名古屋市中川区 建て替え予定でも諦めない!屋根瓦撤去から垂木補強で安心を再び。築年数経過した平屋の雨漏り解決事例

修復作業で瓦を取ります

「数年後には建て替える予定だから、雨漏りは仕方ない…」そう思っていませんか?
今回のブログでは、名古屋市中川区のお客様からのご依頼で、築年数を重ねた平屋の雨漏り修理に挑んだ様子をご紹介します。
解体予定がある建物でも、雨漏りを放置すれば建物の寿命を縮め、安全性も損なわれる可能性があります。
私たちは、お客様のご要望に応え、屋根瓦の撤去から構造部分である垂木の補強まで、徹底的な修理を実施。

建て替え前提でも妥協しない!築古平屋の本格雨漏り修理

脚立を設置して作業開始

先日、名古屋市中川区にお住まいのお客様より、築年数を重ねた建物の屋根から雨漏りしているとのご相談をいただきました。
点検調査とお客様との打ち合わせの結果、数年後には建物を解体するご予定とのこと。それまでの期間、雨漏りをしっかりと止めてほしいとのご依頼です。

今回は、解体予定とはいえ、雨漏りの根本的な原因を解消するため、屋根の本格的な修理を行います。
まずは、雨漏りが発生している範囲の屋根瓦や屋根土などを丁寧に撤去していきます。
そして、建物の骨組みである屋根構造部分、垂木(たるき)からしっかりと補強工事を行います。
雨水によって傷んだ部分を補強することで、数年間の耐久性を持たせ、雨漏りの再発を防ぐのが目的です。

このブログでは、屋根瓦の撤去作業から、垂木の補強工事の様子を詳しくご紹介していきます。
建て替え予定の建物でも、雨漏り対策は重要です。お客様のご要望に合わせ、最適な修理方法をご提案する私たちの取り組みをぜひご覧ください。
雨漏りでお困りの際は、建物の状況や将来の計画に関わらず、お気軽にご相談ください。

雨漏り範囲の屋根を瓦からめくって行きます

瓦を丁寧に取り扱います

今回の雨漏り修理は、幸いなことに平屋のお家だったため、脚立をしっかり設置して安全に作業を進めることができました。
作業を始めるにあたっては、まず作業員が安全に屋根に上がり、動きやすいように準備をします。

雨水がどこから入ってきているのかを特定し、修理や補強を行うために、まずはその範囲の屋根瓦や屋根土などを丁寧に撤去していきます。
長年の雨水で傷んでいる可能性もあるので、慎重な作業が大切です。
取り除いた古い土や、昔使われていた防水材の杉の皮などは、土嚢袋にまとめてきちんと処分します。
お客様のご希望で、今ある屋根瓦をもう一度使うため、一枚一枚丁寧に屋根から下ろし、壊れないように敷地内の安全な場所に保管しました。

瓦と屋根土を取り除く

雨漏りしている場所を見つけて、修理を進めるために、最初に屋根瓦や屋根土などを取り外す作業から始めます。
この作業は、専門用語で【捲り(めくり)工事】と呼ばれています。
屋根工事には【屋根の葺き替え工事】という言葉もありますが、こちらは古い屋根瓦を新しいものに交換するときによく使われます。
今回の修理では、お客様のご希望で、今ある屋根瓦を再利用するため、一枚ずつ丁寧に屋根から剥がしていく【捲り工事】が中心になります。
屋根の構造をむき出しにして、雨漏りの原因になっている場所を特定しやすくするために、この捲り工事はとても重要な作業です。
経験豊富な職人が、瓦を傷つけないように丁寧に、そして効率よく作業を進めていきます。

作業工程を進めて行き屋根の構造部分の状態にします

野地板を取り除き屋根構造の状態にします

屋根瓦や屋根土を丁寧に撤去した後、その下にある野地板(のじいた)、別名【化粧板(けしょういた)】も剥がし終わり、屋根の骨組みである垂木(たるき)がむき出しになりました。
ここまで作業を進めることで、雨水で傷んでいる可能性のある垂木の状態を詳しく確認できるようになり、必要な補強作業に取り掛かる準備が整いました。

屋根は、お家全体を支えるすごく大切な部分です。
特に、雨漏りを長い間放っておくと、雨水が木材を腐らせてしまい、強度が弱くなっていることも考えられます。
今回の修理では、このむき出しになった垂木を一本一本丁寧に点検し、必要に応じて新しい木材で補強したり、腐食を防ぐための処理をしたりすることで、屋根全体の丈夫さを高めていきます。
普段は見ることのできない屋根の内部構造ですが、この状態にすることで、より確実な補強工事を行うことができるんです。

タルキが腐食して支えになっていません

今回の雨漏り現場では、屋根瓦から入った雨水が、野地板である化粧板を通って、屋根の骨組みである垂木(たるき)にまで到達し、腐らせてしまっているのを確認しました。
これは本当に危険な状態です。お家を支える大切な構造材である垂木が腐ってしまうと、いつ強度がなくなり、屋根瓦だけでなく屋根全体が崩れてしまうか分かりません。
雨漏りをそのままにしておくことは、お家の寿命を縮めるだけでなく、住んでいる人の安全にも大きな影響を与える可能性があります。
特に、今回のように構造材の腐食が見つかった場合は、すぐに補強工事を行う必要があります。

屋根補強で構造部分を補修していきます

補強で新しい垂木を取り付けます
腐蝕した部分は新しい垂木に交換します

雨水で腐ってしまった垂木を補強するために、新しい垂木を既存の垂木に添えるように、屋根の内側に入れて取り付け作業を進めていきます。
特に腐食がひどかった垂木の先端部分は、強度を取り戻すために思い切って切り落とし、比較的しっかりしている部分に向けて新しい垂木を固定していきます。
接合には、しっかりと固定できるビスなどを使って丁寧に打ち込んでいきます。

また、屋根の奥の方では、垂木が完全に朽ちてなくなってしまっている箇所もありました。
このような部分にも、新しい垂木をしっかりと差し込み、屋根全体の骨組みを強くしていきます。
このように、傷んだ垂木を新しい木材で補強することで、屋根の丈夫さを取り戻し、再び安心して暮らせるようにしていきます。
地道な作業ですが、お家の安全を守るためには欠かせない大切な作業です。

屋根の先端に高さ調整材を取り付けます
添えた垂木で高さ調整をします

屋根の先端部分、軒先(のきさき)と呼ばれる部分には、垂木の上の面を水平にするための軒材を取り付けました。
これにより、新しく補強した垂木の高さが揃い、次の工程である野地板の設置をスムーズに行うための準備が整います。
このように、雨漏りしていた部分を中心に、腐食した垂木の補強作業は完了しました。
新しい垂木を添えたり、なくなっていた垂木を新しく取り付けたりすることで、屋根の骨組みは以前よりもずっと丈夫になりました。

今回の補強工事は、ただ雨漏りを防ぐだけでなく、お家の耐久性を取り戻すための重要な作業です。
しっかりと補強された屋根は、これからも長く、皆さんのお家を雨風から守ってくれるでしょう。
引き続き、この補強された垂木の上に、新しい野地板を設置していく様子をブログでご紹介いたします。

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