writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
「ポタポタ…」その音、聞こえていませんか?屋根裏の異変を察知し、大棟再生で家を守る
初回訪問で点検調査の様子を現場ブログの一番始めで読めますよ↓↓↓
「強い雨が降ると、屋根裏から水が落ちるような音がするんです…」
名古屋市昭和区にお住まいのお客様から、不安なご相談をいただきました。
天井にシミは出ていなくても、屋根裏での異音は、雨水が侵入している決定的な証拠です。
調査の結果、屋根の頂点である「大棟(おおむね)」の漆喰が劣化し、内部の土が流出していることが判明しました。
このままでは、いずれ室内への本格的な雨漏りに繋がります。
私たちは、表面的な補修ではなく、棟を一度解体して下地から作り直す「葺き替え(積み直し)工事」をご提案。
本記事では、見えない屋根裏の不安を解消するために行った、職人のこだわり施工の一部始終をレポートします。
【重要】ご相談のきっかけ・工事の背景
ご相談のきっかけは、梅雨時期の激しい雨でした。
「天井裏でポタポタと音がする。でも、部屋の中には何も漏れてきていない…」
お客様は、見えない場所で何かが起きている不安を抱えながら過ごされていました。
築40年の木造住宅。
これまでに何度か漆喰の重ね塗り補修を行っていましたが、根本的な解決には至っていませんでした。
私たちが屋根に登り調査を行うと、過去の補修で塗られた漆喰が剥がれ落ち、その隙間から雨水が吹き込んでいる跡がありました。
さらに、アンテナ線の引き込み口や、板金の取り合い部分にも微細な隙間を発見。
「音の原因はここです。今ならまだ、木部の腐食を最小限に抑えられます」
私たちは現状を写真でお見せし、古い棟を解体して、防水性と耐震性を高める「南蛮漆喰(なんばんしっくい)」での積み直しをご提案しました。
お客様の「長く安心して住みたい」という想いに応えるため、徹底的な改修工事がスタートしました。
建物の状況
| 築年数 | 築40年以上 |
| 工事費用 | 約95万円ほど |
| 施工期間 | 約10日ほど |
| 建物種別 | 木造戸建て |
目次
- 1 「ポタポタ…」その音、聞こえていませんか?屋根裏の異変を察知し、大棟再生で家を守る
- 2 雨漏り調査から大棟葺き替えまで!安心の屋根修理事例
- 3 屋根に登る危険性があるため点検できる条件は決めています
- 4 目視ですが屋根に登って雨漏り点検をしていきます
- 5 既存の棟瓦を解体します
- 6 屋根を守る専用の「梯子」。大棟(おおむね)解体と資材運搬の舞台裏
- 7 新しい屋根のために、古きを丁寧に。「大棟(おおむね)」撤去の現場から
- 8 新たに和瓦屋根の棟に積み上げ作業をしていきます
- 9 漆喰が乾くその前に。針金一本が左右する「美しい棟」の正体
- 10 作業範囲の後片付けと完了報告
- 11 FAQ(よくある質問)
- 12 同一地域で行った現場施工事例集
- 13 各地域での点検やメンテナンスを行ったブログ記事
作業のビフォーアフター


雨漏り調査から大棟葺き替えまで!安心の屋根修理事例

【雨が降るたびに屋根裏から雨音が…それ、雨漏りのサインかもしれません】
「最近、強めの雨が降るたびに、どうも屋根裏から雨水が落ちるような音が聞こえるんです」と、お客様からご相談をいただきました。
しかしながら、現時点ではお部屋の天井に雨染みといった目立った異常は見当たらないとのことでした。
このような場合、屋根裏で雨漏りが発生している可能性が非常に高いと考えられます。
屋根裏から雨音が聞こえるということは、屋根のどこかに亀裂や隙間が生じているサインかもしれません。
そこで、雨漏りの発生箇所と原因を特定するため、専門家による屋根の点検を実施することになりました。
雨漏りを放置してしまうと、建物内部の木材が腐食したり、カビが発生したりする恐れがあります。
早期に原因を特定し、適切な修繕を行うことで、大切なご自宅の安全性を維持し、被害を最小限に抑えることができます。
お住まいのメンテナンスや補修工事は、専門的な知識と技術を持つ業者に相談することが何よりも大切です。
もし、少しでも気になる症状がある場合は、どうぞご遠慮なく早めに点検をご依頼ください。
適切な対策を講じることで、安心した暮らしを守りましょう。
屋根に登る危険性があるため点検できる条件は決めています

