writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
「庭に瓦が落ちている」は危険信号。強風後の屋根SOS

「昨日の強風の後、庭に瓦のかけらが落ちていたんです……」
愛知県知多市のお客様より、不安げなご相談をいただきました。
台風並みの突風が吹き荒れた翌日。
庭やベランダに、見覚えのない瓦の破片が落ちていたら、それは屋根からの「緊急SOS」です。
早速屋根に登ってみると、飛来物が直撃したと思われる衝撃痕や、パックリと割れた瓦が見つかりました。
今はまだ雨漏りしていなくても、次の雨で確実に水が入ります。
今回は、強風被害を受けた屋根のリアルな惨状と、早期発見のポイントをお伝えします。
強風被害からの復旧:屋根瓦の破損状況と雨漏り対策の重要性

知多市にお住まいのお客様のお宅で、まるで台風のような強い風が吹き荒れ、屋根瓦が壊れてしまう被害がありました。
次の日には、敷地内で壊れた瓦の一部が見つかったそうです。
「雨漏りしないか心配…」というご連絡をいただき、すぐに屋根の点検に伺いました。
お客様の屋根に上がって見てみると、被害が出ているのは、建物の中でも特に風当たりの強い一面に集中しているようでした。
周りに高い建物がなく、強い風をさえぎるものがない上に、少し小高い場所にあるため、もろに風を受けてしまうんですね。
今回の強風で被害が出てしまったのも、無理はありません。本当に、風の力ってすごいですよね。
このような状況から、屋根の一部分に強い力がかかり続け、瓦が割れてしまったと考えられます。
引き続き、屋根全体の状態を詳しく調べて、お客様のお宅に合った修理方法をご提案しますので、ご安心ください。
破損や浮きなどが発生している瓦屋根

屋根に上がって詳しく調べましたが、残念ながら瓦を壊したと思われる飛んできた物は見当たりませんでした。
ただ、状況から考えると、強風で飛ばされてきた何かが屋根にぶつかり、その強い衝撃でたくさんの瓦が割れてしまったのでしょうか?
想像以上の衝撃だったと思われます。
壊れた瓦を見てみると、一点に強い力が加わったような跡がありました。
これは、何かが勢いよくぶつかってきた証拠です。
今回は台風並みの強風だったとのことですから、普段では考えられないような物が風に乗って飛んできて、屋根に被害を与えてしまうこともあるんですね。
このように、強風で飛んでくる物は、屋根にとって思いがけない危険なものです。
そのままにしておくと雨漏りの原因にもなりかねませんので、早めの点検と修理が大切です。

今回壊れていた瓦の中には、屋根の先端に使われている大切な「軒先瓦(のきさきがわら)」が含まれていました。
その壊れた破片が落ちて、次の日にお客様が庭で見つけられたとのことです。
もし、この軒先瓦の破片が建物の陰など見えにくい場所に落ちていたり、屋根に残ったままだったら、お客様は瓦が壊れたことに気づかなかったかもしれません。
もし気づかずに被害が進んでいたら…と考えると、怖いですよね。
破損に気づかずに放っておくと、雨水が屋根の中に入り込み、雨漏りにつながる可能性があります。
雨漏りが発生して初めて「大変だ!」と気づくことも少なくありませんが、その時にはもう被害がかなり広がっていることも考えられます。

今回の点検では、完全に壊れてはいませんが、大きなヒビが入った瓦も見つかりました。
パッと見た感じは大丈夫そうでも、ヒビが深く入っていることがあるんです。
このような状態をそのままにしておくと、ほんの少しの雨水がヒビから入り込み、じわじわと屋根の材料やその下の部分を傷めてしまう可能性があります。
また、ヒビは時間が経つにつれて広がることもあり、将来的に雨漏りの原因になることも考えられます。
最悪の場合、強い風などで瓦が落ちてしまう危険性もあります。
ですから、お客様には見た目には分からない隠れた損傷のリスクをご理解いただき、今回は一部分だけ直すのではなく、新しい瓦に交換することをおすすめしたいと思います。
新しい瓦に交換することで、雨水の侵入をしっかりと防ぎ、屋根の寿命を長くすることができます。

屋根裏の、屋根の先端部分の裏側を詳しく点検したところ、今のところ雨漏りの跡は見当たりませんでした。
しかし、安心はできません。
なぜなら、屋根の一番外側で雨風を直接受ける軒先瓦が、何枚も壊れている状態だからです。
このまま放っておけば、遅かれ早かれ、壊れた部分から雨水が入り込み、軒裏に雨染みなどの雨漏りのサインが出てくる可能性が高いと考えられます。
軒先瓦は、屋根が雨水を防ぐための最初の砦と言えるほど、とても大切な役割を担っています。
その部分が壊れているということは、建物の中に雨水が入ってくる道ができてしまっていると言っても過言ではありません。
今はまだ大丈夫かもしれませんが、雨漏りは少しずつ進んでいき、気づいた時には被害が大きくなっていることが多いんです。
破損した瓦以外にも隅棟などが押し出されていました

