名古屋市南区【屋根現地調査】大雨で2階が雨漏り?原因は瓦の沈下と屋根下地の腐食!狭小地でも安心3割だけの部分補修

名古屋市南区で大雨時のみの雨漏りを調査!瓦の沈下と下地腐食を特定し3割の部分補修をご提案

「普段の雨なら平気なのに、大雨が降ると2階の部屋だけ雨漏りが…」
名古屋市南区のお客様より、そんなご不安な声をいただきました。
雨漏りは家のSOSですが、必ずしも屋根全部を直す必要はありません。

今回は、瓦の沈下や下地の腐食という深刻な原因を特定しつつ、本当に必要な「3割の部分補修」でコストを抑えて解決するプランをご提案。
狭い土地での工事にお悩みの方も参考になる、プロの調査内容をご紹介します。

【名古屋市南区】大雨の時だけ漏れる?2階東側の雨漏り調査のご依頼をいただきました

01.名古屋市南区 屋根部分修復 目視による屋根の雨漏り点検調査。

先日、名古屋市南区にお住まいのお客様より、雨漏りに関する切実なご相談をいただきました。
「2階の部屋から雨漏りしている。見てほしい」とのご連絡です。

詳しくお話を伺うと、2階全体ではなく「東側の一室だけ」、それも「激しい雨が降った時だけ」症状が出るとのことでした。

実は、このように場所や条件が限定される雨漏りは、屋根の形状や風向きなどが複雑に絡み合っていることが多く、プロによる慎重な診断が必要です。
「大雨のたびに不安になる」というお客様のお気持ちを解消するため、まずは原因を特定すべく現地調査にお伺いすることになりました。

「これくらいなら大丈夫」と思わず、少しでも違和感があればすぐにご相談ください。
私たちが大切なお住まいを守るお手伝いをいたします。

屋根瓦が沈んでいる?大雨でシミができる2階の雨漏り原因を外部から調査

02.名古屋市南区 屋根瓦修繕 棟瓦が取れて冠丸瓦も通りがズレていました。
03.名古屋市南区 屋根修復 瓦と冠瓦が沈下していました。

本日は、先日ご相談いただいたお客様のご自宅へお伺いし、詳しいヒアリングと現地調査を行いました。
雨漏りの現場となっているのは、現在は倉庫として使用されている2階のお部屋です。
普段の生活ではあまり気にならないそうですが、強い雨が降った後にだけ天井に雨染みが現れるとのことでした。

調査当日は天候にも恵まれましたが、お荷物の多い室内への立ち入りはお客様のご負担になると判断し、まずは建物の外側から重点的に屋根の状態を確認する目視点検を実施いたしました。

建物の外から慎重に屋根を見上げたところ、雨漏りしているお部屋の真上に当たる箇所で、屋根瓦の中央部分が明らかに沈下しているのを発見しました。
遠目からでも分かるほどの沈み込みがあり、これは単なる瓦のズレではなく、屋根の下地自体が劣化して落ちかけている危険な状態です。

この沈下によって瓦と瓦の間に大きな隙間が生まれ、そこが雨水の侵入口になっていると推測されます。
このように屋根の形状が変わってしまうほどの劣化は、放置すると建物の構造そのものに関わる重大なトラブルにつながります。
原因が判明したため、これからお客様に最適な修繕プランをご提案してまいります。

瓦のラインが歪んでいる?ケラバ(屋根の端)の沈下と腐食の危険信号

04.名古屋市南区 屋根修繕 ケラバ袖瓦も沈んで通りずれしていました。

屋根の調査を進める中で、特に気になったのが「ケラバ」と呼ばれる屋根の端部分の状態です。
本来であれば一直線に並んでいるはずの袖瓦(そでがわら)のラインを目視で確認したところ、ある一点で折れ曲がったように大きく沈み込んでいました。
遠目から見ても分かるほど瓦が落ちかけているこの状況は、単なる瓦のズレだけが原因ではありません。
瓦の下にある、高さを調整するための土台自体が崩れてなくなってしまっている可能性が高いのです。

さらに深刻なのは、瓦を支えたり雨水の吹き込みを防いだりする「破風板(はふいた)」への影響です。
これほど大きく瓦が沈んでいるということは、破風板そのものが長期間の雨漏りで腐食し、ボロボロに崩れて無くなっている恐れすらあります。
屋根の端部分は風雨の影響を最も受けやすい場所であり、ここの土台が崩れると、強風時に瓦が落下したり、建物内部へ大量の雨水が浸入したりする原因になります。
表面的な瓦の交換だけでは直らないため、腐食した下地から作り直す根本的な改修が必要な状態です。