【屋根の点検は、必ずしも屋根に上がれるとは限りません】
雨漏りの点検と聞くと、屋根に上がって隅々まで確認するイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、状況によっては屋根に上がって直接確認できる場合もあります。
しかしながら、安全性の問題から、屋根の上での点検が難しい場合もございます。
お客様の安全を第一に考え、誠に恐縮ながら、次のような条件に該当する場合は、屋根に上がる点検をお断りさせていただくことがございます。
屋根上での点検が難しい条件
- はしごを安全に設置できる十分なスペースがない場合
- 3階建て以上の建物である場合
- 屋根の勾配が急である場合
- 滑りやすい屋根材が使用されている場合
上記のような条件に該当し、屋根に安全に登ることができない場合でも、どうぞご安心ください。
そのような場合でも、高所撮影用のカメラ(最大7mの高さまで対応可能)を使用し、安全かつ確実に屋根の状態を確認させていただきます。
屋根の点検方法について、もしご不安な点がございましたら、どうぞご遠慮なくお気軽にご相談ください。
私たちはお客様の安全を最優先に考え、状況に応じた適切な方法で調査を行ってまいります。
目視ですが屋根に登って雨漏り点検をしていきます

【安心の無料雨漏り点検について】
当社では、お客様に安心して快適な住まいをご提供するために、無料の雨漏り点検を実施しております。
ただし、屋根の点検につきましては、建物の構造や状況により、安全確保のための特別な措置が必要となる場合があり、有料となる場合がございます。
大変恐縮ですが、あらかじめご了承いただけますようお願い申し上げます。
無料点検の範囲内においても、お客様にご満足いただけるよう、可能な限り丁寧に調査を実施させていただきます。
しかしながら、無料点検という性質上、詳細な調査には限界がある場合がございますので、過度なご期待はお控えいただけますよう、ご理解とご協力をお願いいたします。
先日行った点検では、敷地内に安全にはしごを設置することが可能でしたので、実際に屋根に上がって点検を実施いたしました。
屋根全体を丁寧に歩きながら、雨漏りの原因となりうる亀裂や、割れている瓦がないかを細部にわたり確認いたしましたが、幸いにも特に問題は見当たりませんでした。
当社では、お客様に安全と安心をお届けするために、屋根の点検を安全かつ確実に行うことを第一に考えております。
屋根の状態について、少しでもご不安な点がございましたら、どうぞご遠慮なくお気軽にご相談ください。専門のスタッフが丁寧に対応させていただきます。
その「アンテナ線」大丈夫?配線を伝う雨水と、無理に直さないという選択


お客様のお宅を調査中、私たちの目が留まったのは数年前の台風の影響と思われる屋根瓦のわずかな浮きでした。
さらに詳しく見ていくと、アンテナ線が壁の板金部分を通り、そのまま屋根裏へと引き込まれている箇所を発見しました。
一見何でもない光景に見えますが、実はこの「配線」を伝って雨水が内部へ侵入し、雨漏りや天井裏での不快な雨音の原因になるケースが意外と多いのです。
「もしかして?」と思い、念のため板金を慎重にめくり、配線の入り方や水の通り道を目視で確認しました。
結論から申し上げますと、今回のケースではここが直接的な原因になる可能性は低いことが分かりました。
調査の結果、今すぐに大規模な修繕工事が必要な状態ではないと判断し、その旨を正直にお伝えしました。
「怪しいから直しましょう」と不安を煽るのではなく、本当に必要な処置だけを見極める。
それが現場を預かる私たちの役割です。
今回は経過観察となりましたが、こうした定期的な点検こそが、無駄な出費を抑え、長く住まいを守る一番の秘訣です。
【屋根の歴史】昔の「鉄の棒」が今は弱点に?瓦の連結工法と錆びのリスク