屋根のてっぺんにある「棟冠瓦(むねかわら)」の一部が、強い風で少しずれていました。
これらの瓦は、普通は針金などでしっかりと固定されていて、落ちないようになっているんです。
この固定は、屋根の安全を守るためにとても重要です。
しかし、今回の台風並みの強風は、その固定さえも耐えきれず、棟冠瓦を動かしてしまうほどの力があったと考えられます。
棟冠瓦は、屋根の一番高いところにあるので、風の影響を受けやすく、強い風の圧力でズレてしまうことがあるんです。
棟冠瓦のズレをそのままにしておくと、雨水が入り込む道ができてしまい、雨漏りの原因になる可能性があります。
また、次に強い風が吹いた時に、落ちてしまう危険性も高まります。
ですから、今回はズレてしまった棟冠瓦を元の場所に戻し、もっとしっかりと固定する工事をご提案させていただきます。

今回の強風で、何枚かの屋根瓦が浮き上がってしまっているのを確認しました。
持ち上がっているのは、想像以上の強い風が屋根に加わった証拠でしょう。
幸い、今回は数枚の浮き上がりで済みましたが、このわずかな隙間が、将来的に大きなトラブルにつながる可能性があります。
特に気をつけなければいけないのは、また強い風が吹いた場合です。
浮き上がった瓦は、風の抵抗を受けやすく、まるで紙のようにめくり上げられてしまう危険性があります。
そうなると、浮いている瓦だけでなく、その周りの瓦まで次々と吹き飛ばされてしまう可能性も否定できません。
屋根瓦が広範囲にわたってなくなってしまうと、雨水がどんどん入り込み、雨漏りの危険性がぐっと高まります。
また、落ちた瓦が人や物にぶつかって、怪我をさせたり物を壊したりする二次的な危険性も出てきます。
ほんの少しの瓦の浮き上がりと軽く見ずに、早めに修理することが大切です。
目視による点検調査をお客様にご報告します

屋根の雨漏り点検では、お客様にも今の状態を直接見ていただくために、スマートフォンで撮った写真をお見せしながら、詳しくご説明しました。
実際に見ていただくことで、状況がより分かりやすくなりますよね。
写真を通して、壊れた瓦の種類や場所、ズレてしまった棟冠瓦の状態などを具体的にご確認いただけたかと思います。
お客様からは、「こんなことになっているとは知らなかった」という驚きの声もいただきました。
やっぱり、普段は見えない屋根の状態を知るのは難しいものです。
今回の点検の結果を踏まえ、雨漏りのリスクをできるだけ小さくするためには、できるだけ早く屋根瓦の交換作業を行うことが一番良いと判断しました。
そこで、すぐに工事のお見積もりを作り、お客様のところへお届けにあがりました。
お見積もりでは、使う瓦の種類や数、工事の内容、費用などを詳しくご説明させていただきます。
何かご不明な点やご希望がありましたら、遠慮なくおっしゃってください。
お客様が安心して暮らせるように、早く丁寧に作業することを心がけてまいります。
次回の現場ブログ記事の内容は?
FAQ(工事に関するよくある質問)
屋根に登らずに被害を確認する方法はありますか?
庭やベランダに「瓦の破片」や「漆喰(白い塊)」が落ちていないかチェックしてください。また、遠くから双眼鏡などで見て、瓦の列が乱れていないか確認するのも有効です。絶対に自分で屋根には登らないでください。
瓦が1枚割れただけでも雨漏りしますか?
すぐに雨漏りするとは限りませんが、防水シート(ルーフィング)が直接雨や紫外線にさらされるため、劣化が急速に進みます。放置すれば確実に雨漏りにつながります。
飛来物による破損は火災保険が使えますか?
はい。台風や強風による「風災」と認められれば、火災保険の補償対象になる可能性が高いです。申請に必要な写真撮影や見積もり作成もサポートしますので、まずはご相談ください。
同じ地域で行った施工事例ブログ記事!
同作業での点検やメンテナンスを行ったブログ記事!

名古屋市南区を中心に、屋根工事・雨漏り修理・リフォームなら、創業100年以上の実績を持つ当社へ!名古屋市と近郊都市で活動する「ヤマムラ建装株式会社」5代目の山村です。
明治末期創業からの技術を受け継ぎ、地元で5,000件以上の施工実績を誇る「住まいの専門家」です。

【主な対応業務】
屋根工事: 葺き替え、漆喰補修、雨漏り修理(かわらぶき技能士)
外装工事: 外壁塗装、ベランダ・屋根防水、雨樋工事、電気工事
その他の業務も(大工工事、キッチン、トイレ、浴室リフォーム等)一度ご相談してください。

お問い合わせ
点検調査などのご依頼及び業務内容へのご質問などお気軽にお問い合わせください







