対策の重要性

ご連絡をいただいてすぐに、お客様のお宅へ急行!
お客様と一緒に屋根の状態を確認してみると、確かにテレビアンテナが大きく傾いていました。
屋根に設置されているテレビアンテナが倒れてしまうと、その衝撃で屋根瓦が割れてしまい、雨漏りの原因になることがあるんです。
今回は、アンテナがどんな状態なのか、そして瓦に被害がないかをしっかりとチェックさせていただきます。
もし何か気になることや不安なことがあれば、どんな小さなことでも遠慮なくご相談くださいね。

皆さんは、屋根の棟という一番高い部分にテレビアンテナを設置する際、倒れないようにワイヤーで固定されているのをご存知ですか?
このワイヤーは、アンテナの支柱から四方八方にピンと張り巡らされていて、お互いに引っ張り合うことでアンテナを安定させているんですよ。
ところが、この大切なワイヤーも、長年雨風にさらされているうちにサビて切れてしまうことがあるんです。
そうなると、今までバランスを取っていた力がなくなってしまい、アンテナが傾いたり、強い風にあおられて倒れてしまう危険性が出てきます。
だからこそ、定期的な点検でワイヤーの劣化にいち早く気づき、早めに交換することがとっても大切なんです。
屋根に登っての目視による点検調査


今回は、比較的緩やかな屋根だったので、慎重に脚立をかけて倒れたテレビアンテナの状態を確認しました。
幸いなことに、アンテナが倒れたことによる瓦の破損は見当たりませんでしたが、ここで油断は禁物です。
「うちのアンテナは細いから大丈夫だろう」と思っている方もいるかもしれませんが、倒れる時の衝撃で瓦が割れてしまうこともあるんです。
アンテナを詳しく見てみると、なんと倒壊を防ぐためのワイヤー線が完全に外れて、だらんと伸びきっていました。
これは、ワイヤーがもともと緩んでいたか、あるいは何らかの予期せぬ力が加わったことが原因として考えられます。
もし現在、ご自宅の屋根のアンテナが傾いていたり、倒れてしまっているようでしたら、できるだけ早くお近くの信頼できる屋根工事の専門店に点検を依頼してください。
もしかしたら、すでに瓦が割れて雨漏りが始まっているかもしれません。
技術が無いアンテナ屋が設置したのではないか?と考えてしまいます

さて、今回の東浦町のお客様のアンテナを見て、正直驚きました。
なんと、屋根の隅棟という部分の崩れを防ぐための細い針金に、アンテナの倒壊防止ワイヤーが無理やり括り付けられていたんです!
これは、本来絶対にしてはいけない手抜き工事です。
正しいアンテナの固定方法は、屋根の軒先にある板にしっかりとワイヤーを固定し、それを引っ張ることでアンテナ全体を安定させるものなんです。
隅棟の針金は、長年の劣化で伸びてしまう可能性がありますし、そこにワイヤーを括り付けても、アンテナを安全に支えることはできません。
写真を見ていただくと分かるように、ワイヤーの先端がひどく錆びているのも大きな問題です。
このような不適切な設置やワイヤーの劣化は、アンテナが倒壊するリスクを高めるだけでなく、最悪の場合、屋根そのものを傷つけてしまうことにも繋がりかねません。
屋根漆喰の点検調査


念のため、手持ちのハサミを使って屋根の漆喰(しっくい)の状態も確認してみました。
棟瓦の一種である熨斗瓦(のしがわら)の表面にハサミを当ててみると、漆喰が塗られているのは写真の矢印で示した部分まで。
つまり、一段目の熨斗瓦と熨斗瓦の間に、パックリと隙間が見えている状態です。
この隙間は、雨漏りの非常に大きな原因になります。
本来、漆喰は瓦と瓦の隙間をしっかりと埋めて、雨水が屋根の中に侵入するのを防ぐ大切な役割を担っています。
しかし、この状態だと、雨水が直接棟の中にどんどん浸透してしまい、最終的には家の中に雨漏りを引き起こしてしまう可能性があるんです。
本当に小さな隙間でも、決して油断は禁物です。
もしご自宅の屋根で同じような隙間を見つけたら、できるだけ早く専門の業者に点検と補修を依頼することをおすすめします。
落ちかけていた冠瓦と作業のご提案


今回の屋根点検では、さらに隅棟の最も高い部分にある冠瓦(かんむりがわら)に、わずかなズレを発見しました。
この原因としては、強風による原因とも考えられますが、棟瓦全体を固定している針金の緩みがかなり大きくなっていることが主な要因でしょう。
この針金は、長年の経年劣化でどうしても伸びてしまうものなんです。
特に、1990年以前に建てられた日本瓦のお宅では、現在よりも旧式の針金が使われている場合があり、注意が必要です。
棟瓦のズレをそのまま放置してしまうと、そこから雨水が屋根内部に侵入し、深刻な雨漏りの原因になってしまいます。
今回のお客様には、現状を写真で詳しくご確認いただき、必要な工事について丁寧にご説明いたしました。
後日、詳細なお見積もりをお届けする予定です。
次回のブログでは、今回倒れてしまったアンテナの撤去作業と、棟瓦の隙間に行う防水処理の様子を皆さんにお伝えしたいと思っていますので、ぜひ楽しみにご覧ください!
次回の現場ブログはこちらから読み進めます↓↓↓
『東浦町 「もう倒れない!」アンテナ撤去&雨漏り修理!原因特定から防水対策!今後のメンテナンスまで徹底解説』
ヤマムラ建装 株式会社では