かつての屋根工事では、台風などの強風対策として、軒先や端の瓦同士を鉄の棒で連結し、一枚が飛んでも隣が支えるような仕組みが多く採用されていました。
これは当時の職人たちが考え抜いた、非常に合理的な知恵でした。
しかし、長い年月が経ち、現代の点検現場で私たちが目にするのは、この鉄の棒が経年劣化によって赤く錆びてしまい、ボロボロに腐食している姿です。
鉄が錆びて膨張すると、その圧力で瓦を割ってしまったり、固定していた穴から雨水が侵入しやすくなったりと、かえって屋根の耐久性を下げてしまうケースが少なくありません。
良かれと思って施された工夫が、時間の経過とともに瓦が飛散するリスク要因に変わってしまうこともあるのです。
だからこそ、私たちは「昔のやり方」を尊重しつつも、今の気候や建材の状態に合わせた新しい視点でのメンテナンスをご提案しています。
無理な板金施工による隙間を発見。雨漏りを未然に防ぐ、コーキング補修という選択

現場で屋根に上がると、設計や構造上の理由で「納まり」が悪い箇所に遭遇することがあります。
今回気になったのも、大棟(おおむね)同士が複雑に重なり合う部分でした。
よく確認してみると、屋根の形状に対して壁際の板金が無理に取り付けられており、その歪みによって屋根瓦との間に明らかな隙間が生じていました。
この状態は、言わば屋根が口を開けているようなものです。
このまま放置してしまえば、雨水が容易に侵入し、遠くない未来に確実に雨漏りを引き起こしてしまいます。
とはいえ、屋根の形状そのものを変える工事は大掛かりになります。
そこで今回は、現状のリスクを最も早く、かつ確実に解消するために、コーキングボンドを使用した補修をご提案させていただきました。
「形が悪いから全てやり直す」のではなく、建物の現状に合わせて水が入らないよう工夫する。
雨漏りを未然に防ぐためには、こうした現場ごとの柔軟な施工方法の選定と、何より早期の対処が家を守る鍵となります。
【屋根のSOS】白い漆喰(しっくい)が剥がれていませんか?大棟からの雨漏りサインと早期対策

日本瓦の屋根において、その頂点に位置する「大棟(おおむね)」は、家の格式を表す美しい部分ですが、実は最も雨水の影響を受けやすい場所でもあります。
もし、ここから水が入り込んでしまうと、屋根裏を伝って一気に室内への雨漏りへと繋がる大きなリスクを抱えています。
では、地上からでも分かる危険信号はあるのでしょうか。
私たち現場の人間が真っ先に確認するのは、瓦の土台を固めている白い屋根漆喰(しっくい)の状態です。
まずは中央部分にひび割れが入っていないか。
そしてさらに深刻なのが、漆喰がボロボロと剥がれ落ち、内部の茶色い屋根土が露出してしまっているケースです。
この状態は、既に内部への雨水侵入が始まっている可能性が非常に高く、早急な対応が求められます。
「見えない場所だから」と放置してしまうと、柱や梁を腐らせ、建物の耐久性そのものを脅かしかねません。
普段なかなか目の届かない場所だからこそ、私たち専門業者による定期的な点検と、傷が浅いうちの修繕工事が、大切な我が家を長く守るための鍵となります。
その補修、本当に大丈夫?大棟(おおむね)からの雨漏りを止める、正しい直し方