屋根の裏側がめくれている?垂木の腐食が招く屋根崩落のサイン

05.名古屋市南区 屋根修繕 沈下の原因が野地板が雨水で腐食していました。
06.名古屋市南区 屋根修繕 ケラバ袖破風板も一緒に腐食していました。

屋根の上部だけでなく、視点を少し下げて軒先や屋根の裏側を確認したところ、さらに深刻な被害状況が明らかになりました。
壁から外側へ張り出している屋根の裏板、いわゆる「野地板(化粧板)」と呼ばれる部分にまで雨水が回り込み、板が下に向かって大きくめくれ上がってしまっていたのです。
これは単に板が老朽化したからではありません。
この野地板を裏側で支えている「垂木(たるき)」という重要な骨組みが、長年の雨漏りによって腐って折れてしまったことが根本的な原因です。

支えを失った野地板は、その上に載っている重い屋根瓦や屋根土の重量を支えきれなくなり、重さに耐えかねて下へと崩れ落ちてしまったようです。
先ほどの遠目からの点検で、屋根の一部が沈んで見えていたのは、まさにこの内部の骨組みが腐り落ちていたことが理由でした。

さらに被害はそれだけにとどまらず、屋根の側面にある「破風板(はふいた)」の上部までもが、雨水による腐食でボロボロになり、一部が剥がれ落ちているのを確認しました。
これらは建物からのSOSサインであり、放置すれば屋根全体の崩落につながりかねないため、早急な補修工事をご提案させていただきます。

全部直す必要はありません!3割の部分補修でコストを抑える最適なご提案

07.名古屋市南区屋根修繕 屋根の半分ほどは特に緊急性は無さそうです。

今回の現地調査の結果、道路に面した屋根の一部には確かに深刻な劣化が見られましたが、屋根全体を細かく診断したところ、修繕や下地の補強がどうしても必要なのは全体の約30%ほどであることが判明しました。

一方で、残りの70%に関しては、瓦のズレや破損もなく、非常に綺麗な状態が保たれています。
もし利益だけを優先する業者であれば「念のために全体を葺き替えましょう」と高額な工事を勧めるかもしれませんが、私たちはそのようなご提案はいたしません。

まだ十分に機能している健全な部分はそのまま活かし、無駄な工事でお客様に過剰な費用負担をおかけすることは避けるべきだと考えています。
そのため今回は、雨漏りの直接的な原因となっている東側の30%の範囲に限定し、徹底的な下地補強と瓦の葺き直し工事を行うプランをご提案させていただきました。
このように、建物の状態を正確に見極め、本当に必要な工事だけをピンポイントで行うことで、安心とコストパフォーマンスの両立を実現します。

狭小地でも安心!道路占用許可の申請と近隣挨拶も徹底サポート

08.名古屋市南区 屋根修繕 玄関の目の前が道路の状態でした。

今回の屋根修繕工事を安全かつ確実に行うためには、強固な作業用足場の設置が欠かせません。
しかし、現場を確認すると玄関先から前面道路までのスペースが非常に限られており、敷地内に足場を組むにはギリギリの広さしかありませんでした。
物理的には何とか収まる可能性もありましたが、工事中に万が一、部材が道路にはみ出して通行の妨げになってしまっては大変です。

そこで、コンプライアンスと安全管理を最優先し、念のために役所へ「道路占用許可」の申請手続きを済ませておくことにしました。

また、建物の位置関係上、どうしてもお隣の敷地の一部をお借りして足場を組む必要がありました。
近隣の方との良好な関係は、工事が終わった後も続くお客様の大切な生活基盤です。

そのため、お客様任せにするのではなく、私たちも同行してご近所様へ丁寧にご挨拶に伺い、工事内容をご説明した上で、快く敷地使用の許可をいただきました。
このように、私たちは実際の工事だけでなく、許可申請や近隣への配慮といった準備段階からお客様をフルサポートいたしますので、どうぞ安心してお任せください。

ハシゴがかけられない狭小地でも大丈夫?状況に合わせた調査と最適プラン

09.名古屋市南区 屋根修繕 作業となったらお隣の土地を借りれそうです。

今回の現場は、目の前の道路の交通量が多く、また隣家との境界も非常に狭かったため、安全上の理由からハシゴを設置して屋根の上に登ることができませんでした。
実は、敷地いっぱいに建物が建っていることが多い名古屋市内では、このように物理的に登っての点検が難しいケースは決して珍しくありません。

しかし、屋根に登れないからといって調査ができないわけではありません。
私たちはこのような場合、建物周囲からの入念な目視調査や、必要に応じて高所カメラを用いた撮影など、現場の状況に合わせた柔軟な方法で確実に診断を行います。

今回はお客様にも立ち会っていただき、地上からの目視で屋根の沈下状況を一緒にご確認いただきました。
その結果、屋根全体を工事するのではなく、特に傷みが激しく沈下が起きている道路側の約30%の範囲に絞り、下地補強と瓦の葺き直しを行うプランをご提案いたしました。

後日、この診断内容に基づいた詳細なお見積書を作成し、お客様へお渡ししております。
「うちは道が狭いから頼みにくい」と悩んでいる方も、立地に合わせた最適な調査方法をご提案しますので、ぜひ一度ご相談ください。


代表 撮影
ヤマムラ建装 お問い合わせ先と宣伝文句

現場ブログへのリンクバナー
施工事例のページリンク
お客様との記念撮影