東海市【雪止め金具】ドカ雪による落雪事故を防ぐ雪止め金具の後付け設置!既存の瓦を傷めない施工方法・強風対策の注意点まで
writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
東海市の屋根リフォーム|落雪事故を防ぐ「雪止め金具」後付け完全ガイド
愛知県東海市にお住まいでも「屋根の雪」は他人事ではありません。
たまに降る雪でも、屋根から滑り落ちる「落雪」は、歩行者やお隣様の車に直撃する大きな事故につながる危険があります。
この記事では、そうした事故を未然に防ぐ「雪止め金具」について、屋根リフォームの専門家が分かりやすく解説。
今ある屋根瓦に後から設置する方法や、屋根を傷めないための正しい施工位置、注意点までご紹介します。
東海市でも油断禁物!屋根からの「落雪事故」を防ぐ、雪止め金具の後付けリフォーム

愛知県東海市にお住まいの皆様、こんにちは。屋根・住宅リフォームの専門家です。
東海市では珍しいかもしれませんが、屋根にうっすらと雪が積もることもあります。
そんな時、注意したいのが「落雪」による思わぬ事故です。
屋根に積もった雪は、室内の暖房による「生活熱」や太陽の日差しで、屋根との接地面から溶け始めます。
すると、溶けた雪が滑り台のようになり、屋根の上の雪が一気に滑り落ちることがあるのです。
この落雪が、もしご自宅の前を通行中の歩行者に直撃したり、お隣様のカーポートや車、建物を直撃したりすれば、人身事故や物損事故といった深刻なトラブルに発展しかねません。
こうした危険な落雪事故を未然に防ぐのが、屋根の上に取り付ける「雪止め金具」です。
雪止め金具は、積もった雪が滑り落ちるのを物理的に堰き止め、屋根の上でしっかりと留めておく役割を果たします。
屋根上に留まった雪は、その後、生活熱や日光を利用して、危険のない「水」や「小さな雪の塊」として少しずつ溶けていきます。
「うちの屋根瓦には付いていない」というお宅でも、雪止め金具は「後付け」で設置することが可能です。
事故が起きてからでは遅すぎます。ご家族やご近所様の安全を守るためにも、早めの落雪対策をご検討ください。
目次
屋根瓦にどうやって付けるの?「雪止め金具」の後付け施工と設置パターン

「雪止め金具をどうやって後付けするのか」について、簡単にご紹介します。
現在、雪止め金具が設置されていない屋根瓦にも、安全に後から取り付けることが可能です。
その方法は、まず設置したい箇所の屋根瓦(上の段)を少しだけ持ち上げ、隙間を作ります。
その隙間に雪止め金具を差し込み、持ち上げていた屋根瓦をそっと元の位置に戻します。
こうすることで、屋根瓦自身の重みで雪止め金具がしっかりと挟み込まれ、屋根に固定されます。
既存の屋根材を大きく傷つけずに施工できるのが、後付けのメリットです。
また、金具の設置方法にはいくつかのパターンがあります。
屋根の軒先(先端部分)に沿って横一列に並べていく方法のほか、より強度を持たせるために二段に分けて互い違い(千鳥配置)に設置する方法などがあります。
愛知県北部や岐阜県のような多雪地域では、屋根一面に二列以上設置することもありますが、東海市周辺の地域では、たまに降る「ドカ雪」対策として、屋根一面に一列設置するのが一般的です。
和風瓦の美観を損ねない「雪止め瓦」とは?金具後付け工事の注意点

和風瓦の立派な屋根に、金属製の雪止め金具を付けると「鉄の感じが目立って、屋根のイメージが崩れてしまうのでは」とご心配される方もいらっしゃいます。
そうした方には、瓦と同じ材質・形状で作られた「雪止め瓦」という専用の屋根材もございます。
これなら屋根の景観を損なうことなく、落雪対策が可能です。
一般的な後付け金具の取り付けは、まず既存の屋根瓦を少し持ち上げて隙間を作ります。
その隙間に金具を差し込み、瓦の重なり部分の奥に金具のツメを引っ掛けて固定します。
ただし、この「瓦を浮かせる」作業には細心の注意が必要です。
屋根瓦はデリケートなため、必要以上に持ち上げすぎると、瓦そのものが割れたり、ヒビが入ったりする危険性があります。
安全な落雪対策はもちろん、大切なお住まいの屋根材を破損させないよう、丁寧な作業が求められます。
雪止め金具はどこに付ける?屋根を傷めない「正しい設置位置」とは