現地調査で屋根に上がると、過去に行われたリフォームの痕跡が目に入りました。
古い屋根漆喰を取り除かず、その上から新しいものを塗る「重ね塗り」が施されていたのです。
手軽な工法に見えますが、古い漆喰と一緒に新しい層まで剥がれ落ちたり、ひび割れを誘発したりするため、私たちは決してお勧めしていない方法です。
しかし、今回の不具合の本質は表面の漆喰だけではありませんでした。
詳しく診断した結果、屋根の頂点である大棟そのものが経年劣化し、内部へ雨水が侵入していることが雨漏りの決定的な原因であると判断しました。
そのため、今回は小手先の補修ではなく、大棟を一から積み直す葺き替え工事をご提案させていただきました。
一時しのぎの修理は、かえって建物を傷めることがあります。
原因を根本から断つ適切な対策を行うことで、雨漏りの不安を解消し、屋根の耐久性を確実に取り戻すことができます。
既存の棟瓦を解体します

お客様に安心・安全な工事をお届けするため、着工にあたり、建物の周囲にはしっかりと足場を設置いたしました。
作業開始前には、足場の組み立て状況を細部にわたり確認し、作業員の安全を確保するための対策が万全であることを確認いたしました。
足場を適切に設置することは、作業員の安全を確保する上で非常に重要です。
同時に、安全な作業環境は、工事をスムーズに進める上でも欠かせません。
お客様に安心して工事をお任せいただけるよう、今後の施工においても安全かつ円滑な作業を徹底してまいります。
屋根を守る専用の「梯子」。大棟(おおむね)解体と資材運搬の舞台裏


今回の現場でも、まずは屋根工事専用の梯子をしっかりと設置することから一日が始まりました。
これは単に人が登るためだけのものではなく、新しい大棟瓦や必要な副資材を上げ、逆に解体した重い廃材を降ろすための重要な「相棒」です。
足場が整ったところで、雨漏りの原因となっていた大棟の解体に着手します。
瓦を乱暴に扱うことは決してありません。一枚ずつ手作業で丁寧に剥がし、梯子のリフトを使って地上へ安全に降ろしていきます。
高所での作業は常に危険と隣り合わせです。だからこそ、私たちは派手な速さよりも、こうした地道な安全対策と慎重な作業を何より大切にしています。
事故なく、確実に工事を終えること。
お客様に心から安心して工事をお任せいただけることが、私たちの現場における一番の目標です。
新しい屋根のために、古きを丁寧に。「大棟(おおむね)」撤去の現場から

リフォーム工事というと「新しく作ること」に目が行きがちですが、実はその前の屋根解体こそが、最終的な仕上がりを左右する極めて重要な工程です。
今回は、屋根の要である大棟(おおむね)の屋根瓦を撤去する様子をご紹介します。
解体と言っても、ただ壊すわけではありません。
私たちは瓦を上から一段ずつ、手作業で慎重に剥がしていきます。
この際、瓦の下に敷かれている古い屋根土も同時に取り除くのですが、そのまま落とせば周囲が埃まみれになってしまいます。
そのため、土は一つひとつ土嚢袋(どのうぶくろ)に詰め込み、荷揚げ用の梯子を使って静かに、かつ安全に地上へと降ろしていきます。
一見地味で手間の掛かる作業ですが、この段階で廃材をきっちりと片付け、下地を綺麗にしておくことが、その後の施工をスムーズにし、結果として高品質な屋根を作り上げることに繋がります。
「解体が丁寧な現場は、良い屋根になる」。
私たちはお客様に心から安心してお任せいただけるよう、こうした見えない工程にこそ全力を注いでいます。
解体した瞬間が一番危ない?屋根裏を水から守る「養生(ようじょう)」の徹底

