writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
そのコーキング、いつまで持ちますか?割れた瓦を「接着」ではなく「交換」すべき理由
新しい瓦へと差し替えした様子を現場ブログで書いていますよ!
「先日来た業者さんに、『瓦が割れていて、ボンドのようなもので直されている』と言われたんです…」
名古屋市瑞穂区にお住まいのお客様から、不安げなご相談をいただきました。
突然の訪問業者からの指摘。
自分の目では確認できない屋根の上だけに、心配になるのは当然です。
私たちが駆けつけて調査を行うと、確かに瓦の割れを「コーキングボンド」で接着した跡がありました。
これはあくまで一時的な応急処置。
経年劣化で剥がれれば、再び雨漏りの原因となります。
「見えない場所だから」と簡易的な修理で済ませるのではなく、私たちは瓦そのものを新しいものへ交換する「差し替え工事」をご提案しました。
本記事では、壁際の難しい場所にある瓦を、周囲を傷つけずに交換する職人の技術をお伝えします。
【重要】ご相談のきっかけ・工事の背景
ご相談の発端は、突然の訪問業者でした。
「近くで工事をしていたら、お宅の屋根が気になって…」 よくあるセールストークですが、今回のお客様は、家を建てた建築業者と連絡が取れなくなっており、相談できる相手がいなかったため、不安が増幅してしまったそうです。
「本当に割れているのか?」
「高額な工事を勧められるのではないか?」
そんな疑念を晴らすため、私たちはまず無料点検を実施。
ドローンや高所カメラではなく、実際に屋根に登って目視で確認し、その場で撮影した写真をお客様にお見せしました。
写真には、割れた和瓦が無造作にコーキングで貼り付けられている姿が写っていました。
「これはひどいですね…」と絶句する客様。
私たちは、単なる補修ではなく、根本から直す「瓦の差し替え」をご提案。
「これでもう安心です」と言っていただけるよう、誠実な施工をお約束しました。
建物の状況
| 築年数 | 築30年ほど |
| 工事費用 | 約10万円ほど |
| 施工期間 | 1日間 |
| 建物種別 | 木造戸建て |
目次
作業のビフォーアフター


【名古屋市瑞穂区・現場レポート】なぜ「コーキング」で止まっていたのか?壁際の和瓦修理と、応急処置の理由

今回は、名古屋市瑞穂区にお住まいのお客様より、「壁際の和瓦が割れていて、ボンドのようなもので補修されているのが気になる」とのご相談をいただき、すぐに現場を確認いたしました。
屋根の上を調査すると、確かに破損した瓦がコーキングボンドで接着され、固定されている状態でした。
なぜ、新しい瓦に交換せずにボンドで済ませていたのでしょうか?
その理由は、この瓦の「場所」にあります。
壁際の瓦の上には、雨押えとなる板金や、のし餅のように積まれた熨斗瓦(のしがわら)が重なっており、構造上、容易に取り外せなかったためだと推測されます。
おそらく、以前手を入れた方は、大掛かりな解体を避けるための一時しのぎとして、このコーキングによる補修を選択されたのでしょう。
緊急時の応急処置としては間違いではありませんが、長く住み続ける家であれば、根本的な解決にはなりません。
私たちは建物の構造を踏まえ、重なっている部分を適切に一度解体し、適切な修理を行うプランをご提案させていただきます。
なぜ報告されなかったのか?瓦の「無断補修」跡と、連絡が取れない建築業者への不安

屋根の点検を進めていくと、先ほどとは別の箇所でも、和瓦の先端が欠けており、同様にコーキングボンドで接着して補修されている跡が見つかりました。
お客様も「こんな所が割れていたなんて知らなかった」と驚かれていました。
あくまで推測の域を出ませんが、これは過去にアンテナ工事や塗装など、屋根工事や板金工事を本職としない作業者が屋根に上がった際に、足の置き場を誤って破損させてしまった可能性があります。
本来なら正直に申し出るべきですが、修理費用の負担やクレームを恐れ、お客様に報告せずにボンドで接着し、その場を隠して立ち去ってしまうケースが、残念ながら稀にあるのです。
お客様にお話を伺うと、この家を建てた当時の建築業者とは既に連絡が取れておらず、会社の現状も不明とのことでした。
「家を守ってくれる相手がいない」というご不安は、どれほど大きかったことでしょう。
過去の経緯はどうあれ、私たちは目の前の現状をありのままにお伝えします。
建てた会社と連絡がつかなくてもご安心ください。
私たちが責任を持って、家の主治医としてメンテナンスを引き継がせていただきます。
【訪問業者の指摘は本当?】「瓦が割れている」と言われたら。写真で確認したコーキング補修と、正しい交換提案

