東浦町 屋根修理奮闘記!割れやすいF形瓦の差し替え補修!製造元倒産からの代替瓦で雨漏り対策!
工事のきっかけ
東浦町にお住まいのお客様から、弊社ヤマムラ建装へ一本のお電話をいただいたのが、今回の屋根補修工事の始まりでした。
「外壁の塗り替え工事を近所の業者さんに依頼しているんだけど、その作業中に屋根瓦を広範囲に割ってしまったようなんだ。
雨漏りがしないか心配だから、一度見に来てもらえないだろうか?」と、切羽詰まったご様子でのお問い合わせでした。
お客様のお話によると、外壁塗装の職人さんが屋根の上を歩行する際に、誤って多数の瓦を踏んでしまったとのこと。
しかし、詳しく状況をお伺いするうちに、今回の使用している瓦が、業界内では以前から非常に割れやすいことで有名な、洋風平板瓦(F形)と呼ばれる種類であることが分かりました。
さらに、この瓦を製造していたメーカーは、既に倒産してしまっているという、補修をより困難にする事実も判明しました。
お客様のご不安を解消するため、早速お時間を調整させていただき、雨漏り点検にお伺いすることになりました。
現場に到着し、二階の屋根に上がらせていただくと、お話の通り、広範囲にわたって屋根瓦が破損している状況が確認できました。
割れた箇所には、応急処置として白い防水テープが貼られていましたが、これはあくまで一時的な対応であり、根本的な解決には至っていません。
さらに詳しく点検を進めていくと、隅棟部分や、一階屋根に設置されたエアコン室外機の架台の下、そして二階屋根の軒先部分など、様々な箇所で瓦の破損が見つかりました。
特に、エアコン室外機の下の瓦は、新築当時から割れていた可能性も考えられました。
また、二階屋根は勾配が緩く、雨水の排水性についても懸念が残りました。
これらの状況を踏まえ、お客様に現状の詳細をご説明し、考えられる補修方法として、割れた瓦を新しい瓦に差し替える工事をご提案させていただきました。
しかし、製造メーカーが既に倒産しているため、全く同じ瓦は手に入らないことも正直にお伝えし、代替の瓦を使用することについてもご了解をいただきました。
その後、詳細な調査に基づいたお見積書を作成し、お客様にご提出させていただきました。
数日後、お客様より正式に屋根瓦の差し替え補修工事のご依頼をいただくことができました。
「雨漏りの心配がなくなったので、本当に助かります」というお言葉をいただき、私たちも身の引き締まる思いでした。
こうして、割れやすい屋根瓦との戦いと、お客様の安心を取り戻すための補修工事が始まることになったのです。
建物の状況
築年数 ・・・ 築20年以上
工事費用・・・ 約15万円ほど
施工期間・・・ 実働3日ほど
建物種別・・・ 木造戸建て
ビフォーアフター

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「外壁塗装中に屋根瓦をたくさん割ってしまったみたいで…雨漏りが心配なんです」。
東浦町にお住まいのA様から、そんなご相談のお電話をいただいたのが、今回の屋根補修工事の始まりでした。
伺ってみると、その屋根に用いられていたのは、業界内でも特に「もろい」と悪名高い洋風平板瓦(F形)。
しかも、製造メーカーは既に倒産しており、同じ瓦を手に入れることは不可能という、非常に困難な状況でした。
しかし、お客様の不安を一日も早く解消したい。
私たちは、雨漏り点検から始まり、考えられる最善の補修方法をご提案させていただきました。
それは、機能的に同等で、サイズも合う代替の瓦を用いた差し替え工事です。
本ブログでは、この割れやすい屋根瓦との格闘の記録と、お客様の笑顔を取り戻すまでの道のりを、写真と共につぶさにレポートいたします。
屋根のトラブルでお困りの方、必見です。
目次
割れやすい屋根瓦との戦い!東浦町の屋根補修全記録

【外装工事で屋根瓦が広範囲に破損!実は「もろい」と有名な瓦でした】
外装工事中に、作業者が乗ったことで屋根瓦が広範囲に割れてしまいました。
しかし、この瓦、実は業界内では「すぐに割れる」と言われるほど、もろいことで有名な製品だったのです。
外装工事中に屋根に上がる際は、細心の注意が必要ですが、材質的に弱い瓦も存在します。
皆様の屋根にも、もしかしたらそうしたデリケートな瓦が使われているかもしれません。
屋根のメンテナンスや工事を検討される際は、瓦の種類や特性についても専門業者に確認することをおすすめします。
思わぬ破損を防ぎ、安全で確実な工事を行うために、事前の情報収集が大切です。


【軽量化の代償? 割れやすいF形瓦の本当】
洋風平板瓦(F形)の中には、軽量化のため瓦全体の厚みを薄くした製品がありました。
確かに軽くなったのですが、その結果、基本的な耐久性が失われ、人が足をかけただけで簡単に割れてしまうという問題が生じてしまったのです。
さらに、この軽量化瓦を製造していたメーカーは、残念ながら既に倒産しています。
もしご自宅の屋根がこのタイプの瓦の場合、補修の際に同じ瓦を見つけるのは困難かもしれません。
屋根材を選ぶ際には、重量だけでなく、長期的な耐久性も考慮することが重要です。
安易な軽量化は、将来的なトラブルの原因となることもあります。
専門家と相談し、住まいに最適な瓦を選ぶようにしましょう。
皆様の誰もあまり知られていない業界話

