writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
ベランダは「第二の屋根」防水の命運を握る下地処理と接着剤

「ベランダの床、ザラザラしていませんか?」
名古屋市中区の現場、屋根・外壁に続いて「ベランダ防水工事」に着手します。
ベランダは雨風や紫外線が直撃するため、非常に傷みやすい場所。
ここから雨漏りするケースも少なくありません。
まずは新しい防水層を作るための土台作り、「プライマー(下塗り)」からスタートです。
- 1. ベランダは「第二の屋根」防水の命運を握る下地処理と接着剤
- 2. ベランダの水の流れがおかしい!ドレンとは逆方向に流れる雨水の問題
- 3. ベランダ水たまりの危険性!室内への浸入と建物構造への深刻な影響
- 4. 新築時からの施工不良が原因?勾配と防水工事、そして現場監督の役割
- 5. ベランダの「流れ」が機能しない!勾配不良が引き起こす問題
- 6. 片側だけ勾配不良?ベランダ水たまりの意外な真実と部分的な問題解決の可能性
- 7. 新築時の施工不良に泣き寝入りしない!地域の専門家へご相談を
- 8. ベランダ水たまりの最終解決!適切な勾配とFRP防水工事で安心を
- 8.1.1. 次回の現場ブログ記事の内容は?
- 9. FAQ(工事に関するよくある質問)
- 10. 同じ地域で行った施工事例ブログ記事!
- 11. 同作業での点検やメンテナンスを行ったブログ記事!
ベランダの水の流れがおかしい!ドレンとは逆方向に流れる雨水の問題

通常、ベランダの雨水は、ドレンと呼ばれる排水口に向かってスムーズに流れるように設計されています。
ドレンとは、ベランダや屋上などに設置される、雨水を集めて外に流すための設備のことを指します。
しかし、今回のお客様のベランダでは、本来ドレンがあるはずの左側ではなく、右側の外壁に近い方に水の跡がはっきりと残っていました。
つまり、雨水がドレンとは逆の方向に流れてしまい、外壁に沿って溜まってしまっていたのです。
このような現象は、ベランダの勾配(こうばい)不良が主な原因です。
勾配が適切でないと、水は低い方へと流れず、予想外の場所に溜まってしまいます。
雨水が外壁に沿って流れると、外壁が汚れるだけでなく、最悪の場合、外壁の劣化や家の中への雨漏りの原因にもなりかねません。
ベランダの雨水トラブルは、放置すると建物の寿命を縮めることにも繋がりますので、早めの対処が大切です。
ベランダ水たまりの危険性!室内への浸入と建物構造への深刻な影響

このお客様のベランダでは、溜まった雨水がなんと掃き出し窓の扉の高さを超えて、室内に浸入してしまうという非常に深刻な状況でした。
これは非常に危険な状態で、すぐにでも対策が必要です。
ベランダの雨水トラブルを放置すると、ただ水たまりができるだけでなく、さまざまな問題を引き起こします。
まず、雨水が外壁に沿って流れることで、外壁の劣化を早めてしまいます。
また、お客様のように室内に雨水が浸入してしまうと、フローリングや壁紙が傷むだけでなく、建物を支える構造材(建物の骨組み)まで腐食させてしまう恐れがあります。
構造材が腐食すると、建物の強度が著しく低下し、大規模な修理が必要になるケースも少なくありません。
さらに、ベランダの床に水のシミができてしまっているとのこと。
これは、雨水が長時間溜まり続けることで、太陽の光や汚れと反応し、床材に染み込んでしまった可能性があります。
このようなシミは見た目が悪いだけでなく、防水層(建物を雨水から守る重要な層)の劣化を示すサインであることも少なくありません。
ベランダの床は、建物を雨水から守る重要な防水層で覆われています。
防水層が劣化すると、雨漏りのリスクが格段に高まります。
新築時からの施工不良が原因?勾配と防水工事、そして現場監督の役割