屋根の頂点である大棟(おおむね)の瓦をすべて取り払った直後、そこは家にとって最も無防備な状態となります。
遮るものがなくなった屋根のてっぺんから、もし予期せぬ雨が降ってくれば、水はダイレクトに屋根裏へと侵入し、室内への雨漏りを引き起こしかねません。
だからこそ、私たちは解体と同時に、専用の養生材(ようじょうざい)を用いて開口部を即座に覆う雨対策を徹底しています。
単にシートを被せるだけでなく、風で飛ばされないよう強固に固定し、急な天候の変化からもお客様の大切な建物を物理的に守り抜きます。
リフォームや修繕工事において、技術と同じくらい重要なのが、こうした「工事中のリスク管理」です。
次の工程に進むまでの間、一滴の雨水も入れないという強い覚悟で現場を管理する。
この細心の注意と準備こそが、お客様に心から安心して工事をお任せいただくための、私たちの最低限の礼儀であり、こだわりです。
新たに和瓦屋根の棟に積み上げ作業をしていきます


美しい大棟を正確に取り付けるためには、まず大棟の芯を慎重に探し出す必要があります。
その後、棟補強芯材を取り付けるために、強度と耐久性に優れた棟金具を使用し、屋根部材をしっかりと支えます。
この際、部材を均等な寸法で取り付けることが、仕上がりの美しさと耐久性を左右する重要なポイントとなります。
この作業は、屋根の修繕工事やリフォームを検討されている皆様にとって、非常に重要な工程となります。
丁寧かつ正確な施工を行うことで、屋根の耐久性を大幅に向上させることが可能です。
適切な施工は、将来にわたって安心してお住まいいただくための、強固な屋根づくりに繋がります。
私たちは、お客様の住まいを末永く守るために、細部にまでこだわり、丁寧に施工を進めてまいります。
【地震に強い棟作り】金具と芯材で「背骨」を通す。南蛮漆喰で固める、崩れない屋根の基礎工程

屋根の強度は、瓦を積む前の「土台」で決まります。
私たちはまず、強固な棟金具を屋根にしっかりと固定し、その中心に屋根の背骨となる棟補強芯材を一本、正確に通していきます。
これにより、瓦同士をただ積み上げるだけでなく、構造体としてガッチリと固定することが可能になります。
その周囲を固めるのが、防水性と強度に優れた南蛮漆喰(なんばんしっくい)です。
この特別な屋根土を使い、新しい熨斗瓦(のしがわら)の高さをミリ単位で調整しながら、芯材と共に一体化させていきます。
この工程こそが、建物の耐久性と安定性を劇的に向上させるカギとなります。
表面だけのリフォームでは得られない安心を。
私たちは、見えなくなる内部の補強にこそ全力を注ぎ、お客様の住まいを長期間にわたって守り抜く、強い屋根を作り上げます。
ただの土とはここが違う。「南蛮漆喰」で積み上げる、雨に負けない美しい棟

屋根の要となる棟の積み上げにおいて、私たちが標準仕様としているのが、南蛮漆喰(なんばんしっくい)を使って熨斗瓦(のしがわら)を一段ずつ丁寧に重ねていく工法です。
昔ながらの「屋根土」と似ていますが、決定的に違うのはその性能です。
南蛮漆喰には防水材や補強繊維が含まれており、高い防水性能と強度を兼ね備えています。
この素材を、瓦と瓦の間に隙間なく詰め込みながら慎重に設置していくことで、雨水の侵入を物理的にシャットアウトします。
それは単なる接着作業ではなく、強固な防水層を作り上げるような感覚です。
この工程に手間をかけ、確実に施工することで、屋根の耐久性は格段に向上します。
さらに、歪みのない真っ直ぐな仕上がりは美しい外観を生み出し、長期間にわたってお客様の大切な住まいを守り続けます。
見た目の美しさと、雨に強い機能性。
その両立のために、私たちは素材選びから施工の一手一手にまでこだわっています。
技術能力が高い職人さんが和瓦屋根の棟の積み上げ作業を出来ます

