名古屋市港区【瓦葺き替え】築年数が経過した建物の瓦などを雨漏り点検!天井のシミから判明した屋根・外壁の真実とは?

名古屋市港区の雨漏り点検から学ぶ、安心の屋根・外壁リフォーム

01名古屋市港区 葺き替え 天井板に雨漏りの染み痕が発生。

名古屋市港区にお住まいのお客様から、「雨漏りが気になる…」というご相談をいただきました。
実はこのご依頼、30年以上お世話になっている建築会社様からのご紹介だったんです。
お客様が浴室のリフォームをされていた際に、「実は雨漏りもあって…」とお話されたのがきっかけだそうです。
長年の信頼関係があるからこそ、建築会社様からもすぐに私たちにご連絡いただけたことに、心から感謝しています。

ご連絡をいただいてすぐ、建築会社様と日程を調整し、お客様のお宅へ伺いました。
事前に雨漏りの状況を詳しく伺っていたおかげで、スムーズに点検を始めることができました。

天井のシミは危険信号!専門家が徹底調査する雨漏りのサイン

お客様に案内していただき、雨漏りしているお部屋へ。
天井を見ると、あちらこちらに雨漏りのシミが広がっていました。
天井のシミは、見た目が悪いだけでなく、建物の構造にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。

02名古屋市港区 葺き替え 広範囲に天井板に雨染みが出来ていました。

お客様のお宅の天井は、かなりの広範囲にわたって雨漏りの痕跡が広がっていました。
しかも、雨漏りのシミが一直線に続いているのが特徴的でした。
これは、どこか特定の場所から雨水が侵入し、それが横に広がっている可能性を示唆しています。
私たちは、この「一直線に続く雨漏りの痕」に特に注目。
玄関からの距離を測量し、雨漏り箇所と建物の構造との関連性を詳しく調べました。
その結果、玄関屋根と外壁の「取り合い」部分が雨漏りの原因である可能性が高いと判断しました。

「取り合い」とは、異なる建材や部位が接する部分のこと。
玄関屋根と外壁の取り合い部分は、雨水が流れ込みやすく、コーキング(隙間を埋める防水材)の劣化や、構造的な問題で雨漏りが発生しやすい箇所の一つなんです。
私たちは、長年の経験と専門知識を活かし、雨漏りの原因を徹底的に突き止めます。
名古屋市やその近郊で雨漏りでお困りの際は、大小にかかわらず、どんなことでもお気軽にご相談ください。
専門家が迅速に対応し、お客様のお住まいの安心を守ります。

屋外点検で判明!隠れた雨漏りの真犯人とは?

03名古屋市港区 葺き替え 劣化した漆喰から雨漏りしているのか??

室内で雨漏りのシミの位置を確認した後、いよいよ屋外での点検です。
幸い、今回は玄関屋根だったので、脚立を設置すればすぐに屋根に上がることができました。
このように、足場を組む必要がない場合は、よりスピーディーな点検が可能です。

先ほど室内で測量した寸法と照らし合わせながら、玄関屋根の隅々まで目視点検を行っていくと、やはり室内の雨漏り箇所とぴったり一致する場所、つまり外壁と屋根の接合部分に、雨水の侵入経路となりそうな怪しい箇所が見つかりました。
特に気になったのが、外壁が「壁漆喰(かべしっくい)」で施工されていた点です。
漆喰とは、石灰を主成分とした日本の伝統的な塗り壁材で、通気性が良く美しい仕上がりが特徴です。
しかし、昔の施工方法によっては、経年劣化でひび割れが生じたり、防水性が低下したりする場合があります。

04名古屋市港区 葺き替え 経年劣化した瓦に破損が見当たります。
05名古屋市港区 葺き替え 劣化した屋根土が風化していました

玄関屋根に上がってみると、そこには築年数がかなり経過した古い屋根瓦が敷かれていました。
やはり、経年による劣化は避けられません。
所々で瓦が破損していたり、ひび割れていたりする箇所が見受けられました。

「これくらいなら大丈夫かな?」と思われるかもしれませんが、破損した瓦を放置すると、そこから雨水が侵入し、今度は別の場所で雨漏りを引き起こす可能性があります。
小さな亀裂でも、やがては大きな被害につながりかねません。
さらに深刻だったのは、雨漏りの原因と特定した外壁との接合部分の屋根瓦です。
この部分では、瓦を固定するために使われている「屋根土(やねつち)」が劣化し、なんと砂のような状態になっていました。

屋根土は、瓦と瓦の間や、瓦と下地の隙間を埋めて雨水の侵入を防ぐ、いわば接着剤のような役割をしています。
これが劣化して砂状になると、瓦が固定されなくなり、少しの風でもズレやすくなったり、隙間から雨水が簡単に浸入してしまったりするのです。

DIY修理の落とし穴!なぜ専門家に任せるべきなのか

06名古屋市港区 葺き替え コーキングを塗布して修理していました。

前回までの調査で、玄関屋根と外壁の接合部分に雨漏りの原因がありそうだというところまで突き止めました。
さらに詳しく見ていくと、玄関屋根に設置された屋根瓦の一角に、コーキング剤(コーキングボンド)が塗り込まれているのを発見しました。

お客様に伺うと、以前にお父様が雨漏りを心配して、ご自身でこの部分にコーキングを塗ったとのことでした。
コーキングとは、建材同士の隙間を埋めて雨水の侵入を防ぐための弾力性のある防水材のことです。
DIYで手軽に使えるため、ご自身で修理を試みる方も少なくありません。

しかし、今回の場合、雨漏りしている位置と、コーキングが塗ってあった場所が少しずれていることが判明しました。
お父様は雨漏りを止めようと一生懸命作業されたのだと思いますが、正確な雨水の侵入経路を特定できていなかったため、コーキングを塗った場所から雨水が侵入し続けていたのです。
これは、雨漏りの特定がいかに専門的な知識と経験を必要とするかを示しています。
素人判断で修理を試みると、かえって症状を悪化させたり、本来の原因が見えにくくなってしまったりするケースも少なくありません。
雨漏りの際は、プロの目で正確な診断をすることが大切です。

お客様に寄り添うご提案:2階屋根はなぜ見送りに?

