writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
見えない「命綱」が切れた日!伝統の屋根を現代の技術で守り抜く
こちら現場での初回点検の様子は?
初動調査での様子を現場ブログ・第一話目で書いています!
「ドスン!という音がして外を見たら、屋根が崩れていました」
名古屋市天白区のお客様より、緊急のSOSをいただきました。
原因は、築70年の歳月で屋根内部の「針金」が腐って切れていたこと。
命綱を失った鬼瓦が落下し、下の屋根を破壊していました。
今回は、二度と同じ事故を起こさないよう、現代の技術で強く蘇らせた復旧工事の全貌をご紹介します。
【重要】ご相談のきっかけ・工事の背景
「家の屋根から、何か大きなものがドサッと落ちる音がしたんです」。
それは、名古屋市天白区にお住まいのお客様からいただいた、一本の緊急のご連絡から始まりました。
慌てて外を確認すると、庭に見慣れない瓦の破片が散乱しており、屋根を見上げると、あるべきはずの瓦がごっそりと抜け落ちていたそうです。
「まさか自分の家が…」という衝撃と、「このまま雨が降ったら雨漏りしてしまうのではないか」という大きな不安に駆られ、すぐに対応してくれる業者を、と弊社にご相談をいただきました。
お電話口から伝わる切実な声に、私たちも「これは一刻を争う事態だ」と判断し、すぐさま現場へ急行するお約束をいたしました。
屋根は、普段私たちの生活を静かに守ってくれていますが、一度牙を剥くと、生活を脅かす深刻な事態を引き起こします。
特に、経年劣化は誰の目にも見えない場所で静かに進行しているため、このような突然のトラブルは決して他人事ではありません。
お客様の不安を少しでも早く安心に変えるため、私たちの緊急雨漏り診断が始まりました。
建物の状況
| 築年数 | 築70年以上 |
| 工事費用 | 30万円ほど |
| 施工期間 | 約2日間ほど |
| 建物種別 | 戸建て(木造) |
- 1. 見えない「命綱」が切れた日!伝統の屋根を現代の技術で守り抜く
- 1.1.1. こちら現場での初回点検の様子は?
- 1.1.2. 【重要】ご相談のきっかけ・工事の背景
- 1.1.3. 建物の状況
- 1.1.4. 作業のビフォーアフター
- 2. 【名古屋市天白区】屋根瓦の落下!緊急の雨漏り診断に伺いました
- 2.1. 屋根崩落の原因は「要」となる瓦の落下でした
- 2.1.1. 【やさしい屋根の豆知識】「降り棟」と「隅棟」の違いとは?
- 2.2. 【屋根診断の結論】崩落の原因は、内部の針金の経年劣化でした
- 3. 【名古屋市天白区】屋根の修復工事が始まります。まずは丁寧な準備から
- 3.1. 土台から、丹念に。屋根の棟を復旧させる職人の技術
- 3.2. 【屋根修理完了】見えない箇所も妥協しない、最後の仕上げと防水処理
- 4. 清掃までが、プロの仕事。最後の仕上げとお客様へのご報告
- 5. FAQ(工事に関するよくある質問)
- 5.1.1. それぞれの現場ブログ記事のリスト表!
- 6. 同じ地域で行った施工事例記事!
- 7. 類似した作業で施工した現場ブログ記事!
作業のビフォーアフター


【名古屋市天白区】屋根瓦の落下!緊急の雨漏り診断に伺いました

先日、名古屋市天白区にお住まいのお客様から「屋根から瓦が落ちてきたので、雨漏りが心配。一度見てほしい」と、切実なご依頼をいただきました。
突然の出来事に、お客様も大変ご不安な様子でした。
後日お伺いして状況を確認すると、落下した屋根瓦が下の階の塩ビ屋根を突き破り、穴が開いてしまっている危険な状態でした。
長年、特に大きな修繕はされていなかったとのことで、経年劣化が主な原因と考えられます。
屋根は普段見えない場所だけに、気づかないうちに劣化が進行しているケースは少なくありません。
このような二次被害は、さらなる雨漏りを引き起こす大きな原因となります。
私たちはまず、瓦が落下した周辺を中心に、屋根全体の雨漏り診断を慎重に開始しました。
突然の屋根トラブルは本当に心配だと思います。
少しでも気になることがございましたら、被害が大きくなる前に、ぜひお気軽にご相談ください。
屋根崩落の原因は「要」となる瓦の落下でした


屋根の詳しい診断を進めたところ、瓦が崩れ落ちてしまった原因が明らかになりました。
被害は、屋根のてっぺんから斜めに下る「降り棟」という部分で起きており、その先端にある「鬼瓦」が落下してしまっていたのです。
鬼瓦は、単なる飾りではありません。
何段にも積まれた棟瓦全体を、端でしっかりと支える「要」の役割を担っています。
今回のケースでは、その重要な支えである鬼瓦が失われたことで、後ろに連なる棟瓦が重さに耐えきれず、ドミノ倒しのように次々と崩れ落ちてしまったと考えられます。
このように、屋根のトラブルは一つの部品の劣化が、全体の大きな崩落につながることが少なくありません。
一見小さな異常でも、放置すると危険な状態を招くことがあります。
【やさしい屋根の豆知識】「降り棟」と「隅棟」の違いとは?

