豊明市にて建物の一室である和室の天井から雨漏りが発生！対策として板金を巻いたりコーキングボンドで雨水侵入を徹底防御！

2025年2月7日 2025年2月6日

ヤマムラ建装株式会社

工事のきっかけ

豊明市にお住まいのお客様から、弊社に緊急のご連絡が入りました。
「台風並みの強風が吹いた時に、ゲリラ豪雨並みの雨が降ってくると、和室の天井板から雨漏りしてしまう」とのこと。
大切なお住まいに雨漏りが発生しては大変です。
お客様の不安なお気持ちを考えると、一刻も早く原因を突き止め、修繕作業を行う必要があります。
そこで、お客様のご都合の良い日時にお伺いし、雨漏りしている和室の天井の状態を確認させていただきました。
天井板には、雨水が浸み込んだ跡が広範囲に広がっており、雨漏りの深刻さを物語っていました。
次に、雨漏りの原因を特定するため、屋根の点検調査を行いました。
屋根に上がり、瓦のズレや破損、漆喰の劣化など、雨漏りにつながる可能性のある箇所を目視で確認していきました。
しかし、屋根全体を隈なく調査しましたが、雨漏りの原因となるような明らかな不具合は見つかりませんでした。
屋根の形状や構造を詳しく確認したところ、雨漏りの原因が表面的な部分ではなく、屋根の内部構造に関わる可能性が高いことが分かりました。
特に、雨漏りが発生している和室の天井付近にある隅棟と呼ばれる箇所が怪しいと判断しました。
隅棟は、屋根の面と面が交わる部分であり、構造が複雑なため、雨水が浸入しやすい箇所です。
また、お客様のお宅は築年数が経過しており、建物の構造上、屋根の構造部分である母屋が外壁から飛び出している箇所がありました。
このような構造は、強風雨の際に雨水が母屋に吹き込みやすく、雨漏りの原因となることがあります。
今回の雨漏りは、隅棟の構造的な問題と、母屋の構造が複合的に影響している可能性が高いと考えられました。
そこで、お客様に隅棟とその付近の修繕作業と、母屋の修繕工事をご提案させていただきました。
お客様は、雨漏りの原因が特定できたことと、具体的な修繕方法をご提案できたことにご安心いただけたご様子でした。
後日、お客様から正式にご依頼をいただき、修繕作業を行うことになりました。
今回のブログでは、隅棟部とその付近の修繕作業と、母屋の修繕工事の様子を詳しくご紹介いたします。

建物の状況

築年数　・・・　築８０年以上

工事費用・・・　約１０万円ほど

施工期間・・・　雨漏り調査から実働２日間ほど

建物種別・・・　木造戸建て

ビフォーアフター

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施工事例で引用した現場ブログのリンク先

初動調査でもあるこちらの現場ブログの一番始まりはこちらから読めますよ↓↓↓
『豊明市にて屋根の雨漏り調査！強風雨で和室天井に雨染みが発生！原因は和室屋根の破風板と母屋なのか？』
お客様にご協力していただいたアンケート(お客様の声)はこちらから読めますよ↓↓↓
『豊明市にて和室の天井から雨染みが発生！瓦の方から雨漏り対策を行ったお客様にアンケートのご協力をお願いしました』

初動調査での注意点や契約から工事までの流れを書いています

初回点検の無料診断と有料診断の違いの説明↓↓↓
『ヤマムラ建装での目視による建物点検で無料調査と有料調査の違いの説明』
見積もりから工事完了の請求書迄の一連の流れ
『弊社で建物のリフォーム工事などの依頼から契約書の取り交わしを経て工事完了までの一連の流れ』

1 工事のきっかけ
2 コーキング＆板金で雨水侵入を徹底防御！
3 作業として雨漏りが発生しそうなところを潰していきます

コーキング＆板金で雨水侵入を徹底防御！

豊明市にお住まいのお客様から、台風や豪雨の際に和室の天井から雨漏りがするとのご相談をいただき、ご訪問いたしました。
ご挨拶の後、早速雨漏りしているお部屋へ案内していただきました。
お客様のお話では、以前から雨漏りに気づいていたものの、あまり使わない部屋だったため、つい放置してしまったとのことでした。

