【トタン屋根修理】東海市 トタン屋根のズレが雨漏りの原因!店舗倉庫を点検で小さすぎるビスが招いた固定不良!土台からの修理

店舗トタン倉庫の雨漏り修理!屋根ズレの原因「施工不良」を土台から根本解決

工事のきっかけ

今回は、店舗を営まれているお客様からのお問い合わせがきっかけでした。
「お店のシャッターを閉めるときに使う大事な柱を仕舞っておく、外付けの小さな倉庫があるんだけど、最近どうもおかしいんだ」というご相談です。

詳しいお話を伺うため、さっそく現地へ点検調査にお伺いしました。
拝見したのは、長年お店と共に時を重ねてきたトタン製の小さな保管庫です。
お客様によれば、かなり以前に地元の業者さんに特注で作ってもらったもので、以来、日々の営業に欠かせない備品を守る大切な場所だったとのこと。

しかし、長年の風雨にさらされ続けた結果、トタン屋根が本来あるべき位置から、じわじわと前方にズレ始めている状態でした。
一見すると「古くなったから仕方ない」と思われがちな症状です。
ですが、この「ズレ」こそが、雨漏りを引き起こす重大なサインでした。

このままズレが進行すれば、屋根と壁の間に隙間が生まれ、そこから雨水が容赦なく浸入します。
小さな倉庫とはいえ、雨漏りを放置すれば、中に収納している大切なシャッターの柱(中柱)が錆びてしまったり、倉庫自体の下地である木材が腐食して、最悪の場合、壁から剥がれ落ちてしまう危険性もあります。
お客様も「まさかこんな小さな倉庫が雨漏りの原因になるとは」と心配されていました。
私たちは、この屋根ズレがなぜ起きたのか、その根本的な原因を突き止め、お客様に安心していただくための詳細な調査を開始しました。

建物の状況

築年数 ・・・ 築40~50年ほど

工事費用・・・ 約8万円ほど

施工期間・・・ 約2日ほど

建物種別・・・ 戸建て(木造)

ビフォーアフター

01.東海市 屋根修理 土台修理の作業前の状態。

02.東海市 屋根修理 トタン屋根を被せて作業の完了。

「家の壁についている小さなトタン倉庫。古くなってきたけど、小さいから大丈夫だろう」そう思っていませんか?

今回は、店舗様からご相談いただいた「シャッターの柱を収納する倉庫」の雨漏り修理の事例です。
現地調査を行うと、トタン屋根が前方にズレて隙間ができていました。原因は単なる経年劣化ではありません。

詳しく調べると、過去の施工で使われた「小さすぎる固定ビス」が脱落し、屋根を支える土台ごと緩んでしまっていたのです。
この記事では、なぜ屋根がズレたのか、その根本原因である施工不良を突き止めた点検の様子と、屋根を一度剥がして土台から強固に固定し直す、プロの根本的な修理工事の全貌を写真付きで詳しくご紹介します。
小さな倉庫の雨漏りも、放置すると大きな被害につながります。

店舗の小さな倉庫も要注意。トタン屋根のズレを現地調査

01.東海市 屋根修理 倉庫のトタン屋根を点検していきます。

日頃から地域の皆様より、お住まいに関する様々なお悩みをご相談いただいております。
今回は、店舗を営んでいらっしゃるお客様からご連絡があり、目視点検調査にお伺いしました。

ご相談いただいたのは、建物の外壁に取り付けられた小さな倉庫についてです。
これは、お店の営業が終わり、鎧戸(シャッター)を閉める際に使用する「柱(中柱・方立などと呼ばれます)」を、使わない時に収納しておくための専用の保管庫でした。

お客様のお話では、かなり昔に地元の業者さんに作ってもらったものだそうで、長年の風雨にさらされてきたことが伺えます。
私たちが現場で詳しく確認させていただいたところ、トタン屋根が本来あるべき位置から、前方にズレ始めている状態でした。
原因は、経年劣化によって屋根を固定していた釘やビスが緩み、保持力を失ってしまったことにあるようです。

このままズレが進行すると、屋根と壁の間に隙間が生じ、そこから雨水が浸入してしまいます。
たとえ小さな倉庫であっても、雨漏りは内部の大切な備品を濡らしたり、下地の木材を腐食させたりする原因となります。
まずは、このズレがどの程度建物に影響を与えているか、詳細な調査を進める必要があります。

トタン屋根の隙間は危険信号!屋根ズレの原因は固定釘の緩み?

