writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
「安く直します」の言葉を信じた結果…。雨漏りを悪化させた手抜き工事の正体を暴く
初回訪問で点検調査の様子を現場ブログの一番始めで読めますよ↓↓↓
「先日、通りがかりの業者に屋根を直してもらったばかりなんです。でも、雨漏りが止まるどころか酷くなってしまって…」
大府市にお住まいのお客様から、悲痛なご相談をいただきました。
近年、屋根の不具合を指摘して不安を煽り、不適切な工事を行う「飛び込み業者(訪問販売業者)」のトラブルが急増しています。
今回のお客様も、その被害者の一人でした。
一見直ったように見せかけて、見えないところでは被害が拡大している――。
これが手抜き工事の恐ろしさです。
本記事では、他社の施工ミスをどのようにリカバリーし、腐食した銅板の谷樋(たにとい)を正規の手順で修繕したのか。
プロとして許せない現場の真実と、再生の記録をお届けします。
【重要】ご相談のきっかけ・工事の背景
「屋根の板金が浮いていますよ。今なら近くで工事をしているので、安く修理できます」
そんな言葉をかけられたのが始まりでした。
大府市のお客様は、突然訪ねてきた業者の言葉を信じ、屋根の修理を依頼されました。
しかし、工事が終わって数日後の雨の日、今まで漏ったことのない場所からポタポタと雨漏りが発生したのです。
慌ててその業者に連絡しても、「様子を見てください」の一点張りで、やがて連絡がつかなくなってしまいました。
「お金を払って、家を壊されたようなものです…」 お客様は悔しさと不安でいっぱいの様子でした。
「私たちが必ず原因を突き止め、元通り以上に直します」 そうお約束し、私たちは現場調査へ向かいました。
屋根の上で見たのは、プロの仕事とは呼べない、あまりに杜撰(ずさん)な「隠蔽工作」の跡でした。
建物の状況
| 築年数 | 築50年以上 |
| 工事費用 | 約30万円ほど |
| 施工期間 | 約2日ほど |
| 建物種別 | 木造戸建て |
目次
作業のビフォーアフター


「屋根が崩れる」は嘘だった?大府市でご相談いただいた、飛び込み営業による雨漏り被害の実態

先日、大府市にお住まいのお客様より「他社で工事をしてから、かえって雨漏りが酷くなった」という深刻なご相談をいただきました。
きっかけは、庭掃除中に訪れた飛び込みの営業マンからの指摘でした。
「瓦が浮いている」「このままでは崩れる」と過剰に不安を煽られ、慌てて契約してしまったそうです。
しかし、工事から数ヶ月後のまとまった雨の日、室内には以前よりも激しい雨漏りが発生。
肝心の業者とは連絡が取れなくなり、途方に暮れておられました。
悲しい現実ですが、アポイントもなく突然訪問してくる業者のほとんどは、お客様の建物を守ることよりも、契約を取ることを優先する傾向にあります。
もし見知らぬ業者に屋根の劣化を指摘されても、決してその場で話を聞かず、まずは家の中へ戻り、冷静に対処してください。
現地を確認すると、リフォーム工事が行われた玄関先だけ瓦の色が周囲と異なり、不自然な施工跡が残っていました。
私たちはこうした被害を減らすためにも、事実に基づいた誠実な調査で、お客様の住まいを守り抜きます。
危険な「二重の谷樋」にご注意を。雨漏りが悪化するずさんな屋根修理の事例と見分け方

近年、「他社で修理したのに雨漏りがひどくなった」というご相談が増えています。
私たちが点検に伺って特に驚かされるのが、谷樋(たにどい)のずさんな修理です。
谷樋とは、屋根のV字部分で雨水を集めて流す、家にとって非常に重要な金属板です。
あるお客様のケースでは、古い谷樋を取り外す手間を省くためか、既存の瓦をそのままに、何の加工もない鉄板が上からただ挟み込まれていました。
これでは水がスムーズに流れず、かえって雨水をせき止めてしまい、雨漏りの原因を自ら作り出してしまいます。
さらに、元の谷樋が銅板製だったことも問題です。
銅板は経年劣化で穴が開きやすい上、屋根瓦から出る成分でさらに腐食が進むことがあります。
私たちは、見た目だけを繕う工事ではなく、素材の相性や水の流れを熟知した上で、瓦を一時的に外してでも根本的な修理を行うことをお約束します。
危険な「薄手のブルーシート」にご注意。技術不足で隠された漆喰壁が雨漏りを呼ぶ