今回の点検依頼のきっかけは、突然やってきた飛込みの訪問業者からの「お宅の屋根、割れていますよ」という指摘でした。
急なことで不安になられたお客様よりご相談をいただき、私たちが改めて調査を行いました。
実際に屋根に上がってみると、指摘の通り和瓦が破損している箇所があり、さらに過去にコーキングボンドで接着して補修された跡が確認できました。
口頭での説明だけでなく、その場で撮影した写真をお客様ご自身の目で確認していただき、現状を共有しました。
ボンドでの接着はあくまで一時的な処置です。
経年で接着力が弱まれば、隙間から水が入り込み、やがて雨漏りの原因となるリスクが高い状態でした。
そのため今回は、再発の不安を残さないよう、部分的に新しい和瓦へ差し替える交換工事をご提案いたしました。
突然の指摘で驚かれることも多いと思いますが、焦って契約せず、まずは私たちのような地元の業者に「事実の確認」をご依頼ください。
ボンドの接着はあくまで一時しのぎ。割れた「和瓦」を新品へ交換し、本来の防水機能を取り戻す

点検時に確認された、和瓦の先端が欠けて破損していた箇所の修繕作業に入ります。
この部分は、以前何らかのタイミングでコーキングボンドによる接着補修が施されていましたが、あくまで一時的な処置であり、長年の風雨で劣化が進んでいました。
まずは、この古くなったコーキングボンド補修を慎重に撤去することから始めます。
ボンドで固められた瓦を無理に剥がそうとすると、周囲の健全な瓦まで傷つけてしまう恐れがあるため、慎重に作業を進めました。
古い接着剤と割れた瓦を取り除いた後は、同じ形状の新しい和瓦を用意し、一枚丸ごと交換して差し替えます。
割れた部分を接着剤で繋ぐだけでは、どうしても強度が落ち、再び割れるリスクが残ります。
このように新しい瓦へ完全に入れ替えることで、屋根本来の美観を取り戻すだけでなく、雨水を弾く防水性能も確実に回復します。
「直すなら、元通り以上に」。
それが私たちの修理に対する考え方です。
接着剤は見せない。和瓦の「差し替え交換」で見せる、強度と美観への配慮


破損した瓦の撤去が終わり、いよいよ新しい和瓦を設置する段階です。
ここで私たちは、単に瓦を置くだけでなく、風や地震でズレないよう隣接する和瓦の側面に、固定用のコーキングボンドを塗布する工程を挟みます。
実はこのボンドの打ち方には、大きく分けて二通りの方法があります。
一つは瓦を並べた後に、隙間を埋めるように上から注入する方法。
そしてもう一つが今回採用した、瓦を差し込む前に、内側へ隠れるように塗布しておく方法です。
どちらも強度は確保できる施工方法ですが、今回はあえて「先に塗る」方を選びました。
後から塗るとどうしてもボンドの跡が見えてしまいますが、先に仕込んでおけば、接着剤が表面にはみ出さず、仕上がりの見た目が格段に美しくなるからです。
ボンドを塗り終え、取り外したスペースへ新しい瓦を慎重に滑り込ませます。
これで、周囲の瓦と違和感なく馴染む美しい交換作業が完了しました。
たった一枚の修理でも、美観と強度、その両方にこだわって施工しています。
【和瓦の交換テクニック】無理には抜かない。重みが乗った「壁際」の瓦を、安全に取り外すための知恵


