名古屋市港区 雨漏り対策!屋根漆喰のプロによる丁寧な塗り替え工事!工程と重要ポイントを徹底解説

屋根漆喰の塗り替え作業

前回のブログでは、屋根の点検の様子をお伝えした名古屋市港区のお客様。
今回は、いよいよ劣化した漆喰の塗り替え工事がスタートしました!
住まいを守る大切な役割を担う漆喰が、どのように生まれ変わっていくのか、その工程を写真と共に詳しくご紹介します。
プロの技が光る丁寧な作業の様子や、雨漏りを防ぐための重要なポイント、そして安全に工事を行うための注意点など、屋根のメンテナンスに関心のある方は必見です。

屋根の安心を守る!プロの漆喰塗り替え工事の全貌

漆喰を混ぜて使います

前回のブログまでで、名古屋市港区にお住まいのお客様から、訪問業者による雨漏りの不安を煽る声かけにお困りのご連絡をいただき、屋根の点検を行った様子をお伝えしました。
そして今回は、お客様がじっくりとご検討された結果、お見積りの内容で屋根の漆喰(しっくい)の塗り替え工事をご依頼いただくことになりました!

劣化した古い漆喰を丁寧に剥がし、新しく美しい漆喰を塗っていく作業の様子を、今回のブログでは詳しくご紹介いたします。
お客様がこれからも安心して暮らせるように、心を込めて作業を進めてまいります。
屋根がどのように生まれ変わっていくのか、ぜひ最後までご覧ください。

材料から混ぜて漆喰を作っていきます

材料の屋根漆喰
モルタル接着剤

今回の屋根漆喰の塗り替えでは、新しく塗る漆喰を丁寧に作っていくところから始まります。
昔ながらの漆喰は、石灰にふのり、すさ、粘土といった自然の素材を混ぜ合わせたもので、湿度を調整したり、火に強かったりする、まるで呼吸するような素材として知られています。
これらの材料を絶妙なバランスで混ぜ合わせ、均一になったものを屋根や壁に塗って乾燥させます。
ただ、漆喰も長い年月が経つとひび割れなどが生じることがあるため、定期的なメンテナンスが大切なんです。

今回使用する屋根漆喰の材料には、白セメントが配合されています。
これは水と混ぜるだけで手軽に作ることができるんです。
さらに、モルタル接着増強剤を加えることで、塗った後の乾燥スピードがぐんと上がり、しっかりと固まってくれます。
これによって、丈夫で長持ちする、美しい仕上がりを実現できるんです。
新しい漆喰が、お客様の住まいをこれから長い間、雨風や湿気からしっかりと守ってくれることでしょう。

使う分を練っていきます

今回使う屋根漆喰は、乾くのがとても早いので、先にたくさん作り置きしておくことができません。
そのため、屋根に塗っていく量に合わせて、バケツの中で必要な分だけをその都度丁寧に練り上げて作っていきます。
もし途中で足りなくなってしまっても、すぐに材料を混ぜ合わせ、新鮮な漆喰を屋根の上まで運び、塗り進めていきます。

この漆喰の作業時間には、季節によって注意が必要です。
気温の高い夏場だと、練り上げてからおよそ1時間から1時間半以内、冬場の比較的涼しい時期でも2時間以内には使い切る必要があります。
時間が経ってしまうと、漆喰が固まってしまい、本来の性能を発揮できなくなるだけでなく、作業自体も難しくなってしまうんです。
このように、スピーディーかつ丁寧な作業が求められる屋根漆喰の塗り替えですが、私たちは熟練の技術で、お客様の大切な住まいを守るため、一つ一つ心を込めて施工してまいります。

屋根漆喰の塗り替え作業を行っていきます

既存の漆喰を取り剥がします

新しい漆喰を塗り鬼瓦を綺麗にします

まずは、屋根の顔とも言える鬼瓦(おにがわら)の部分の古い漆喰を丁寧に剥がし、新しく練り上げた漆喰で、鬼瓦の背中と積み上げられた棟瓦(むねがわら)がしっかりとくっつくように、丁寧に塗り込んでいきました。
この部分は、雨水が屋根の中に侵入するのを防ぐ上で、とっても重要な場所になります。

屋根の漆喰は、ただ見た目をきれいにするだけでなく、私たちの住まいを様々な外からの影響から守る、大切な役割を担っているんです。
強い日差しによる紫外線や、雨や風といった厳しい自然環境から建物を守り、その寿命を長くする効果があるんですよ。