07名古屋市港区 葺き替え 二階屋根も劣化だがお客様希望でこのままです。

2階屋根も目視で点検しました。屋根瓦自体は年数が経過しており、古くなっているのは明らかでした。
しかし、幸いなことに、直接的な雨漏りにつながるような破損や隙間は見当たりませんでした。
たとえ今すぐ雨漏りしていなくても、古い屋根瓦はいつトラブルが起きてもおかしくない状態です。
そのため、お客様にも、2階屋根もかなり古くなっていることをお伝えし、将来的なリフォームをご提案させていただきました。

しかし、お客様からは「2階屋根もリフォームすると、予算が高くなってしまうから今回は見送りたい」とのご意向をいただきました。
もちろん、私たちはお客様のご予算やご希望を最大限に尊重します。
そのため、今回は雨漏りの原因となっていた玄関屋根の修理に絞り、2階屋根のリフォームは見送ることとなりました。
屋根のリフォームは大きな費用がかかることもあります。
だからこそ、私たちは無理な押し売りはせず、お客様にとって本当に必要な工事を、納得いただける形でご提案することを心がけています。

見落としがちな重要ポイント!屋根のてっぺん「大棟」の劣化

08名古屋市港区 葺き替え 大棟の棟下漆喰も劣化剥がれしていました。

屋根のてっぺんにある、一番高い部分を大棟(おおむね)と呼びます。
この大棟の下と、その下の屋根瓦との間に塗られているのが半月漆喰(はんつきしっくい)です。
この漆喰は、瓦と瓦の隙間を埋めて雨水の浸入を防ぐ、とても大切な役割を担っています。

今回の点検でも、この半月漆喰が経年劣化によって剥がれたり、取れてしまっている箇所が多数見受けられました。
これは、築年数がかなり経過した建物で本当によくある現象なんです。

なぜ、棟回りの漆喰が剥がれてしまうと困るのでしょうか?
それは、漆喰が剥がれることで、瓦の隙間から雨水が建物内部に浸入しやすくなるからです。
たとえ小さな剥がれでも、そこからジワジワと雨水が浸入し、やがて大きな雨漏りにつながる可能性があります。
特に、築年数の長いお家にお住まいの方は、ご自身の屋根の棟回りの漆喰が劣化していないか、一度確認してみることをおすすめします。
ご自身で屋根に上るのは危険ですので、必ず専門業者にご相談ください。

雨樋は建物の命綱!交換時期を見逃すと大変なことに?

09名古屋市港区 葺き替え 雨樋部材も経年劣化気味でした。

雨樋は、屋根から流れてくる雨水を集めて、適切な場所に排水するための大切な設備です。
しかし、実はこの雨樋も、長年風雨にさらされることで経年劣化が進んでしまいます。
今回の点検でも、お客様宅の雨樋は交換時期を大幅に過ぎている状態でした。
このまま放置してしまうと、雨樋のプラスチック部分がもろくなり、破断(はだん)して割れてしまう可能性があります。

割れた雨樋が新たな雨漏りを引き起こす?
雨樋が割れてしまうと、そこから雨水が漏れ出し、本来流れるべきではない場所に水が落ちてしまいます。
例えば、建物の基礎部分に常に水が溜まったり、外壁を伝って水が浸入し、新たな雨漏りの原因を作ってしまうこともあり得るんです。
雨樋の破損は、見た目が悪いだけでなく、建物の寿命を縮めることにも繋がりかねません。
そのため、今回の点検でお客様には雨樋の交換をご提案させていただきました。

三世代が暮らした大切なご自宅の屋根、最適なリフォームで未来へ繋ぐ

10名古屋市港区 葺き替え お客様に点検報告。

屋根の点検を終え、お客様に目視によるご報告をさせていただきました。
築年数の長い三世代にわたって住み継がれた建物だけあって、やはり屋根瓦の劣化がかなり進行していました。
この状態では、部分的な補修では追いつかないと判断し、新しい屋根材にすべて取り替える「葺き替え工事」という屋根リフォームをご提案させていただきました。
葺き替え工事とは、既存の屋根材をすべて撤去し、下地から新しくすることで、屋根全体の防水性・耐久性を大幅に向上させる大規模な工事です。

このお宅では、これまで一度も屋根のリフォームや大規模な修理が行われていなかったため、瓦の破損やずれが広範囲にわたり、手直しだけでは根本的な解決にならない状況でした。
また、今回は連携している建築会社様が、玄関屋根部分の壁漆喰(かべしっくい)である外壁を取り壊し、新しくサイディング壁(板状の外壁材)などに変更されるとのこと。
外壁の取り壊し作業があるので、そのタイミングで同時に屋根瓦の撤去と、その下地となる「野地板合板(のじいたごうばん)」の取り替え工事も建築会社様の方で行っていただけるとのことでした。
野地板合板は、屋根材を固定し、建物の強度を保つ重要な下地材です。

そのため、弊社では、建築会社様が屋根瓦の撤去と野地板合板の取り付けまでを終えた後から、新しい屋根瓦などを施工する部分のお見積書を作成し、お客様にお渡しいたしました。
お客様の大切なご自宅を、最適なリフォームで長く安心してお使いいただけるよう、私たちがお手伝いさせていただきます。
屋根のことでご不安な点があれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。

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