屋根の点検を進める中で、明らかに不自然なブルーシートが貼られた箇所を発見しました。
その奥には、本来補修が必要な漆喰壁の劣化がありましたが、以前の作業者はそれを適切に直す技術不足から、単にシートで隠蔽したものと考えられます。
しかも、そのシートは防水性の低い薄手の安価な素材でした。
こうしたシートは、かえって雨水を吸収しやすく、毛細管現象のように水を壁へと誘導してしまう危険性があります。
結果として、一時的な目隠しが、壁内の構造にまで水を染み込ませ、雨漏りを悪化させるという最悪の応急処置になっていました。
見えない部分を隠し、問題を先送りするような施工は絶対に許されません。
私たちは、こうした誤魔化しを全て撤去し、劣化部分を完全に修理することで、お客様に本当の安心をお届けします。
他の屋根面も同時に目視による点検調査を行いました


今回問題になっている玄関屋根以外にも、銅板製の谷樋が何か所かあり、どれも経年劣化によって穴が開いていました。
お客様には、屋根リフォーム箇所における雨漏りの原因についてご報告させていただきました。
その他の屋根の谷樋の、交換工事についてお見積もりを作成させていただきました。
後日、お客様宅へお見積もりをお渡しに伺いました。
劣化した谷樋板金の交換作業を依頼されました

小さな穴でも、室内への雨漏りの原因となることがあります。
1990年以前の建物には、このような銅板製の谷樋が設置されているケースが多いため、一度専門業者に屋根調査を依頼することをお勧めします。
弊社でも、屋根の谷樋の点検などに対応しております。お気軽にご連絡ください。
※ただし、一部屋根形状・状況によって対応できない場合がございます。
谷樋交換の基本。経年劣化箇所を撤去し、家を守る「二次防水」ルーフィングを貼る理由


いよいよ経年劣化で腐食した谷樋(たにどい)の交換作業に入ります。
まずは新しい板金を取り付けるための基礎を整えるため、干渉している瓦や、長年の間に溜まった古い屋根土を丁寧に取り除いていきます。
また、上部にある大棟(おおむね)の瓦も一旦解体し、作業に必要なスペースを確保します。
古い谷樋と下地を完全に撤去した後は、新しい板金を取り付ける前に、必ず防水紙(ルーフィング)を屋根の谷部に敷き詰めます。
これは、たとえ瓦や板金の隙間を雨水が浸入した場合でも、屋根裏や室内への侵入を食い止める「二次防水」という重要な役割を担います。
防水紙は、普段は見えなくなってしまう部材ですが、大雨や台風から家を確実に守るための生命線です。
私たちは、この見えない下地処理こそを最も重視して施工しています。
「オーバーフロー」を徹底ブロック!新しい谷樋と水密材が実現する豪雨対策


新しい谷樋板金の設置が完了したら、さらなる防水強化を行います。近年頻発する豪雨時に、水が板金を乗り越えてしまう「オーバーフロー」を確実に防ぐため、谷樋の両端に水密材(すいみつざい)と呼ばれる部材を丁寧に貼り付けます。
これは、水の勢いを抑え、雨水が外側へと飛び散るのを防ぐための大切なガードの役割を果たします。
この水密材の施工を終えた後、交換作業のために一時的に取り外していた屋根瓦を、一枚一枚慎重に元の場所へと戻していきます。
瓦の並びが少しでも乱れると、そこから水が入り込む隙間が生まれてしまうため、復旧作業こそ細心の注意が必要です。
私たちは、新しい材料を使った後の瓦の調整にも手を抜きません。
こうした目に見えないひと手間の積み重ねこそが、お客様の家を長年にわたり雨漏りの脅威から守ることにつながると信じています。
屋根の要、棟瓦の最後の締め。冠瓦の「針金固定」が家を守る耐震性の鍵


