プロからのSOS!リフォーム会社も頼る屋根専門店の「原因特定力」

01.知多市 棟修理 隅棟部の棟瓦を葺きなおしをしていきます。

「隅棟(すみむね)から雨漏りしているようだ」
知多市にて、いつもお世話になっているリフォーム会社様からのご相談です。

原因を突き止めるため、棟を解体してみると…
古くなった「屋根土」の下で、瓦がズレてポッカリと口を開けていました。

これが雨水の入り口です。
見えない場所の不具合を暴く、解体調査の様子をお届けします。

屋根の雨漏り修理:隅棟(すみむね)の解体と瓦の清掃作業

02.知多市 棟修理 材料置き場として足場板を設置します。
03.知多市 棟修理 棟瓦を一枚ずつ破損させずに取り外します。

まず、安全に作業を進めるため、修理箇所の周囲の屋根上に「足場板」を設置します。
屋根の上は滑りやすく危険なため、こうして作業スペースを確保することが大切です。
この板の上には、取り外した瓦や、後で使う道具、古い土を入れる土嚢袋などを置いておきます。

準備が整ったら、いよいよ隅棟を解体していきます。
積み上げられている棟瓦を、一番上から一段ずつ、慎重に取り外していきます。

これらの瓦は、きれいに掃除して、葺き直し工事で再び使用します。
瓦にこびり付いている古い屋根土を丁寧にそぎ落とし、清掃します。
そして、先ほど設置した足場板の上に、割れたり落ちたりしないよう、きちんと並べて保管します。
地道な作業ですが、雨漏りを根本から解決するために欠かせない工程です。

劣化した「屋根土」を撤去します

04.知多市 棟修理 隅棟部の無い日にある土台の屋根土を取り除きます。
05.知多市 棟修理 土台の屋根土を取り除きました。

雨漏りの原因箇所である隅棟(すみむね)の瓦を、一段ずつ丁寧に取り外しました。
すべての瓦を取り除くと、その下から棟の土台となっていた「屋根土(やねつち)」が姿を現しました。

写真でも分かる通り、この屋根土は長年の雨風にさらされて固く風化してしまっています。
土が痩せて隙間ができると、そこから雨水が浸入し、雨漏りの原因となります。

この古くなった屋根土を、スコップや道具を使って細かく砕きながら、土嚢袋(どのうぶくろ)に詰めていきます。
隅棟部分の土をすべて取り除き、屋根をきれいな状態に戻します。

一度このように劣化してしまった屋根土は、残念ながら再利用することができません。
土嚢袋に詰めた土はすべて屋根から下ろし、産業廃棄物として法律に基づき適切に処理します。
雨漏りを根本から直すためには、この見えない土台部分の撤去作業が非常に重要です。

雨漏り修理のための下地清掃

06.知多市 棟修理 加工した瓦を落とさないようにします。

隅棟(すみむね)の瓦を解体し、内部の古くなった屋根土をすべて撤去しました。

屋根土が完全に取り除かれると、棟で隠れていた屋根面が現れます。
ここで注意が必要なのが、棟の両脇にある「隅棟際(すみむねぎわ)の瓦」です。
これらは棟に合わせて小さくカットされており、普段は上に乗っている屋根土の重さで固定されています。

その重しがなくなるため、この小さな瓦が不安定になり、屋根からズレ落ちてしまう危険性があります。
作業中は、これらの瓦が動かないように細心の注意を払います。

そして、この上から新しく屋根土を置き、熨斗瓦(のしがわら)を積み直していくため、隅棟の周辺をきれいに掃除します。
古い土の欠片やゴミが残っていると、次の工事の精度が落ち、雨漏りの再発にもつながりかねません。
見えない部分ですが、丈夫な屋根を取り戻すために非常に重要な工程です。

雨漏りを止める隅棟(すみむね)葺き直しの下準備

07.知多市 棟修理 棟瓦の再施工で目印用水糸を張ります。
08.知多市 棟修理 土台の屋根土を棟の中心におきます。

古い屋根土を撤去し、隅棟(すみむね)周辺をきれいに清掃しました。
いよいよ、瓦を積み直す(葺き直す)工程に入りますが、その前の非常に重要な「下準備」の様子をご紹介します。

まず、隅棟の先端で屋根の顔ともなる「鬼瓦」が、台風や地震で動かないよう、新しい丈夫な針金を使ってしっかりと固定(緊結)します。

次に、この後「熨斗瓦(のしがわら)」を真っすぐに美しく積み上げるため、棟の幅に合わせて両端に「水糸(みずいと)」と呼ばれる基準線をピンと張ります。
この水糸が正確なガイドラインとなり、仕上がりの美しさを左右する大切な工程です。

水糸を張ったら、その内側に新しい「屋根土」を置いていきます。
この屋根土は、ただの土ではありません。
一段目の熨斗瓦をしっかりと支える「土台」になると同時に、前回お話しした、棟の脇にある小さな瓦がズレ落ちないように押さえる「重し」としての重要な役割も果たしています。

これで、雨漏りを確実に止め、丈夫で美しい棟を復元するための段取りが整いました。


「隅棟(すみむね)」とはどこのこと?

寄棟屋根(4方向に傾斜がある屋根)の、屋根面同士が交わる「角(かど)」の斜めのラインにある棟のことです。雨水が集まりやすい場所です。

「葺き直し(ふきなおし)」とは?

今ある瓦を一度取り外し、下地や土を新しくしてから、同じ瓦を使って再度積み直す工事です。材料費を抑えられるエコな工法です。

屋根土(やねつち)はなぜ撤去するの?

古い土は乾燥して固まり、接着力を失っているからです。また、一度崩すと再利用できないため、全て撤去して新しい土と入れ替えます。

次回の現場ブログ記事の内容は?

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writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔 見えない「針金」が命!地震でも崩れない強い棟の作り方 原因だった瓦のズレを直し、いよいよ棟の積み直しです。 …


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