大府市【屋根点検調査】悪質訪問業者が来たら要注意!黒ずみで雨漏りするは不安を煽る手口?悪質な業者の巧妙な手口と対策方法!
writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
悪質訪問の「屋根が危ない」はウソ?悪質業者の手口と撃退法を全解説
「お宅の屋根瓦が黒ずんで雨漏りしそうだ」と、突然訪問してきた業者に言われたら不安になりますよね。
大府市でも「近隣で工事していて…」と不安を煽る悪質な訪問販売の相談が寄せられています。
しかし、その「黒ずみ」は本当に劣化でしょうか?
この記事では、巧妙化する悪質業者の手口と、あなたの大切な家を守るための唯一の正しい断り方を詳しく解説します。
大府市で「屋根瓦が黒ずんで雨漏りする」と訪問業者に言われたら?

先日、大府市にお住まいのお客様から、「屋根のことで不安になることを言われた」とご相談のお電話をいただきました。
お話を伺うと、通りすがりの訪問業者に
「屋根瓦が黒ずんでいる。劣化がひどく雨漏りする状態だ」
「瓦が浮いて隙間があいている」
と指摘されたそうです。
お客様も屋根の一部が黒ずんでいることは認識されていましたが、言われたような「隙間」や「浮き」はどう見ても確認できず、不信感を抱かれたとのこと。
ご友人から訪問販売のトラブルについても聞いておられたため、その場はきっぱりと断り、弊社にご連絡くださいました。
確かに、屋根の「黒ずみ」はカビやコケ、汚れのサインであり、見た目も気になります。
しかし、黒ずんでいるからといって、すぐに雨漏りに直結するとは限りません。
また、「瓦の浮き」や「隙間」は、専門家が適切な機材でしっかりと調査しなければ、正確な状況は判断できないものです。
突然訪問してきて不安を煽り、その場で契約を迫るような業者には注意が必要です。
屋根のことでご不安な点があれば、まずは落ち着いて、信頼できる地元の専門業者にご相談ください。
弊社でも、お住まいの状況を丁寧に点検し、分かりやすくご説明いたします。
目次
【いぶし瓦の「黒ずみ」は劣化?】屋根の現地調査で判明した事実

ご相談いただいたお客様と日程を調整し、後日、お住まいへご訪問いたしました。
まずは、悪質な訪問業者が指摘したという箇所を特定するため、お客様とご一緒に敷地内から屋根全体を見上げ、状況を確認します。
お客様がおっしゃる通り、地上からの目視では、訪問業者が言ったような「瓦の浮き」や「隙間」といった異常はまったく確認できませんでした。
次に、問題の「黒ずみ」についてです。屋根に使われていたのは【いぶし瓦】と呼ばれる種類の瓦でした。
このいぶし瓦は、時間が経つにつれて表面の色合いが落ち着き、独特の風合い(いわゆる「いぶし銀」)が出てくる特徴があります。
お客様が気にされていた「黒ずみ」は、まさにこの経年変化による自然な色落ちでした。
これは劣化や雨漏りのサインではなく、むしろ「いぶし瓦」ならではの味わい深い変化です。
その旨をお客様にご説明し、まずは安心していだだきました。
やみくもな指摘に惑わされず、専門家による正しい診断が重要です。
悪質な屋根リフォーム訪問販売の断り方!日本人らしい「結構です」と言う言葉は危険です!

コロナ禍の数年前から、突然お住まいを訪問し、屋根の不安を煽るような業者が非常に増えています。
国民生活センターにも「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」の相談が数多く寄せられているのが現状です。
国民生活センターにも数多くの相談が入っているそうです。
訪問販売によるリフォーム工事・点検商法 2023年09月01
まず最も重要なことは、このような業者が来ても一切相手にしないことです。
彼らは巧みな話術で契約を取るための「マニュアル」を持っています。
一度話を聞き始めてしまうと、業界の知識がない一般の方がその話を論破したり、断ったりするのは非常に困難です。
唯一、ご自身を守れる言葉は「いりません!」という、はっきりとした拒絶の言葉だけです。
日本人の多くは、丁寧な断り方として「結構です」と言ってしまいがちです。
しかし、悪質な業者はこの曖昧な言葉を「(それで良いですよ)」という承諾の意味として、強引に解釈しようとします。
そこから、半ば脅されるように契約させられてしまうケースも少なくありません。
相手がどんな人であっても、きっぱりと「いりません!」と伝え、すぐに家に入りましょう。
しつこい場合や恐怖を感じた場合は、迷わず警察に電話するのも有効な手段です。
訪問販売の典型的な手口「近隣で工事してまして…」は要注意!