【驚きの事実!軽量化された「もろい」F形瓦の存在】
このブログをお読みの皆様は、洋風平板瓦(F形)の中に、軽量化のために薄く作られた、割れやすい瓦が存在したことをご存知でしたでしょうか?
おそらく、ほとんどの方が初めて知ったのではないでしょうか。
実は、軽量化を謳って販売された一部のF形瓦は、耐久性に難があったのです。
100年以上にわたり屋根工事を手掛けてきたヤマムラ建装では、経験からそうしたリスクのある瓦は一切取り扱ってきませんでした。
営業マンが持ってきた見本に触れた際も、「軽い」という印象よりも「割れやすい」と感じたため、取引を見送ったのです。
屋根は住まいを守る要です。
目先の軽さだけでなく、長期的な安心と耐久性を見据えた瓦選びが重要だと考えます。
破損した瓦が広範囲でありました

【新築時から? 室外機下の屋根瓦の破損】
一階屋根に設置されたエアコン室外機の架台下で、屋根瓦の割れを発見しました。
今回の破損は、作業者が乗ったというよりも、新築当初から既に割れていた可能性が考えられます。
エアコン室外機の設置方法や、架台のわずかな歪みが、長年にわたり瓦に負荷をかけ、破損につながることがあります。
特に、今回のような割れやすい瓦の場合、そのリスクは高まります。
屋根に重量物を設置する際は、瓦への影響を考慮した丁寧な施工が重要です。
また、定期的な点検で、設置箇所周辺の瓦に異常がないか確認することをおすすめします。
小さなひび割れも放置すると、雨漏りの原因になりかねません。

二階屋根の点検を行いました。
幸い、屋根の勾配は約3寸(約16度)と緩やかなため、作業中の転落の心配は少ないと感じました。
しかし、一方で気になる点もあります。
それは、屋根の勾配が緩すぎると、降ってきた雨水がスムーズに流れず、屋根瓦を伝って逆流してしまう可能性があるということです。
雨水の逆流は、瓦の隙間から浸水し、雨漏りの原因となることがあります。
屋根の勾配は、安全性と排水性のバランスが重要です。
緩やかな屋根の場合、特に注意深く雨水の流れを観察する必要があります。
ご自宅の屋根の勾配が緩いと感じる方は、一度専門業者に点検を依頼し、雨漏り対策について相談してみることをお勧めします。

【軒先の瓦も破損!足場解体時の意外な落とし穴】
軒先部分の屋根瓦にも割れが見つかりました。
原因として考えられるのは、仮設足場の解体作業中に、作業員が落下防止のためにバランスを取ろうとして、誤って力を加えてしまったことです。
安全対策が、意図せず瓦の破損につながることがあります。
今回の点検では、この他にも広範囲にわたって瓦の破損を確認しました。
多くの箇所が同様の状況だったため、写真は割愛させていただきますが、屋根全体にわたる損傷が見受けられました。
屋根工事では、作業の安全性はもちろん重要ですが、同時に屋根材への負担を最小限に抑える配慮も不可欠です。
お客様へ作業のご提案などをお話ししました

【屋根の補修、こうご提案します】
今回の屋根の補修として、破損した瓦を新しいものに差し替える作業をご提案いたしました。
ただし、重要な点として、この瓦の製造メーカーは既に倒産しており、全く同じ瓦は手に入りません。
そのため、補修には代替の瓦を使用することになります。
形状や機能は同等ですが、色や模様が若干異なる場合がございます。
この点を含め、詳細な補修方法と費用について記載したお見積書を作成し、お客様にお渡しいたしました。
ご不明な点やご要望がありましたら、遠慮なくお申し付けください。
お客様のご希望に沿えるよう、丁寧に対応させていただきます。
破損した平板瓦を新しい製品で差し替え交換していきます

【屋根瓦差し替え工事のご依頼をいただきました】
先日、雨漏り点検を実施し、屋根瓦の差し替え補修をご提案させていただいた東浦町のお客様より、正式に工事のご依頼をいただきました。
お客様のご期待に応えられるよう、迅速かつ丁寧に作業を進めてまいります。
今回の工事では、破損した瓦を新しいものに交換し、雨漏りの不安を解消いたします。
工事の進捗状況は、随時ブログでご報告させていただきますので、ぜひご覧ください。
屋根の修理やメンテナンスをご検討中の方にとって、参考になる情報をお届けできれば幸いです。

【DIYは危険!割れた屋根瓦の取り扱いにはご注意ください】
屋根瓦が破損した場合、ご自身で修理を試みようとはしないでください。
特に、割れた瓦の断面は非常に鋭利になっており、素手で触ると、まるで刃物のように手を切ってしまう危険性があります。
屋根の上は高所作業であり、落下の危険も伴います。
安全対策を十分に行わない素人の方が作業を行うことは、非常に危険です。
屋根の補修は、専門的な知識と技術、そして安全な作業手順が不可欠です。
お客様ご自身で行わず、必ずお近くの専門業者にご依頼ください。