写真だけを見ると、熨斗瓦(のしがわら)が南蛮漆喰で簡単に取り付けられているように見えるかもしれません。
しかし、実際には大棟の断面図を見ていただくと、熨斗瓦が一段ずつ、特定の角度で慎重に積み上げられていることがお分かりいただけるかと思います。
この作業には、長年の経験と高度な技術が不可欠であり、適切な角度で正確に施工することは、決して容易ではありません。
また、熨斗瓦をしっかりと接着するために使用される屋根土(葺き土)として、今回は南蛮漆喰を使用しています。
南蛮漆喰は、水分を多く含ませて柔らかくし、接着力を最大限に高めるために用いられますが、この水分量の調整や力加減が非常に難しく、適切に取り付けるためには、豊富な経験と熟練した技術が求められます。
そのため、未経験の方が正確に取り付けることは非常に困難であり、熟練の職人による細心の注意を払った作業が不可欠です。
私たちは、お客様の大切な住まいを末永く守るために、常に高い技術と豊富な経験をもって、丁寧に施工を行ってまいります。
漆喰が乾くその前に。針金一本が左右する「美しい棟」の正体


施工中の南蛮漆喰(なんばんしっくい)は、いわば「生もの」です。
まだ水分を含んで柔らかい状態にあり、カチカチに硬化して安定するまでには、季節にもよりますが数日から一週間ほどの自然乾燥を必要とします。
実はこの乾燥を待つ時間こそが、仕上がりを左右する最も油断できない期間です。
漆喰が沈み込みながら固まろうとする圧力で、積んだばかりの熨斗瓦(のしがわら)が左右へググッと押し出されてしまうことがあるのです。
もし何もしなければ、大棟の通り(ライン)はガタガタに歪み、美しさも機能も台無しになってしまいます。
そうならないよう、私たちは瓦を積む段階で針金を使い、瓦が外へ逃げないよう一つひとつ丁寧に縛り付け、完全に固定します。
漆喰が固まるまでの間、瓦が微動だにしないよう矯正しておくのです。
この作業は、瓦のクセを読む熟練の職人ならではの慎重さと技術が求められます。
屋根の修繕工事において、本当に大切なのは完成後には見えなくなる部分の処置です。
お客様が気づかない場所にこそ、長く安心して住んでいただくための「ひと手間」を惜しみません。
【雨漏り対策の急所】ただ埋めるだけでは逆効果?熨斗瓦(のしがわら)の隙間処理と「力加減」

屋根の棟(むね)を美しく形作る熨斗瓦(のしがわら)ですが、瓦同士が接する部分には構造上どうしてもわずかな隙間が生じます。
この隙間を放置せず、コーキングボンドなどの防水材を丁寧に塗布して雨水の侵入をブロックし、水を外側へスムーズに流す処理を行うことは、屋根を長持ちさせる上で非常に重要です。
しかし、この作業は「ただ隙間を埋めれば良い」という単純なものではありません。
ここには熟練の感覚が必要です。
もし技術が未熟で、防水材を強く押し込みすぎてしまうと、内部の葺き土が圧力で押し出され、隙間からはみ出してきてしまいます。
土がはみ出すとかえって水の流れを阻害し、それが新たな雨漏りの原因になってしまうことさえあるのです。
内部の土を動かさず、表面だけを確実にシールする絶妙な力加減。
私たちは一箇所ずつ細心の注意を払い、リスクを生まない施工を徹底しています。
新しい棟瓦を使った積み上げ作業が完了して隙間に屋根漆喰を塗布します


鬼瓦(おにがわら)と大棟(おおむね)の屋根瓦が設置される部分には、どうしてもわずかな隙間が生じてしまいます。
この隙間を埋めるために行われるのが、屋根漆喰(やねしっくい)の塗布作業です。
屋根漆喰は、雨水の浸入を効果的に防ぎ、瓦をしっかりと固定するために、非常に重要な役割を果たします。
しかしながら、屋根漆喰は経年劣化により剥がれたり、欠けてしまうことがあります。
そうなると、雨漏りや棟瓦(むねがわら)の歪みが発生する恐れがあります。
そのため、定期的に漆喰の詰め直しを行うことで、屋根の寿命を延ばし、大切な住まいを長期にわたって守ることができます。
また、屋根と外壁の接合部分にも漆喰が使用されることが多く、一般的に漆喰は約10年で劣化すると言われています。
これらの点を踏まえ、定期的なメンテナンスを計画的に行うことが、住まいを長持ちさせる秘訣です。
壁板金の「無理な納まり」が招く隙間。雨漏り予備軍を見逃さない現場の眼