いよいよ屋根の頂点である棟(むね)の復旧作業です。
一時的に取り外していた棟瓦を、元の美しい形状を保つように注意深く順番に積み上げていきます。
瓦が少しでも傾くと、将来的なズレや浸水の原因になるため、この積み上げには高い精度が求められます。
棟の最上部に位置する冠瓦(かんむりがわら)まで取り付けたところで、最後の重要な固定工程に移ります。
外部からの強い風や揺れに耐えられるよう、瓦の内部を見えない新しい針金でしっかりと連結し、棟全体を強固に結束します。
この見えない針金固定こそが、台風や地震が発生した際に棟が崩壊するのを防ぐ耐震性を確保する上で非常に重要な役割を果たします。
私たちは、最後まで手間を惜しまず、お客様の屋根の耐久性を高めるための「見えないひと手間」を徹底して行っています。
棟の「仕舞い」と徹底した清掃。写真で確認いただく安心の完工報告

屋根の修復工事も、いよいよ大詰めです。
最後に、棟(むね)の端部分である「尻側」の処理を行います。ここは雨風が巻き込みやすく、雨漏りの原因になりやすい箇所です。
そのため、隙間を漆喰で丁寧に塗り込むだけでなく、現場の形状に合わせて鉄板を加工し、物理的に蓋をするような形で雨水の侵入を完全にシャットアウトします。
この細かな「雨仕舞い(あまじまい)」こそが、屋根の寿命を左右します。
施工後は、屋根上に持ち込んだ道具や材料を全て降ろし、仕上げの清掃に入ります。瓦の表面に残った細かな埃や木屑も、ブロアーを使って吹き飛ばし、来た時よりも美しい状態に整えて、全ての工程が完了となります。
工事終了後、お客様に工程ごとに撮影した写真をご覧いただきながら、どのような作業を行ったかをご報告しました。
「写真で見ても綺麗になっていて嬉しい」と、大変喜んでいただけた瞬間が、私たちにとっても一番の励みになります。
見えない屋根の上だからこそ、誤魔化しのない誠実な仕事を徹底しています。
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FAQ(よくある質問)
Q1. 突然業者が来て「瓦がズレている」と言われました。どうすればいいですか?
A. 絶対にその場で契約したり、屋根に登らせたりしないでください。不安な場合は「地元の付き合いがある店に見てもらう」と断り、私たちのような地元の専門店にご相談ください。無料で点検いたします。
Q2. 銅板の谷樋は、なぜ交換が必要なのですか?
A. 昔の家に多い銅板製の谷樋は、経年劣化で穴が開きやすい特徴があります。また、酸性雨や瓦の釉薬の影響で腐食が進むため、穴が開く前に耐久性の高いステンレス製やそれに準ずる素材の谷鈑金などへの交換をお勧めします。
Q3. 大府市以外でも点検に来てもらえますか?
A. はい、大府市を中心に近隣エリアも地域密着で活動しております。少しでも怪しいなと感じたら、契約してしまう前にお気軽にお問い合わせください。

名古屋市南区を中心に、屋根工事・雨漏り修理・リフォームなら、創業100年以上の実績を持つ当社へ!名古屋市と近郊都市で活動する「ヤマムラ建装株式会社」5代目の山村です。
明治末期創業からの技術を受け継ぎ、地元で5,000件以上の施工実績を誇る「住まいの専門家」です。
【主な対応業務】
屋根工事: 葺き替え、漆喰補修、雨漏り修理(かわらぶき技能士)
外装工事: 外壁塗装、ベランダ・屋根防水、雨樋工事、電気工事
その他の業務も(大工工事、キッチン、トイレ、浴室リフォーム等)一度ご相談してください。
最近やり始めた趣味はAIの勉強と筋トレ。
お客様の「困った」を解決し、笑顔にするのが私の仕事です。
【保有資格】かわらぶき技能士・ 増改築相談員/ 【趣味】AIの勉強
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