ベランダの雨水トラブルの根本原因を探っていくと、「なぜこのような状況になったのか?」という疑問に突き当たります。
今回のお客様のケースのように、新築当時から雨水が溜まる問題が起こっている場合、いくつかの要因が考えられます。
まず、ベランダの造作、つまりベランダの骨組みを作る段階で、大工さんが雨水を流すための勾配(こうばい)を適切に設けなかった可能性があります。
勾配とは、水がスムーズに排水口へ流れるように設ける傾斜のこと。
この勾配が間違っていると、水は当然、意図しない方向に流れてしまいます。
次に考えられるのは、その後の防水工事を行う業者さんとの連携不足です。
ベランダは、雨水の侵入を防ぐために必ず防水処理が施されます。
防水工事の前に、防水業者と大工さんの間で勾配に関する十分な打ち合わせが行われていなかったのかもしれません。
いずれにしても、これらの問題には現場監督の役割が非常に重要になります。
現場監督は、工事全体の指揮を執り、それぞれの工程が適切に行われているか、業者間の連携がスムーズかなどを管理する責任者です。
もし、現場監督が適切な指示を出していなかったり、現場の状況をしっかり把握していなかったりすれば、このような施工不良が発生する可能性は高まります。
現在、この建築会社がマンションやビルなど大きな建物を手掛けていると聞くと、当時の施工管理体制に不安を感じざるを得ません。
どんなに大きな建物を扱っていても、個々の現場で細部にまで気を配り、適切な管理が行われていなければ、同様の問題は起こりえます。
ベランダの「流れ」が機能しない!勾配不良が引き起こす問題

写真で示されているように、矢印の方向に雨水が流れ、その先にドレンが設置されていれば、雨水が溜まることなくスムーズに排出されるはずでした。
しかし、お客様のベランダでは、この当たり前の「流れ」が機能していなかったのです。
雨水がドレンに向かわず、別の方向に流れてしまっていたため、その場所に水が溜まり、結果としてさまざまな問題を引き起こしていました。
この状況は、ベランダの「勾配」に問題があることを明確に示しています。
勾配が適切でないと、雨水は低い方へと効率的に流れず、ベランダの特定の場所に滞留してしまいます。
雨水が溜まることで、ベランダの防水層(建物を雨水の侵入から守るための層)が劣化しやすくなるだけでなく、最悪の場合、室内に雨水が浸入してしまうリスクも高まります。
片側だけ勾配不良?ベランダ水たまりの意外な真実と部分的な問題解決の可能性

お客様のベランダを詳しく調査したところ、驚くべき事実が判明しました。
以前から雨水が逆流し、被害が出ていた右側とは異なり、左側の排水口であるドレン(雨水を集めて流す排水口)周辺の床は、なんと正常な勾配が保たれており、雨水が綺麗に流れている状態だったのです。
このことから、お客様のベランダの雨水トラブルは、ベランダ全体の勾配不良ではなく、特に右側部分の勾配に問題があることが明らかになりました。
同じベランダ内でも、場所によって勾配の状態が異なるというのは、家を建てた際の管理不足や、設計と実際の施工の間にズレが生じていた可能性を示唆しています。
「なぜ片側だけ?」と感じるかもしれませんが、ベランダの広さや形によっては、部分的に勾配が不適切になるケースも少なくありません。
もし、ご自宅のベランダが広いタイプで、特定の場所にばかり水が溜まる、あるいは水の流れがおかしいと感じる場合は、部分的な勾配不良が原因かもしれません。
新築時の施工不良に泣き寝入りしない!地域の専門家へご相談を

