【名古屋市瑞穂区】悪徳業者の「高額請求」を撃退せよ!パミール屋根の真実と正しい対処法

01.名古屋市瑞穂区 屋根点検 目視による屋根の点検調査。

「屋根が壊れていますよ」 平穏な日常を切り裂く、突然の訪問者。
名古屋市瑞穂区のお客様から緊急のSOSが入った。
聞けば、見知らぬ業者が勝手に屋根の写真を撮り、「今すぐ直さないと大変なことになる」と高額な契約を迫っているという。

典型的な不安商法だ。
だが、実際に屋根が傷んでいる可能性も捨てきれない。
悪質なのは「嘘」か「価格」か、それとも「施工内容」か。
真実を暴くため、私は現場へ急行しました。

突然の来訪者と「盗撮」された屋根写真

事の発端は、一本の電話だった。
「飛び込みの業者に、屋根の写真を突きつけられたんです」 お客様の声は震えていた。

業者の手口はこうだ。

  • 頼んでもいないのに敷地外(あるいは敷地内)から屋根を無断撮影
  • 不鮮明な写真を「証拠」として提示。
  • 「このままでは雨漏りする」と危機感を煽る。
  • 考える隙を与えず、その場で高額な契約書にサインを迫る。

提示されたという「点検報告書」を見せてもらったが、お粗末極まりない。
ただのコピー用紙に、遠くから撮った粗い画像が印刷されているだけ。
これで数百万円の工事を決めろというのは、あまりに乱暴だ。

だが、火のない所に煙は立たない。
悪徳業者は「カモ」になりそうな劣化住宅を嗅ぎつける嗅覚だけは鋭い。
私はその「指摘箇所」を自身の目で確認するため、梯子をかけた。

屋根上の現実。ボロボロと崩れる「パミール」の正体

屋根に上がり、足元のスレートを踏んだ瞬間、違和感を覚えた。
「パミール」だ。

一見、普通のスレート屋根に見えるかもしれない。
だが、築18年前後のこの時期に施工された屋根材には、ある致命的な特徴を持つものが混ざっている。
それがニチハ製の「パミール」だ。

現場の状況は深刻だった。

  • 層間剥離: 屋根材の先端が、まるでパイ生地(ミルフィーユ)のように層状にめくれ上がっている。
  • 表面欠損: 剥がれた層が脱落し、素地が露出している。

    これは経年劣化ではない。
    製品自体の問題だ。
    1996年から2008年頃に製造されたこの屋根材は、ノンアスベスト化の過渡期に作られたもので、耐久性に難があり製造中止となった。
    悪徳業者が目をつけたのはここだ。
    「塗装で直る」などと言って高額な塗装工事を勧めてくるケースが多いが、それは詐欺に近い。
    なぜなら、パミールは塗装しても表層ごと剥がれ落ちるため、塗装が無意味だからだ。

    見逃された瑕疵。棟板金に潜む「手抜き」の証拠

    屋根材だけではない。
    頂上にある棟板金(むねばんきん)を見たとき、さらに眉をひそめることになった。
    板金を固定している釘だ。

    築18年、強烈な紫外線と風雨に晒され、板金自体が色褪せているのは仕方がない。

    問題は施工だ。

    • 脳天打ちの釘: 釘の頭に、防水のためのコーキング処理が一切されていない。
    • 釘浮き: 数本が浮き上がり、指で抜けそうな状態。

      2004年〜2005年頃、まともな職人の間では、釘頭へのコーキング(防水処理)は常識になりつつあった。
      しかし、この現場ではそれが省かれている。
      たかが釘、ではない。
      この小さな隙間から雨水が侵入し、内部の貫板(ぬきいた)という木材を腐らせる。
      木が腐れば釘は効かなくなり、台風の日に板金ごと吹き飛ぶ事故に繋がるのだ。
      これは経年劣化ではない。
      新築時の施工不良(手抜き)が、18年の時を経て牙を剥いた姿だ。

      調査終了。小手先の修理では守れない

      屋根から降り、撮影した高解像度の写真をお客様に見せた。
      悪徳業者のボケた写真とは違う、鮮明な「現実」だ。

      「やはり、傷んでいたんですね……」と落胆するお客様に、私は告げた。
      「傷んではいますが、あの業者の言う通りにする必要はありません。むしろ、彼らの提案する塗装工事では、この屋根は直りません」

      今回の調査の結論:

      • 屋根材は「パミール」。塗装は不可。
      • 棟板金の釘に防水処理がなく、下地が腐食している可能性が高い。
      • 部分的な補修ではなく、根本的な対策が必要。

        悪徳業者を追い払うための「断り文句」と、本当にこの家を守るための「正しい処方箋」を作成する必要がある。

        記事のまとめ

        今回の現場調査まとめ

        • 悪徳業者の手口: 無断撮影と高額見積もりによる不安商法。
        • 屋根の正体: 塗装不可能な屋根材「パミール」による層間剥離が発生。
        • 隠れた欠陥: 棟板金の釘に防水処理がされておらず、台風被害のリスクあり。
        • 対応: 塗装ではなく、屋根全体をカバーする工法の検討が必要。


        Q1. パミール屋根かどうか、自分で見分ける方法はありますか?

        A. 屋根の先端がミルフィーユ状に剥がれていたらパミールの可能性が高いです。ただし、屋根に登るのは危険なので、必ず専門業者に調査を依頼してください。ドローン調査も有効です。

        Q2. 訪問業者が「今すぐ契約すれば半額にする」と言っています。信用していいですか?

        A. 断言します、信用してはいけません。「今だけ」「モニター価格」は悪徳業者の常套句です。まともな工事には適正価格があります。即決せず、他社に見積もりを依頼してください。

        Q3. パミール屋根は塗装できないのですか?

        A. おすすめしません。パミールは基材自体が層状に剥離するため、その上に塗料を塗っても、塗膜ごとペロリと剥がれてしまいます。費用が無駄になるため、カバー工法か葺き替えが基本です。



        ヤマムラ建装㈱ 代表取締役 顔写真
私が点検調査にお伺いします!

        名古屋市南区を中心に、名古屋市と近郊都市で活動する「ヤマムラ建装株式会社」5代目の山村です。
        創業100年以上の技術を受け継ぎ、雨漏り修理から外壁塗装まで、すべて私が責任を持って担当します。

        最近やり始めた趣味はゴルフと筋トレ。
        お客様の「困った」を解決し、笑顔にするのが私の仕事です。
        【保有資格】かわらぶき技能士・ 増改築相談員/ 【趣味】ゴルフ・筋トレ


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