writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
屋根の命運を分ける!熟練の技が光る棟瓦の積み上げ作業!南蛮漆喰を使って施工

名古屋市南区で進めている屋根リフォーム工事の様子をお伝えします。
これまでのブログで、屋根の顔である大棟(おおむね)の準備作業と、土台となる熨斗瓦(のしがわら)の設置までをご紹介しました。
今回は、いよいよ大棟部に瓦を積み上げていく、屋根工事の中でも特に難易度の高い作業の様子をお届けします。
「瓦をただ積み重ねていくだけでは?」と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
熨斗瓦をただ乗せるだけでは、強風や地震で簡単に崩れてしまいます。
熟練の職人は、瓦と瓦の間に適切な隙間を作りながら、一つひとつ丁寧に積み上げていきます。
この絶妙なバランス感覚と確かな技術が、雨水の侵入を防ぎ、屋根全体の強度を高める鍵となります。
長年の経験で培われた勘と技術がなければ、決して成し得ない作業です。
私たちは、お客様の大切な住まいを長く守るため、こうした手間と時間のかかる作業にも一切妥協しません。
お客様に安心して暮らしていただくために、目に見えない部分にこそ職人の技術とこだわりが詰まっています。
屋根のことでお悩みの方は、どんな小さなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
前回の現場ブログの様子はこちらから読み戻れますよ!
初回訪問で行った初動調査でもある第一話の様子はこちら!
目次
二段目以降の棟瓦の積み上げ作業

前日までの作業で、大棟部の土台となる一段目の熨斗瓦(のしがわら)を取り付けた状態で、一晩置いて乾燥させ、翌日となりました。
土台となるこの熨斗瓦(のしがわら)の上には、二段目以降の熨斗瓦や冠瓦などの棟瓦が積み重ねられるため、かなりの重量がかかります。
重量がかさむということは、崩れることのないよう、屋根土や南蛮漆喰との接着を強固にするために、乾燥させる時間が必要となるのです。

大棟および隅棟の90%以上において、この厚熨斗瓦(あつのしがわら)が使用されます。
この熨斗瓦(あつのしがわら)は、写真のような一枚物の状態で使用する場合もありますが、裏面に筋が入っているため、比較的容易に半分に分割することができます。
棟の大部分では、この半分に割った熨斗瓦(あつのしがわら)が使用されます。
半分に分割した熨斗瓦(あつのしがわら)を、上へ積み重ねていきます。
段差ごとに南蛮漆喰を塗布しながら、熨斗瓦(あつのしがわら)同士がしっかりと接着するように取り付けていきます。

大棟の土台部分であり、取り付けられて接着が乾燥している一段目の熨斗瓦(のしがわら)の上に、中央部分から熨斗瓦を接着するための南蛮漆喰を置いて塗布していきます。
南蛮漆喰を塗布していく幅寸法は、職人の経験に基づく感覚で調整しながら塗布していきます。
この上から重ねるように、熨斗瓦(のしがわら)を積み重ねていきますが、先ほど説明したように、中央から半分に分割して取り付けていきます。


南蛮漆喰を塗布した熨斗瓦(のしがわら)の先端部分に、次に設置する熨斗瓦(のしがわら)の取り付け幅の目印となる線を引いておきます。
その線を基準として、半分に分割した熨斗瓦(のしがわら)の面を合わせ、大棟部の一列ごとに熨斗瓦(のしがわら)を取り付けていきます。
二段目以降の熨斗瓦(のしがわら)を取り付ける際も、塗布した南蛮漆喰に上から適切な力を加え、熨斗瓦(のしがわら)と南蛮漆喰をしっかりと接着させていきます。
そのため、先ほどご説明いたしました土台部分の熨斗瓦(のしがわら)がしっかりと固定されていないと、上段に向けて力が下部分にかかり続け、崩れてしまう可能性があります。
ですから、土台はしっかりとした状態で二段目以降の棟瓦を取り付けていきたいと考えております。

熨斗瓦(のしがわら)を上段に積み重ねていく際は、各段ごとに散り(ちり)を設けながら取り付けていきます。
散り(ちり)とは…
建築資材を建築物に取り付ける際に生じる、納まり、すなわちわずかなずれやずれ幅のことを指します。
壁の仕上げ面やドアなどの造作物、あるいは建物の柱などで用いられる言葉です。
屋根作業においては、棟作業における熨斗瓦(のしがわら)の段数ごとのずれ幅を表す際に使用することがあります。
積み上げ施工して棟の最上段には冠瓦を施工します


大棟部に熨斗瓦を積み上げていき、鬼瓦の頂点を超えない部分でもある棟部の際頂点部には、棟冠瓦(伏間瓦)を一列並べるように取り付けていきます。
棟冠瓦には様々な種類があり、大棟部や隅棟部、棟の高さなどを考慮して、その場に適したものを選んで使用します。

和瓦の棟瓦で積み上げた大棟部を、真正面から捉えた写真です。
熟練の職人が丁寧に作業を行うと、熨斗瓦(のしがわら)同士の接続部分が、上から下まで一直線に綺麗に揃っているのが見て取れます。
熨斗瓦(のしがわら)を積み重ねていく際は、一段ずつ半分ずらして取り付けていきます。
もし全ての段で接続部分が同じ位置に来てしまうと、その接続部分から雨水が浸み込み、必ず雨漏りの原因となってしまいます。
このようにして、大棟部の棟施工が完了いたしました。
次回の現場ブログでもある、第十一話の様子はこちらから読み進めますよ!

名古屋市南区を中心に、屋根工事・雨漏り修理・リフォームなら、創業100年以上の実績を持つ当社へ!名古屋市と近郊都市で活動する「ヤマムラ建装株式会社」5代目の山村です。
明治末期創業からの技術を受け継ぎ、地元で5,000件以上の施工実績を誇る「住まいの専門家」です。
【主な対応業務】
屋根工事: 葺き替え、漆喰補修、雨漏り修理(かわらぶき技能士)
外装工事: 外壁塗装、ベランダ・屋根防水、雨樋工事、電気工事
その他の業務も(大工工事、キッチン、トイレ、浴室リフォーム等)一度ご相談してください。
最近やり始めた趣味はAIの勉強と筋トレ。
お客様の「困った」を解決し、笑顔にするのが私の仕事です。
【保有資格】かわらぶき技能士・ 増改築相談員/ 【趣味】AIの勉強

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