【名古屋市天白区】屋根の浮きを指摘されたお客様宅を点検!悪質な訪問業者の嘘を見抜き雨樋や漆喰まで調査【悪質訪問業者】
writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
名古屋市天白区の屋根点検!悪質業者の嘘を暴き、雨樋や漆喰の正しいメンテナンスをご提案
「近くで工事をしている者ですが、お宅の屋根が浮いていますよ」
そんな言葉で突然訪問してくる業者に、不安を感じたことはありませんか?
先日、名古屋市天白区にお住まいのお客様からも、同様のご相談をいただきました。
しかし、駆けつけて詳しく調査してみると、業者の言葉とは裏腹に、屋根には全く問題がなかったのです。
これは、親切心を装って不安を煽る、典型的な「点検商法」の手口でした。
今回のブログでは、そんな悪質な指摘の真偽を確かめるための点検レポートと、合わせて発見された雨樋や漆喰の小さな不具合への対処について、現場の写真とともに詳しくお伝えします。
「近くで工事中」は嘘?綺麗な作業着の男と見えないはずの「屋根の浮き」

先日、名古屋市天白区にお住まいのお客様より、庭掃除中に起きた不審な出来事についてご相談をいただきました。
突然、作業着姿の若い男性が現れ、「向かいのマンションで工事をしている者ですが、お宅の屋根が浮いていますよ」と声をかけてきたそうです。
しかし、お客様はその男性の作業着が、現場仕事をしているとは思えないほど汚れ一つなく新品同様だったことに違和感を覚え、その場での対応を避けられました。
後日、私たちが現地調査に伺い、その男性が指していたマンションを確認して驚きました。
実際には道路を挟んだすぐ近くなどではなく、肉眼で屋根の細かい浮きを確認することなど到底不可能なほど、かなり離れた場所にあったのです。
これは、近隣工事の挨拶を装って近づく、悪徳業者による典型的な訪問営業の手口です。
彼らは「親切心」を装い、根拠のない嘘でお客様の不安を煽ります。
もし見知らぬ業者に屋根の不具合を指摘されても、決してその場では屋根に上げず、まずは私たちのような地元の専門店にご連絡ください。
現場の事実に基づき、誠実に調査させていただきます。
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目次
ご訪問して屋根を中心に点検調査を行いました

通りすがりに声をかけてきたリフォーム業者からの悪質な営業に遭遇した際、お客様は慎重に対応しました。
工事中のマンションからかなり離れた場所にいるにも関わらず、営業マンが「お宅の建物の裏の道路から見た」と主張したことに疑念を抱いたお客様は、怪訝な表情で質問しました。
その結果、悪質な営業マンの言い訳が破綻し、お客様は「知り合いでリフォーム屋さんがいるから結構です」と断りました。
このような悪質な営業に遭遇した場合、お客様は冷静に対応することが重要です。
営業マンがしつこくなっても、「あなたには関係ない事です!」と明確に伝え、必要ならば警察に相談することも考えましょう。
悪質な営業から身を守るために、慎重な判断が求められます。
【点検レポート】「瓦が浮いている」は本当?訪問業者に指摘された屋根を、徹底調査した結果

今回、お客様が最も心配されていたのは、突然来訪した訪問業者に「あそこが悪い」と具体的に指摘された箇所でした。
私たちはその部分を重点的に、そして屋根全体の状態を一枚一枚、目視で丁寧に点検いたしました。
その結果、建物の築年数は経過しているものの、屋根瓦は非常に美しく整列しており、指摘されたような瓦の浮きやズレといった不具合は一切見受けられませんでした。
今回は「工事の必要なし」というありのままの事実をご報告し、お客様にも心からホッとしていただきました。
近年、「屋根が壊れている」と根拠のない嘘で不安を煽るトラブルが急増しています。
もし不審な指摘を受けても、焦ってその場で契約や約束はせず、まずは私たちのような地域の専門業者に診断をご依頼ください。
正しい現状を知ることが、何よりの安心と資産防衛につながります。
雨水を流す雨樋の部材でもある一部樋製品に不具合がありました


雨樋の点検を行っていた際、一階の屋根の上から玄関先の雨樋で集水器付近に枯葉や落ち葉が少し詰まっているのを見つけました。
その箇所だけ手が届く範囲で取り除かせていただきました。
また、一階の屋根上に取り付けられていた雨樋の竪樋部が取り外れていました。
原因は明確ではありませんが、多分経年劣化により取り付け範囲の接着が切れてしまったのではないかと推測しています。
「異常なし」でも油断は禁物?将来を見据えたメンテナンス計画のご提案