まずは、雨漏りが最もひどい箇所を測定しました。
この部屋の真上はすぐに屋根になっているため、屋根に雨漏りの原因があると考え、後ほど屋根に上がって原因箇所を特定することにしました。

目視による屋根の点検調査

雨漏り箇所を特定するため、脚立を使って屋根に上がりました。
この屋根瓦は、特に色が濃い瓦で、雨に濡れると非常に滑りやすくなります。
普段は足袋靴でも屋根の上を歩けますが、この瓦に限っては、地下足袋に履き替えないと滑って落下する危険性があります。

雨漏りしていた和室の天井の位置を屋根の上から確認し、同じ場所を重点的に点検しました。
しかし、屋根全体を見渡しても、瓦の破損やひび割れは見当たらず、雨水が浸入しそうな穴も見つかりませんでした。
屋根の表面からは、雨漏りの原因となるような箇所は見つかりませんでした。

屋根は入母屋屋根に近い形状で、隅棟を中心に庇屋根が取り付けられていました。
こちらも同様に点検しましたが、雨漏りにつながるような破損箇所は見当たりませんでした。

雨漏りしている付近で唯一の隅棟部

ちょうど雨漏りしていた天井の真上にあたる隅棟部分を点検しました。

隅棟の最上段にある冠瓦を一枚だけ取り外し、内部の屋根土を目視で確認しました。
屋根土の表面はわずかに濡れていましたが、雨漏りするほどの状態ではありませんでした。
もし雨水が棟瓦の内部にまで浸入していれば、屋根土が砂状になっているはずですが、そのような形跡はありませんでした。

屋根の裏側部分などを目視による点検調査を行いました

軒天井側の屋根の重なり部分も点検しました。
この部分は施工が難しく、雨漏りが起こりやすい箇所です。
また、屋根の構造部分である母屋が外壁から飛び出している部分もありました。
これは昔の建物では一般的な施工ですが、雨水が浸入しやすい箇所でもあります。

ケラバ袖に取り付けられた破風板は、経年劣化が進んでいるようでした。
ここから雨漏りが起こる可能性は低いものの、ゼロではありません。

屋根全体の調査を終え、お客様には、雨漏りの原因として考えられるケラバ破風板や母屋を板金で覆う方法をご提案しました。
後日、お見積書を持ってお客様のもとへ再度訪問しました。

作業として雨漏りが発生しそうなところを潰していきます

お見積書をお渡しした後、お客様からご連絡があり、提示したお見積り内容で工事のご依頼をいただきました。
契約書を取り交わし、工事の段取りを進めてお客様宅を訪問しました。

まず、雨水が浸入しやすい箇所にコーキングボンドを塗布しました。
最初は、隅棟の固定に使われている釘穴を埋める作業です。
この釘穴は針金よりも大きいため、雨水が浸入しないようにしっかりと埋めました。

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次に、隅棟の尻部分に塗られていた屋根漆喰部分にコーキングボンドを塗布しました。
屋根漆喰は、棟瓦の隙間から雨水が浸入するのを防ぐ役割がありますが、経年劣化していたため、コーキングボンドで覆うように補強しました。

屋根の端にあるケラバ袖に取り付けられたケラバ袖瓦（大袖瓦）も、釘穴から雨水が浸入しないようにコーキングボンドで埋めました。

ケラバ袖部の経年劣化した破風板を板金で巻いていきます

経年劣化で腐食していたケラバ袖の破風板は、板金で覆うことで雨水が直接当たらないようにしました。

破風板に板金を巻き、ビスで固定しました。腐食が比較的軽度だったため、ビスでしっかりと固定できました。
固定後、ビスの頭部分や板金の接続部分にコーキングボンドを塗布し、防水処理を行いました。

屋根瓦の重なり部分にもコーキングボンドを塗布し、雨水が浸入しないようにしました。
裏側の軒天井部分も、屋根漆喰が劣化している箇所にコーキングボンドを塗布し、防水処理を行いました。
このようにして、雨漏りの可能性がある箇所を一つずつ丁寧に修繕し、工事は完了しました。

お客様に工事完了のご報告をし、工事の写真を一緒に確認していただきながら、作業内容をご説明しました。
お客様は、「これで次の台風でも安心ですね」と笑顔でお話しされていました。