お客様はこれまで何度も建設会社に連絡を取ったそうですが、残念ながら全く取り合ってもらえず、誠実な対応をしてもらえなかったそうです。
驚くことに、その建設会社はお客様のお住まいから歩いてわずか1~2分の距離にあるにもかかわらず、です。
ご近所だからこそ、より一層丁寧な対応が求められるはずですが、責任から逃れようとしているのが現状とのことでした。
お客様は、その建設会社の無責任な対応に心底うんざりし、諦めかけていたところで、ようやく弊社にご相談くださいました。
私たちは、お客様の抱えるお悩みを真摯に受け止め、このような状況を看過することはできません。
新築時の施工不良によって生じたベランダの雨水トラブルは、放置すると建物の劣化を早め、最悪の場合、建物の骨組みに関わる大きな問題に発展する可能性もあります。
しかし、どこに相談して良いか分からず、泣き寝入りしている方も少なくありません。
ベランダ水たまりの最終解決!適切な勾配とFRP防水工事で安心を

お客様のベランダの雨水トラブルの原因は、やはり新築時の施工不良、特にベランダの床に設けられた勾配(こうばい)が間違っていたことだと判明しました。
勾配とは、水がスムーズに流れるように作られる傾斜のことで、これが不適切だと雨水が溜まってしまいます。
現地調査の結果、ベランダの左半分は雨水が正常に流れていることを確認できました。
しかし、残念ながら、雨水が溜まってしまう右側だけを切り取って修理することはできません。
なぜなら、ベランダの防水層は一体で施工されており、部分的に手を加えると、かえってそこから雨漏りのリスクが高まってしまうからです。
そこで、お客様には以下の工事内容をご提案させていただきました。
- 問題箇所の勾配替え工事: 雨水が溜まっている右側の勾配を、適切な流れになるように修正します。
これにより、雨水がスムーズに排水口へ向かうようになります。 - 勾配替えによる高さ調整工事: 勾配を修正するためには、現状の床よりも全体の高さを少し上げる必要があります。
これは、水の流れを確保するために必要な工程です。 - ベランダ全体のFRP防水工事: 部分的な補修ではなく、ベランダ全体をFRP防水で改修します。
FRP防水とは、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)という素材を使った防水工法で、軽量で強度が高く、耐久性に優れているのが特長です。
これにより、ベランダ全体の防水性を強化し、今後安心して長くお使いいただけるようになります。
後日、これらの内容を盛り込んだお見積もりをお届けし、お客様にご納得いただけるよう、丁寧にご説明させていただきました。
ベランダの雨水トラブルは、初期の段階で適切な処置を行うことが重要です。
名古屋市中区やその近郊でベランダの防水工事や勾配修正でお悩みでしたら、ぜひ一度弊社にご相談ください。
お客様の大切なお住まいを守るため、最適な解決策をご提案いたします。
次回の現場ブログ記事の内容は?
FAQ(工事に関するよくある質問)
ベランダ防水の種類は?
主に「ウレタン防水(塗るタイプ)」と「FRP防水(繊維強化プラスチック)」があります。今回は複雑な形状でも継ぎ目なく施工できるウレタン防水を採用します。
工事中、ベランダは使えますか?
申し訳ありませんが、防水材が乾くまでの間(数日間)は立ち入り禁止となります。洗濯物を干すことなどはできませんので、工期中はご協力をお願いいたします。
雨の日は作業できますか?
できません。床が濡れているとプライマーや防水材が密着しないため、完全に乾燥している状態で作業する必要があります。
同じ地域で行った施工事例ブログ記事!
同作業での点検やメンテナンスを行ったブログ記事!

名古屋市南区を中心に、屋根工事・雨漏り修理・リフォームなら、創業100年以上の実績を持つ当社へ!名古屋市と近郊都市で活動する「ヤマムラ建装株式会社」5代目の山村です。
明治末期創業からの技術を受け継ぎ、地元で5,000件以上の施工実績を誇る「住まいの専門家」です。

【主な対応業務】
屋根工事: 葺き替え、漆喰補修、雨漏り修理(かわらぶき技能士)
外装工事: 外壁塗装、ベランダ・屋根防水、雨樋工事、電気工事
その他の業務も(大工工事、キッチン、トイレ、浴室リフォーム等)一度ご相談してください。

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