名古屋市緑区【いぶし瓦葺き替え】築年数による和瓦の限界か?劣化した山車殿の屋根から雨漏り!屋根全面を点検調査

築年数がかなり経過した山車殿の雨漏り調査!

屋根以外は修復などしていました

神社やお寺など、地域の歴史を伝える建物の屋根は、特に慎重なメンテナンスが必要です。
先日、名古屋市緑区にある神社の**山車殿(だしでん)**から、雨漏りのご相談をいただきました。
山車殿とは、祭りに使う山車を収納しておく建物のことです。
長年の風雨にさらされ、屋根の劣化が進み、建物内部に雨水が浸入している状態でした。

早速、専門の職人が屋根を点検させていただいたところ、瓦全体に及ぶ劣化が見られました。
このままでは、建物の安全性が損なわれる恐れがあるため、今回は大規模なリフォーム工事をご提案しました。

具体的には、屋根の瓦をすべて新しくする葺き替え工事、屋根の頂点部分である**大棟(おおむね)の積み直し、そして瓦と瓦の隙間を埋める漆喰(しっくい)**の塗り直しです。
漆喰とは、瓦の隙間に塗る白い塗り壁材のことで、雨水の浸入を防ぐ大切な役割があります。
私たちは、伝統的な建物の特性を理解し、その建物を長く守り続けるための最適な工事プランをご提案します。
名古屋市緑区で歴史ある建物の雨漏りや屋根の劣化にお困りの方は、ぜひ私たちにご相談ください

経年劣化による雨漏りが深刻で点検調査の依頼

室内の状況
ブルーシートをかけて養生

先日、名古屋市緑区に佇む由緒ある神社の一角にある山車殿の担当者様より、屋根の雨漏りに関するご相談をいただきました。
お祭りで使用される大切な山車を保管する山車殿の屋根は、長年の風雨にさらされ、経年劣化による雨漏りが深刻な状態とのことでした。

奥の方で雨漏りしたそうです
天井裏の雨染みは核に出来ませんでした

早速、担当者様と共にお時間を調整し、屋根の雨漏り点検を実施いたしました。
山車殿は非常に歴史を感じさせる建物で、屋根以外の部分は過去に何度か修繕が行われていました。
が、屋根については雨漏りが表面化するまで、なかなか劣化に気づきにくい箇所です。

山車殿の室内から屋根裏の状況を確認したところ、幸いなことに点検日は天候に恵まれ、雨染みなどは見当たりませんでした。
しかし、屋根裏全体に経年劣化による黒ずみが見られ、長い年月の間に確実に劣化が進んでいることを示していました。

山車を保護するために、普段の天幕に加えてブルーシートも被せてありましたが、和瓦の劣化は深刻でした。
表面の剥離や亀裂が多数見受けられ、和瓦の耐久性が著しく低下していることが明らかになりました。

屋根に登り点検調査を行います

和瓦の表面が剥離状態になっています
和瓦に亀裂も入っていました

これらの劣化は、経年劣化によるものが主な原因と考えられます。
長年の間に和瓦の耐久性が限界を超え、製造時の温度変化などが原因で表面剥離や自然破損が発生しているのでしょう。

破損も見当たりました
変色もしていました

これほどまでに劣化が進んだ屋根は、部分的な修理では対応が難しく、屋根瓦全体の総替えという大規模なリフォーム工事が必要な状態でした。

棟なども目視による点検を行いました

積み上げ散りがありません
谷工事と積み上げた棟のイメージ写真

さらに、大棟の棟瓦の積み方にも問題が見られました。
棟を積み上げている途中の隙間がなく、雨水が浸入しやすい構造になっていたため、大棟の取り外しと積み直しも必須となります。
散り(ちり)とも言われ、棟瓦を一段ずつ積み上げる時は、少しずつ隙間を開ける施工です。

ケラバ袖の冠瓦が劣化
鬼瓦の漆喰が劣化

鬼瓦の漆喰も、昔ながらの工法で鬼瓦よりも一回り大きく塗られていましたが、経年劣化により苔が繁殖し、本来の美しさが失われていました。
一通りの雨漏り点検を終え、担当者様に詳細な報告と屋根の総替えリフォームをご提案させていただきました。

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