02.東海市 屋根修理 屋根がズレて隙間が出来てしまっています。
03.東海市 屋根修理 屋根の土台板を固定していた釘が抜けています。

店舗倉庫の現地調査の続きです。
私たちは、雨漏りや不具合の原因を特定するため、さらに詳細な目視点検を進めました。

トタン製の壁と、その上にかぶさる屋根との間に、はっきりと隙間ができているのが確認できました。
この隙間こそが、雨水が浸入する直接の原因と考えられます。

私たちは、この隙間が「トタン屋根が本来の位置から前方にズレてしまった」ことによって生じたものだと予測しました。
では、なぜ屋根はズレてしまったのでしょうか。

さらに調査を進めると、その理由も見えてきました。
屋根材を壁や下地の木材に固定していた古い「釘」が、経年劣化や長年の風雨の影響で緩み、抜けかかっていたのです。

しっかりと固定する力が失われれば、屋根は徐々に動いてしまい、結果として壁から離れるように移動してしまいます。
この固定不良が、屋根ズレを引き起こした根本的な原因である可能性が非常に高いです。
この状態を放置すれば雨漏りが悪化するため、早急な修理が必要です。

トタン屋根のズレと沈下。点検で判明した「固定ビスの脱落」という原因

04.東海市 屋根修理 屋根全体が元の位置から沈下していました。
05.東海市 屋根修理 過去にはコーキングみたいなもので塞いでいました。

引き続き、店舗倉庫の雨漏り調査の様子です。
現場を詳しく拝見すると、トタン屋根が単に前方にズレているだけでなく、少し下に沈下しているような状態になっていることを確認しました。

この「ズレ」と「沈下」には、もう一つの原因が隠れていました。
屋根材の壁側、つまり雨水が入らないよう立ち上がっている折り返し部分をよく見ると、過去の施工でトタン壁に直接固定しようとした形跡(ビス穴など)を発見しました。
おそらく施工当時は、この部分をビスや釘で壁に打ち付け、屋根が動かないように固定していたものと推測されます。

しかし、肝心のそのビスや釘が、現在は完全に脱落してしまっていました。
本来、屋根を壁に繋ぎ止めておくべき重要な固定が外れてしまっているのです。
これでは屋根を支える力が失われ、自重や風雨の影響で徐々に前へズレ落ちるように沈下してしまったのも無理はありません。
このように、目立たない箇所の小さな固定不良が、屋根全体の大きな不具合につながってしまうケースは少なくありません。

トタン屋根ズレの原因は「小さすぎるビス」。施工不良を点検で見抜き、根本修理をご提案

06.東海市 屋根修理 固定用で小さなビスが打ち込まれていました。

店舗倉庫のトタン屋根ズレの調査を進めた結果、私たちは残念な事実を発見しました。
以前この取り付け作業を行った業者さんが、屋根の固定に「あまりにも小さすぎるサイズ」のビスを使用していたのです。

トタン屋根は常に風雨の影響を受けるため、十分な長さと太さ、そして保持力のある専用のビスで固定する必要があります。
しかし、使われていたビスが小さすぎたため、経年劣化や風の力に耐えられず、ついに固定が外れてしまったようです。
壁側には、ビスが抜けてしまった後の「ビス穴」だけが残っている状態でした。これでは屋根がズレてしまうのも当然です。

私たちは、目視点検中に撮影したこれらの状況写真をお客様にご覧いただき、屋根ズレの根本原因がこの不適切な施工にあることを詳しくご説明いたしました。
その上で、隙間を埋めるだけの一時的な補修ではなく、一度トタン屋根を取り外し、下地となる土台材を正しい位置に突き上げて強固に再固定する、という根本的な修理作業をご提案させていただきました。
このご提案内容をベースに、詳細なお見積書を作成し、お客様へお渡しいたしました。

店舗シャッター倉庫の屋根ズレ修理工事を開始。原因の土台修復へ

01.東海市 屋根修理 シャッターボックスの屋根を点検します。

トタン屋根のズレについて点検とお見積もりをご提出したお客様より、正式に修理のご依頼をいただきました。
お客様としっかりとご契約を取り交わした後、いよいよ実際の修理作業のために現地へお伺いいたしました。

今回の修理対象は、店舗のシャッター(鎧戸)の柱部分を収納するための専用倉庫です。
点検で判明した通り、屋根が前方にズレてしまった根本原因は、内部の土台材の緩みや劣化にあります。
計画通り、まずはトタン屋根を一度取り外し、その下にある土台材を修復する作業から進めていきます。

まず、トタン屋根を固定している古い釘を一本一本丁寧に取り外していきます。
このトタン屋根は、内部の土台の修復が完了した後に再設置して再利用します。
そのため、変形や損傷がないよう慎重に取り外し、作業が完了するまで大切に保管しておきます。

屋根ズレの根本原因を修理。土台を「ビス」で強固に再固定します

02.東海市 屋根修理 土台板を壁側に突き上げます。
03.東海市 屋根修理 土台板をビスを打ち込み固定します。

トタン屋根を慎重に取り外すと、内部から屋根の基礎となる土台材が2枚現れました。
この土台の緩みが、屋根ズレの根本的な原因でした。

まず、過去の施工で使われていた古い釘を全て抜き取ります。
次に、緩んだ土台材をトタン壁側(奥)にしっかりと突き上げるようにして、正しい位置に矯正しました。
土台がズレ戻らないよう、位置が決まったらすぐに、十分な長さを持つ「ビス」を打ち込んで強固に固定します。