先日の現場では、雨樋(あまどい)の点検調査を入念に行いました。
細部まで確認した結果、幸いなことに目立った劣化や破損は見当たらず、落ち葉などによる詰まりもありませんでした。
現状では、急いで修理をする必要はありません。
しかし、建物は日々紫外線や風雨に晒されています。
今は問題がなくても、数年先には素材の色あせや硬化が進み、割れやすくなる時期が必ず訪れます。
そのため、お客様には「今は大丈夫ですが、将来的には塗装による保護や、時期を見ての交換を計画に入れておくと安心です」と、先の見通しを含めたアドバイスをさせていただきました。
壊れてから慌てるのではなく、まだ使えるうちから建物のライフプランを考える。
私たちは、その場しのぎの不要な工事は勧めず、本当にお客様のためになる適切なメンテナンス時期を正直にご提案します。
瓦屋根に塗られていた屋根漆喰の目視点検

玄関先の入母屋屋根で雨がよく当たる場所に、屋根漆喰が剥がれかけているのを見つけました。
特に隅棟の終い部分は取れやすくなっているようですね。
屋根漆喰の補修をしているところですが、この部分は注意が必要です。
漆喰が剥がれると雨水が侵入しやすくなるので、早めの対処が必要です。
白い欠片が落ちてきた?入母屋屋根の「漆喰剥がれ」の原因と、雨漏りへの影響


日本家屋の立派な玄関によく見られる「入母屋(いりもや)」造りの屋根。
その瓦の表面に塗られている白い屋根漆喰(しっくい)が、ひび割れたり、一部が剥がれ落ちているのを見かけたことはありませんか?
「屋根が崩れてきたのではないか」と心配されるお客様も多いのですが、この剥がれの原因の多くは「水分」にあります。
長い年月をかけ、わずかな隙間から侵入した雨水を漆喰が裏側から吸収してしまい、その湿気によって接着力が弱まり、表面がポロリと剥がれてしまうのです。
この症状が出たからといって、直ちに室内に雨漏りが発生するわけではありませんので、過度な心配は無用です。
しかし、玄関は「家の顔」です。剥がれた漆喰は見た目の美しさを損なうだけでなく、放置すればさらなる劣化を招きます。
美観を保ち、建物を健全に維持するためにも、気になる箇所があれば漆喰補修や詰め直しをご検討ください。
リフォーム済みの屋根でも要注意?「谷樋」の良化と見過ごされていた「固定釘」の不足


先日、数年前に一度リフォーム工事を行われたというお宅の屋根を拝見しました。 まず安心したのが、屋根の谷間にある「谷樋(たにどい)」です。ここは雨水が集まりやすく腐食しやすい場所ですが、以前の工事で現代風の錆びにくい素材(ガルバリウム鋼板やステンレスなど)にしっかりと交換されており、非常に良い状態が保たれていました。
一方で、少し気になる点も見つかりました。それは、屋根の先端である「軒先」や両端の「ケラバ」部分の瓦です。これらは新築当時の施工によるものかと思われますが、瓦を留めるための固定釘が打たれていない箇所がありました。 この部分は強風のあおりを最も受けやすいため、本来であれば釘やビスでガッチリと固定する必要があります。
ただ、今すぐ瓦が落ちるような緊急性の高い状態ではありません。そのため、お客様には「以前工事をされた会社様に、一度修理のご相談をされるのも一つの選択肢です」と、正直にお伝えしました。 無理に自社での契約を迫るのではなく、点検調査の結果をありのまま共有し、お客様にとって最善の方法を選んでいただく。それが、私たちが大切にしている現場の流儀です。
FAQ(よくある質問)
Q1. 「近くで工事中」と挨拶に来た業者は信用できますか?
A. 疑ってかかった方が安全です。
本当に近隣で工事をしている場合もありますが、最近はそれを口実に屋根に上がろうとする業者が増えています。
特に、具体的な現場名を言わなかったり、作業着が綺麗すぎる場合は要注意です。
Q2. 屋根の漆喰(しっくい)が剥がれているのを見つけました。すぐに雨漏りしますか?
A. 直ちに雨漏りするわけではありませんが、放置すると中の土が流出し、瓦のズレや固定力不足につながります。
早急でなくても構いませんが、見た目も悪くなるため、時期を見ての補修をおすすめします。
Q3. 以前リフォームした屋根でも点検してもらえますか?
A. もちろんです。他社様で施工された屋根でも点検いたします。
今回の事例のように、以前の工事の良い点や、逆に見落とされていた点などを公平な目でチェックし、ご報告させていただきます。
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