大府市にてゲリラ豪雨などの大雨が降るたび屋根から雨漏りが発生！調査して原因が谷樋板金の不具合施工！修理を行い徹底改修！

2025年2月9日 2025年2月6日

ヤマムラ建装株式会社

工事のきっかけ

愛知県大府市にお住まいのお客様より、屋根の点検調査のご依頼をいただきました。
お客様のお宅では、台風や強風を伴う大雨、そして近年頻発するゲリラ豪雨などの際に、屋根裏で雨水が天井に落ちる音が聞こえるとのことでした。
場合によっては、室内の天井板にも雨漏りの痕跡が残っていることもあるそうで、早急な原因特定と対策が必要な状況でした。
屋根の状態を詳しく把握するため、お客様のご都合の良い日時に合わせて点検調査を実施することになりました。
今回のお宅の屋根は、複雑な形状をしており、特に注意が必要なのは「八谷部」と呼ばれる箇所です。
八谷部とは、屋根の右側と左側から流れてくる雨水が合流する場所で、屋根の頂点部分にある大棟部で板金同士が交じり合う部分です。
このような場所は、構造上、雨漏りが起こりやすい箇所でもあります。
雨水が集中しやすく、複雑な形状のため雨水の浸入経路ができやすいからです。
特に、経年劣化や施工不良があると、雨漏りのリスクはさらに高まります。
今回の点検調査では、八谷部周辺を中心に、屋根全体の状況を詳しく確認し、雨漏りの原因となっている箇所を特定します。
また、必要であれば、その場で応急処置を行い、本格的な修復作業のご提案をさせていただく予定です。
お客様には、今回の点検調査で屋根の安全性を確認し、安心して生活を送っていただけるよう、精一杯努めさせていただきます。

建物の状況

築年数　・・・　築３５年以上

工事費用・・・　約１０万円ほど

施工期間・・・　約２日ほど

建物種別・・・　木造戸建て

ビフォーアフター

☞

施工事例で引用した現場ブログのリンク先

初動調査でもあるこちらの現場ブログの一番始まりはこちらから読めますよ↓↓↓
『大府市にて住宅の雨漏り調査！目視による点検調査を行って！原因は屋根の谷樋板金の施工不良かも！』
お客様にご協力していただいたアンケート(お客様の声)はこちらから読めますよ↓↓↓
『大府市にてゲリラ豪雨並みの大雨の時に室内に雨漏り！屋根の谷樋板金を修理後にご協力いただいたお客様の声アンケート』

初動調査での注意点や契約から工事までの流れを書いています

初回点検の無料診断と有料診断の違いの説明↓↓↓
『ヤマムラ建装での目視による建物点検で無料調査と有料調査の違いの説明』
見積もりから工事完了の請求書迄の一連の流れ
『弊社で建物のリフォーム工事などの依頼から契約書の取り交わしを経て工事完了までの一連の流れ』

1 工事のきっかけ
2 目視による雨漏りした屋根を点検調査を行います
- 2.1 八谷部の谷樋板金が頂点で交じり合う場所
3 谷の頂点部分を修理していきます
4 作業の完了と作業範囲の掃除

目視による雨漏りした屋根を点検調査を行います

愛知県大府市にて、雨漏りがしている天井板の位置から、屋根に雨漏りの原因があると考え、脚立を使って屋根に登って目視点検を行いました。
屋根の南面には温水器が設置されていましたが、こちらの屋根の下の部屋では雨漏りしていませんでしたので、簡単な調査にとどめました。
お客様も現在この温水器を使っていないそうで、「屋根から降ろすのならどれくらい費用がかかりますか？」と質問がありましたので、概算ではありますが、これ以上の金額が必要になることをお伝えしました。

谷板金にはステンレス材が使われており、この材料は表面上では穴が開きにくい仕様になっています。
穴が開いていないとなると、雨漏りの位置が判断しにくくなります。

八谷部の谷樋板金が頂点で交じり合う場所

今回の屋根形状で谷部は、右側と左側から上って屋根の頂点部分で重なる「八谷部」となります。
この場所は雨漏りしやすい場所であり、交じり合う所の施工が中途半端だと、確実に雨漏りを起こします。

ただ、この内部を見るには隙間が狭いため、スマートフォンを中に入れながら撮影をしてみました。
案の定と言っていいのか、板金同士が重なり合う所で雨漏りにも手抜き作業と言ってもいいほどの、施工不良を起こしていました。
この場所から、強風などを伴った大雨になってしまうと、雨漏りがしやすくなっています。

この板金が重なる上の大棟にも、屋根漆喰で隙間を埋めていましたが、経年劣化により漆喰が剥がれていたので、ここも手直しが必要だと考えています。
点検調査で写真を撮りながら行っていきました。
お客様には、その写真を見ていただきながら、現在の状態をご説明させていただきました。
工事としては、瓦を一旦めくり板金の頂点部分を修理する内容でご提案させていただきました。
その内容でお見積りを作成させていただき、お客様にお渡ししました。

谷の頂点部分を修理していきます

☞

作業に移りまして、まずは谷板金の頂点を手直しするために、谷周辺の瓦を取り除いていきます。
取りはずしたこの瓦は、谷樋板金を修復した後で付け直して行きますので、落下しないように確保しながら屋根上に置いておきます。

谷樋の両端に、雨水が激しく流れて横溢れしないように、水密材を取り付けておきます。
この水密材を貼っておくだけで、谷樋板金の横側から雨水が溢れ出さないようにしておけます。
最近の谷部などの施工では、この水密材が取り付けられていることが多いですね。

谷樋板金同士が交じり合う頂点部

屋根の右から上がってきた板金と、左側から上がってきた板金が交じり合う所に、上から被せるように新しい板金を取り付けて行きます。
特に、一番中央部分には板金同士を締め付けて加工しておくようにしておきます。
締め付けを行うことで、雨水がこの隙間から入り込むことを防いでくれるようになります。

作業の初めの方で取りはずした瓦を付け直します

初めの方で取り外しておいた瓦を、それぞれ同じ場所に取り付け直しておきます。
一枚ずつサイズが合うところに取り付けて行きます。
取り付けた瓦がずれ動かないように、コーキングボンドを塗ったり針金線で縛ったりして、瓦自体を固定しておきます。

もう片側でもある、左側の谷樋周辺も瓦を取り付け直しておきます。
先ほどと同様な施工で、固定方法もコーキングボンドを使ったり針金線を使って固定していきます。

大棟部をの取り外した棟瓦を使って積み上げ作業を行います

取り外した棟瓦でもある熨斗瓦も、南蛮漆喰を塗りながら積み上げて行きます。
最後に、冠瓦を取り付けて取り付け作業の完了となります。
谷樋板金の頂点部分での大棟部の尻側には、屋根漆喰の代わりに板金を貼っておき、積み上げた大棟部の隙間から雨水が入らないようにしておきました。
谷樋板金の方でも、大棟部の方でも、雨水が入るところはほとんど塞ぎました。

作業の完了と作業範囲の掃除

大棟部が崩れないように、要所ごとにコーキングボンドなどで固定作業を行っておきました。
屋根から作業工具などを降ろしてから、作業した範囲を吹き掃除を行っていきました。

屋根の作業が完了したことで、お客様にお伝えして作業中の写真を見ていただき、ご説明もさせていただきました。
雨漏りの原因となっていた場所と、その周辺をきれいに直したことで、お客様から感謝の言葉をいただきました。