悪質なリフォームの訪問販売業者が声をかけてくる手口には、いくつかの典型的なパターンがあります。
まず、「近隣で作業している業者ですが、お宅の屋根がズレているのが見えました」と突然インターフォンを鳴らしてくるケース。
また、お客様が庭作業をしているタイミングを見計らって、敷地外から声をかけてくることもあります。
さらに巧妙なのは、
「近くのマンション(新築)現場の者です」
「500m先の道路工事の挨拶に来ました」
など、実在するかどうか分からない工事を口実にする手口です。
少し離れた場所や、お客様がわざわざ確認しないような工事名を使い、警戒心を解こうとします。
彼らは、お客様と会話を始めるための準備を周到にしています。
しかし、一度話を聞いてしまうと、高額なリフォーム契約をさせられる危険性が高まります。
どのような口実であっても、相対したらすぐに「いりません!」ときっぱり一言だけ伝えてください。
悪質訪問販売の巧妙な手口!「知り合いの業者に頼んでください」の罠

訪問販売業者の手口は年々巧妙になっています。
最近増えているのが、屋根の不具合などを指摘した後、「ここは修理が必要ですね。『知り合いの業者さん』に直してもらってください」と言って、その場ではあっさり帰っていくパターンです。
このように言われると、「無理に契約を迫らないし、親切な人だ」「悪い人ではないだろう」と感じてしまうかもしれません。
しかし、これこそが相手の策略であり、油断させて警戒心を解くためのマニュアル化された手口である可能性が非常に高いのです。
相手の本当の狙いは、時間を置いた「再訪問」にあります。
数日後、「あれからどうなりましたか?」や「親方に相談したら、『お前が責任持って治してこい』と言われて来ました」といった口実で再び現れます。
この時、お客様は「この間の親切な人」という認識で、つい対応してしまいがちです。
もし、お客様が「知り合いの業者に頼みました」と言えば彼らは引き下がります。
しかし、「まだ頼んでいない」「頼む業者がいない」と分かると、「それなら私たちがやりましょうか」と、ここから本格的な営業が始まり、高額な契約に誘導しようとするのです。
訪問販売の「近隣で工事中」は本当?現場作業者の本音

私たちもリフォームや屋根工事に携わる「現場の人間」として、はっきり申し上げます。
本当の作業者は、担当している現場以外をフラフラ歩き回ることは絶対にありません。
なぜなら、私たち職人の使命は、任された現場の作業を時間内にきっちり終わらせることだからです。
訪問販売業者は「近くの新築現場の者です」「道路工事をしています」といった口実を使いますが、もし本当に作業員が担当現場を離れ、よそのお宅を見て回り、「親方に相談したら『お前が直してこい』と言われました」などと報告すれば、その親方は何と言うでしょうか。
おそらく、「よそ見をしていないで自分の作業に集中しろ!」と厳しく叱責されるはずです。
新築現場であれ、マンション工事であれ、道路工事であれ、真面目な作業員であるほど、自分の担当現場から離れて周辺を歩き回る時間などありません。
もし「近隣の工事」を理由に声をかけられても、その言葉を鵜呑みにしないでください。
「私は騙されないから大丈夫」が一番危ない!訪問販売から大切な資産を守る方法

今回は、屋根や外壁リフォームに関する悪質な訪問販売について、改めて注意喚起をさせていただきます。
国民生活センターに寄せられる相談件数は毎年右肩上がりで、それだけ多くの方が被害に遭い、困っているという現実があります。
「私はそんなものに引っかからない」
「相手にも良識があるはず」
「来たら逆に言い負かしてやる」
もしかしたら、このように考えておられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、その考えは非常に危険です。
彼らは、人を騙すことに何の心の痛みも感じず、巧みな話術で高額な契約を迫るプロです。
このような業者を相手にする最善の方法は、一切話をしないことです。
お客様の大切な資産であるお住まいを守るため、もし訪問販売業者が来ても、対応する必要はありません。
唯一の正しい対処法は、きっぱりと「いりません!」と一言だけ伝え、すぐに戸締まりをすることです。
決して長話に応じないでください。
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『大府市【屋根点検調査】瓦の浮き・黒ずみは訪問販売のウソ?いぶし瓦の真実と漆喰の状態!指摘箇所は全く異常なしでした!』