屋根と建物が接する壁際は、雨漏りの原因になりやすいと同時に、修理の難易度が高い場所でもあります。
今回の現場では、全体に亀裂が走り、過去にコーキングボンドで亀裂を埋めて補修されていた和瓦を、新しいものへ交換するために取り外す作業を行いました。
しかし、この箇所の瓦は簡単には抜けません。
瓦の上部に建物の外壁や、雨仕舞いのための熨斗瓦(のしがわら)が乗っており、その重量によって強く押さえつけられているからです。ここで力任せに引き抜こうとすれば、周囲の健全な瓦まで破損させてしまう恐れがあります。
そこで私たちは、急がば回れの手順をとります。修理対象の瓦ではなく、あえて隣の和瓦を一時的に取り外します。そこに手を入れるための空間を作ることで、初めて亀裂の入った和瓦を横方向へスライドさせ、安全にずらして取り外すことができるのです。 パズルのような作業ですが、瓦一枚にかかる力の逃げ道を計算し、建物に負荷をかけないよう慎重に作業を進めています。
なぜ周囲まで外すのか?写真の「3色の矢印」が示す、和瓦交換の安全な手順


一枚の瓦を交換する作業は、まるで知恵の輪を解くような手順が必要です。
写真の矢印をご覧ください。
これらは交換する和瓦を安全に取り外すために、私たちが動かした周囲の瓦を示しています。
まず、作業の手を入れるスペース確保のために赤矢印の瓦を外します。
次に、上から重量をかけて押さえつけている緑矢印の熨斗瓦(のしがわら)を慎重に撤去。
そして、瓦を横へスライドさせて抜き取るための空間を作るため、黄色矢印の瓦をずらしました。
特に和風屋根の場合、雨漏りしやすい外壁際には、防水性を高めるために熨斗瓦が積まれていることが一般的です。
これらを丁寧に解体して初めて、新しい和瓦を破損させることなくスムーズに差し込み、元通りに復旧させることができます。
一見遠回りに見えますが、周囲に負荷をかけないこの手順こそが、建物を傷つけない最も確実な修理方法です。
破損していた和瓦を新しい和瓦に交換作業の完了

取り付けた熨斗瓦がずり落ちないように、固定用のコーキングボンドを点付けします。
破損し、コーキングボンドで補修されていた和瓦を新しい和瓦に交換する工事は完了です。
お客様に作業完了を報告し、スマートフォンで撮影した工事写真を確認していただきました。
お客様は、「自分たちでは見ることのできない屋根が綺麗になり、嬉しい」と大変喜んでいらっしゃいました。
工事完了後、工事の工程写真をまとめた工事完了報告書を作成し、請求書と共にお客様にお渡ししました。
弊社では、工事を行った全てのお客様に、工事写真をまとめた工事完了報告書をお渡ししています。
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FAQ(よくある質問)
Q1. 訪問業者に「瓦が割れている」と言われましたが、本当かどうか見てもらえますか?
A1. はい、もちろんです。不安を煽って契約を迫る業者もいますので、まずは私たちのような地元の業者にご相談ください。写真を撮影して事実を確認・報告いたします。
Q2. 家を建てた工務店と連絡が取れないのですが、修理できますか?
A2. はい、可能です。図面などがなくても、現地の屋根を見て瓦の種類や工法を判断し、最適な修理を行いますのでご安心ください。
Q3. ボンド(コーキング)での修理はずっと持ちますか?
A3. あくまで応急処置とお考えください。紫外線などで劣化すると再び割れたり剥がれたりします。長く住むお家なら、今回の事例のように新しい瓦への交換をおすすめします。

名古屋市南区を中心に、屋根工事・雨漏り修理・リフォームなら、創業100年以上の実績を持つ当社へ!名古屋市と近郊都市で活動する「ヤマムラ建装株式会社」5代目の山村です。
明治末期創業からの技術を受け継ぎ、地元で5,000件以上の施工実績を誇る「住まいの専門家」です。
【主な対応業務】
屋根工事: 葺き替え、漆喰補修、雨漏り修理(かわらぶき技能士)
外装工事: 外壁塗装、ベランダ・屋根防水、雨樋工事、電気工事
その他の業務も(大工工事、キッチン、トイレ、浴室リフォーム等)一度ご相談してください。
最近やり始めた趣味はAIの勉強と筋トレ。
お客様の「困った」を解決し、笑顔にするのが私の仕事です。
【保有資格】かわらぶき技能士・ 増改築相談員/ 【趣味】AIの勉強
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