「降り棟(くだりむね)」。
これは、屋根の一番高い場所にある水平な棟(大棟)から、屋根の低い方(軒先)に向かって降りるように下っている棟のことを指します。
ここで少し専門的な話になりますが、屋根の角の斜めに走っている棟を「隅棟(すみむね)」と呼ぶことがあります。
私たち専門業者は現場の状況に応じて呼び分けることがありますが、少し分かりにくいかもしれません。
お客様にとっては、屋根のてっぺんから下っている棟は、すべて雨水の侵入を防ぎ、屋根の骨格を支える重要な部分だとお考えいただければ大丈夫です。
【屋根診断の結論】崩落の原因は、内部の針金の経年劣化でした

一連の調査の結果、今回の屋根崩落を引き起こした根本的な原因を特定しました。
それは、棟の先端にある鬼瓦を内部で固定していた一本の針金が、長年の雨風による経年劣化で腐食し、切れてしまったことでした。
この針金は、重い棟瓦全体の荷重を支える、いわば「命綱」です。
その命綱が切れたことで支えを完全に失った鬼瓦は、後ろに連なる棟瓦の重さに耐えきれずに落下。
それに引きずられる形で、棟瓦の一部も一緒に崩れ落ちてしまったのです。
棟が崩壊した状態は、屋根の内部がむき出しになっているのと同じです。
雨が降れば大量の雨水が浸入し、深刻な雨漏りを引き起こす危険性が非常に高いため、お客様には状況を詳しくご説明し、被害拡大を防ぐための早急な修復工事をご提案させていただきました。
【名古屋市天白区】屋根の修復工事が始まります。まずは丁寧な準備から

名古屋市天白区のお客様より、正式に降り棟の修復リフォーム工事のご依頼をいただきました。
ご信頼いただき、誠にありがとうございます。
早速、お客様と工事の日程を調整し、瓦などの必要な資材を万全に手配いたしました。
そして工事当日、安全対策を徹底した上で屋根に上がらせていただき、いよいよ作業開始です。
まずは、崩れてしまった棟を美しく、そして頑丈に修復するための下準備から始めます。
これから新しく棟を積む作業がしやすいように、周辺に残っている棟瓦を一枚一枚、慎重にそして丁寧に取り外していきます。
このように、急いで作り始めるのではなく、一つ一つの準備工程を確実に行うことが、最終的な仕上がりの美しさと屋根の耐久性に繋がります。
安全第一で、お客様にご安心いただけるよう、確実な作業を進めてまいります。
土台から、丹念に。屋根の棟を復旧させる職人の技術


事前の準備作業が完了し、いよいよ崩落した降り棟を復旧させる工事の核心部に入ります。
まず最も重要なのが、棟の「要」となる鬼瓦を、再び元の位置へ正確に設置し固定することです。
あらかじめ用意しておいた固定用の太い針金を屋根裏から通し、鬼瓦が地震や台風でも二度と落下しないよう、がっちりと緊結します。
この見えない部分の強固な土台作りこそ、屋根の寿命を左右する大切な工程です。
この土台ができた上で、次に「屋根土」を使いながら、「熨斗瓦(のしがわら)」を一段ずつ丁寧に積み上げていきます。
棟のラインが美しく真っ直ぐになるよう、また瓦の間に隙間ができて雨漏りの原因とならないよう、細心の注意を払いながら作業を進めます。
【屋根修理完了】見えない箇所も妥協しない、最後の仕上げと防水処理


一段ずつ丁寧に積み上げてきた熨斗瓦の上に、最後の仕上げとなる冠瓦を設置し、今回の主目的であった降り棟の修復リフォーム工事が無事に完了しました。
美しく力強い棟が蘇り、これで一安心です。
しかし、私たちの仕事はこれで終わりではありません。
作業中、修復した棟の隣にあった丸瓦にも、ひび割れがあるのを発見しました。
これを放置すれば、新たな雨漏りの原因になりかねないため、見過ごすことはできません。
破損した瓦を新しいものへと交換し、万全を期します。
さらに、瓦の継ぎ目など、雨水がわずかでも侵入する可能性がある箇所には、漆喰を丁寧に塗り込んで防水処理を施しました。
目に見える破損箇所を直すだけでなく、屋根全体を健全な状態に戻すこと。
清掃までが、プロの仕事。最後の仕上げとお客様へのご報告


全ての瓦の設置が完了し、工事の最終工程となる仕上げ作業に入ります。
特に鬼瓦と棟瓦の接続部分は、雨水が侵入しやすい弱点となり得るため、高性能なコーキング材で隙間を丁寧に埋め、防水処理を徹底します。
そして、技術的な作業がすべて完了したら、屋根の上から道具や資材を降ろし、最後にブロワーを使って周辺をきれいに清掃します。
お客様の大切なお住まいを汚さないよう、後片付けまで丁寧に行うのが私たちの信条です。
すべてを終え、お客様に工事完了のご報告を差し上げます。
作業中に撮影した写真をお見せしながら、どのような工事を行ったかをご説明しました。
「これだけ頑丈に固定してもらえたなら、もう落ちてくる心配はないですね」と、お客様にも大変喜んでいただき、私たちも心から安堵いたしました。
この度は、ご依頼いただき誠にありがとうございました。
FAQ(工事に関するよくある質問)
なぜ急に瓦が落ちたのですか?
内部の針金(鉄線)が限界を迎えたからです。表面からは見えませんが、長年の雨水浸入でサビが進行し、ある日突然「プツン」と切れて支えを失い、崩落しました。
費用はどれくらいかかりますか?
崩落範囲や足場の有無によりますが、今回のケース(降り棟1本の積み直し+下屋根の補修)で約30万円です。全面葺き替えよりも大幅にコストを抑えられます。
「銅線」にすると何が良いのですか?
鉄は錆びてボロボロになりますが、銅は非常に錆びにくく、柔軟性があり切れにくい金属です。屋根のように過酷な環境で長期間瓦を支えるには最適な素材です。
それぞれの現場ブログ記事のリスト表!
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