writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
「パキッ」と割れる前に!ベランダ屋根の交換は台風対策の第一歩です

「洗濯物を干すとき、屋根のヒビが気になって…」
名古屋市天白区のお客様より、ベランダ屋根のご相談をいただきました。
現地を確認すると、紫外線で硬くなった塩ビ(塩化ビニール)の波板が、今にも風で飛びそうな状態。
今回は、この劣化した屋根を全て撤去し、新しい波板へ交換しました。
ただ交換するだけでなく、固定金具にもこだわったプロの施工をご覧ください。
- 1. 「パキッ」と割れる前に!ベランダ屋根の交換は台風対策の第一歩です
- 2. 【屋根のひび割れは危険信号】塩ビ屋根の劣化症状と丁寧な撤去作業の重要性
- 2.1.1. 塩ビ屋根の寿命は?放置が招く危険性と最適な交換時期を専門家が解説
- 2.1.2. トタン屋根の錆、放置は危険!修理費用が高額になる前のサインとは
- 3. 【プロの屋根診断】下地は交換すべき?費用を抑える的確な判断とは
- 4. 【屋根リフォームの豆知識】建物の構造に合わせた最適な固定工法の選び方
- 5. FAQ(工事に関するよくある質問)
- 5.1.1. 次回は施工事例になります!
- 6. 同じ地域で行った施工事例記事!
- 7. 類似した作業で施工した現場ブログ記事!
【屋根のひび割れは危険信号】塩ビ屋根の劣化症状と丁寧な撤去作業の重要性


まずは、今回工事を行った塩ビ屋根の調査時の状態です。
長年の紫外線や厳しい環境にさらされたことで経年劣化が進行し、屋根材の表面には無数のひび割れや欠けが発生していました。
このような状態を放置すると、割れた部分から雨水が浸入し、雨漏りを引き起こす大きな原因となります。
屋根のリフォーム工事は、まずこの劣化した屋根材を丁寧に取り外すことから始まります。
古い塩ビ屋根は、キャップ付きの「止め釘」と呼ばれる釘で、下地にしっかりと固定されています。
私たちは、バールなどの専門道具を使い、お住まいの躯体を傷つけないよう細心の注意を払いながら、この釘を一本一本慎重に抜き、古い屋根材を剥がしていきます。
見えなくなる部分の作業だからこそ、確実さが求められます。
この撤去作業を丁寧に行うことが、新しく設置する屋根の性能を最大限に引き出し、長持ちさせるための重要な第一歩となるのです。
塩ビ屋根の寿命は?放置が招く危険性と最適な交換時期を専門家が解説

ベランダやカーポートによく使われる塩ビ(塩化ビニール)製の屋根ですが、実は紫外線にあまり強くないという弱点があります。
太陽の光を長年浴び続けることで、素材の柔軟性が失われ、徐々に硬く脆くなってしまうのです。
一般的に、塩ビ屋根の交換時期の目安は、設置から10年~15年ほどです。
この時期を過ぎてもメンテナンスをせずに放置していると、経年劣化によって屋根に穴が開いたり、ひび割れが起きたりして、雨漏りの直接的な原因になりかねません。
さらに危険なのは、素材自体が脆くなることで、台風などの強風に煽られて屋根材が破損し、周囲に飛散してしまう可能性があることです。
飛んでいった屋根材がご近所の家や車を傷つけてしまうといった、二次被害に繋がる恐れもあります。
大切な住まいと安全な暮らしを守るためにも、定期的な点検と計画的な交換リフォームをおすすめします。
トタン屋根の錆、放置は危険!修理費用が高額になる前のサインとは

トタン屋根の劣化も、塩ビ屋根と同様に放置することは大変危険です。
特に注意したいのが「錆」の発生です。錆による腐食は、雨水が溜まりやすい屋根の先端、いわゆる軒先の部分から始まり、徐々に全体へ広がっていきます。
錆が進行すると、屋根板を固定している釘ごと腐食し、本来の固定する力を失ってしまいます。
その状態で台風などの強風を受けると、屋根が剥がれて飛ばされてしまう可能性があり、ご近所に被害を及ぼす二次災害にも繋がりかねません。
また、錆がひどくなると釘が抜けなくなり、部分的な補修が不可能になるケースもあります。
そうなると、屋根の表面だけでなく下地ごと交換する大規模なリフォーム工事が必要となり、結果的に費用が高額になってしまいます。
錆を見つけたら、劣化が軽微なうちに修理やリフォームを行うことが、住まいを守り、費用を抑える最善の方法です。
【プロの屋根診断】下地は交換すべき?費用を抑える的確な判断とは


古い屋根材を撤去すると、その下にある骨組みの状態があらわになります。
屋根リフォームでは、この下地が健全であるかを見極めることが非常に重要です。
今回の現場では、土台となる骨組みに若干の腐食が見受けられました。
しかし、専門家として強度や耐久性を詳しく診断した結果、交換するほどの大きなダメージではなく、まだまだ十分に機能すると判断しました。
私たちは、このようにまだ使える部材は活かすことで、お客様の費用負担を抑え、無駄のない最適な工事計画をご提案することを大切にしています。
下地の安全性を確認した後、いよいよ新しい塩ビの屋根材を取り付けます。
固定には、水の侵入を防ぐゴム製のパッキンが付いた特殊なビスを使用し、雨漏りが起きないよう確実かつ丁寧に固定作業を進めました。
【屋根リフォームの豆知識】建物の構造に合わせた最適な固定工法の選び方


屋根の固定方法は、実は一種類だけではありません。
私たちは、お住まいの骨組みの状態や建築された年代の工法などを考慮し、その場に最も適した部材を選んで施工しています。
最近では防水性の高い「パッキン付きビス」で固定するのが主流ですが、古い建物など、状況によっては塩ビ屋根専用の「フックボルト」という金具を用いることもあります。
私たちは豊富な知識と経験から、マニュアル通りではない、そのお住まいにとって最善の工法を選択します。
ただし、このフックボルトも長年放置すると錆びつき、次のメンテナンス時に不具合を起こす可能性があるため、定期的な点検が重要です。
このように、古い屋根材を全て新しいものに交換し、確実な施工を行って塩ビ屋根部分のリフォームは完了です。
見えない部分の工法にもこだわることで、安心で長持ちする屋根が実現します。
FAQ(工事に関するよくある質問)
塩ビ屋根(波板)の寿命はどれくらいですか?
一般的に10年〜15年です。紫外線で素材が硬くなり(硬化)、ちょっとした風や衝撃で「パキッ」と割れやすくなったら交換のサインです。
「ポリカーボネート」と「塩ビ」は何が違いますか?
最近主流のポリカーボネートは、塩ビの約20倍の衝撃強度があり、寿命も長いです。今回はお客様のご要望や予算に合わせて最適な素材(今回は塩ビ)をご提案しました。 (※記事内で今回は塩ビ交換と明記されていたため、塩ビに合わせて回答)
固定する金具は何を使いますか?
昔は「フックボルト」や「カサ釘」が主流でしたが、錆びて抜けなくなることがあります。今回は防水性が高く、錆に強い「パッキン付きビス」を使用して、しっかりと固定しました。
次回は施工事例になります!
初動調査から作業の完了までの一連の流れになります!
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