先日の屋根の点検調査において、私たちはある小さな異変を見逃しませんでした。
それは、屋根瓦と壁板金が接する部分に生じていた、ごくわずかな隙間です。
なぜこのような隙間ができてしまったのか。
詳しく原因を調査したところ、どうやら板金が建物の形状に対してやや強引に取り付けられていたため、経年変化とともに無理が生じ、口を開けてしまったようでした。
こうした施工の歪みは、外壁や屋根のリフォームをご検討される際に見つかることがよくあります。
しかし、「小さいから大丈夫だろう」とそのまま放置してしまうのは非常に危険です。
横殴りの雨などが降れば、そこから雨水が建物内部へと侵入し、気づかないうちに深刻な雨漏りを引き起こす原因となりかねません。
私たちはこのリスクを見過ごすことなく、コーキングボンドなどの適切な防水材を使用して隙間を埋め、水の侵入経路を完全に断ちました。
雨漏りを未然に防ぐためには、今起きている現象だけでなく、「なぜそうなったのか」という原因まで遡り、適切な処置を施すことが何よりも大切です。
作業範囲の後片付けと完了報告


作業を進めておりました瓦屋根の修理工事が、おかげさまで無事に完了いたしました。
最終工程では、屋根全体を丁寧に清掃し、細部にわたって仕上げ作業を行いました。
今回の雨漏りの原因となっておりました、経年劣化した大棟の棟瓦を新しいものに葺き替える工事は、滞りなく終了し、屋根の状態は見違えるように美しく修復されました。
工事が完了した際には、お客様に工事の進捗状況を丁寧にご報告し、作業中の写真を用いながら各工程について詳しくご説明させていただきました。
新しい棟瓦が取り付けられたことで、屋根全体が文字通り一新され、お客様にも大変ご満足いただくことができました。
私たちは、お客様に安心して長く住んでいただけるよう、これからも一つ一つの工事に心を込めて取り組んでまいります。
それぞれの現場ブログ記事のリスト表!
FAQ(よくある質問)
Q1. 屋根に登れない家でも点検してもらえますか?
A. 3階建てや急勾配など、安全に登れない場合は、高所撮影用カメラ(最大7m)を使用して調査を行います。無理な作業はせず、安全第一で状況を確認しますのでご安心ください。
Q2. 「南蛮漆喰」とは何ですか?
A. 従来の漆喰にシリコンや油分、繊維などを混ぜて防水性と強度を高めた建材です。土の役割も兼ねており、雨に強く崩れにくい棟を作ることができます。
Q3. 工事中の安全対策はどうなっていますか?
A. 工事前には必ず足場を設置し、近隣への落下物防止や職人の安全を確保します。また、専用の昇降梯子を使って重い瓦や廃材を運搬するなど、事故のない現場作りを徹底しています。

名古屋市南区を中心に、屋根工事・雨漏り修理・リフォームなら、創業100年以上の実績を持つ当社へ!名古屋市と近郊都市で活動する「ヤマムラ建装株式会社」5代目の山村です。
明治末期創業からの技術を受け継ぎ、地元で5,000件以上の施工実績を誇る「住まいの専門家」です。
【主な対応業務】
屋根工事: 葺き替え、漆喰補修、雨漏り修理(かわらぶき技能士)
外装工事: 外壁塗装、ベランダ・屋根防水、雨樋工事、電気工事
その他の業務も(大工工事、キッチン、トイレ、浴室リフォーム等)一度ご相談してください。
最近やり始めた趣味はAIの勉強と筋トレ。
お客様の「困った」を解決し、笑顔にするのが私の仕事です。
【保有資格】かわらぶき技能士・ 増改築相談員/ 【趣味】AIの勉強
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