このビスは電動ドライバーを使用し、倉庫の壁内部にある木材の下地に向かって、ねじ込むように強力に締めていきます。
以前の施工で使われていた釘とは違い、ビスは木材に強く食い込むため、簡単には抜けたり緩んだりしません。
これで土台がしっかりと固定され、当分ズレる心配はなく、屋根全体を力強く支え続けてくれるでしょう。

屋根ズレの再発防止!パッキン付きビスを使い、修復した土台に強固に固定

05.東海市 屋根修理 作業で取り外したトタン屋根を再施工。
07.東海市 屋根修理 パッキン付きビスを打ち込みトタン屋根を固定します。

屋根ズレの根本原因だった土台材をしっかりと修復しました。
今回は、その修復した土台に被せるように、丁寧に取り外して保管しておいたトタン屋根を、再度取り付けていきます。

まず、トタン屋根を土台に乗せ、トタン壁(奥側)に隙間ができないよう、しっかりと突き当てながら位置を調整します。
そして、屋根を固定するために、「パッキン付きの長めのビス」を打ち込んでいきます。
このパッキンが防水の役割も果たします。

ビスを打ち込む場所は、屋根の固定強度を確保するために非常に重要です。
倉庫の壁内部にある土台板の4隅と、屋根上部の土台材がある箇所、合計5本のビスを電動工具で確実に打ち込みました。
これにより、屋根が下地と一体化し、将来的な「前ズレ」の再発を防ぐ、強固な固定が完了しました。

トタン屋根の「前ずれ」を防ぐ一手間。先端の折り曲げ加工で固定強度アップ

06.東海市 屋根修理 トタン屋根の先端を挟み込みます。

パッキン付きのビスでトタン屋根を土台材に強固に固定しました。
しかし、私たちは屋根の耐久性をさらに高め、将来的な「前ずれ」を防止するため、もう一手間を加えています。

それは、トタン屋根の先端部分(軒先側)の処理です。
屋根材を土台材に取り付けた後、その先端部分を、内部の土台材(軒先の木材)に軽く「挟み込む」ように折り曲げ加工を施しました。
これは、屋根の先端を土台にしっかりと引っ掛けるための重要な作業です。

この小さな折り曲げ加工が、屋根全体が重力や振動で前方に滑り出そうとする力(前ずれ)に対する、物理的な「ストッパー」の役割を果たします。
ビスによる「点」での固定に加え、この「線」での引っ掛かりが加わることで、屋根の固定強度は格段に向上します。
目立たない部分ですが、こうした細部の丁寧な加工と工夫が、雨漏りを防ぎ、屋根を長持ちさせるために欠かせない秘訣なのです。

雨漏り修理の最終工程。塗装を保護しつつ隙間を塞ぐコーキング防水

09.東海市 屋根修理 屋根と壁との設置点にはコーキングで塗布します。

これまでの作業で屋根の固定は万全になりましたが、トタン壁とトタン屋根が接する部分には、構造上どうしても隙間が生じてしまいます。

この隙間こそが、雨水の最大の浸入口です。ここを確実に塞がなければ、いくら他の部分を修理しても雨漏りは直りません。
私たちは、この重要な隙間をコーキングボンド(防水充填材)で埋め、水の通り道を完全にシャットアウトする作業を行いました。

通常、コーキングを真っ直ぐ綺麗に仕上げるためには、両端にマスキングテープを貼って養生します。
しかし今回は、あえてそのマスキングテープを使用しませんでした。

なぜなら、土台部分のトタン壁も屋根も、経年劣化で塗装が薄くなっていたからです。
もしマスキングテープを貼ってしまうと、テープを剥がす時の接着力で、弱っている塗装まで一緒に剥がしてしまう可能性がありました。

お客様の大切な建物を傷めないよう、今回は塗装の保護を最優先。
マスキングテープを使わずに、熟練の技術で慎重にコーキングを充填し、隙間を確実に塞ぎました。
現場の状況に合わせた最善の施工判断も、私たちの重要な仕事です。

店舗倉庫の雨漏り修理が完了!工事写真でご報告し、お客様にも安心いただきました

10.東海市 屋根修理 経年劣化で塗装表面が剥がれています。

進めてまいりました店舗シャッター倉庫の雨漏り修理工事が、このほど無事に完了いたしました。

今回の点検時、経年劣化によりトタン屋根の表面に一部、塗装の剥がれが見られました。
この点はお客様にも事前にお伝えしていましたが、「しばらくこのまま使ってみて、今後もし錆が目立つようになったら自分で塗装してみるよ」とのお考えでした。

そのため、今回は塗装は行わず、雨漏りの根本原因である屋根の固定と防水処理に重点を置きました。
私たちは、お客様の状況に合わせ、不要な工事を無理におすすめすることはありません。

全ての作業を終え、お客様に完了のご報告をさせていただきました。
その際、どの部分をどのように修理したのかが一目で分かるよう、作業工程をまとめた工事写真をご用意し、請求書とあわせて詳しくご説明いたしました。
お客様も写真をご覧になり、「これで雨漏りしなくなるね!」と、大変喜んでくださいました。
お困りごとが無事に解決し、私たちも嬉しく思います。

代表 撮影
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