大切な住まいを落雪から守る「雪止め金具」ですが、実は取り付ければどこでも良いという訳ではありません。
設置する「位置」を間違えると、かえって屋根を傷めてしまう危険性があるのです。
雪止め金具を取り付けるのは、屋根の先端部分である「軒先(のきさき)」の付近です。
しかし、一番先端のギリギリの場所には設置しません。
ポイントは、屋根の下地にある「軒桁(のきげた)」という建物を支える重要な構造材の真上を狙うことです。
もし、この軒桁の支えがない先端部分(屋根瓦で言うと先端から1段目や2段目あたり)に金具を取り付けてしまうと、どうなるでしょうか。
溜まった雪の重みがすべて金具と屋根の先端に集中してしまい、その重さに耐えきれず、軒先部分の屋根材や下地が破損したり、歪んだりする恐れがあるのです。
安全のために設置した雪止め金具が、屋根の破損を招いては本末転倒です。
私たちは建物の構造をしっかり把握し、屋根にも建物にも負担がかからない「正しい位置」への施工を徹底しています。
差し込むだけでは不十分?雪止め金具を「強風のズレ」から守る一手間


雪止め金具を設置する際、ただ屋根瓦の隙間に差し込んで終わり、とはいたしません。
将来の「ズレ」を防ぐための、重要な一手間を加えています。
雪止め金具は、上の瓦の重みによってある程度固定されます。
しかし、それだけでは万全とは言えません。
東海市でも、近年は台風や想定外の強風が吹くことが増えています。
雪が積もっていない時期でも、その強い風の力で、金具が少しずつズレてしまう可能性があるのです。
そのズレを防ぐために、私たちは雪止め金具を「コーキングボンド」で接着固定します。
具体的には、金具を差し込む位置の屋根瓦の表面に、あらかじめコーキングボンドを「点付け」しておきます。
そして、その点付けしたボンドの上に雪止め金具を重ねるように設置し、圧着させます。
この一手間を加えることで、金具が瓦としっかり接着され、強風でもズレないよう強固に固定されます。
見えない部分の確実な施工こそが、お住まいの屋根を長く守ることに繋がります。
東海市の屋根工事完了!雪止め金具のビフォーアフターとお客様の安心の声

東海市で屋根・住宅リフォームを手掛けております。
さて、これまで工程をご紹介してきた雪止め金具の後付け工事が、このたび無事に完了いたしました。
前回ご説明した通り、屋根の構造上、最も安全で雪の重みをしっかり支えられる位置(軒桁の上)を選定し、金具を横一列に丁寧に取り付けていきます。
全ての金具の設置と、強風によるズレを防ぐためのコーキング固定が完了したら、屋根から道具などを安全に下ろし、周辺の清掃・片付けを行います。
その後、お客様に作業完了のご報告を差し上げます。
その際、弊社では必ず「施工前の屋根の状態(ビフォー)」と、「雪止め金具を設置した後の状態(アフター)」を撮影した写真をお見せするようにしています。
普段なかなかご自身の目では確認できない屋根の上だからこそ、写真でしっかりと施工の仕上がりをご覧いただき、「これで安心して冬を迎えられる」と、お客様にも大変お喜びいただくことができました。
東海市での落雪対策・屋根リフォームは、安心の施工報告をお約束する私たちにお任せください。
初動調査の雨漏り点検から作業の流れまでを施工事例で紹介しています↓↓↓
『東海市【雪止め金具】雪止め金具の後付け設置で落雪の危険を防ぐ!瓦を割らない施工・正しい位置・強風から防ぐコーキング固定』