【雨水の浸入を防ぐ!瓦の接着にコーキングボンドを活用】
新しい屋根瓦を設置する際、雨水の浸入を防ぐために重要な工程があります。
それは、瓦と瓦が重なり合う接触面に、あらかじめコーキングボンドを塗布することです。
このコーキングボンドが、瓦同士をしっかりと接着し、隙間を塞ぐ役割を果たします。
特に、風雨による瓦のずれを防ぎ、長期間にわたって屋根の防水性を維持するために不可欠な処理です。
目には見えない部分ですが、こうした細やかな作業が、雨漏りのない安心な住まいづくりに繋がります。
屋根の補修や葺き替えの際には、専門業者がこのような丁寧な施工を行っているか確認することも大切です。


【代替瓦で丁寧に復旧!サイズが決め手】
破損した瓦を取り除いた箇所へ、代替の新しい屋根瓦を順序良く差し替える作業を進めています。
以前の瓦とは表面の模様が異なりますが、幸いにも縦横のサイズが全く同じであるため、隙間なく、しっかりと収めることができました。
廃盤となった瓦の補修では、このようにサイズが合う代替品を見つけることが重要になります。
見た目は変わりますが、雨水の浸入を防ぎ、屋根の機能を回復させるという性能はしっかりと果たしますのでご安心ください。
エアコンの室外機付近の差し替え

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【室外機下の瓦交換!スムーズな作業の裏側】
一階屋根にエアコンの室外機が設置されている場合、その下にある屋根瓦が破損してしまうことがあります。
今回の補修では、まず室外機の架台を慎重に持ち上げ、その隙間を利用して、割れた瓦の周辺の瓦を丁寧に剥がしていきます。
そして、空いたスペースに新しい屋根瓦をスムーズに差し替えていきます。
室外機を完全に移動させることなく作業を行うことで、時間と手間を省き、効率的な補修を実現します。
屋根に設置物がある場合の瓦交換は、専門的な知識と技術が必要です。
隅棟際の破損した瓦の差し替え

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【雨漏りストップ!隅棟の瓦差し替えと漆喰補修の連携】
屋根の最も重要な部分の一つ、隅棟。
この部分の瓦が破損した場合、雨漏りのリスクが高まります。
補修作業では、まず破損した瓦を取り外しますが、その際、隅棟に塗られている屋根漆喰の一部を慎重に剥がします。
これは、新しい瓦を正確に、そしてしっかりと設置するために必要な工程です。
瓦の差し替えが終わったら、剥がした漆喰を丁寧に塗り直します。
屋根漆喰は、瓦同士の隙間を埋め、雨水の浸入を防ぐ重要な役割を担っています。
隅棟の補修は、瓦と漆喰の両方を適切に処理することで、初めてその効果を発揮します。
二階屋根でも差し替え作業を行います

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【緩勾配が幸い!二階軒先の瓦も安全に修復】
二階屋根の先端、軒先部分の瓦の補修作業を行いました。
屋根の勾配が比較的緩やかだったため、足場がなくてもバランスを崩す心配が少なく、安全に作業を進めることができました。
この軒先部分では、新しい屋根瓦をまとめて差し替え、一体感のある仕上がりを目指しました。
軒先は風雨にさらされやすく、瓦のずれや破損が起こりやすい箇所です。
丁寧に補修することで、雨水の浸入を防ぎ、建物の耐久性を高めます。
屋根の形状や勾配によって、作業の難易度や安全対策は異なります。
平板瓦の差し開け作業の完了とお客様へのご報告

【屋根瓦の差し替え完了!お客様の安堵の声】
屋根瓦の差し替え補修作業が完了し、屋根上の材料や道具を撤去した後、作業範囲全体を丁寧に清掃いたしました。
お客様にご報告させていただき、補修中の写真をご覧いただきながら、今回の瓦の割れやすさについて改めてお伝えしました。
お客様は「こんなにも簡単に割れる瓦だったんですね」と驚かれていましたが、全ての瓦が新しくなったことに対し、「綺麗に直していただき、本当にありがとうございます」と感謝のお言葉をいただきました。
屋根のトラブルは、早期の対応が肝心です。
小さな破損も見逃さず、適切なメンテナンスを行うことで、住まいの寿命を延ばすことができます。
初動調査でもあるこちらの現場ブログの一番始まりはこちらから読めますよ↓↓↓
『東浦町 割れやすいF形瓦のトラブル事例と対策!製造元倒産!軽量化の落とし穴・雨漏りリスク・修理のポイントを専門家が解説』
お客様にご協力していただいたアンケート(お客様の声)はこちらから読めますよ↓↓↓
『東浦町 瓦に重量をかけると破損しやすい事で有名!差し替え作業終了後にお客様の声としてアンケートの記入にご協力!』
ヤマムラ建装 株式会社では