特に日本の家にとって、漆喰は昔から使われてきた伝統的な建材で、湿度を調整したり、火災から守ったりする機能も優れています。
しかし、長い間雨風にさらされることで、どうしても劣化は避けられません。
ひび割れや剥がれが生じると、そこから雨水が入り込み、建物内部の腐食や雨漏りの原因になる可能性があります。

降り棟と隅棟のしっくいを取り剥がします
接続する部分を塗り替えします

こちらは、屋根の棟の部分の中でも、特に雨水が入り込みやすい降り棟(おりむね)と隅棟(すみむね)がつながる場所と、隅棟の一番上にある冠瓦(かんむりがわら、紐丸瓦とも言います)の漆喰が傷んでいる様子です。
長年の雨風にさらされて、漆喰にヒビが入ったり、剥がれたりしているのが分かります。

屋根漆喰の補修や塗り替えは、皆さんの大切な住まいの寿命を延ばし、建物の丈夫さを保つ上で、とても重要なメンテナンスなんです。
一般的に、屋根漆喰は約20年くらいの耐久性があると言われていますが、これはあくまで目安で、その地域の気候や建っている場所の環境によって、劣化の進み具合は大きく変わってきます。

小さなヒビや剥がれといった、初期の劣化のサインを見逃さずに、早めに対処することが、結局は大きな修理費用を抑えることにつながります。
そのままにしておくと、そこから雨水が浸入し、屋根の瓦の下にある下地を腐らせたり、雨漏りの原因になったりする可能性があります。

今回の現場でも、屋根のつながる部分や冠瓦の漆喰が傷んでいましたので、丁寧に古い漆喰を取り除き、新しい漆喰でしっかりと補修・塗り替えを行ってまいります。
これによって、雨水の浸入を防ぎ、建物を長く大切に使うことができるようになります。

棟の接合部に新しい漆喰を塗り替えます

入母屋屋根の複雑な形に合わせて、降り棟、隅棟、そして冠瓦(紐丸部)といったそれぞれの部材が接合する場所に、丁寧に新しい屋根漆喰を塗り替えました。
これによって、雨水の侵入をしっかりと防ぎ、屋根全体の耐久性を高めます。

ここで皆さんにぜひ覚えておいていただきたいのは、屋根漆喰の塗り替えや交換といった作業は、信頼できる専門の業者に依頼することが一番大切だということです。
専門業者は、建物の構造や現在の状態を正確に把握し、適切な材料と確かな技術で丁寧に作業を行います。
これによって、建物の保護性能と美しい見た目をしっかりと確保することができるんです。

また、漆喰の塗り替え作業には、安全に作業するための専門的な知識、適切な工具、そして場合によっては作業用の足場が必要になります。
決して、突然訪問してくるような、どんな技術を持った職人さんが来るか分からない業者に、安易に工事を依頼しないでください。

さらに、ご自身でDIYで作業することは絶対にやめてください。
新築の時に屋根の職人さんが瓦の上を歩いていたとしても、私たち専門家しか知らない危険な落とし穴があります。
瓦の表面には、時間が経つにつれて目に見えないホコリやゴミが付着し、うっかり足をかけると滑って転落する危険性があります。
これは私たち専門家にとっても同じです。
特に雨の日や雨上がりは、屋根瓦がとても滑りやすい状態になっているため、絶対に屋根に登らないでください。
安全第一で、屋根のメンテナンスは必ず専門家にお任せいただくようお願いいたします。

入母屋屋根での隅棟尻に漆喰を埋め込みながら塗っていきます

隅棟尻にも漆喰を塗り替えます

雨水浸入の漆喰を塗りました

屋根の隅棟の先端部分の古い漆喰を丁寧に剥がし、新しく練り上げた漆喰でしっかりと塗り直しました。
この部分は、屋根の見た目を美しくするだけでなく、雨水の流れをスムーズにするという、とても重要な役割を担っています。

屋根漆喰の塗り替えや交換は、皆さんの大切な財産である建物の価値を維持するためにも、非常に重要なメンテナンスです。
定期的なメンテナンスは、建物を長持ちさせるための秘訣と言えるでしょう。
そのためにも、漆喰の状態を定期的にご自身でチェックしていただき、少しでも気になる点があれば、先ほどもお伝えしたように、迷わず専門家にご相談ください。

建物の外観をきれいに保つことはもちろん、屋根の耐久性を維持するためにも、漆喰の塗り替えや交換作業は定期的に行うことが大切です。
傷んだ漆喰をそのままにしておくと、そこから雨水が浸入し、屋根裏へと伝わり、最終的にはお部屋の中に雨漏りを引き起こす可能性があります。
私たちは、そのような事態を防ぎ、お客様が安心して快適な暮らしを送れるよう、丁寧に漆喰の塗り替え作業を行ってまいります。

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